- 『GLITCH WITCH』は『攻殻機動隊』の続編?同日譚の意味・人形使いとの関係を整理
- 『GLITCH WITCH』は『攻殻機動隊』の続編?
- どの『攻殻機動隊』とつながっている?
- 「同日譚」とは?2029年4月10日に日本とアメリカで物語が並走
- 人形使い=プロジェクト2501が重要な理由
- 実は『GLITCH WITCH』という名前は2023年にすでに出ていた
- 士郎正宗はどこまで『GLITCH WITCH』を作っている?
- 草薙素子は『GLITCH WITCH』に登場する?
- 2026年TVアニメの続編ではない?
- 『攻殻機動隊』を読んでいなくても『GLITCH WITCH』は読める?
- 『GLITCH WITCH』はどこで読める?更新日は?
- まとめ|『GLITCH WITCH』は原作『攻殻機動隊』と同じ日に進むもう一つの物語
『GLITCH WITCH』は『攻殻機動隊』の続編?同日譚の意味・人形使いとの関係を整理

2026年9月9日、ヤンマガWebで『GLITCH WITCH〈グリッチ ウィッチ〉』の連載が始まりました。
「原案:士郎正宗」「『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』と同一世界観・同一時間軸」と発表されているため、ニュースだけを見ると「『攻殻機動隊』の続編なのか?」と感じるかもしれません。
ただ、公式は『GLITCH WITCH』を単純な後日談としての「続編」とは発表していません。 ヤンマガWebが使っている表現は、士郎正宗の原作漫画『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』の「同日譚」です。
物語が始まるのは2029年4月10日。日本では草薙素子や荒巻大輔が公安9課の設立へ動いている一方、アメリカではFBIやAI研究者、軍が複数の事件を追い、プロジェクト2501=「人形使い」と、人類の命運を担う「ソロモン級AI」の戦いに遭遇します。
つまり、『攻殻機動隊』の物語が終わった後ではなく、原作側の出来事と同じ時代、同じ日に別の場所で進んでいた物語として読むのが、現時点では最も公式説明に近い位置づけです。
『GLITCH WITCH』は『攻殻機動隊』の続編?
『GLITCH WITCH』を「『攻殻機動隊』の続編」と言い切るのは正確ではありません。
攻殻機動隊公式グローバルサイトは、本作について「同一世界観、同一時間軸」と説明し、ヤンマガWebは1989年に士郎正宗が連載を始めた『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』の「同日譚」としています。
一般に「続編」と聞くと、前作の結末より後を描く物語を想像しやすいでしょう。
『GLITCH WITCH』はそこが違います。
2029年4月10日という、原作漫画側でも物語が動いている時点に戻り、日本の草薙素子たちとは別にアメリカで進行していた事件を描きます。
「スピンオフ」と呼びたくなる構造ではありますが、公式は現時点で本作を「スピンオフ」とも分類していません。
そのため、
後日談としての続編ではない
公式な呼び方は「同日譚」
原作漫画と同じ世界・同じ時間軸を別地点から描く
という3点を押さえておくと分かりやすくなります。
どの『攻殻機動隊』とつながっている?
『攻殻機動隊』には複数のアニメ、映画、漫画があるため、ここを一括りにすると話が分かりにくくなります。
今回、ヤンマガWebが「同日譚」と明記している基準は、士郎正宗が1989年に連載を開始した原作漫画『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』です。
実際、ヤンマガWebの作品紹介も、
士郎正宗が1989年に連載を開始した『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』の同日譚
という説明から始まっています。
攻殻機動隊公式も、『GLITCH WITCH』を原作の重要存在であるプロジェクト2501=人形使いと直接結びつけています。
一方、1995年の押井守監督による映画や『S.A.C.』などとの関係については、同じ扱いにはできません。
| 『攻殻機動隊』作品 | 『GLITCH WITCH』との関係 |
|---|---|
| 士郎正宗の原作漫画 | 「同日譚」、同一世界観・同一時間軸として公式説明あり |
| 1995年映画『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』 | 同一世界線との公式発表は確認できず |
| 『STAND ALONE COMPLEX』 | 同一世界線との公式発表は確認できず |
| 『ARISE』 | 同一世界線との公式発表は確認できず |
| 『SAC_2045』 | 同一世界線との公式発表は確認できず |
| 2026年TVアニメ | 『GLITCH WITCH』の続編元とは公式に発表されていない |
攻殻機動隊公式サイトでも、原作漫画、1995年映画系、S.A.C.、ARISE、SAC_2045、2026年TVアニメはそれぞれ別のシリーズとして整理されています。
もちろん、すべて士郎正宗の原作を出発点とする「攻殻機動隊」であり、共通するキャラクターや設定もあります。
ただし、だからといって『GLITCH WITCH』を1995年映画やS.A.C.の歴史へそのまま組み込めるわけではありません。
今回の記事では、原作漫画との接続を基準に考えるのが最も安全です。
「同日譚」とは?2029年4月10日に日本とアメリカで物語が並走
「同日譚」という言葉が今回の新連載を理解する鍵です。
『GLITCH WITCH』の物語開始日は、2029年4月10日。
攻殻機動隊公式はこの日について、草薙素子や荒巻大輔が公安9課、通称「攻殻機動隊」を設立しようとしていた時、アメリカで複数の事件が発生したと説明しています。
この日付は新作のために後から作られたものでもありません。
講談社の原作コミックス『攻殻機動隊(1)』の目次を見ると、第2章は、
「SUPER SPARTAN 2029.4.10」
となっています。原作側にも2029年4月10日という日付が明記されています。
位置関係を簡単にするとこうなります。
| 2029年4月10日 | 状況 |
|---|---|
| 日本 | 草薙素子・荒巻大輔が公安9課設立へ動いている |
| アメリカ | FBI、AI研究者、軍が別々の事件を追う |
| 『GLITCH WITCH』の核心 | プロジェクト2501=人形使いとソロモン級AIの戦い |
つまり、『GLITCH WITCH』は「公安9課の何年後か」を描くのではなく、公安9課の物語が始まろうとしているその日に、太平洋の反対側では何が起きていたのかを掘り下げる作品です。
今後、日本側とアメリカ側の物語がどこまで直接交差するのかは、まだ明らかになっていません。
「同日譚」であることと、「原作の各場面と完全に同時進行で交差する」ことは別なので、そこまでは現段階で決めつけない方がよいでしょう。
人形使い=プロジェクト2501が重要な理由
『GLITCH WITCH』と原作『攻殻機動隊』を最も強く結んでいる存在が、プロジェクト2501、通称「人形使い」です。
これは名前が似ている別キャラクターではありません。
公式紹介で明確に「プロジェクト2501、通称“人形使い”」とされ、原作漫画に登場する存在との接続が説明されています。
原作をまだ読んでいない場合は、とりあえず、
「人形使いは原作『攻殻機動隊』の物語の核心に関わる存在」
と理解しておけば十分です。
『GLITCH WITCH』では、その人形使いと「ソロモン級AI」の戦いが描かれるとされています。
ソロモン級AIについて、現段階で公式から分かっているのは「人類の命運を担うAI」であり、人形使いと対峙するということまで。誰が開発したのか、何を目的としているのか、「ソロモン級」が具体的に何を意味するのかといった詳細はまだ発表されていません。
ここから先は原作漫画終盤の内容に触れます。
原作終盤のネタバレを含みます
攻殻機動隊公式は今回の新連載紹介で、人形使いについて、原作『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』のラストで草薙素子が融合する存在とまで説明しています。つまり『GLITCH WITCH』は、人形使いという名前だけを借りた外伝ではなく、原作の結末にまでつながる重要存在を正面から扱う作品です。
ただし、原作で知られている人形使いの物語をどこまで描き直すのか、今回初めて明かされる出来事がどこまであるのかは、連載開始時点では分かっていません。
実は『GLITCH WITCH』という名前は2023年にすでに出ていた
『GLITCH WITCH』は、2026年9月9日に突然生まれた企画ではありません。
2023年、攻殻機動隊公式グローバルサイトに掲載された士郎正宗本人のインタビューで、すでにこのタイトルが語られていました。
士郎正宗さんは、人形使いが草薙素子との融合を望むようになるまでの「前半部分」を『紅殻のパンドラ』で描き、その後半に当たる物語として『GLITCH WITCH』を構想していたことを明かしています。
さらに、2008年と2020年には映像化の企画が進みかけたものの、2023年時点では再び休眠状態になっていたとも語っていました。
このインタビューを踏まえると、『GLITCH WITCH』は人形使いを軸に以前から温められていた作品で、それが今回漫画として表に出てきたと見ることができます。
ただし、ここは扱いに注意が必要です。
2026年の新連載発表で、
『紅殻のパンドラ』→『GLITCH WITCH』→原作『攻殻機動隊』
という一本の正式な年表が改めて提示されたわけではありません。
あくまで士郎正宗本人が2023年の公式インタビューで語っていた制作構想として押さえるのが適切です。
士郎正宗はどこまで『GLITCH WITCH』を作っている?
ヤンマガWebの作品クレジットを見ると、
原案:士郎正宗
漫画:東直輝
となっています。
これだけなら「士郎正宗は原案だけを提供している」とも読めますが、公式の説明はもう少し踏み込んでいます。
攻殻機動隊公式は、
士郎正宗が脚本・キャラクターデザインを担当
東直輝が作画を担当
と明記しています。英語版公式でも、士郎正宗が「Written and character-designed」、東直輝が「art」を担当すると説明されています。
したがって、『GLITCH WITCH』は、
士郎正宗が設定だけ渡した漫画
ではありません。
その一方で、漫画の絵を士郎正宗本人が描いているわけでもありません。
実際の漫画作画を担当している東直輝さんは、『不死身の特攻兵 生キトシ生ケル者タチヘ』『警視庁草紙 -風太郎明治劇場-』などを手掛けてきた漫画家です。
「士郎正宗の新作」でありつつ、脚本・キャラクターデザインを士郎正宗、漫画作画を東直輝が担う制作体制と考えるのが分かりやすいでしょう。
士郎正宗による原作漫画第1巻。2029年を舞台に、草薙素子や公安9課の物語を描く『攻殻機動隊』の原点。『GLITCH WITCH』が「同日譚」としてリンクする世界観を確認したい人にもおすすめです。
価格・在庫・仕様や版の違いなどは変動します。購入の際は各ショップの商品ページで最新情報をご確認ください。
草薙素子は『GLITCH WITCH』に登場する?
草薙素子の名前は公式紹介にはっきり出ています。
ただし現時点で確実に言えるのは、2029年4月10日の日本側で草薙素子と荒巻が公安9課設立へ動いているという、作品の時間的位置を説明する部分までです。
『GLITCH WITCH』の主舞台として紹介されているのはアメリカで、FBI、AI研究者、軍などが事件を追います。
そのため、
「草薙素子が主人公」
「草薙素子がレギュラー出演する」
とは現時点では言えません。
原作漫画と同じ時間軸を走る以上、今後直接交差する可能性を想像することはできますが、それはまだ予想の範囲です。
草薙素子がどこまで『GLITCH WITCH』本編へ登場・関与するのかは、今後の連載を待つ必要があります。
2026年TVアニメの続編ではない?
もう一つ混乱しやすいのが、2026年7月から放送されたTVアニメです。
この作品もタイトルは、
『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』
で、2026年9月8日放送の第10話で最終話を迎えたばかりです。TVアニメも2029年を舞台とし、草薙素子と荒巻による公安9課の設立、人形使いへつながる物語を描いています。
しかも『GLITCH WITCH』の連載は、その最終話の翌日となる9月9日に始まりました。
タイミングもタイトルも近いため、「アニメ最終話の続きなのでは?」と思うのは自然です。
しかし、公式は『GLITCH WITCH』を、
「2026年TVアニメの続編」
「TVアニメ最終話の後日談」
とは発表していません。
ヤンマガWeb側が接続先として明記しているのは、1989年に士郎正宗が連載を開始した原作漫画です。
2026年TVアニメ自体が原作漫画をベースに2029年と人形使いの物語を描いているため内容上の重なりはありますが、「原作漫画との同日譚」と「2026年アニメの正式続編」は同じ意味ではありません。
ここは分けて考えた方が混乱しません。
『攻殻機動隊』を読んでいなくても『GLITCH WITCH』は読める?
ヤンマガWebでは独立した新連載として第1話から公開されているので、原作漫画を読んでいなくても『GLITCH WITCH』を読み始めること自体はできます。
ただ、今回の公式紹介には、
- 2029年4月10日
- 公安9課
- 草薙素子
- 荒巻大輔
- プロジェクト2501
- 人形使い
と、原作を知っているほど意味が分かりやすくなる要素がかなり多く含まれています。
公式も「原作未読でも完全に独立して理解できる作品」とまでは説明していません。
特に人形使いがなぜ重要なのかまで理解したいなら、士郎正宗の原作漫画第1巻を知っている方が関係性はつかみやすくなります。
一方で、最初から過去のアニメシリーズを全部見直す必要がある、という話でもありません。
『GLITCH WITCH』との関係を確認する目的なら、まず基準になるのは士郎正宗の原作漫画です。
『GLITCH WITCH』はどこで読める?更新日は?
『GLITCH WITCH』はヤンマガWebで連載されています。
2026年9月9日時点では、第1話「誰が桜枝を手折ったか、誰が為に花は咲くか」が①・②に分かれて公開され、どちらも作品ページ上で無料表示になっています。ヤンマガWebの表示上は「水曜更新」ですが、攻殻機動隊公式はより具体的に、
隔週水曜日更新
と案内しています。
そのため、記事としては「隔週水曜日更新」と考えるのが正確です。
なお、現時点の無料範囲が今後もずっと同じとは限りません。ヤンマガWebでは話ごとに「無料」「初回無料」など閲覧条件が変わる場合があるため、最新話を読む際は作品ページの表示を確認してください。
単行本第1巻の発売時期については、2026年9月9日時点で正式発表を確認できません。
まとめ|『GLITCH WITCH』は原作『攻殻機動隊』と同じ日に進むもう一つの物語
『GLITCH WITCH』は、『攻殻機動隊』の結末からそのまま続く後日談として発表された作品ではありません。
公式が示しているのは、士郎正宗の原作漫画『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』と同じ世界・同じ時間軸で進む「同日譚」という位置づけです。
物語の始まりは2029年4月10日。
日本で草薙素子や荒巻が公安9課設立へ動いていた同じ日に、アメリカではFBI、AI研究者、軍が事件を追い、プロジェクト2501=人形使いとソロモン級AIの戦いへ巻き込まれていきます。
人形使いという原作の核心に関わる存在が明確に物語へ組み込まれているため、単に世界観だけを借りた新作とも少し違います。
一方で、1995年映画、S.A.C.、ARISE、SAC_2045と同じ世界線だとは発表されておらず、9月8日に最終回を迎えた2026年TVアニメの正式な続編ともされていません。
制作面では、士郎正宗さんが原案だけでなく脚本とキャラクターデザインを担当し、東直輝さんが漫画作画を担当します。
連載が始まったばかりなので、草薙素子が今後どこまで本編へ関わるのか、人形使いと原作の物語がどの地点で直接交差するのか、ソロモン級AIの正体は何なのかといった部分はまだ未判明です。
現時点で最も重要なのは、「攻殻機動隊の後」ではなく、「攻殻機動隊が始まっているその日、アメリカでもう一つの事件が起きていた」という点でしょう。