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バガボンドはいまどうなっている?休載の理由と37巻以降・連載再開の可能性を整理

バガボンドはいまどうなっている?まずは現在地から整理

『バガボンド』は、井上雄彦さんが吉川英治の小説『宮本武蔵』をもとに描く剣豪漫画です。

1998年に『モーニング』で連載が始まり、講談社漫画賞、文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、手塚治虫文化賞マンガ大賞などを受賞。宮本武蔵の成長を描く作品でありながら、物語が進むにつれて「本当の強さとは何か」「人はどう生きるのか」という問いへ深まっていきました。

しかし、2026年7月31日現在、単行本は37巻で止まっており、長期休載が続いています。

一方で、井上雄彦さんが漫画家としての活動を止めているわけではありません。2026年7月30日発売の『週刊ヤングジャンプ』には『リアル』第105話が掲載されており、現在も新しい漫画を発表しています。

では、『バガボンド』はいまどこまで進んでいるのでしょうか。

この記事では、最新刊と単行本未収録話の状況、長期休載が続いている背景、井上雄彦さんの現在の活動、連載再開や完結の可能性について、確認できる事実と考察を分けながら整理します。

バガボンドはいまどうなっている?2026年7月現在の結論

2026年7月31日現在の『バガボンド』について、最初に結論を整理すると次のようになります。

  • 物語はまだ完結していない
  • 単行本の最新刊は37巻
  • 37巻は2014年7月23日発売
  • 37巻には第322話まで収録されている
  • 雑誌ではその後、第327話まで掲載された
  • 第323話から第327話までは単行本未収録
  • 38巻の発売予定は発表されていない
  • 連載再開時期も発表されていない
  • 井上雄彦さんは現在も漫画家として活動している

講談社の公式既刊一覧でも最新刊は37巻となっており、井上雄彦さんの公式サイトでは、37巻の発行日が2014年7月23日、収録範囲が第316話から第322話までと確認できます。

一方、モーニング公式サイトでは、現在も『バガボンド』の作品ページに「モーニングで連載中!」と表示されています。

ただし、これは新しい話の掲載日や38巻の発売が決まったという告知ではありません。公式サイト上では連載作品として扱われているものの、実際には2015年5月の第327話を最後に、新しい話の掲載が確認されていない状態です。

したがって、現在の『バガボンド』は、完結や打ち切りが正式発表された作品ではなく、再開時期が決まらないまま長期休載が続いている未完作品と整理するのが最も正確です。

バガボンドの最新刊は37巻|37巻以降の続きも存在する

単行本は2014年発売の37巻で止まっている

『バガボンド』の最新刊は、2014年7月23日に発売された37巻です。

37巻には、第316話「春雷」から第322話「秋津」までの7話が収録されています。

この巻で中心となるのは、武蔵が飢饉に苦しむ農村で土を耕し、人々の暮らしと向き合う「土の章」です。

かつては剣によって天下無双を目指していた武蔵が、作物を育て、飢えに苦しむ人々を生かすことの難しさを知っていく。剣で相手を倒すことだけでは測れない強さへ近づいていく、作品全体でも非常に重要な転換点となっています。

農村での日々を通じて、武蔵は「自分が強くなること」だけではなく、他者と生きることや、命をつなぐことへ目を向け始めました。

ただし、物語は37巻の終わりで完結したわけではありません。

第323話から第327話までの5話は単行本未収録

『バガボンド』には、37巻の続きにあたる第323話から第327話までの5話が存在します。

井上雄彦さんは2015年1月、公式サイトで『バガボンド』が『モーニング』に掲載されることを告知しました。

その際には、「土の章」が終わり、武蔵、伊織、豊左衛門が豊前小倉へ向かうところから物語が始まること、週刊連載は難しいものの、月1回のペースで掲載していく予定であることを説明しています。

その後も数話が掲載され、井上さんは公式Xで、第327話「忠興という名の川」が『モーニング』に掲載されたことを告知しました。

37巻の最終収録話が第322話であるため、続く第323話から第327話までの5話は、現在も単行本に収録されていません。

つまり、『バガボンド』は「37巻の最後で連載が止まった」のではなく、37巻の後にも雑誌で5話が掲載され、その続きが単行本にならないまま止まっているという状態です。

37巻まで読んだ人と、当時の『モーニング』掲載分まで読んだ人では、知っている物語の範囲が少し異なります。

物語は武蔵が豊前小倉へ向かうところで止まっている

37巻で農村を離れた武蔵は、伊織や豊左衛門とともに豊前小倉へ向かいます。

小倉は、細川家に仕える佐々木小次郎がいる場所でもあります。雑誌掲載分では小倉を舞台とする人物たちが描かれ、武蔵と小次郎を取り巻く物語が再び動き始めました。

しかし、読者が大きな到達点として想像する武蔵と小次郎の対峙や、武蔵の人生の結末までは描かれていません。

農村で「人を生かす強さ」に触れた武蔵が、剣の道へどのように戻っていくのか。小次郎とどのような形で向き合い、何をもって天下無双という問いに答えるのか。

物語が次の大きな局面へ移ろうとしたところで止まっていることが、現在も続きを待つ読者が多い理由のひとつです。

バガボンドはなぜ休載が続いているのか?

過去には体調不良による長期休載があった

『バガボンド』では、過去にも長期休載がありました。

2010年には井上雄彦さんの体調不良によって休載に入り、約1年半を経た2012年3月に連載が再開されています。休載期間中に行われたインタビューは、後に『空白』という書籍へまとめられました。

当時の井上さんは、作品の終わり方を強く意識する一方で、思うように作品を進められない状態について語っています。

『バガボンド』をどのように終わらせるのか、武蔵の物語をどのような形で着地させるのか。その重さが創作上の消耗につながっていたことも、当時のインタビューからうかがえます。

ただし、現在まで続く休載を、2010年当時の体調不良だけで説明することはできません。

2012年の再開後も連載は続き、2015年には第323話から第327話までが掲載されています。現在の休載は、その後に始まった別の長期休載です。

現在の休載理由は公式には明らかにされていない

2026年7月31日現在、講談社や井上雄彦さん本人から、現在の長期休載について「この理由によって再開できない」とする最新の明確な説明は発表されていません。

そのため、体調、他作品の制作、執筆へのこだわり、物語を終わらせる難しさなど、インターネット上で語られている理由を事実として断定することはできません。

確認できるのは、井上さんが創作活動を続けている一方で、『バガボンド』については新しい掲載日や再開時期を発表していないということです。

映画『THE FIRST SLAM DUNK』では、井上さんが原作だけでなく脚本と監督も担当しました。その後も『リアル』の執筆を継続しており、『バガボンド』以外の大きな仕事に取り組んできたことは事実です。

しかし、それだけを理由に「忙しいから後回しにしている」「作品を放置している」と決めつけるのも適切ではありません。

現在の休載理由について、外部からひとつの答えを断定できる状態にはないというのが、最も慎重な見方です。

「強さとは何か」という問いをどう終わらせるか

ここからは公式に説明された休載理由ではなく、作品の内容から考えられる難しさです。

『バガボンド』は、初期には荒々しい若者だった武蔵が、数々の剣士との戦いを通じて成長していく物語でした。

しかし物語が進むにつれ、武蔵の求める「天下無双」は、単純に誰よりも剣が強いという意味ではなくなっていきます。

吉岡一門との戦いで多くの人を斬り、深い傷を負い、農村では飢えや自然を相手にしながら、人を倒す力と人を生かす力の違いに触れました。

作品を完結させるためには、武蔵と小次郎の物語を進めるだけでなく、武蔵が長年問い続けてきた「強さとは何か」に、作品としてどのような答えを出すのかが重要になります。

歴史上の出来事を順番に描くだけでは、『バガボンド』という作品の結末にはなりません。

物語が進むほど武蔵の内面や生き方が中心になっていることを考えると、続きを描くことには、単に話数を重ねる以上の難しさがあると考えられます。

井上雄彦はいま何をしている?

『リアル』17巻を発売し、第105話も掲載

井上雄彦さんは、現在も漫画家として活動しています。

2026年4月17日には、車いすバスケットボールを題材とする『リアル』17巻が発売されました。集英社の公式刊行情報でも、17巻の発売日が確認できます。

さらに、2026年4月16日発売の『週刊ヤングジャンプ』には第104話が掲載され、同年7月30日発売の第35号には第105話が掲載されました。井上さん本人も公式Xで、第105話が33ページで掲載されることを告知しています。

このため、「井上雄彦さんが漫画を描くこと自体をやめた」「漫画家を引退した」といった見方は正確ではありません。

井上さんは現在も原稿を描き、新しい漫画を発表しています。

その一方で、『バガボンド』については2015年の第327話を最後に、新しい話の掲載が確認されていません。

井上さんが創作活動をできない状態なのではなく、『リアル』は動いている一方で、『バガボンド』だけが長期休載しているというのが現在の状況です。

バガボンドは現在も公式サイトで「連載中」扱い

講談社のモーニング公式サイトには、現在も『バガボンド』の作品ページが掲載されています。

作品ページには「モーニングで連載中!」と表示され、著者紹介でも『バガボンド』を「大人気連載中」、『リアル』を「不定期連載中」と紹介しています。

また、2025年には『バガボンド』の画集『墨』と『WATER』が約19年ぶりに復刊されることも発表されました。作品自体が講談社から完全に過去のものとして扱われているわけではありません。

ただし、公式サイト上で「連載中」と表示されていることと、実際に連載再開が決まったことは別です。

作品ページが残されていることや画集が復刊されたことは、再開を期待させる材料のひとつにはなりますが、新しい話や38巻の発売を約束する情報ではありません。

バガボンドは再開する可能性があるのか?

井上雄彦はバガボンドを「やりたい」と発言している

『バガボンド』の再開を考えるうえで重要なのが、井上雄彦さん本人が近年も作品について言及していることです。

2023年12月、映画『THE FIRST SLAM DUNK』に関するインタビューで、『バガボンド』の映画化を期待する声について聞かれた井上さんは、映画化の前に連載を再開すべきだという趣旨で答えました。

さらに今後について、漫画が自分の仕事であり、当時は『リアル』と『バガボンド』をやりたいと語っています。

これは、少なくとも2023年末の時点で、井上さんが『バガボンド』を完全に終了させたり、自分の中から切り離したりしていなかったことを示しています。

「もう続きを描かない」と明言したのではなく、取り組みたい作品として『バガボンド』の名前を挙げている点は、再開を待つ読者にとって前向きな材料です。

過去にも長期休載から再開している

『バガボンド』は、過去にも長期休載を経て再開したことがあります。

2010年からの休載後には、2012年3月に連載が再開されました。さらに2015年1月にも、井上さん本人が公式サイトで再開と月1回の掲載予定を告知しています。

結果的に、2015年の連載は第327話を最後に再び止まりました。

それでも、過去に複数回動き出した実績があることから、休載した時点で完全に終了する作品とは言い切れません。

  • 作者本人が近年も作品をやりたいと語っている
  • 井上さんは現在も漫画を執筆している
  • 講談社公式では現在も連載作品として扱われている
  • 過去にも長期休載から再開した例がある

これらは、再開の可能性が完全に消えていないと考えられる材料です。

ただし「再開間近」と判断できる情報はない

前向きな材料がある一方で、2026年7月31日現在、講談社やモーニング編集部から連載再開日は発表されていません。

単行本38巻の発売予定も確認できず、井上雄彦さん本人からも「何月から再開する」といった具体的な告知は出ていません。

2023年の発言は、作品への意欲が残っていることを示すものではありますが、連載再開の時期を約束したものではありません。

また、2026年7月には『リアル』第105話が掲載されたばかりです。現在は『リアル』の物語が動いているため、それだけを見て『バガボンド』も近いうちに再開すると断定することはできません。

したがって、現時点で最も正確な結論は、

「連載再開の可能性は残っているが、具体的な時期は分からない」

というものです。

期待できる材料だけを見て「再開間近」とすることも、休載期間の長さだけを理由に「二度と再開しない」と断定することも、どちらも根拠が足りません。

バガボンドは完結するのか?

井上雄彦は以前から作品の終わりを意識していた

『バガボンド』には、物語が向かう大きな方向そのものはあります。

吉川英治の小説『宮本武蔵』をもとにし、実在した宮本武蔵と佐々木小次郎を描く作品であるため、完全なオリジナル作品と比べれば、歴史上の大きな到達点は知られています。

井上雄彦さん自身も、以前から『バガボンド』の終わりを意識していました。

2010年には、作品を年内に終えることを意識した発言が報じられました。しかし、その後は体調不良によって休載に入り、実際には完結へ到達しませんでした。

また、2008年から開催された「井上雄彦 最後のマンガ展」では、『バガボンド』の延長線上にある武蔵の物語が、多数の肉筆画による空間作品として発表されています。

これらから、井上さんが物語の終着点をまったく考えていなかったわけではないことが分かります。

むしろ、終わりを意識し続けてきたにもかかわらず、連載本編としてそこへ至るまでの道を描くことが難しかった作品と見る方が自然です。

巌流島を描くだけでは終われない作品になっている

『バガボンド』を歴史上の出来事だけで見れば、武蔵と小次郎の対峙を描くことで、物語は大きな結末へ近づくように見えます。

しかし、井上雄彦さんの『バガボンド』は、有名な決闘を再現するだけの作品ではありません。

武蔵は多くの人を斬り、勝利を重ねるほど、剣で勝つことと本当に強くなることの違いに直面してきました。

農村で土を耕した経験も、剣豪としての成長とは一見離れた出来事でありながら、武蔵が強さの意味を問い直すために欠かせない時間でした。

そのため作品を完結させるには、武蔵と小次郎の物語を決着させるだけでなく、

武蔵が求め続けた天下無双とは何だったのか

人を斬る剣の先に何を見つけるのか

という作品全体の問いにも、何らかの答えを示す必要があります。

終わりへ向かう大きな方向が見えているからこそ、そこへ至るまでの過程と結末の描き方には大きな重さがあります。

完結の可能性はあるが時期も形も分からない

井上雄彦さんは2023年の発言でも、『バガボンド』を取り組みたい作品として挙げています。

作品は講談社の公式サイト上で現在も連載中作品として扱われ、完結や打ち切りも発表されていません。作者自身も漫画家として活動を続けています。

したがって、『バガボンド』が今後完結する可能性は残っています。

ただし、通常の連載として戻るのか、不定期に少しずつ掲載されるのか、別の形でまとまった物語が発表されるのかは分かりません。

こうした掲載方法は、あくまで考えられる可能性であり、現時点で決定しているわけではありません。

『バガボンド』は終わりが存在しない作品ではなく、そこへ至る時期と方法が見えない作品です。

再開と完結を期待できる材料は確かにあります。

しかし、具体的な公式発表がない以上、現在は井上雄彦さんと講談社からの正式な発表を待つほかありません。

空白

『バガボンド』の休載や再開に込められた井上雄彦さんの思いを知るなら、インタビュー集『空白』が最適です。休載中の約500日間に行われた未公開インタビューを収録し、作品と向き合う苦悩や変化を知る手がかりになります。

価格・在庫・仕様や版の違いなどは変動します。購入の際は各ショップの商品ページで最新情報をご確認ください。

まとめ|バガボンドはいまも再開が待たれる未完の名作

2026年7月31日現在、『バガボンド』は完結しておらず、単行本は2014年7月23日に発売された37巻で止まっています。

ただし、物語が37巻の最終話で完全に止まったわけではありません。

37巻には第322話までが収録されており、その後に『モーニング』へ掲載された第323話から第327話までの5話が単行本未収録となっています。

現在の状況をまとめると、次のとおりです。

  • 最新刊は37巻
  • 雑誌掲載は第327話まで
  • 第323話から第327話は単行本未収録
  • 38巻の発売予定は未発表
  • 連載再開時期も未発表
  • 完結や打ち切りは公式発表されていない
  • 井上雄彦さんは現在も『リアル』を執筆している

井上さんは2023年に、『リアル』と『バガボンド』に取り組みたいという意思を語っています。

さらに2026年7月30日には『リアル』第105話が掲載されており、井上さんが現在も漫画家として創作活動を続けていることは確かです。

一方で、『バガボンド』について具体的な再開日や38巻の発売予定が発表されたわけではありません。

そのため、再開の可能性は残っているものの、近い時期に動くと断定できる状況でもありません。

『バガボンド』は、すでに終わった作品ではなく、作者も読者も結末を残したまま、長い時間止まっている作品です。

農村での経験を経た武蔵が、どのような答えを見つけるのか。佐々木小次郎との物語は、どのような結末を迎えるのか。

再開も完結も簡単には見通せませんが、物語が再び動く日を待ち続ける読者が多いこと自体が、『バガボンド』という作品の大きさを物語っています。

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