- 『ろくでなしBLUES ─鬼葛─』とは?いつから連載?鬼塚・葛西の外伝と作画変更を整理
- 『ろくでなしBLUES ─鬼葛─』とは?
- なぜ鬼塚と葛西なのか?
- 鬼塚は太尊より先に立ちはだかった「渋谷」の強敵
- 葛西は「四天王制覇」を狙って現れる
- 原作では「鬼塚が葛西にやられた」という知らせから始まる
- 『鬼葛』は本編のどこに入る?
- 「鬼塚vs葛西だけ」を描く漫画でもない
- 前田太尊は『鬼葛』に登場する?
- 連載はいつから?夏予定から「今冬」へ変更
- 作画はBoichiから吉本祐樹へ変更
- なぜBoichiから作画担当が変わった?
- 森田まさのり本人が作画するわけではない
- 本編完結から29年。でも29年後を描く続編ではない
- 本編未読でも『鬼葛』から読める?
- 『鬼葛』の面白さは「結末を知っているのに、物語を知らない」こと
- まとめ|『鬼葛』は鬼塚と葛西の「描かれなかったあの時」へ戻る外伝
『ろくでなしBLUES ─鬼葛─』とは?いつから連載?鬼塚・葛西の外伝と作画変更を整理

『ろくでなしBLUES』に、本編完結から29年を経て新しい物語が加わります。
タイトルは『ろくでなしBLUES ─鬼葛─』。読み方は「おにかずら」です。
当初は2026年夏から『グランドジャンプ』で連載される予定でしたが、現在は2026年冬開始予定へ変更されています。作画担当も、当初発表されていたBoichiさんから吉本祐樹さんへ変更されました。
ただし、『鬼葛』は前田太尊たちの29年後を描く続編ではありません。
原作を担当する森田まさのりさんは、舞台を1990年代前半とし、「続編ではない」と明言しています。描かれるのは、本編では詳しく描かれなかった渋谷の鬼塚と池袋の葛西、その2人の対決までの物語です。
しかも原作では、この対決は物語に大きな影響を与えながら、戦いそのものはほとんど読者の前に出てきません。
『鬼葛』は、結末は知っているのに、そこへ至る物語は知らない――そんな『ろくでなしBLUES』本編の大きな空白へ踏み込む外伝です。
※ここからは『ろくでなしBLUES』本編・四天王編の展開に触れます。
『ろくでなしBLUES ─鬼葛─』とは?
『ろくでなしBLUES ─鬼葛─』は、森田まさのりさんの『ろくでなしBLUES』をもとにした新作外伝です。
掲載誌は集英社の『グランドジャンプ』。
2026年1月30日に企画が発表され、森田さん自身も「舞台は1990年代前半」「続編ではない」と説明しました。グランドジャンプ編集部からは、本編で描かれなかった鬼塚と葛西の対決までを描く作品であることが告知されています。
現在の基本情報を整理すると、次の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | 『ろくでなしBLUES ─鬼葛─』 |
| 読み | おにかずら |
| 位置付け | 『ろくでなしBLUES』外伝 |
| 原作 | 森田まさのり |
| 作画 | 吉本祐樹 |
| 掲載誌 | グランドジャンプ |
| 舞台 | 1990年代前半 |
| 描かれる内容 | 鬼塚と葛西の対決まで |
| 連載開始 | 2026年冬予定 |
| 具体的な開始日・号 | 未発表 |
1997年に完結した作品が2026年に再び動き出すという意味では「29年ぶりの新作」ですが、作品内の時間が29年進むわけではありません。
『鬼葛』は未来を描く続編ではなく、かつての本編の中に残されていた出来事へ戻る作品です。
なぜ鬼塚と葛西なのか?
『ろくでなしBLUES』には、東京の各地域を代表する強者として、
吉祥寺の前田太尊
渋谷の鬼塚
浅草の薬師寺
池袋の葛西
という4人が登場します。
いわゆる東京四天王です。集英社の森田まさのりさんへのインタビューでも、この4人が抗争を繰り広げる「四天王編」が作品の人気を大きく押し上げた展開として紹介されています。
そのうち、『鬼葛』で選ばれたのが鬼塚と葛西。
理由を理解するには、2人が本編でどう描かれたかを見るのが一番分かりやすいでしょう。
鬼塚は太尊より先に立ちはだかった「渋谷」の強敵
鬼塚は、渋谷を仕切る楽翠学園の人物です。
登場当初は仲間からさえ恐れられる存在として描かれ、やがて吉祥寺と渋谷の大きな抗争へ発展。太尊との直接対決へ進んでいきます。集英社文庫版では9巻から鬼塚が大きく物語へ入り、10巻で太尊との激闘が展開されます。
つまり鬼塚は、『ろくでなしBLUES』が学校内を中心とした物語から、東京各地の強敵との抗争へ広がっていくうえで重要な人物でした。
そして、その後に登場するのが葛西です。
葛西は「四天王制覇」を狙って現れる
葛西は池袋・正道館高校の強者です。
葛西編では東京四天王の頂点を狙って行動し、鬼塚だけでなく浅草の薬師寺にも襲いかかります。
その強さは太尊にも及び、本編では四天王同士の戦いを一段大きなものへ押し上げました。集英社文庫版16巻でも、葛西は四天王制覇を狙う人物として紹介されています。
ここで『鬼葛』につながる重要な出来事が起きます。
鬼塚と葛西は、確かに戦っています。
しかし原作の読者が最初に知らされるのは、戦いそのものではなく、その結果なのです。
原作では「鬼塚が葛西にやられた」という知らせから始まる
集英社文庫版16巻の冒頭では、
渋谷の鬼塚が池袋・正道館高校の葛西に敗れた
という知らせが太尊のもとへ届きます。
同じ頃、薬師寺も葛西の襲撃を受け、そこから太尊が池袋へ向かう葛西編へと物語が動いていきます。
読者が知ることになるのは、
鬼塚と葛西が戦った
鬼塚が敗れた
という事実です。
しかし、
なぜ2人がぶつかることになったのか
対決までに何が起きたのか
鬼塚と葛西は何を語ったのか
実際の戦いがどのようなものだったのか
といった部分は、本編では詳しく描かれませんでした。
『鬼葛』が描こうとしているのは、まさにこの場所です。
原作で結果だけが物語を動かした事件に、30年近い時を経て「過程」が与えられることになります。
『鬼葛』は本編のどこに入る?
大まかな位置関係は、次のように考えると分かりやすいでしょう。
太尊と鬼塚の抗争・直接対決
↓
本編の物語が進む
↓
鬼塚と葛西が対決
↓
「鬼塚が葛西にやられた」という知らせが太尊へ届く
↓
葛西が薬師寺も襲撃
↓
太尊が池袋へ向かい、葛西との戦いへ
鬼塚と太尊の戦いは集英社文庫版9~10巻、葛西編の大きな始まりは16巻で確認できます。
ただし、『鬼葛』第1話が本編の具体的にどの場面から始まるのかはまだ発表されていません。
公式から示されているのは、舞台が1990年代前半であることと、「鬼塚と葛西の対決まで」を描くことです。
そのため、本編の○話と○話の間といった細かな位置まで、今の段階で決めることはできません。
「鬼塚vs葛西だけ」を描く漫画でもない
タイトルや企画内容から、鬼塚と葛西の直接対決そのものに注目が集まるのは当然です。
ただ、グランドジャンプ編集部の発表は、「二人の対決までを描く」というものです。
「対決を描く」ではなく「対決まで」。
この表現からも、いきなり2人が戦うだけの短いエピソードではなく、そこへ至る物語が描かれることになります。
どの人物が関わり、何をきっかけに2人がぶつかるのか。
本編では省かれていた部分こそ、『鬼葛』で初めて見られる大きなポイントになりそうです。
前田太尊は『鬼葛』に登場する?
2026年8月19日時点で、前田太尊の登場は正式には発表されていません。
現在、物語の中心として明確に示されているのは鬼塚と葛西です。
舞台は本編と同じ1990年代前半なので、太尊をはじめとする既存キャラクターが関わる余地はあります。
ただし、
太尊も登場する
東京四天王全員がそろう
といった情報はまだ出ていません。
『鬼葛』が鬼塚と葛西の周囲をどこまで描くのかは、連載開始前の大きな注目点です。
連載はいつから?夏予定から「今冬」へ変更
『鬼葛』は当初、2026年夏頃から『グランドジャンプ』で連載開始予定でした。
ところが2026年8月19日、グランドジャンプ編集部から制作体制の変更が発表されます。
新たな作画担当として吉本祐樹さんを迎え、作品を再始動。それに伴って、連載開始予定は2026年冬へ延期されました。
現時点で発表されているのは「今冬」までです。
12月開始
グランドジャンプ○号から開始
といった具体的な日付や号数はまだ決まった情報ではありません。
そのため、現在は「2026年冬予定」として待つのが正確です。
作画はBoichiから吉本祐樹へ変更
1月に『鬼葛』が発表された時点では、
原作:森田まさのり
作画:Boichi
という制作体制でした。
8月19日の発表で、作画担当は吉本祐樹さんへ変更されています。
吉本さんは『攻殻機動隊 THE HUMAN ALGORITHM』で作画を担当している漫画家です。講談社の公式書誌でも著者として確認できます。
ここで変わったのは作画担当で、森田まさのりさんは引き続き原作を担当します。
なぜBoichiから作画担当が変わった?
具体的な理由は発表されていません。
8月19日の告知で明らかになったのは、
吉本祐樹さんを新たな作画担当として迎える
新体制で再始動する
連載開始を今冬へ延期する
という内容です。
Boichiさんのスケジュール、制作上のトラブル、作者同士の事情などについては説明されていません。
したがって、作画変更の背景を推測で補う必要はないでしょう。
確かなのは、企画そのものが中止されたわけではなく、吉本祐樹さんの作画で改めて始動することが決まったということです。
森田まさのり本人が作画するわけではない
『鬼葛』で森田まさのりさんが担当するのは、正式クレジットでは「原作」です。
1月の発表時からこの形は変わっていません。
当初はBoichiさん、現在は吉本祐樹さんが作画を担当します。
そのため、
「森田まさのりが29年ぶりに『ろくでなしBLUES』を連載作画する」
という作品ではありません。
一方で、ネームやキャラクター表現など具体的な制作工程をどこまで森田さんが担当するのかは公表されていません。
今はシンプルに、
原作:森田まさのり
作画:吉本祐樹
という役割で考えるのがよいでしょう。
本編完結から29年。でも29年後を描く続編ではない
『ろくでなしBLUES』は1988年から1997年まで『週刊少年ジャンプ』で連載されました。『鬼葛』は2026年開始予定なので、本編完結から29年後に誕生する新作になります。
ただし、これは現実世界で29年が経過したという意味です。
作品の舞台は、森田さん自身が示している通り1990年代前半。
大人になった鬼塚や葛西を描く話でも、前田太尊たちのその後を描く後日談でもありません。
29年ぶりに戻ってくるのはキャラクターの未来ではなく、原作当時の時間の中に残されていた物語です。
この違いは、『鬼葛』を理解するうえでかなり大切です。
本編未読でも『鬼葛』から読める?
連載前のため、『鬼葛』単独でどこまで人物関係が説明されるのかはまだ分かりません。
少なくとも発表されている題材は、鬼塚と葛西の過去を知らなければ成立しないものではありません。
『鬼葛』で描かれる対決への過程そのものは、本編読者にとっても初めて読む物語だからです。
一方で、
鬼塚が太尊とどんな戦いをしたのか。
葛西が東京四天王の中でどんな存在なのか。
そして鬼塚の敗北が本編の葛西編をどう動かしたのか。
そこまで知っていると、外伝としての面白さはより分かりやすくなるでしょう。
原作を予習・復習するなら、集英社文庫版では鬼塚が大きく登場する9~10巻と、葛西編が始まる16巻以降が特に関係の深い範囲です。
『鬼葛』の面白さは「結末を知っているのに、物語を知らない」こと
普通の外伝では、読者が知らない人物や事件を新しく追加することも多くあります。
『鬼葛』は少し違います。
原作を読んだ人は、鬼塚と葛西の戦いの結果をすでに知っています。
葛西は鬼塚を倒す。
その事実が太尊へ伝わり、葛西編が大きく動き始める。
ところが、その重要な事件そのものは詳しく描かれていない。
だからこそ新作では、
知っている結末へ、どのようにたどり着くのか
が物語になります。
鬼塚はなぜ葛西と向き合ったのか。
葛西はどんな状態で鬼塚の前に現れたのか。
そして、本編で一言の知らせに集約された戦いには何があったのか。
結果を変えることではなく、結果の意味を深くすることができる外伝です。
29年という時間を経て『ろくでなしBLUES』の新作を作るなら、本編を無理に未来へ延ばすのではなく、まだ描かれていなかった「あの時」へ戻る。
『鬼葛』は、そんな作り方を選んだ作品です。
まとめ|『鬼葛』は鬼塚と葛西の「描かれなかったあの時」へ戻る外伝
『ろくでなしBLUES ─鬼葛─』は、森田まさのりさんが原作、吉本祐樹さんが作画を担当する新作外伝です。
当初は2026年夏からの連載が予定されていましたが、制作体制の変更に伴って2026年冬開始予定となりました。具体的な開始日・掲載号はまだ発表されていません。
物語は本編終了後の続編ではなく、1990年代前半の『ろくでなしBLUES』本編の時代へ戻ります。
そして描かれるのは、渋谷の鬼塚と池袋の葛西、その2人の対決まで。
原作では、
「鬼塚が葛西にやられた」
という結果が太尊へ伝えられ、そこから葛西編が動き始めました。
戦ったことは知っている。
勝敗も知っている。
でも、そこで何があったのかは知らない。
『鬼葛』は、その空白を29年越しに物語へ変える外伝です。
作画変更によってスタートは冬へ延びましたが、作品は新体制で再始動しています。
次に待ちたいのは具体的な連載開始日。そして何より、第1話が鬼塚と葛西の「描かれなかったあの時」をどこから描き始めるのかです。