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PS『るろうに剣心 維新激闘編』とは?使用キャラ・隠しキャラ・ストーリー範囲を解説

『るろうに剣心 維新激闘編』はどんなゲーム?使用キャラ・隠しキャラを解説

『るろうに剣心』の対戦格闘ゲームと聞くと、剣心、斎藤、蒼紫、志々雄、宗次郎といった人気剣客を自由に戦わせるゲームを想像するかもしれません。

しかし、1996年11月29日にPlayStationで発売された『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 維新激闘編』は、京都編のオールスター格闘ゲームではありません。

中心となるのは、剣心と左之助の出会い、鵜堂刃衛、御庭番衆、四乃森蒼紫といった東京編前半のキャラクター。STORYの最高難度では斎藤一との戦いを経て京都への旅立ちまで描かれますが、志々雄一派との京都決戦そのものを遊ぶゲームではありません。

そのため、本作には志々雄真実も瀬田宗次郎もプレイアブルキャラクターとして登場しません。同じ理由で、京都編で習得する剣心の天翔龍閃や、左之助の二重の極みを使うゲームでもありません。

では、実際には誰を使えて、どんな3D格闘ゲームだったのでしょうか。

『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 維新激闘編』の基本情報

項目内容
正式タイトルるろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 維新激闘編
対応機種PlayStation
発売日1996年11月29日
発売元ソニー・コンピュータエンタテインメント
ゲーム制作株式会社ズーム
ジャンル3D対戦格闘/対戦格闘アクション
プレイ人数1~2人
定価5,800円(税別)
型番SCPS-10030
JAN4948872100304
メモリーカード1ブロック
音楽朝倉紀行

通常版の発売日、型番、JANは1996年11月29日/SCPS-10030/4948872100304で一致しています。スタッフクレジットでは「ゲーム制作:(株)ズーム」と確認でき、音楽は朝倉紀行が担当しました。

1998年8月6日には廉価版「PlayStation the Best」も発売されています。こちらは2,800円(税別)、型番SLPS-91081、JAN 4948872910811です。ゲーム内容を別作品へ変更したものではなく、同作の廉価再発売版です。

どんなゲーム?小攻撃・大攻撃・ガードを軸にした3D格闘

『維新激闘編』は、横スクロールの剣劇アクションではなく1対1の3D対戦格闘ゲームです。

基本操作はかなり明確で、

操作内容
×小攻撃
○大攻撃
□/△ガード
→→前ステップ/押し続けてダッシュ
←←バックステップ
斜め前方向を連続入力前転
斜め後ろ方向を連続入力後転
ガード+小攻撃投げ
ダウン中の相手へ↓+大攻撃追い打ち

といった操作を使います。攻撃には上段・中段・下段があり、立ちガードとしゃがみガードを使い分ける必要もあります。

キャラクターにはそれぞれ小攻撃からつながる固有コンビネーションや特殊技が用意され、ステップや前後転で距離を調整しながら攻防します。

つまり「方向キー+ボタンひとつで原作必殺技を次々と出すキャラゲーム」というより、小・大攻撃、ガード、上下段、投げ、移動アクション、連続技を組み合わせる、当時の3D格闘ゲームに近い設計です。

同じズームがPlayStationで『ZERO DIVIDE』を手掛けていたことは事実ですが、『維新激闘編』へその技術をそのまま流用したなどの開発事情までは確認できないため、両作を直接的な技術系譜として断定する必要はありません。

使えるキャラクターは「9人+斬左」

通常キャラクターと隠し要素を整理すると、本作で対戦に使用できる人物は次のとおりです。

キャラクター扱い
緋村剣心通常
相楽左之助通常
鵜堂刃衛通常
ひょっとこ通常
般若通常
式尉通常
四乃森蒼紫通常
神谷薫隠し
斎藤一隠し
喧嘩屋斬左左之助の別仕様/隠し

したがって数え方としては、9人の人物+斬馬刀を持つ左之助の別バージョン「斬左」=実質10キャラクター枠と整理するのが最も分かりやすいでしょう。

斬左は通常の左之助とは技構成が異なり、巨大な斬馬刀を使います。独立した別人物ではなく、剣心と出会ったころの「喧嘩屋斬左」時代を再現した左之助の別仕様です。

志々雄真実と瀬田宗次郎は使えない

ここは現在検索すると特に混同しやすいところです。

志々雄真実はプレイアブルではありません。

瀬田宗次郎もプレイアブルではありません。

宗次郎についてはゲームのスタッフクレジットに冨永みーなの名前とともに記載されており、ムービー側には関わっています。しかし、声優としてクレジットされていることと、対戦キャラクターとして使用できることは別です。

この違いは、本作のSTORYがどこまで進むかを考えると理解できます。

『維新激闘編』は東京編の敵を中心に戦い、最後に京都編へ向かうところまでを扱う作品であって、志々雄一派との京都決戦をゲーム化した作品ではありません。

神谷薫・斎藤一・斬左は隠しキャラクター

初期状態ですべてのキャラクターが使えるわけではありません。

神谷薫

薫は対戦モード用の隠しキャラクターです。

V.S.COMをクリアするなど条件を満たすと、V.S.PLAYER/V.S.COMで使用可能になります。隠しコマンドでも一時的に出現させることができます。

斎藤一

斎藤も隠しキャラクターです。

難易度「難」でSTORYをクリアすると対戦モードで解禁されます。斎藤自身も「難」のSTORYで最終戦として登場するため、通常難度では見られない終盤があります。

喧嘩屋斬左

STORYをクリアすると、対戦モードの左之助から斬馬刀を持つ「斬左」へ切り替えて使用できるようになります。

隠しコマンドそのものを覚えなくても、本作を理解するうえでは、

通常7人+薫・斎藤+斬左

という構成を押さえておけば十分です。

STORYモードは東京編中心――基本は6戦、難では斎藤戦が追加

STORYで自由に10キャラクターから主人公を選ぶわけではありません。

物語上の操作キャラクターは剣心と左之助が中心で、最初の斬左戦では剣心を使用。その後は戦いに応じて剣心または左之助を選びながら進みます。

主な対戦相手は、

  1. 斬馬刀を持った左之助=斬左
  2. 鵜堂刃衛
  3. ひょっとこ
  4. 般若
  5. 式尉
  6. 四乃森蒼紫

です。

商品資料でも、STORYについて「6人の相手と順番に戦う」と説明されています。

難易度「難」ではさらに斎藤一戦が加わり、その前後のムービーから京都編への導入につながります。

この構成を見ると、御庭番衆の比率が高い理由も分かります。ひょっとこ、般若、式尉、蒼紫が対戦相手として入り、観柳邸周辺までの東京編を戦闘ゲームとして重点的に拾っているからです。

「志々雄との最終決戦までを遊ぶゲーム」ではありません。

京都編は「戦う」のではなく、最後に入口へつながる

最高難度で斎藤一との対決を終えると、STORYは大久保利通暗殺や京都への旅立ちへつながります。

つまりゲームは京都編の入口までは描くものの、志々雄、宗次郎、十本刀らを相手に京都で戦うところまでは進みません。

ここを、

「京都編も収録されている」

とだけ書くと誤解が生じます。

正確には、

東京編の戦闘を中心に構成し、終盤のムービーで京都編への導入まで進む

ゲームです。

天翔龍閃も二重の極みもない

収録時期と技表を照合すると、旧記事の技説明にも大きな修正が必要です。

剣心はこの時点でまだ京都で飛天御剣流奥義を習得していないため、天翔龍閃や九頭龍閃は本作の技表にありません。

同じく左之助も安慈から二重の極みを習得する前なので、二重の極みは使えません。

蒼紫についても、京都編以降の小太刀二刀流を前提にした技構成ではなく、このゲームでは回天剣舞など原作後期の代表技を揃えたキャラクターにはなっていません。

「るろ剣格闘ゲームだから、有名な必殺技は一通り使える」と考えると、実際の内容とはかなり違います。

原作技とゲームオリジナル技が混在する

では原作技がまったくないのかというと、そうでもありません。

剣心には双龍閃、斎藤には牙突など、原作で東京編の時点までに登場している技があります。

その一方で、剣心のコマンド表には、

  • 火龍閃
  • 水龍閃
  • 地龍閃
  • 翔龍閃

など、ゲーム独自の技名も並んでいます。これらは実際に『維新激闘編』のコマンド表で確認できます。

さらに各キャラクターには、格闘ゲームとして成立させるための通常技やコンビネーションが多数設定されています。

したがって本作は、

「原作必殺技を完全再現した格闘ゲーム」

ではなく、

原作で当時までに登場していた技+ゲーム専用技+3D格闘用コンビネーション

を組み合わせた作品です。

この違いはかなり重要です。

STORYにはアニメムービーとゲーム独自のIF展開が入る

格闘パートの合間にはアニメーションムービーが挿入されます。

基本的な物語は1996年版TVアニメの東京編をもとに進みますが、戦闘部分では原作とは違うキャラクターを使える場面があります。

たとえば本来は剣心が戦う鵜堂刃衛を左之助で倒すこともでき、その場合は左之助用のゲーム独自ムービーへ分岐します。同様に、STORYの勝敗や使用キャラクターによって原作・アニメとは異なる短いIF演出が用意されています。

そのため「TVアニメの名場面をそのまま順番に見るゲーム」でもありません。

旧TVアニメをベースにしたストーリー映像と、ゲームだから成立するIFムービーを3D格闘でつないだ構成と考えるほうが正確です。

OPは「そばかす」、EDは「HEART OF SWORD ~夜明け前~」

旧TVアニメとの結びつきが最も分かりやすいのが音楽です。

ゲームのオープニングではJUDY AND MARYの「そばかす」、エンディングではT.M.Revolutionの「HEART OF SWORD ~夜明け前~」が使用されています。

1996年12月発売の『維新激闘編 オリジナル・ゲームサウンドトラック』にも両曲が収録されており、ゲーム内BGMは朝倉紀行が担当しています。

朝倉紀行は1996年版TVアニメ『るろうに剣心』でも音楽を担当した人物で、ゲーム側でも同じ作曲家を起用しています。

声優も1996年版TVアニメ側

ゲームのキャストには、

  • 緋村剣心:涼風真世
  • 神谷薫:藤谷美紀
  • 明神弥彦:冨永みーな
  • 相楽左之助:上田祐司
  • 鵜堂刃衛/式尉:大塚明夫
  • 四乃森蒼紫:安原義人
  • 斎藤一/般若:鈴置洋孝

などが参加しています。

つまり本作は、和月伸宏の漫画を原作としつつ、1996年版TVアニメのキャスト、楽曲、映像展開との結びつきが非常に強いゲームです。

2023年から始まった新TVアニメ版はキャストも制作体制も別です。2026年現在公式展開が続く新シリーズでは、剣心を斉藤壮馬、薫を高橋李依、左之助を八代拓、蒼紫を内田雄馬、斎藤を日野聡が担当しています。

1996年PS版の記事で、新アニメ版の声優をゲームキャストとして混ぜないよう注意が必要です。

原作が1990年代ジャンプでどの位置にあったのかをさらに振り返りたい場合は、つぶログの ジャンプ黄金期Tier表|1980年代から2020年代まで最強だった時代はいつなのか でも『るろうに剣心』を90年代後半の主要作品として整理しています。

『十勇士陰謀編』とは何が違う?

PlayStationでは翌1997年12月18日に、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 十勇士陰謀編』も発売されました。

しかし、これは『維新激闘編』と同じ3D格闘ゲームの続編ではありません。

項目維新激闘編十勇士陰謀編
発売日1996年11月29日1997年12月18日
機種PlayStationPlayStation
発売元SCESCE
ジャンル3D対戦格闘RPG
主人公剣心・左之助中心ゲームオリジナル主人公
物語東京編中心+京都への導入ゲーム独自ストーリー
開発ズームパンドラボックス

『十勇士陰謀編』はゲームオリジナル主人公を選び、剣心たちと冒険するRPGです。ジャンルもストーリー構造もまったく異なります。

さらに後年にはPS2『炎上!京都輪廻』、PSP『再閃』『完醒』なども登場しますが、それらの京都編キャラクターや技を1996年の『維新激闘編』へ遡って混ぜないことが重要です。

2026年現在はどうやって遊べる?

2026年8月26日時点で、『維新激闘編』そのものについて、現行PlayStation StoreやPS Plusクラシックスで新規購入できる配信ページは確認できません。

過去のゲームアーカイブスでも、本作が公式配信された記録は確認できません。

そのため現在は、中古のPlayStation版ディスクを入手して、PlayStation規格CD-ROMに対応する実機で遊ぶ方法が基本になります。

初代PlayStationはもちろん、PlayStation 2もPlayStation規格CD-ROMを読み込めます。SIEのPS2取扱説明書にも、PlayStation規格CD-ROM対応が明記されています。

PlayStation 3もPS規格CD-ROMに対応していますが、SIEはPS規格ソフトウェアについて完全な互換性を保証しておらず、タイトルによって従来と異なる動作をする可能性があると案内しています。

一方、PlayStation 4とPlayStation 5はPS1のCD-ROMを直接動かす機種ではありません。SIEが案内するPS4/PS5の対応ディスク形式にもCDは含まれていません。

したがって、

PS1用中古ディスク+PS1/PS2、または互換性に注意したうえでPS3

というのが、現在の正規ディスクを使った現実的な選択肢です。

ROM配布サイトや非正規ダウンロードを利用する必要はありません。

2026年の今見ると、新旧アニメの境界がより分かりやすい

2026年現在も新TVアニメ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』公式サイトは更新が続き、『京都動乱』も各配信サービスで展開されています。またジャンプSQ.の連載陣には『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚・北海道編-』が掲載されています。

ただし、これらは1996年PS版の復刻を意味するものではありません。

むしろ新アニメで東京編から京都編までをあらためて見ることができる現在だからこそ、『維新激闘編』がどの地点までをゲーム化していたのかが分かりやすくなっています。

本作は志々雄との戦いを遊ぶゲームではなく、東京での剣心の戦いを3D格闘として構成し、最後に京都へ送り出すゲームでした。

まとめ|『維新激闘編』は東京編中心の3D格闘ゲーム

『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 維新激闘編』は、1996年11月29日にPlayStationで発売された3D対戦格闘ゲームです。

対戦で使えるのは、剣心、左之助、刃衛、ひょっとこ、般若、式尉、蒼紫に、隠しキャラクターの薫と斎藤、さらに斬馬刀を持つ左之助の別仕様「斬左」を加えた構成です。

志々雄真実と瀬田宗次郎はプレイアブルではありません。

STORYは東京編前半の戦いを中心に、最高難度では斎藤戦から京都への旅立ちへつながりますが、志々雄一派との京都決戦は収録していません。

技についても、天翔龍閃や二重の極みを使えるゲームではなく、双龍閃や牙突といった当時までの原作技に、火龍閃・水龍閃・地龍閃などゲーム独自技や格闘ゲーム用コンビネーションを組み合わせています。

そして、「そばかす」「HEART OF SWORD ~夜明け前~」、旧TVアニメ版キャスト、アニメムービーを取り込んだ構成を見ると、このゲームの立ち位置もはっきりします。

京都編オールスター格闘ではなく、1996年版TVアニメの東京編を中心に、映像と3D対戦格闘を組み合わせたPlayStation作品。

それが『維新激闘編』の実際の姿です。

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