富士山は9月10日で閉山?大雨・土砂崩れで登山道やスバルラインはどうなるか整理

※2026年9月10日3時35分時点の情報を反映しています。富士スバルラインや富士山周辺道路の規制は短時間で変わる可能性があるため、現地へ向かう場合は出発直前に公式の最新情報を確認してください。
2026年の富士山は、9月10日に夏山シーズン最終日を迎えます。
ところが閉山直前の9月9日、静岡県側の富士宮口五合目で土砂崩れが発生し、駐車していた車3台が巻き込まれました。山梨県側の富士スバルラインも、大雨と土砂流出の影響で全面通行止めとなっています。
そこで気になるのが、
「9月10日は閉山日だけど、まだ富士山に登れるの?」
という点です。
結論からいうと、9月10日は予定上の開山期間には入っていますが、「最終日だから通常通り登れる」とは判断できません。
特に吉田ルートへ向かう富士スバルラインは、9月8日20時50分から全面通行止め。9月10日3時35分時点で、公式の営業履歴に掲載されている最新情報も「9月9日0時から全線通行止め」のままで、10日の再開情報はまだ掲載されていません。
閉山日と、道路や登山口へ実際にアクセスできるかどうかは別です。
富士山は9月10日で閉山?4ルートとも夏山シーズン最終日
富士山には、山梨県側の吉田ルートと、静岡県側の須走・御殿場・富士宮ルートがあります。
2026年はいずれも9月10日が夏山シーズンの最終日です。
ただし、9月10日0時になった瞬間に4ルートが一斉に閉鎖されたわけではありません。
| ルート | 2026年の主な閉鎖予定 |
|---|---|
| 吉田ルート | 富士山頂~五合目は9月11日0時から冬期閉鎖 |
| 須走ルート | 9月10日17時から山頂方向を冬期閉鎖 |
| 御殿場ルート | 9月10日17時から山頂方向を冬期閉鎖 |
| 富士宮ルート | 六合目~山頂は9月10日17時から冬期閉鎖 |
静岡県は3ルートについて、9月10日17時から冬期閉鎖するため、それまでに確実に下山するよう案内しています。
吉田ルートは富士山頂~五合目の登下山道が9月11日0時から冬期閉鎖されます。
したがって、「10日いっぱい開いているから夕方から登ればいい」という意味ではありません。
登頂と下山に必要な時間、道路状況、天候、各ルートの規制まで含めて判断する必要があります。
9月10日は富士山に登れる?
記事公開時点では、
「9月10日は4ルートとも通常通り登れる」
とは言えません。
最も分かりやすいのが吉田ルートです。
五合目へ向かう富士スバルラインは、9月8日20時50分から大雨のため全線通行止めとなりました。9日も終日、公式営業履歴には「0時から全線通行止」と記録されています。
9月10日3時35分現在、10日分の再開情報はまだ掲載されていません。
そのため、
「日付が10日に変わったからスバルラインも開いた」
とは考えない方がいいでしょう。
また、吉田ルートでは通常時でも通行料4,000円が必要で、山小屋宿泊者を除いて14時~翌3時は五合目ゲートが閉鎖されます。開山最終日だからこの規制がなくなるわけではありません。
富士宮口も「最終日だから行ける」とは限らない
静岡県側も9日は大雨の影響を受けました。
富士宮口へ続く富士山スカイラインは雨量規制で車両通行止めとなり、バスやタクシーを含む車両が通れない状態になっています。
富士急静岡バスも9日は、
- 富士宮口五合目アクセスバス
- 水ヶ塚公園発着のマイカー規制シャトルバス
を上下便とも全便運休しました。
9月10日早朝時点では、富士宮口について「通常通りアクセス可能になった」とする今回の大雨後の個別公式案内までは確認できません。
道路が再開してもバスが同時に再開するとは限らないため、富士宮口へ向かう場合も道路と公共交通を別々に確認する必要があります。
富士宮口五合目の土砂崩れはどこで起きた?
今回大きく報じられた土砂崩れは、富士宮口五合目駐車場で発生しました。
9月9日午前0時ごろ、現地の作業員が土砂の流出を確認。
静岡県によると、崩れた土砂は長さ・幅とも約10メートル、厚さ約60センチにわたり、近くに止めてあった車3台を巻き込みました。
3台には人が乗っておらず、周囲にも登山者などはいなかったため、この土砂崩れによるけが人はいませんでした。
9日夜までに土砂の撤去はほぼ完了し、静岡県は10日以降、原因調査と対策を進める方針です。
ここで注意したいのは、
富士山の登山道全体が崩落したわけではない
ことです。
確認されているのは、富士宮口五合目駐車場付近での土砂崩れです。
「登山者が土砂崩れに巻き込まれた」「富士宮ルートそのものが大規模に崩壊した」という情報ではありません。
富士山周辺では直前から非常に激しい雨
富士山周辺では8日夜から強い雨が続いていました。
富士宮市白糸では、8日夜に1時間67.5ミリの非常に激しい雨を観測したと報じられています。
ただし、この雨量だけを根拠に「67.5ミリ降ったことが直接の原因で斜面が崩れた」とまでは断定できません。
大雨の中で土砂崩れが発生したことは確認されていますが、斜面崩壊の詳しい原因は静岡県が今後調べる段階です。
富士スバルラインはなぜ通行止め?約1600人は「孤立」したの?
山梨県側でも大雨の影響が大きく出ました。
富士スバルラインは、大雨による雨量規制と土砂流出のため、9月8日20時50分から料金所~五合目駐車場間で全面通行止めとなりました。
報道では「約1600人」という数字も出ていますが、ここは意味を正確に見る必要があります。
FNNによると、9月8日に富士山五合目のゲートを通過した人が約1600人いました。
通行止め後は、下山した登山客が五合目へ滞留しないよう、道路公社が先導するバスで料金所まで輸送する対応が行われています。
したがって、
「1600人全員が山中で孤立した」
「1600人が救助された」
という話ではありません。
実際には、通行止めで通常の交通手段が使えなくなったため、下山客を順次移動させる対応が取られたという状況です。
9日の五合目では迎えのバスを待つ長い列ができ、悪天候のため登頂を諦めて引き返した登山者もいました。
吉田ルートの通行料は返金される?
9月9日に吉田ルートから登れなかった人については、返金対応が正式に発表されています。
対象は、9月9日分を富士山吉田ルート通行予約システムで事前決済していたものの、登山できず、現地受付でリストバンドを受け取っていない人です。
終日ではなく一時的な通行止めだった場合でも、実際に登山できなかった対象者は返金対象となります。
返金のために自分で申請する必要はなく、クレジットカード会社などを通じて処理されます。
一方、すでに現地受付で認証してリストバンドを受け取った人は対象外です。
9月10日分の返金は現時点で未発表
ここは9日分と分ける必要があります。
9月10日3時35分時点で富士登山オフィシャルサイトに掲載されている今回の大雨に伴う返金案内は、9月9日分についてのものです。
したがって、
「9月10日分も自動的に返金される」
とは現時点では言えません。
10日も道路規制などによって登山できない状況が続いた場合、追加の案内が出る可能性はありますが、正式発表を待つ必要があります。
閉山後の9月11日はもう登れない?
通常の夏山登山は9月10日で終了します。
富士登山オフィシャルサイトも、開山期間外について、
山頂へ向かう登山道はすべて通行止め
と案内しています。
静岡県側の3ルートは10日17時から山頂方向が冬期閉鎖。
吉田ルートも富士山頂~五合目の登下山道が11日0時から冬期閉鎖されます。
「山小屋が閉まるだけで、自己責任なら登っていい」という意味ではありません。
吉田ルートは11日午前に下山道の一部を使える
少し紛らわしいのが吉田ルートです。
富士登山オフィシャルサイトの施設供用案内では、9月11日は八合目より下の下山道を午前中まで使用可能と案内されています。七合目の下山道トイレも11日12時まで利用予定です。
これは、10日に登っていた人が下山するための扱いです。
11日朝から新たに山頂を目指して登り始めてもよい、という意味ではありません。
閉山日ぎりぎりの登山では、登る時間だけでなく確実に下山できる計画が必要になります。
閉山すると五合目にも行けなくなる?
「富士山が閉山」と聞くと、
9月11日から五合目を含めて富士山全体が立入禁止になる
と思うかもしれません。
しかし、山頂へ向かう登山道と、五合目付近の道路・観光エリアは閉鎖日程が同じとは限りません。
たとえば富士宮ルートでは、9月10日17時に冬期閉鎖されるのは六合目~山頂です。
富士宮口五合目~六合目は別扱いで、積雪状況などを見て冬期閉鎖日を決定します。静岡県によると、例年は11月上旬です。
吉田ルートでも、山頂~五合目は9月11日0時に閉鎖される一方、
- 五合目・泉ヶ滝~佐藤小屋
- 泉ヶ滝~富士スバルライン五合目
などは、現時点で11月1日0時の冬期閉鎖が予定されています。
つまり、
「閉山=富士山のすべての道路や五合目施設が同時に閉鎖」
ではありません。
ただし、今回のように大雨や土砂流出によってアクセス道路自体が通行止めになれば、通常の季節スケジュールとは別に五合目へ行けない場合があります。
閉山後に山頂へ登るとどうなる?
開山期間外の山頂登山については、公式案内がかなり明確です。
富士登山オフィシャルサイトでは、安全上の理由から開山期間外の山頂方向の登山道は道路法に基づいて通行禁止になるとしています。
静岡県側の登山道についても、冬期閉鎖中は道路法により通行が禁止されます。
違反した場合は、
6月以下の拘禁刑または30万円以下の罰金
となる可能性があります。
もちろん、「閉山後に富士山周辺へ行っただけで処罰される」という意味ではありません。
対象になるのは、冬期閉鎖によって通行禁止となっている登山道です。
閉山後は山小屋や公衆トイレの多くが利用できなくなり、登山道の整備や開山期と同じ救護体制もありません。落石や雪崩、急激な気象変化などの危険性も高まります。
9日の遭難事故と五合目の土砂崩れは別
9月9日の富士山では、富士宮ルートで登山者が倒れる遭難事故も相次ぎました。
山頂付近と新七合目付近でそれぞれ男性が倒れているのが見つかり、その後2人とも心肺停止状態となっています。
ただし、この2人は富士宮口五合目の土砂崩れに巻き込まれたわけではありません。
土砂崩れでは車3台が巻き込まれましたが、周囲に人はおらずけが人はいませんでした。
また、遭難した2人についても、
「大雨が直接の死因だった」
「土砂崩れが原因だった」
とは現在確認できません。
悪天候の中で遭難が発生したことと、死因まで確定することは分けて考える必要があります。
なぜ閉山日でも「今日なら登れる」と言い切れない?
今回のポイントは、年間の開山スケジュールと、その日の安全状況は別だからです。
予定上、9月10日は確かに夏山シーズンの最終日です。
しかし登山シーズン中でも、大雨や強風、土砂崩れ、落石などがあれば、登山道やアクセス道路が一時的に通行止めになることがあります。
今回だけでも、
- 富士スバルラインの全面通行止め
- 富士山スカイラインの車両通行止め
- 富士宮口五合目での土砂崩れ
- 富士山での悪天候
- アクセスバスの運休
が重なりました。
したがって、
9月10日まで開山している
という年間予定だけを見て現地へ向かうのは危険です。
特に最終日は閉鎖時刻が迫っているため、途中で天候や交通条件が悪化しても「翌日に仕切り直す」という余裕がありません。
9月10日に富士山へ行くなら何を確認する?
最終日の富士山へ向かう場合は、少なくとも次の3種類を別々に確認する必要があります。
富士スバルラインや富士山周辺道路の通行状況、利用する登山道の開閉状況、登山バス・シャトルバスの運行状況です。
「登山道は開いている」から「五合目まで行ける」とは限りません。
反対に、五合目まで道路が通れるようになっても、その先の登山が安全とは限りません。
9月10日3時35分現在、富士スバルラインの公式営業履歴には10日の再開情報がまだ掲載されていません。
静岡県側についても、リアルタイムの道路規制は県の道路通行規制情報提供システムで確認するよう案内されています。
閉山日に「予定では開いている」ことよりも、出発する時点で実際に通れるか、安全が確認されているかを優先してください。
まとめ|9月10日は閉山日だが「通常通り登れる」とは限らない
2026年の富士山は、9月10日が夏山シーズン最終日です。
静岡県側の須走・御殿場・富士宮ルートは10日17時から山頂方向を冬期閉鎖し、吉田ルートも富士山頂~五合目が11日0時から冬期閉鎖されます。
しかし今年の最終日は、大雨の影響が残る中で迎えました。
富士宮口五合目では9日未明に土砂崩れが発生し、駐車車両3台が巻き込まれました。けが人はいませんでしたが、富士山スカイラインも雨量規制で通行止めとなりました。
山梨県側でも富士スバルラインが8日20時50分から全面通行止めとなり、9月10日3時35分時点では公式営業履歴に10日の再開情報がまだ掲載されていません。
つまり、
「9月10日は閉山前だから必ず登れる」
わけではありません。
開山期間、道路、バス、登山道、天候のすべてがそろって初めて現地へ向かえる状態になります。
また、吉田ルートで9月9日に登れなかった一部の事前決済者には返金対応が発表されていますが、9月10日分の返金については記事公開時点で公式発表を確認できません。
9月10日が終われば、富士山は通常の夏山登山シーズンを終えます。
閉山後は山頂へ向かう登山道が冬期閉鎖に入ります。五合目観光などとは分けて考え、山頂登山については通行禁止となる区間へ入らないよう、最新の公式情報を確認してください。