- 相性はいいよねは何者?エビランドとヤダヤムクンの結成秘話と急成長の理由
- 相性はいいよねは何者?サンミュージック所属のコントコンビ
- 結成秘話|2年間で10人以上とネタを試した末の出会い
- 実は一度断られていた?コンビ名「相性はいいよね」の由来
- 2024年にサンミュージック所属|キングオブコントで2年連続準決勝へ
- 2023〜2026年の経歴と賞レース実績を時系列で整理
- ツギクル芸人グランプリ2026で優勝|4票同士の接戦を制する
- なぜ急成長した?本人たちが明かしたネタ作りの変化
- キングオブコント2026で4位|初決勝で643点を獲得
- 相性はいいよねのネタ動画はどこで見られる?公式コント「朝礼」
- 今後の相性はいいよね|結成3年だけでは語れない2人の歩み
- まとめ|相性はいいよねは長い下積みを経て結果を出したコントコンビ
相性はいいよねは何者?エビランドとヤダヤムクンの結成秘話と急成長の理由

2026年8月の『ツギクル芸人グランプリ2026』で優勝し、10月の『キングオブコント2026』では初めての決勝で4位。お笑いコンビ「相性はいいよね」が、続けて大きな結果を残しています。
メンバーはエビランドさんとヤダヤムクンさん。2023年10月に結成し、サンミュージックプロダクションに所属する2人組です。
結成から約3年でキングオブコントの決勝に進んだというと、新人コンビが一気に売れたように聞こえるかもしれません。しかし、エビランドさんは2026年時点で芸歴16年目。ヤダヤムクンさんにも前コンビで約8年間活動していた経歴があります。
しかも、2人は最初から順調にコンビを組んだわけではありません。ヤダヤムクンさんは2年以上にわたって新しい相方を探し、ようやく出会ったエビランドさんからも、一度は正式結成を断られていました。
そんな2人が、なぜ大型賞レースで結果を出せるようになったのでしょうか。
この記事では、所属事務所や大会の公式記録、本人が結成直後に書いたnote、2024年から2026年にかけてのインタビューをもとに、結成秘話と急成長の背景をたどります。
相性はいいよねは何者?サンミュージック所属のコントコンビ
「相性はいいよね」は、エビランドさんとヤダヤムクンさんによるお笑いコンビです。読み方は「あいしょうはいいよね」。
所属事務所はサンミュージックプロダクション。M-1グランプリの公式プロフィールでは、結成年月日が2023年10月1日と記載されています。
主にコントを得意としていますが、漫才にも取り組んでいます。2024年と2025年にはキングオブコントで2年連続の準決勝進出。2026年にはツギクル芸人グランプリで優勝し、キングオブコントでも初めて決勝の舞台に立ちました。
まずは2人の基本プロフィールを整理します。
| 項目 | エビランド | ヤダヤムクン |
|---|---|---|
| 生年月日 | 1991年2月5日 | 1992年9月18日 |
| 年齢 | 35歳 | 34歳 |
| 出身地 | 茨城県 | 埼玉県川越市 |
| 身長 | 167cm | 165cm |
| 血液型 | O型 | A型 |
| 趣味 | ラーメン巡り | 料理・映画鑑賞・野球 |
| 特技 | ザコキャラものまね、時計の電池交換・査定 | 家系ラーメン、チャーハン作り |
| 主な役割 | 演技・ネタ制作のサポート | ネタ作り |
年齢は2026年10月25日時点。生年月日、身長、出身県、趣味・特技はサンミュージック公式プロフィールに基づきます。ヤダヤムクンさんの出身市は本人のnoteで確認できます。
なお、ヤダヤムクンさんの誕生日は、旧ユニット「エビヤムクン」のM-1登録では9月8日となっていますが、現在の所属事務所とM-1公式プロフィールはいずれも9月18日です。この記事では現在の公式情報を採用しています。
エビランドは芸歴16年目|時計の仕事を長年続けてきた苦労人
エビランドさんは茨城県出身。2026年のキングオブコント決勝直前インタビューで、自身の芸歴が16年目であることを明かしています。
同期の世代には、霜降り明星、ハナコ、コロコロチキチキペッパーズなど、すでに大きな賞レースで優勝した芸人がいます。
一方、エビランドさん自身は長い間、賞レースで思うような結果を残せなかったそうです。2026年8月の優勝会見では、現在のコンビを組む以前はキングオブコントの1回戦すら突破できない時期が続いていたと振り返りました。
芸人活動と並行して約13年間続けてきたのが、時計関係の仕事です。
2026年8月1日のマイナビニュースの取材によると、宝飾品を扱うECサイトで時計の修理や電池交換などを担当。ツギクル芸人グランプリの優勝直前にも勤務しており、優勝2日後の8月3日にもアルバイトの予定が入っていたそうです。
それだけ長く働いてきたため、優勝後にはアルバイトのない生活を想像しにくいという趣旨の発言も残しています。
芸人を続けながら生活のための仕事もこなしてきたエビランドさんにとって、2026年の優勝は決して簡単に手にした結果ではありませんでした。
ヤダヤムクンはネタ作り担当|前コンビ「クルスパッチ」で約8年間活動
ヤダヤムクンさんは埼玉県出身で、本人のnoteによると川越市で育ちました。
憧れの芸人はさまぁ〜ず。2026年10月のFANYマガジンのインタビューでは、さまぁ〜ずへの憧れからお笑いの世界に入ったと話しています。
以前は「クルスパッチ」というコンビで活動しており、2026年10月18日の本人noteでは、元相方の西島さんと約8年間をともにしたことを振り返っています。
2021年8月に前コンビを解散すると、約2年間にわたって新しい相方を探す生活が始まりました。
現在は相性はいいよねのネタ作りを担当。2026年10月のインタビューでは、コンビのネタをすべて自分が書いていると説明しています。
また、約10年間ラーメン店で働いた経験があり、スープ作りまで任されるようになったそうです。町中華での勤務経験もあり、飲食店で出会った人たちが後にコントの着想源となりました。
結成秘話|2年間で10人以上とネタを試した末の出会い
相性はいいよねの結成を知るうえで、重要な一次資料があります。
それが、ヤダヤムクンさんが2023年10月10日に公開したnote「いくつかご報告」です。
賞レースで結果を出した後の回想ではなく、コンビを正式に結成したばかりの時期に本人が記した文章です。そこには、現在の活躍からは想像しにくい相方探しの苦労が残っています。
2021年8月の解散後、相方探しが始まる
ヤダヤムクンさんは2021年8月に前コンビを解散。その後、新しい相方を探して、さまざまな芸人と試験的なユニットを組みました。
本人によると、この2年間に一緒にネタを披露した相手は10人以上。
一緒にネタを作ってみても正式結成には至らず、ユニットを解消しては別の相手を探す。そんな活動が続いていました。
周囲の芸人からは、毎週違う人とネタをやっているのではないかと冗談を言われることもあったそうです。
相方がなかなか見つからない間にも、ほかの芸人たちは次々と結果を残していきます。本人は当時の焦りや悔しさを率直に書き残しています。
それでも芸人活動を完全にやめることはなく、ピンネタを披露しながら相方を探し続けました。
2023年4月、エビランドと「エビヤムクン」を結成
転機が訪れたのは2023年4月です。
知人から紹介されたのが、当時ピン芸人として活動していたエビランドさんでした。
最初から正式にコンビを組むことを決めたわけではありません。まずは一緒にキングオブコントに出場してみようというところから活動が始まります。
このときのユニット名は「エビヤムクン」。2人の芸名を組み合わせた名前です。
現在もM-1グランプリ公式サイトにエビヤムクンの登録情報が残っており、結成年は2023年4月1日と記載されています。
ただし、これは前身ユニットとしての登録日です。現在の「相性はいいよね」の正式結成日とは区別する必要があります。
キングオブコント2023準々決勝進出が正式結成のきっかけに
即席ユニットとして挑んだキングオブコント2023で、エビヤムクンは準々決勝に進出しました。
ヤダヤムクンさんは、もともと準々決勝進出を目標にしていたといいます。その目標を達成したことで、2人で正式に活動していくことを考えるようになりました。
長い間相方が見つからなかったなか、紹介されて間もない相手と組んで結果を残せたことは、大きな手応えだったのでしょう。
2023年10月10日のnoteでも、キングオブコント準々決勝進出を経て正式結成に至ったことが明かされています。
しかし、実はその前に、もう一つ意外な出来事がありました。
実は一度断られていた?コンビ名「相性はいいよね」の由来
2024年12月30日、地域メディア『JG』が掲載したインタビューで、ヤダヤムクンさんは結成当時のやり取りを振り返っています。
キングオブコント2023で手応えを得た後、エビランドさんに正式結成を持ちかけた際、2人の相性について話し合ったそうです。
ところが、エビランドさんは一度、その申し出を断りました。
エビランドさんによれば、当時はピン芸人としての活動が楽しかったとのこと。
一緒にコントを演じて結果を出したことと、これから正式なコンビとして活動していくことは、別の問題だったわけです。
それでも最終的には正式結成に至り、M-1グランプリ公式登録上の結成日は2023年10月1日となっています。
ここで興味深いのがコンビ名です。
2024年のインタビューでは、結成を相談する過程で「俺たち、相性はいいよね…」という言葉が出たことが明かされています。
最初からお互いに迷いなくコンビを組んだわけではなかった。その事情を知ると、「相性はいいよね」という名前にも、少し違った印象を受けます。
正式結成後も名前が決まらず、命名ライブを企画
さらに、2023年10月10日の本人noteには、コンビ名に関する別のエピソードも記されています。
正式なコンビにはなったものの、なかなか新しい名前が決まらなかったため、仲のよい芸人を集めて名前を決めるライブを企画したのです。
開催予定日は2023年11月11日。会場は新宿Fu-+801で、エイトブリッジなども出演者として告知されていました。
その時点では、まだ旧名の「エビヤムクン」を使用していました。
ただし、今回確認できたのは本人による開催告知と、後年の結成秘話です。当日の具体的な候補名や、最終的に誰が現在の名前を決めたのかまでは確認できていません。
正確には、2023年10月に正式結成し、その後「相性はいいよね」の名前で活動するようになったと説明するのが適切です。
また、ヤダヤムクンさんは2023年10月10日を最後に、それまで所属していたニュースタッフプロダクションを退所。新しい事務所を探しながら、フリーでコンビ活動を続けることも同じnoteで報告しています。
結成当時の記録はヤダヤムクン本人note「いくつかご報告」、一度断られた経緯はJGの本人インタビューで確認できます。
2024年にサンミュージック所属|キングオブコントで2年連続準決勝へ
2024年4月、2人はサンミュージックプロダクションに所属しました。
ヤダヤムクンさんは2024年12月のインタビューで、大きな事務所に所属するのは初めてだったと語っています。
サンミュージックでは、所属芸人による「GETライブ」に出演。観客投票によって順位が決まるバトル形式のライブで、上位クラスへの昇格や残留を目指してネタを披露します。
相性はいいよねは2024年、このGETライブで月間優勝を2度達成しました。
エビランドさんは当時、1000人を超える大きな会場よりも、毎月順位が決まるGETライブの方が緊張すると話しています。
所属事務所の芸人として何を見せるのか、観客に注目されている感覚がある。しかも、手応えがあっても投票で負けることがある。そんな緊張感を持って毎月の舞台に立っていたようです。
キングオブコントでも、2024年と2025年に2年連続で準決勝進出。大会公式の出場者一覧にもコンビ名が掲載されています。
2026年に突然評価されたのではなく、それ以前から全国規模の賞レースで実績を積んでいたことが分かります。
単独ライブ「エビヤムクン」「エビヤムクン2」を開催
2025年2月4日には、東京・渋谷ユーロライブで初の単独ライブ「エビヤムクン」を開催しました。
さらに2026年3月4日には、東京・座・高円寺2で第2回単独ライブ「エビヤムクン2」を開催しています。
興味深いのは、どちらも正式結成前のユニット名を公演タイトルに使っていることです。
2026年の第2回公演は、前年よりも広い会場で行われました。ヤダヤムクンさんは開催前のコメントで、前回よりパワーアップしたネタを見せたいと話しています。
単独ライブは、賞レースのように数分間のネタだけで勝負する場ではありません。自分たちの世界観やネタの幅を、まとまった時間の中で見てもらう機会でもあります。
2024年のインタビューでヤダヤムクンさんは、単独ライブでは賞レースのためだけではなく、来場した観客に楽しんでもらえる公演にしたいと語っていました。
この考え方は、後に語られる「血の通ったコント」という制作方針にもつながっています。
2023〜2026年の経歴と賞レース実績を時系列で整理
結成前のユニット活動から2026年10月までの主な実績は、次のとおりです。
| 時期 | 主な出来事・実績 |
|---|---|
| 2023年4月 | 「エビヤムクン」として活動開始 |
| 2023年8月 | キングオブコント準々決勝進出 |
| 2023年10月 | 正式コンビ結成 |
| 2024年4月 | サンミュージック所属 |
| 2024年 | キングオブコント準決勝進出、GETライブ月間優勝2回 |
| 2025年2月 | 初単独ライブ「エビヤムクン」 |
| 2025年 | キングオブコント準決勝進出、M-1グランプリ3回戦進出 |
| 2025年12月 | 『ぐるナイ年越しおもしろ荘』出演 |
| 2026年3月 | 第2回単独ライブ「エビヤムクン2」 |
| 2026年8月1日 | ツギクル芸人グランプリ2026優勝 |
| 2026年9月10日 | キングオブコント初決勝進出が発表 |
| 2026年10月17日 | キングオブコント2026決勝4位・643点 |
この流れで重要なのは、キングオブコントの到達地点です。2023年は前身ユニットとして準々決勝、2024年と2025年は準決勝、2026年は決勝に進出しています。
また、漫才にも取り組んでおり、M-1グランプリでは2024年に2回戦、2025年には3回戦まで進みました。2026年大会は9月26日の1回戦通過が公式記録で確認できます。
コントを中心に活動しながら、漫才や単独ライブにも取り組んできたことが、2人の活動歴から分かります。
ツギクル芸人グランプリ2026で優勝|4票同士の接戦を制する
2026年8月1日、相性はいいよねはフジテレビ系列で放送された『ツギクル芸人グランプリ2026』で優勝しました。
ツギクル芸人グランプリは、漫才、コント、ピン芸などジャンルを問わず、次世代のスター芸人を発掘するためのコンテストです。
2026年大会は15組が決勝に進出。相性はいいよねはファーストステージCブロックを突破し、花ブービー、ツンツクツン万博とともにファイナルステージに進みました。
そして最終投票は、大接戦となります。
| コンビ | 得票数 | 結果 |
|---|---|---|
| 相性はいいよね | 4票 | 優勝 |
| 花ブービー | 4票 | 同票 |
| ツンツクツン万博 | 2票 | 2票獲得 |
相性はいいよねと花ブービーは、ともに4票で並びました。
しかし、大会には同票の場合の規定があり、視聴者票を獲得した組を優勝とするルールによって、相性はいいよねが第7代王者に決定しました。
つまり、審査員による投票だけで単独最多となったわけではありません。視聴者票が最終的な勝敗を決めたのです。
優勝賞金は200万円。さらに、民放5局の計10番組に出演できる権利も副賞として用意されました。
優勝会見でエビランドさんは、自分が紙吹雪を浴びる人生になるとは思っていなかったと振り返っています。
一方、ヤダヤムクンさんは、それまでに何度も芸人を辞めようと考えたことがあったと明かしました。
長い下積みを経験した2人にとって、全国放送の賞レースで名前を呼ばれたことは、特別な瞬間だったのでしょう。
大会結果と詳しい投票内訳は、フジテレビ公式「ツギクル芸人グランプリ2026優勝発表」で確認できます。
優勝ネタの着想源はアルバイト先の町中華の夫婦
ツギクル芸人グランプリ優勝後の会見では、ファイナルステージで披露したコントの意外な着想源も明かされました。
それは、ヤダヤムクンさんが以前働いていた町中華を営む夫婦です。
約10年間ラーメン店で働いていたヤダヤムクンさんは、別の町中華でもアルバイトをしていた経験があります。
そこで出会った夫婦、とりわけ店の女性について、東京の親のような存在だと感じていたそうです。
ファイナルステージのコントは、その夫婦をモチーフに作られたものでした。
芸人として生活するために続けてきたアルバイト。その仕事を通じて知り合った人が、後に賞レースで優勝するネタの着想源になったのです。
ヤダヤムクンさんは会見で、夫婦への感謝や、いつか恩返ししたいという思いも語っています。
実際に身近にいた人をモデルにしたコントで大きな結果を残したことは、相性はいいよねのネタ作りを理解するうえで、見逃せないエピソードです。
なぜ急成長した?本人たちが明かしたネタ作りの変化
2026年の相性はいいよねが大きな結果を残した背景には、何があったのでしょうか。
2026年10月14日公開のFANYマガジンのインタビューでは、本人たちが前年から取り組んできたことや、コンビ内の役割分担について詳しく語っています。
その証言から、3つの重要な点が見えてきます。
① 1日1本を目標に、コントの制作量を増やした
ヤダヤムクンさんは、2025年のツギクル芸人グランプリ準決勝で敗退した後、1日に1本のコントを作ることを目指したと話しています。
実際には毎日1本を完成させることは難しかったそうですが、できるだけ多くのネタを作るように取り組んでいました。
ここで区別したいのは、「毎日1本作ることを目標にした」という事実と、「毎日必ず1本完成させた」という話は違うことです。
実際に何本のネタを完成させたかは公表されていません。
それでも、前年の敗退を受けて制作量を見直し、より多くのコントに取り組んでいたことは本人の発言から確認できます。
その結果、2026年にはツギクル芸人グランプリ優勝とキングオブコント決勝進出を達成しました。
制作量の増加が唯一の成功要因とは断定できませんが、前年から変えた具体的な取り組みとして重要です。
② ヤダヤムクンがネタを書き、エビランドが制作を促す
相性はいいよねのネタ作りは、基本的にヤダヤムクンさんが担当しています。
FANYマガジンのインタビューでは、ヤダヤムクンさん自身が、すべてのネタを自分で作っていると明かしました。
一方、エビランドさんはネタ作りが滞りそうになると、相方に制作を促す役割も担っているそうです。
ネタを書いている方より、書いていない方の立場が強いという、少し変わった関係を冗談交じりに語っていました。
エビランドさんによると、コンビ結成時にヤダヤムクンさんがネタを書きたいと希望したため、その役割を任せているとのことです。
ただし、台本を一人が書いているからといって、もう一人がネタの面白さに関わっていないわけではありません。
コントでは、設定や台詞だけでなく、演技、声の強弱、表情、間の取り方によっても印象が変わります。
ヤダヤムクンさんが作る台本と、エビランドさんの演技や掛け合い。それぞれの役割が合わさって、現在のコントが成立していると考えられます。
③ 観客の記憶に残る「血の通ったコント」を重視
もう一つ重要なのが、2024年12月の本人インタビューで語られた「血の通ったコント」という考え方です。
ヤダヤムクンさんは、単にその場で笑いが起きるだけでなく、ライブが終わった後にも登場人物の存在が観客の記憶に残るようなコントを目指していると説明しています。
賞レースで結果を出すことは大切ですが、それだけを目的にネタを披露するのではなく、観客に楽しんでもらうことを重視したいという考え方です。
この発言を踏まえると、2026年のツギクル芸人グランプリで披露した町中華の夫婦をモチーフにしたコントにも、共通する部分が見えてきます。
実際に知っている人の言動や人間関係を出発点にして、コントの登場人物を作る。そうした方法は、観客に人物の存在を感じてもらうという方向性と重なっています。
もちろん、すべてのコントが実在の人物をモデルにしているという意味ではありません。また、この考え方だけで優勝の理由を説明できるわけでもありません。
ただ、2024年に本人が語っていた制作方針と、2026年に評価されたネタの着想源がつながっていることは、相性はいいよねの成長を考えるうえで興味深い点です。
参考:JG「相性はいいよね」本人インタビュー、FANYマガジン「キングオブコント2026決勝直前インタビュー」
キングオブコント2026で4位|初決勝で643点を獲得
ツギクル芸人グランプリの優勝から約2カ月半後となる2026年10月17日、相性はいいよねはキングオブコントの決勝に初めて出場しました。
2026年大会は3445組がエントリー。準決勝を勝ち上がった10組と、史上初となる敗者復活戦を制した1組の計11組が決勝の舞台に立ちました。
相性はいいよねは8組目に登場。レストランの店員と、クレームをつける客のやり取りを題材にしたコントを披露しました。
客は注文したものが来ていないと訴えますが、店員はすでに食べたのではないかと説明します。
身近な飲食店で起こりそうな場面から始まり、客と店員の会話によって状況が変化していく構成です。
審査員の山内健司さんは94点、東京03の飯塚悟志さんは96点をつけ、ネタの設定や面白さを高く評価しました。
7人の審査員による合計得点は643点。ファーストステージ4位となりました。
| 1st順位 | コンビ | 得点 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 1位 | ジェラードン | 671点 | ファイナル進出 |
| 2位 | 蛙亭 | 661点 | ファイナル進出 |
| 3位 | ヤッホイ | 653点 | ファイナル進出 |
| 4位 | 相性はいいよね | 643点 | 1stステージ敗退 |
ファイナルステージに進出できるのは上位3組。相性はいいよねは3位のヤッホイと10点差で、2本目のネタを披露することはできませんでした。
最終結果はジェラードンが優勝、蛙亭が準優勝、ヤッホイが3位。相性はいいよねはファーストステージ4位という成績で大会を終えています。
なお、上位3組は2本の合計得点で最終順位が決まるため、ファーストステージのみの得点とは区別する必要があります。
キングオブコント2026の全11組の得点や敗者復活戦の結果については、つぶログのキングオブコント2026決勝結果・順位・得点一覧で詳しく整理しています。
決勝翌日、ヤダヤムクンが明かした本当の気持ち
決勝翌日の2026年10月18日、ヤダヤムクンさんはnoteに「ここまで来れました。」という文章を公開しました。
そこでは、2013年の養成所卒業ライブで大きくスベったことや、芸歴6年目まで賞レースの1回戦で敗退し続けていたことなど、過去の苦い経験を振り返っています。
それでも、今回はキングオブコント4位。
優勝を目指していたため悔しさはあるものの、やれることはすべて出し切り、後悔のないパフォーマンスができたと記しています。
それまでテレビで見る側だったキングオブコントの決勝に、自分たちがファイナリストとして立つ。その光景は、本人の想像を超えるものだったそうです。
さらに、決勝の前日には、前コンビ「クルスパッチ」の元相方である西島さんから、解散後初めて連絡があったというエピソードも明かしています。
ヤダヤムクンさんは、前コンビで過ごした8年間があったからこそ現在まで来られたと、感謝の気持ちをつづっていました。
長い下積みや相方探しの時期を経験したうえで、ようやく立てた大舞台。4位という結果にも、本人にとって特別な重みがあったのでしょう。
そして今では、キングオブコント優勝という目標を、以前よりも現実的に考えられるようになったと語っています。
次回の出場や結果が決まったわけではありませんが、2026年の決勝進出が、本人の意識を変える出来事になったことは確かです。
出典:ヤダヤムクン本人note「ここまで来れました。」(2026年10月18日)
相性はいいよねのネタ動画はどこで見られる?公式コント「朝礼」
相性はいいよねのコントを見てみたい人には、本人たちの公式YouTubeチャンネルで公開されている「朝礼」があります。
2026年8月10日に公開されたコントで、エビランドさん本人も自身のXで動画公開を告知しています。
本人によると、『爆笑レッドカーペット』やキングオブコント2026の2回戦でも披露したネタです。
キングオブコント決勝で披露したレストランのコントとは別の作品ですが、2人の演技や会話のテンポを知ることができます。
相性はいいよね 公式コント「朝礼」
動画:相性はいいよね公式YouTube「コント『朝礼』」(2026年8月10日公開)
ほかのネタや出演情報は、相性はいいよね公式YouTubeチャンネルでも確認できます。
なお、キングオブコント2026の決勝で披露したコントの本編は、TBSの公式配信情報を確認してください。YouTubeで公開されている別ネタと、大会で放送されたネタは同じものではありません。
今後の相性はいいよね|結成3年だけでは語れない2人の歩み
2026年の相性はいいよねは、ツギクル芸人グランプリ優勝と、キングオブコント初決勝4位という大きな実績を残しました。
ただし、これを「結成3年の新人が突然ブレイクした」とだけ説明すると、2人が積み重ねてきた時間が見えなくなります。
エビランドさんは芸歴16年目。ヤダヤムクンさんも、前コンビで約8年間活動し、その後2年以上にわたって相方を探し続けました。
最初は正式結成を断られたものの、キングオブコント2023で手応えを得てコンビに。2024年からはサンミュージックのライブで経験を積み、賞レースでも少しずつ結果を残していきます。
2025年の敗退後にはネタの制作量を増やし、2026年には長年のアルバイト経験から生まれたコントで大きな大会を制しました。
もちろん、賞レースの結果が向上した理由を、特定の一つだけに絞ることはできません。
長い芸歴、コンビとしての経験、ネタ作りへの取り組み、人物を丁寧に描くという制作方針。それぞれが重なり、2026年の結果につながったと見るのが自然でしょう。
ツギクル芸人グランプリでは優勝し、キングオブコントではファイナル進出まで10点差に迫った2人。
次にどのような舞台で結果を残すのかは、まだ分かりません。しかし、2026年10月18日の本人noteには、キングオブコント優勝を目指すという強い思いが記されています。
コンビ結成のきっかけとなった大会で、今度は頂点を目指す。その挑戦を見守っていきたいところです。
まとめ|相性はいいよねは長い下積みを経て結果を出したコントコンビ
相性はいいよねは、エビランドさんとヤダヤムクンさんによるサンミュージック所属のお笑いコンビです。
2023年4月に前身ユニット「エビヤムクン」として活動を始め、同年10月に正式結成。ヤダヤムクンさんは2年以上にわたって相方を探しており、エビランドさんに一度は結成を断られるという経緯もありました。
正式結成後は2024年、2025年とキングオブコント準決勝に進出。2026年にはツギクル芸人グランプリで優勝し、キングオブコントでも初決勝4位となっています。
急成長の背景として本人が語っているのは、ネタ制作量を増やしたことや、2人の独特な役割分担です。また、以前から「血の通ったコント」を目指しており、優勝ネタには実際に働いていた町中華の夫婦が着想源として生かされていました。
長い芸歴を持つ2人が、新しいコンビでようやく大きな結果を残した。その積み重ねこそが、相性はいいよねの結成秘話を知る面白さではないでしょうか。
主な参考資料
- サンミュージック|相性はいいよね公式プロフィール
- M-1グランプリ|相性はいいよね公式コンビ情報・大会記録
- M-1グランプリ|エビヤムクン公式コンビ情報
- ヤダヤムクン本人note|いくつかご報告(2023年10月10日)
- JG|相性はいいよね結成秘話・本人インタビュー(2024年12月30日)
- キングオブコント2024|準決勝進出者発表
- TBS|キングオブコント2025準決勝進出者発表
- お笑いナタリー|第2回単独ライブ「エビヤムクン2」開催発表
- フジテレビ|ツギクル芸人グランプリ2026優勝・投票結果
- マイナビニュース|優勝後の本人会見・町中華の夫婦に関する証言
- TBS|キングオブコント2026決勝進出者発表
- FANYマガジン|キングオブコント2026決勝直前インタビュー
- ヤダヤムクン本人note|ここまで来れました。(2026年10月18日)
※プロフィール、所属、賞レース実績は2026年10月25日時点で確認できる公表資料に基づきます。前身ユニットの活動開始日と現在のコンビの正式結成日を区別し、本人の経験談や見解は発言時点が分かる形で紹介しています。