首都高10月1日値上げ|普通車最大2,130円・中型以上は2027年7月から

首都高速道路は、2026年10月1日(木)午前0時から通行料金を改定します。
10月1日からすぐ新料金になるのは「軽・二輪」と「普通車」です。普通車のETC基本料金は現在の300~1,950円から300~2,130円へ、軽・二輪は280~1,590円から280~1,740円へ変わります。
一方で、中型車・大型車・特大車は10月1日に値上げされません。特別措置により2027年6月30日まで現在の料金を維持し、新しい料金になるのは2027年7月1日からです。
もう一つ注意したいのが、「普通車は180円値上げ」という言い方です。180円は1,950円から2,130円になる上限料金の差額であり、どの区間を走っても一律180円上がるわけではありません。
2026年10月1日の料金改定を先に整理
- 軽・二輪:最大1,590円 → 1,740円
- 普通車:最大1,950円 → 2,130円
- 普通車の下限300円、軽・二輪の下限280円は据え置き
- 中型・大型・特大車は2027年6月30日まで据え置き
- 中型以上の新料金は2027年7月1日から
首都高は10月1日からいくら値上げ?車種別に比較
まず、ETC車の基本料金を車種別にまとめると次のようになります。
| 車種 | 2026年9月30日まで | 2026年10月1日~ | 2027年7月1日~ | 変更時期 |
|---|---|---|---|---|
| 軽・二輪 | 280~1,590円 | 280~1,740円 | 280~1,740円 | 2026年10月1日 |
| 普通車 | 300~1,950円 | 300~2,130円 | 300~2,130円 | 2026年10月1日 |
| 中型車 | 330~2,310円 | 330~2,310円 | 330~2,520円 | 2027年7月1日 |
| 大型車 | 400~3,110円 | 400~3,110円 | 400~3,410円 | 2027年7月1日 |
| 特大車 | 550~5,080円 | 550~5,080円 | 550~5,570円 | 2027年7月1日 |
※ETC車の基本料金(下限~上限)。中型車・大型車・特大車は特別措置により2027年6月末まで改定前料金に据え置かれます。
10月1日時点で料金が変わるのは、軽・二輪と普通車の2区分です。上限料金で比べると、軽・二輪は150円、普通車は180円上がります。
普通車は毎回180円上がるわけではない
首都高のETC料金は、利用した出入口間の「料金距離」に応じて決まります。
普通車の1kmあたり料金は、2026年10月1日から29.52円から32.472円へ変わります。この単価の引き上げにより、走行距離に応じて料金が上がっていく仕組みです。
首都高が公表している普通車・ETCの具体例を見ると、区間による違いが分かりやすくなります。
| 利用区間 | 料金距離 | 改定前 | 改定後 | 差額 |
|---|---|---|---|---|
| 川崎浮島JCT~空港中央 | 4.2km | 300円 | 320円 | +20円 |
| 京葉道接続~錦糸町 | 7.9km | 420円 | 450円 | +30円 |
| 中央道接続~箱崎 | 18.8km | 780円 | 840円 | +60円 |
| 川口JCT~葛西 | 33.8km | 1,260円 | 1,370円 | +110円 |
| 第三京浜・横浜新道接続~三郷JCT | 56.6km | 1,950円 | 2,130円 | +180円 |
※首都高速道路が公表している普通車・ETCの料金例。
短い区間では20円や30円の上昇にとどまる例がある一方、55km以上の利用では上限料金が適用されるため、普通車では最大180円の増額となります。
最低料金300円は据え置き
今回の改定では、下限料金そのものは変わりません。普通車は300円、軽・二輪は280円のままです。中型車330円、大型車400円、特大車550円についても下限は維持されます。
ただし、「短距離なら全部今までと同じ料金」という意味ではありません。実際に公式例の川崎浮島JCT~空港中央は4.2kmで300円から320円に変わります。
どの入口・出口の組み合わせがいくらになるかは、距離だけで自己計算せず、首都高の公式料金検索で確認した方が確実です。
1kmあたりの料金はどう変わる?
車種別の1kmあたり料金は次の通りです。
| 車種 | 改定前 | 改定後 | 実際の適用開始 |
|---|---|---|---|
| 軽・二輪 | 23.616円/km | 25.978円/km | 2026年10月1日 |
| 普通車 | 29.52円/km | 32.472円/km | 2026年10月1日 |
| 中型車 | 35.424円/km | 38.966円/km | 2027年7月1日 |
| 大型車 | 48.708円/km | 53.579円/km | 2027年7月1日 |
| 特大車 | 81.18円/km | 89.298円/km | 2027年7月1日 |
料金表だけを見ると中型車以上も10月1日に新単価へ変わるように見えますが、実際には特別措置があります。中型・大型・特大車の新単価は2027年7月1日から適用されます。
中型・大型・特大車は2027年6月末まで据え置き
中型車・大型車・特大車には、「道路運送事業(中型車以上)における価格転嫁に向けた環境整備に伴う当面の特別措置」が適用されます。
そのため、2026年10月1日から2027年6月30日までの9か月間は、現在の基本料金を維持します。
- 中型車:330~2,310円のまま
- 大型車:400~3,110円のまま
- 特大車:550~5,080円のまま
2027年7月1日になると、中型車は最大2,520円、大型車は最大3,410円、特大車は最大5,570円へ変わります。現在との上限料金の差は、それぞれ210円、300円、490円です。
もちろん、この差額も「毎回必ずその金額だけ上がる」という意味ではありません。ETC車では料金距離によって実際の料金が決まります。
なぜ中型車以上だけ9か月据え置く?
首都高によると、2025年12月の意見募集では、貨物自動車運送事業法の改正などによって進められている「顧客への価格転嫁」の環境整備との関係について意見が寄せられました。
道路運送事業が生活を支える重要なインフラであることを踏まえ、価格転嫁の環境整備がさらに進むと想定される2027年6月末まで、中型車以上の料金を据え置くと説明しています。
その一方で、公平性や据え置きに必要な財源を確保するため、2030年7月から2031年3月末までの9か月間は、中型車以上の大口・多頻度割引の割引率拡充を最大25%へ縮小します。
「トラックは全部据え置き」ではない
ニュースを「トラックは2027年まで値上げされない」と理解すると、少しズレが生じます。
据え置きになるかどうかは、車両の用途名ではなく首都高の料金車種区分で決まります。普通貨物自動車でも、車両総重量や最大積載量、車軸数などによって中型車・大型車・特大車へ区分されます。
つまり、貨物を運ぶ車だから自動的に2027年6月末まで据え置き、というわけではありません。自分の車の区分が分からない場合は、首都高公式の車種区分で確認できます。
9月30日夜に入って10月1日に出たら旧料金?
料金が切り替わる基準は、出口を通過した時刻ではありません。
首都高公式FAQでは、2026年10月1日午前0時00分以降に首都高の入口等を通過し、首都高で最初のETCアンテナと通信した走行から改定後料金を適用するとしています。
反対に、9月30日午後11時59分以前に最初のETCアンテナと通信した走行は改定前料金です。
例:9月30日23時50分に首都高へ入り、10月1日0時30分に出た場合でも、最初のETCアンテナとの通信が9月30日中なら改定前料金です。
NEXCOから首都高へ連続して走行する場合などは経路によって条件が複雑になるため、個別の料金は公式の料金・ルート検索で確認するのが確実です。
現金・クレジットカードはいくらになる?
現金で首都高を利用する場合は、一部区間を除いてETC車の上限料金が基本になります。クレジットカードを料金所で使う場合も、現金利用と同じ料金です。
2026年10月1日以降は、軽・二輪が1,740円、普通車が2,130円です。
中型車・大型車・特大車は特別措置期間中なので、2027年6月30日までは中型車2,310円、大型車3,110円、特大車5,080円を維持します。7月1日以降は2,520円、3,410円、5,570円になります。
ただし、現金車には基本料金以外となる一部区間があります。「現金ならどこから乗っても普通車2,130円」とは限りません。
また、ETC専用入口では現金やクレジットカードは利用できません。入口がETC専用になっていないかも、出発前に確認しておく必要があります。
首都高の割引は10月以降も続く
料金改定と同時に、首都高の割引制度が一斉に終了するわけではありません。
大口・多頻度割引の割引率拡充措置、都心流入割引、都心流入・湾岸線誘導割引は2031年3月末まで継続されます。
首都高公式FAQでは、その他の割引についても今回の料金改定による変更はないとしています。
なお、前述した中型車以上の特別措置との関係で、2030年7月から2031年3月末までの9か月間のみ、中型車・大型車・特大車の大口・多頻度割引の割引率拡充が最大25%へ縮小されます。2026年10月の料金改定とは時期が異なるので、混同しないようにしたいところです。
NEXCOへ乗り継ぐ場合も料金が変わる区間がある
首都高の料金改定は、首都高だけで走行を完結する人だけの話ではありません。
首都圏の高速道路では、ETC車について「起終点を基本とした継ぎ目のない料金」が導入されています。NEXCO中日本によると、首都高の料金改定に伴い、首都高の通行料金を基に適用額を決めている一部区間では料金が変わります。
一方、「東名高速や中央道などNEXCOの高速道路料金が10月1日に一斉に1割値上げされる」という話ではありません。
首都高との連続利用で最終的な料金が変わるケースがある、という理解が正確です。詳しくはNEXCO中日本の「2026年10月1日からの首都高速道路の料金見直しについて」でも確認できます。
自分が使う区間はいくら?新料金は公式検索で確認できる
実際に知りたいのは、「自分が普段使っている入口から出口まで、いくらになるのか」ではないでしょうか。
首都高では、2026年10月1日以降の料金を確認できる新料金用の「料金・ルート検索」をすでに公開しています。2026年9月1日からはNEXCO区間も検索できます。
入口と出口、車種、経路によって料金は変わります。特にNEXCOとの乗り継ぎや複数ルートが考えられる区間では、料金を自己計算するより公式検索を使う方が確実です。
なぜ首都高は値上げするのか
首都高は今回の料金改定について、急激な労務費や材料費の高騰によって、維持管理コストへの対応が課題になっていると説明しています。
道路構造物の老朽化対策や大雪などの災害対応に加え、維持管理の現場で働くエッセンシャルワーカーへ適正な労務費を確保するための財源も必要だとしています。
普通車では1kmあたり約3円、率にすると10%の引き上げです。一方、下限料金を据え置くことなどから、全車種を合わせた平均改定率は8.1%とされています。
料金改定については2026年7月31日に国土交通大臣から事業許可が出ており、10月1日の実施は正式に決まっています。
まとめ
首都高の2026年10月1日の料金改定は、「全車種が同じ日に一斉値上げ」という内容ではありません。
- 2026年10月1日午前0時から新料金
- 軽・二輪は最大1,740円、普通車は最大2,130円
- 普通車の180円増は上限料金の差で、すべての区間が180円上がるわけではない
- 普通車300円、軽・二輪280円など下限料金は据え置き
- 中型・大型・特大車は2027年6月30日まで現行料金
- 中型以上の新料金は2027年7月1日から
- 現金・クレジットカードは一部区間を除き車種別上限料金が基本
- 主要な割引制度は10月以降も継続
特に覚えておきたいのは、10月1日にすぐ変わるのは軽・二輪と普通車で、中型以上は9か月遅れて2027年7月から変わるという点です。
普段使う区間の正確な料金は、入口・出口や経路によって異なります。10月1日以降に首都高を利用する予定がある場合は、出発前に公式の料金・ルート検索で確認しておくと間違いありません。