- Anker A1257はリコール対象?約40万台・火災報告とSN確認方法
- まず確認|自分のAnkerモバイルバッテリーは対象?
- 対象台数は401,771台、回収率は55.3%
- 対象だった場合は「直ちに使用中止」
- 9月2日の火災では何が起きた?
- なぜA1257はリコールされている?
- これまで火災は何件?「7件+今回=同じ原因で8件」ではない
- 販売期間は「6月6日まで」と「6月26日まで」のどちら?
- Amazon・楽天・家電量販店で買ったものも対象になり得る
- 川崎市ふるさと納税でもらったA1257も確認が必要
- 交換・返金はどう進める?
- 問い合わせ先|電話受付日は消費者庁資料とAnker公式で表記が違う
- AnkerではA1257以外にも回収対象のモバイルバッテリーがある
- 回収対象品を自分で普通ごみに出さない
- よくある疑問をまとめて確認
- まとめ|A1257なら購入先ではなくシリアル番号まで確認を
Anker A1257はリコール対象?約40万台・火災報告とSN確認方法

Ankerのモバイルバッテリーを使っている人は、まず本体の型番を確認してください。
消費者庁は2026年9月25日、アンカー・ジャパンが輸入したモバイルバッテリー「Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W)」で火災が発生したことを公表しました。製品型式はA1257です。
事故そのものが起きたのは9月25日ではなく、2026年9月2日。兵庫県で、製品をリュックサックに入れていたところ火災警報器が鳴り、確認すると製品と周辺を焼損していました。
このA1257は2025年6月から自主回収が続いている製品で、消費者庁の最新資料では対象台数401,771台、回収率55.3%(2026年9月24日時点)とされています。
ただし、ここで一つ重要な点があります。
今回の火災が、すでに行われているリコールの原因によって起きたのかは、現時点では分かっていません。
火災が起きたのはリコール対象製品と同じ「A1257」ですが、消費者庁は事故原因を調査中としており、既存のリコール事象との因果関係も「現時点では不明」としています。
一方、手元の製品が回収対象と判定された場合については、消費者庁が「直ちに使用を中止」するよう注意喚起しています。
まず確認|自分のAnkerモバイルバッテリーは対象?
最初に見るのは、容量の「10000mAh」ではありません。
今回の中心となっている製品は、正式名称が「Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W)」、製品型番がA1257です。
本体背面を見ると、製品名の下に「A1257」と記載されています。さらに「SN:」から始まるシリアルナンバーがあり、Ankerの現在の案内ではAから始まる16桁のシリアルナンバーを公式フォームへ入力して回収対象か判定します。
確認はこの順番です。
- 本体背面などで製品名を確認する
- 型番「A1257」か確認する
- 「SN:」の後にある16桁のシリアル番号を確認する
- Anker公式フォームへ入力して「対象」「対象外」を判定する
- 対象なら、その時点で使用を中止して回収手続きへ進む
Anker公式「モバイルバッテリー回収受付フォーム」から判定できます。
A1257の外観は?3ポートとケーブルストラップも目印
公式資料で確認できるA1257の主な特徴は、10000mAh、最大22.5W、本体に持ち歩き用のケーブルストラップがあり、USBポートが合計3つあることです。
- USB-Cポート×2
- USB-Aポート×1
- 上部は「USB-C → USB-A → USB-C」の順
- 背面に「Anker Power Bank (10K, 22.5W)」
- その下に「A1257」
- 側面に「22.5W」の表示
- 「SN:」から始まるシリアルナンバー
ただし、外観だけで回収対象と断定するものではありません。A1257はシリアル番号による確認まで行ってください。
「A1257なら全部対象」ではない
ここは特に誤解しやすいところです。
AnkerはA1257について、型番だけで一律に回収するのではなく、シリアルナンバーで対象品を判定しています。現在販売中の同名製品ページにも、2025年6月26日までに販売した製品について回収を実施している旨が記載されています。
つまり、「A1257という文字を見つけた=その時点で回収確定」ではありません。
逆に、購入時期だけを見て「自分は対象外」と判断するのも避けた方が確実です。最終的には公式のシリアル番号判定を利用してください。
10000mAh・22.5Wなら全部対象というわけでもない
Ankerには外観や容量が似たモバイルバッテリーがあります。
公式FAQでは、たとえば次の製品は今回のA1257とは別製品で、A1257の回収対象ではないと案内されています。
| 型番 | 製品名 | A1257としての扱い |
|---|---|---|
| A1257 | Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W) | シリアル番号で判定 |
| A1388 | Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W, 2 Ports) | A1257の回収対象外 |
| A1384 | Anker Power Bank (20000mAh, 30W) | A1257の回収対象外 |
「Ankerだから」「10000mAhだから」という理由だけで判断するのは早すぎます。
対象台数は401,771台、回収率は55.3%
消費者庁が9月25日に公表した資料では、A1257「Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W)」の対象台数を401,771台としています。
これはAnker製モバイルバッテリーすべてを合わせた台数ではなく、今回の資料に掲載されているA1257の対象台数です。
| カラー | JANコード | 消費者庁掲載の型番 |
|---|---|---|
| ブラック | 4571411219498 | A1257011 |
| パープル | 4571411219511 | A12570V1 |
| ホワイト | 4571411219504 | A1257021 |
| ピンク | 4571411227592 | A1257051 |
| ブルー | 4571411227585 | A1257031 |
同資料では、2026年9月24日時点の回収率を55.3%としています。
数字だけ見れば残りは44.7%ですが、ここから「約18万台が現在も家庭で使用されている」とまでは言えません。回収されていない製品には、保管されたままのもの、紛失したもの、すでに別の方法で廃棄されたものなどが含まれる可能性があるためです。
確実に言えるのは、消費者庁の公表時点で回収率が55.3%にとどまっているということです。
対象だった場合は「直ちに使用中止」
公式フォームで回収対象と判定された場合は、「しばらく様子を見る」ではなく使用を止めてください。
消費者庁は、まだ回収・交換を受けていない対象製品の所有者に対し、直ちに使用を中止し、速やかにアンカー・ジャパンへ連絡するよう注意喚起しています。
そのため、次のような自己判断で使い続けるのは避けます。
- 膨らんでいないから使う
- 発熱していないから使う
- 充電するときだけ注意して使う
- モバイルバッテリー本体を充電しなければ使う
- スマートフォンへの給電だけなら使う
公式注意喚起に「充電しなければ使用可」といった例外はありません。
AnkerのFAQでは、回収キットが届くまで使用を控え、接続しているケーブルなどを外し、高温・低温・高湿度を避けて保管するよう案内しています。
9月2日の火災では何が起きた?
今回公表された重大製品事故の管理番号はA202600689です。
| 事故発生日 | 2026年9月2日 |
|---|---|
| 発生地 | 兵庫県 |
| 型式 | A1257 |
| 事故内容 | リュックサックに製品を入れていたところ火災警報器が鳴動。確認すると製品と周辺を焼損する火災が発生していた |
| 事業者が重大製品事故と認識 | 9月15日 |
| 消費者安全法の重大事故等として公表 | 9月17日 |
| 報告受理日 | 9月18日 |
| 今回の消費者庁公表 | 9月25日 |
| 事故原因 | 調査中 |
人的被害については、9月25日の公表資料の被害状況欄が「火災」となっており、負傷者などの記載は確認できません。
一方で、事故当時に充電していたのか、スマートフォンへ給電していたのか、高温環境だったのか、落下や衝撃があったのかといった状況は公表されていません。
「リュックの中で突然発火した」「充電していないのに発火した」といった、公表資料にない条件を付け加えることはできません。
なぜA1257はリコールされている?
A1257の自主回収は、今回の9月2日の火災を受けて始まったものではありません。
アンカー・ジャパンは2025年6月26日から自主回収を実施しています。
消費者庁は理由について、セル製造サプライヤーによる不適切な部材使用が見つかり、事故の可能性があることが判明したためとしています。
Ankerはその後のFAQで、セル製造を委託していたサプライヤーの製造工程についてさらに説明しています。特定時期に、電極体を切断する際に発生する細かな異物の処理が適切に行われていない環境で電池セルが組み立てられ、一部セル内部に細かな異物が混入。使用時に内部短絡が起こり得る状態で出荷されていたため、回収を決めたとしています。
ここで分けて考える必要があります。
「なぜ自主回収しているのか」はAnkerが説明していますが、「9月2日の火災がその原因で起きたのか」はまだ分かっていません。
消費者庁も今回の事故について、既存のリコール事象によるものかどうかは現時点では不明と明記しています。
これまで火災は何件?「7件+今回=同じ原因で8件」ではない
9月25日の消費者庁資料には、A1257について「リコール対象の内容による2024年度以降の事故(原因調査中を含む)」として、次の件数が掲載されています。
| 年度 | 事故件数 | 被害状況 |
|---|---|---|
| 2024年度 | 0件 | - |
| 2025年度 | 7件 | 火災 |
| 2026年度 | 0件 | - |
ただし、この表には今回のA202600689は含まれていません。
だからといって、「7件に今回を足して、同じ原因の火災が8件になった」とするのも正確ではありません。
今回の火災は既存リコール事象との因果関係がまだ不明だからです。
現時点では、「2025年度にリコール対象の内容による火災として7件が掲載されており、それとは別に2026年9月のA1257の火災が公表された。ただし今回の事故原因は調査中」と整理するのが適切です。
販売期間は「6月6日まで」と「6月26日まで」のどちら?
公式情報を確認すると、日付に違いがあります。
消費者庁の9月25日資料では、A1257の対象製品表に販売期間「2024年5月16日~2025年6月6日」と記載されています。
一方、Ankerの現在の製品ページや回収案内では、「2025年6月26日までに販売した本製品」などの表現が使われています。また、6月26日は自主回収を公表・開始した日でもあります。
この違いがあるため、購入日の記憶だけで対象・対象外を決めるのはおすすめできません。
手元にA1257があるなら、購入時期にかかわらず公式フォームでシリアル番号を確認する。これが一番確実です。
Amazon・楽天・家電量販店で買ったものも対象になり得る
「Anker公式ストアで買ったものだけが回収対象」というわけではありません。
Ankerが現在案内している対象販路には、次のような購入先が含まれています。
- Anker Japan公式オンラインストア
- Anker Store
- Amazon.co.jp
- 楽天市場
- Yahoo!ショッピング
- 家電量販店
- 家電量販店のECサイト
- ふるさと納税プラットフォームなど
購入先だけでは判定できません。Amazonや楽天市場で購入していても、対象製品であれば回収手続きが必要です。
一方、Ankerのシリアル判定フォームは日本で販売された製品が対象です。海外で購入した製品は、日本のフォームだけで判断せず、購入した国での案内を確認してください。
川崎市ふるさと納税でもらったA1257も確認が必要
A1257には、通常販売品だけでなく、川崎市のふるさと納税返礼品として提供された「Anker 大容量モバイルバッテリー 10000mAh 川崎限定モデル」があります。
こちらもA1257で、2025年6月26日までに販売された製品のうち、シリアル番号判定で「対象」となるものが回収対象です。
川崎限定モデルは表面にチャージングマークが印字されており、通常品とは別の専用受付ページが用意されています。
通常モデルでは交換または返金を選択できますが、ふるさと納税版の専用ページでは、新品ブラックへの交換が案内されています。
「店で買っていないから自分は関係ない」と判断しないよう注意してください。
交換・返金はどう進める?
通常版A1257が回収対象だった場合、Ankerの現在の手続きは次の流れです。
- 公式フォームでシリアル番号を確認する
- 対象なら交換または返金を選んで申し込む
- 登録した住所へ回収キットが届く
- 製品本体を回収キットで返送する
- Ankerが到着を確認後、交換品発送または返金処理へ進む
Ankerから専用の回収キットが送付されるため、案内に従って製品本体を返送します。受付から発送までは2週間以内が目安ですが、申し込み状況によって待つ場合があります。
返送するのは製品本体です。外箱や付属品を返送する必要はありません。
A1257の交換・返金内容
| 対応 | 内容 |
|---|---|
| 交換 | 新品へ交換。カラーはブラックのみ。返送品到着から3週間以内が発送目安 |
| 返金・ブラック | 3,490円(税込) |
| 返金・その他カラー | 3,990円(税込) |
交換品には数量上限があり、上限に達した後は返金のみとなります。上限台数そのものは公表されていません。
返金を選んだ場合は、購入先にかかわらず銀行振込で処理されます。Ankerは、割引やクーポンを利用して購入した場合も全額を振り込むと案内しています。返送品到着後、返金処理には2週間程度かかる場合があります。
レシートや外箱がなくてもいい?
現行のAnker公式回収ページでは、レシートや購入証明書を提出しなければ回収できない、という案内は確認できません。
また、外箱や付属品は返送不要と明記されています。
ただし、製品をすでに捨ててしまった場合や中古購入・譲渡品など、公式FAQに個別条件が明示されていないケースについては、自己判断せずAnkerへ問い合わせるのが確実です。
シリアル番号が読めない場合は?
文字がかすれている、消えているなどの理由でシリアル番号を確認できない場合も、Ankerの受付ページに専用の回収導線があります。
複数台持っている場合は、それぞれのシリアル番号を個別に確認してください。
問い合わせ先|電話受付日は消費者庁資料とAnker公式で表記が違う
アンカー・ジャパンの現在の公式回収ページに掲載されている窓口は次のとおりです。
なお、消費者庁の9月25日資料では同じ電話番号について「土・日・祝日を除く」と記載されていますが、Ankerの現行受付ページは「土・日・祝日を含む」としています。
実際に連絡する際は、受付主体であるAnkerの最新公式ページを確認してください。消費者庁資料ではオンライン受付フォームは24時間と案内されています。
AnkerではA1257以外にも回収対象のモバイルバッテリーがある
今回の「401,771台」は、Ankerが行っているすべてのリコールを合わせた数字ではありません。
現在のAnker回収ページには、A1257とは別に次の製品も掲載されています。
- Anker Power Bank (20000mAh, 22.5W, Built-In USB-C ケーブル)/A1647
- Anker 334 MagGo Battery (PowerCore 10000)/A1642
- Anker MagGo Power Bank (10000mAh, 7.5W, Stand)/A1652
これらはA1257とは対象条件や交換先、返金額などが異なります。
今回の火災が公表された製品、401,771台という数字、ほかのAnkerリコールを一括りにしないことが重要です。
回収対象品を自分で普通ごみに出さない
回収対象と判定されたA1257は、自己判断で燃やすごみ、不燃ごみ、一般的な電池回収ボックスなどへ出すのではなく、Ankerが用意している回収手続きを利用してください。
また、Anker Storeへ直接持ち込むのではなく、公式受付から回収キットを申し込んで返送する方式です。
今回のリコールとは別に、通常のモバイルバッテリーを処分したい場合は、「モバイルバッテリーはどこに捨てる?膨張・破損・リサイクルマークなし・メーカー不明まで整理」で、2026年現在の回収方法を詳しく整理しています。
よくある疑問をまとめて確認
Ankerのモバイルバッテリーは全部危険なの?
いいえ。Anker製モバイルバッテリーすべてが今回の回収対象というわけではありません。製品型番と、A1257の場合はシリアル番号まで確認します。
A1257なら必ず回収対象?
必ずではありません。A1257は16桁のシリアル番号を公式フォームへ入力して判定します。
Amazonや楽天市場で買ったA1257も対象?
対象になり得ます。Amazon.co.jp、楽天市場、Yahoo!ショッピング、家電量販店などもAnkerが案内する対象販路に含まれています。
今回の火災はリコール原因によるもの?
まだ分かっていません。消費者庁は原因を調査中で、既存リコール事象によるものかどうかも現時点では不明としています。
火災は今回で8件目?
「同じ原因で8件目」とは言えません。消費者庁資料に掲載された2025年度の7件には今回の事故は含まれていませんが、今回の火災が同じリコール原因によるものかはまだ確認されていません。
回収率55.3%なら、残り44.7%は今も使われている?
そこまでは分かりません。未回収と現在使用中は同じ意味ではありません。
膨張していなければ使っていい?
対象と判定された製品については使用を中止してください。見た目に異常がないことは、使用を続けてよい根拠にはなりません。
充電しなければ使っていい?
対象品について「充電しなければ使用可」とする公式案内はありません。消費者庁は直ちに使用中止としています。
レシートをなくしたら回収できない?
現在の公式案内では、レシートを回収の必須条件とする記載は確認できません。まずはシリアル番号を公式フォームで判定してください。
まとめ|A1257なら購入先ではなくシリアル番号まで確認を
2026年9月25日に公表された火災事故で使われていたのは、Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W)、型式A1257でした。
消費者庁の最新資料では対象台数401,771台、回収率55.3%。2025年度にはリコール対象の内容による火災として7件が掲載されていますが、今回9月2日に発生した事故はその件数に含まれていません。
そして何より重要なのは、今回の火災が既存のリコール原因によって起きたと確定したわけではないことです。事故原因は現在も調査中です。
一方、手元のA1257が公式フォームで回収対象と判定された場合は話が別です。
A1257を確認 → 16桁のシリアル番号を公式フォームへ入力 → 対象なら直ちに使用を中止 → Ankerの正式な回収・交換/返金手続きへ。
「Ankerだから全部危険」「10000mAhなら対象」と広げる必要はありません。反対に、「見た目は正常だから大丈夫」「Amazonで買ったから関係ない」と自己判断するのも避けます。
数分で確認できるので、A1257を持っている場合はまずシリアル番号まで確認しておくのが確実です。