- 蛙亭は何者?イワクラと中野周平の経歴・結成秘話・コントの特徴
- 蛙亭は何者?イワクラと中野周平の男女お笑いコンビ
- イワクラと中野周平のプロフィール・経歴
- 蛙亭の結成秘話|NSCの相方探しの会で二人は出会った
- コンビ名「蛙亭」の由来は?「青レンジャー」になる予定だった
- 蛙亭のコントはなぜ独特?ネタ作りと二人の役割
- 蛙亭の代表コントは?公式YouTubeで見られる作品
- 大阪時代から東京進出まで|蛙亭はいつから注目された?
- キングオブコント歴代戦績|2019年から8大会連続準決勝以上
- 蛙亭は漫才もする?M-1グランプリとダブルインパクトの実績
- 蛙亭には解散危機もあった|2024年に何が起きた?
- 蛙亭のテレビ・ラジオ・YouTube活動
- 蛙亭についてよくある疑問
- まとめ|蛙亭は独特なコントを磨き続けてきた二人
蛙亭は何者?イワクラと中野周平の経歴・結成秘話・コントの特徴

イワクラが生み出す独特な世界観と、中野周平の個性的なキャラクター。お笑いコンビ「蛙亭(かえるてい)」は、ほかではなかなか見られないコントを作り続けてきた二人です。
吉本興業所属、NSC大阪校34期出身。2011年にコンビとして活動を始め、2020年に大阪から東京へ進出しました。
キングオブコントでは2019年から2026年まで8大会連続で準決勝以上に進出。2021年と2023年に決勝を経験し、2026年には3度目の決勝で準優勝を果たしています。
ただし、蛙亭の魅力は賞レースの成績だけではありません。
二人が出会ったのはNSCの相方探しの会。コンビ名は、正式に届け出る直前まで「青レンジャー」になる予定でした。ネタ作りも独特で、イワクラが考えた人物や設定を、中野が演技やアドリブで膨らませることがあります。
一方で、2024年には解散が話し合われる時期もありました。決して順風満帆な活動だけを続けてきたわけではないのです。
蛙亭はどのように結成され、自分たちらしいコントを作り上げてきたのでしょうか。二人のプロフィール、結成秘話、代表ネタ、大阪時代からの活動、賞レースの歴史、現在の仕事まで、本人たちが語ってきたエピソードを交えて紹介します。
蛙亭は何者?イワクラと中野周平の男女お笑いコンビ
蛙亭は、イワクラと中野周平による吉本興業所属のお笑いコンビです。読み方は「かえるてい」。二人とも1990年生まれで、NSC大阪校34期の同期にあたります。
活動の中心はコントですが、漫才にも取り組んでいます。M-1グランプリでは2019年から2022年まで4大会連続で準々決勝に進出し、2026年には漫才とコントの両方で競う『ダブルインパクト』で3位に入賞しました。
コントでは、ありふれた日常に奇妙な人物が現れたり、普通ならそれほど大きな問題にならない出来事に登場人物が真剣になったりする作品が特徴的です。
設定の発想や人物の演じ方には、二人それぞれのこだわりがあります。
| コンビ名 | 蛙亭(かえるてい) |
|---|---|
| メンバー | イワクラ、中野周平 |
| 結成年月 | 2012年4月(公式登録) |
| 実際の活動開始 | 2011年、NSC在学中にコンビを組み同年6月に初舞台 |
| 所属事務所 | 吉本興業 |
| 養成所 | NSC大阪校34期 |
| 東京進出 | 2020年4月 |
| 主な芸種 | コント・漫才 |
| 主な賞レース実績 | キングオブコント2026準優勝、ダブルインパクト2026第3位、ABCお笑いグランプリ2018・2021第3位 |
吉本興業のプロフィールでは2012年4月結成、M-1グランプリ公式では2012年4月1日結成と登録されています。ただし、本人たちは2011年のNSC在学中にコンビを組んだと語っており、2011年6月には実際にキングオブコントへ出場していました。
公式登録上の結成日と、実際にコンビとして活動を始めた時期は区別する必要があります。
イワクラと中野周平のプロフィール・経歴
蛙亭は同じNSC大阪校34期の二人によるコンビですが、芸人になる前の経歴や得意なことはかなり異なります。
| 項目 | イワクラ | 中野周平 |
|---|---|---|
| 生年月日 | 1990年4月10日 | 1990年11月20日 |
| 年齢 | 36歳 | 35歳 |
| 出身地 | 宮崎県小林市 | 岡山県 |
| 身長 | 160cm | 176cm |
| 血液型 | AB型 | B型 |
| NSC | 大阪校34期 | 大阪校34期 |
| 趣味 | カメラ、赤ちゃんの人形と遊ぶこと | 絵を描くこと、映画鑑賞、音楽鑑賞 |
| 特技 | 三点倒立 | 絵を描くこと |
年齢は2026年10月27日時点のものです。
イワクラ|宮崎県出身、蛙亭の世界観を生み出すネタ作りの中心人物
イワクラは1990年4月10日生まれ、宮崎県小林市出身です。
現在はカタカナの「イワクラ」で活動していますが、以前は本名の「岩倉美里」を使用していました。
芸人を目指していた頃、地元の宮崎県で働きながらNSCへ入学するための費用を貯めていたことを明かしています。そのアルバイト先の一つが、後にコンビ名の由来となる飲食店「はいから亭」でした。
蛙亭ではネタの設定やキャラクターの発案を主導することが多く、日常生活で見かけた人物から着想を得ることもあるそうです。
中野がどんな人物を演じたら面白いか。その発想からコントの世界が広がっていくことも、蛙亭らしいネタ作りの方法です。
イワクラが2021年に芸名を変更した理由
イワクラは2021年6月、活動名を「岩倉美里」から「イワクラ」に変更しました。
改名を発表したのは、同年6月12日深夜に出演したニッポン放送『蛙亭のオールナイトニッポン0(ZERO)』です。
きっかけは、占い企画のライブで姓名判断を受けたことでした。名前の画数について助言を受け、カタカナの「イワクラ」を勧められたと説明しています。
古い番組情報やYouTube動画には「岩倉美里」という名前が残っていることがありますが、現在の公式芸名は「イワクラ」です。
中野周平|元JR西日本の駅員、絵も得意なキャラクター演技の担い手
中野周平は1990年11月20日生まれ、岡山県出身です。
芸人になる前にはJR西日本の駅員として働いていました。2011年のキングオブコントで初舞台を踏んだときには、以前の職場の先輩が会場へ見に来てくれたと振り返っています。
趣味・特技は絵を描くこと。蛙亭の単独ライブでは、ポスターのイラストを手掛けた経験もあります。
コントでは、独特な表情や話し方、身体の使い方によって印象的なキャラクターを演じます。
ただし、中野自身は単に大げさな演技で笑わせようとしているわけではありません。人物の背景を考え、コントの世界に本当に存在しているように見せることを大切にしていると語っています。
中野が演じる人物の言動に説得力があるからこそ、イワクラの奇妙な設定が、観客にとって理解できる笑いとして成立する場面があるのでしょう。
また、俳優やナレーションなど、コント以外でも演じる仕事に活動を広げてきました。
蛙亭の結成秘話|NSCの相方探しの会で二人は出会った
蛙亭の始まりは2011年春。二人がNSC大阪校へ入学した頃にさかのぼります。
イワクラと中野が出会ったのは、まだ相方が決まっていない生徒たちが集まる「相方探しの会」でした。
そこで中野は、イワクラが大喜利を披露する姿を見て面白いと感じ、自分から声をかけたといいます。
ところが、最初から互いに強い好印象を持っていたわけではありません。
イワクラは、中野が自己紹介のときに披露したものまねについて、それほど面白いと思っていなかったと後に振り返っています。
一方の中野はイワクラの大喜利に可能性を感じていました。
そんな出会いから2011年にコンビを組み、早くも同年6月にはキングオブコントの予選に挑戦しています。
最初の舞台は2011年6月29日のキングオブコント
蛙亭が初めて二人で人前に立ったのは、2011年6月29日。大阪国際交流センターで行われた『キングオブコント2011』の1回戦でした。
2021年9月のテレビ朝日系「logirl」のインタビューで、二人は当時のことを詳しく振り返っています。
最初に披露したのは、ラジオDJとゲストのアイドルを題材にしたコント。中野がDJ、イワクラがアイドルを演じました。
アイドルはラジオ番組なのに、目で見なければ分からない特技を披露しようとします。DJはその状況に困惑し、やり取りが思わぬ方向へ進んでいくというものでした。
しかし、このネタでは1回戦敗退。当時認められていた再エントリー制度を使い、別のネタ『女子おしゃれ500メートル』で再挑戦しました。
今度は1回戦を突破したものの、2回戦ではネタの一部を忘れてしまい、敗退しています。
初舞台の頃から、イワクラがボケを考え、中野が全体の流れを組み立てるという共同作業を行っていたそうです。
また、イワクラは当時、養成所の講師から受けたアドバイスに納得できないこともあったと明かしています。しかし、実際の観客の前でネタを披露するうちに、面白いと思っていることが必ずしも観客に伝わるわけではないと気づきました。
2026年にキングオブコント準優勝を果たした二人が、最初に一緒に立った舞台もキングオブコントだったというのは、長い活動史の中でも印象的なエピソードです。
コンビ名「蛙亭」の由来は?「青レンジャー」になる予定だった
蛙亭という名前は、中野の好きな「蛙」と、イワクラが以前働いていた飲食店「はいから亭」の「亭」を組み合わせて生まれました。
2022年4月1日のFANY Magazineの本人インタビューでは、命名までの意外な経緯が語られています。
コンビを組んだ当初、二人が最初に考えたのは、それぞれの名前を組み合わせた「ナカノイワクラ」でした。
しかし、しっくりこなかったため、お互いに好きな単語を紙に書き出し、組み合わせる方法を試しました。
その結果、思いついたのが「青レンジャー」。二人とも気に入り、一度はこの名前で決まりかけます。
ところが、NSCへコンビ名を届け出る直前、イワクラが突然考え直しました。
そこで、中野が昔から蛙を好きだったことと、自分が宮崎県で働いていた「はいから亭」の名前を思い出し、その場で「蛙亭」を提案したのです。
中野は子どもの頃から蛙に親しんでいました。父親が蛙のグッズを集めていた影響もあり、実際に蛙を飼ったこともあるそうです。
イワクラにも、漢字を使ったコンビ名にしたいという希望がありました。好きだった芸人のコンビ名にも、漢字を使った名前が多かったと振り返っています。
こうして、それぞれに思い入れのある言葉を組み合わせた「蛙亭」が誕生しました。
なお、「青レンジャー」は実際に長く活動していた旧コンビ名ではなく、届け出直前まで検討していた候補です。
イワクラは後年、「はいから亭」で働いていた頃の気持ちを忘れないという思いも、コンビ名の「亭」に重なっていると振り返っています。
蛙亭という名前には、中野の好きなものだけでなく、イワクラが芸人になるために働いていた時代の記憶も込められているのです。
蛙亭のコントはなぜ独特?ネタ作りと二人の役割
蛙亭のコントを見たことがある人なら、登場人物の不思議な言動や、予想していなかった方向へ話が進んでいく展開が印象に残っているかもしれません。
ただし、蛙亭の面白さを「奇妙な設定が多い」という言葉だけで説明するのは不十分です。
イワクラが作る設定と、中野が演じる人物のリアリティ。この二つが組み合わさることで、独特な笑いが生まれています。
イワクラは日常の人物からコントの発想を広げる
イワクラは2022年のインタビューで、日常生活で目にした人物や出来事からコントの設定を考えることがあると話しています。
例えば、食事に出かけたとき、その店の店員を中野が演じたらどうなるだろうと考えるそうです。
最初から複雑な物語を用意するというより、ある人物がその場にいたら何を言い、どんな行動をするのか。その想像からネタが始まることもあります。
ときにはライブの直前に設定だけを中野へ伝え、細かなやり取りをアドリブに任せることもあったそうです。
ただし、すべてのコントを即興で作っているわけではありません。賞レースでは、設定や展開を作り込んで披露する作品もあります。
中野はキャラクターの背景を考えて演じる
中野は2021年10月のQJWebのインタビューで、人物を演じるとき、そのキャラクターの背景まで考えていると説明しています。
変わったせりふを言うだけなら、誰でもできるかもしれません。しかし、なぜその人物がそんなことを言うのか、どんな考えを持っているのかまで想像することで、演技に説得力が生まれます。
中野自身も、コントの中で本当に存在している人物に見えるように演じることを意識しているそうです。
これが分かりやすいのが『自転車撤去』という作品です。
中野はこのネタについて、出来事そのものはそれほど重大ではないのに、登場人物たちが異様なほど真剣になっていることが面白さにつながると説明しています。
題材の小ささと、人物の真剣さ。その落差を成立させるためには、観客が違和感なく受け入れられる演技が必要になります。
奇妙な人物なのに、本人は大真面目。蛙亭のコントに見られる笑いの一つは、こうした構造から生まれています。
アドリブで広がるコントと、展開を作り込むコント
蛙亭のネタ作りには、大きく分けて二つの方向性があります。
一つは、登場人物の設定や状況を決め、中野のアドリブで会話や行動を広げていく方法。もう一つは、重要な展開を決め、演技の精度によって笑いを生み出す方法です。
中野は『マッチングアプリ』のコントについて、自分の見た目のインパクトに負けないほど積極的に話せたことが、ネタの成功につながったと振り返っています。
それまで思いついても口にすることを迷っていたせりふを、ためらわずに出せるようになったことも、演技の変化だったようです。
一方、『自転車撤去』のような作品では、アドリブよりも展開や人物の感情の動きを大切にしています。
こうした違いを知っておくと、蛙亭のコントを見比べる楽しさが増します。
ネタ作りはイワクラだけ?中野も構成やせりふを考える
蛙亭ではイワクラがネタ作りの中心を担っていますが、中野が言われたとおりに演じるだけというわけではありません。
2011年の初舞台の頃から、イワクラがボケを考え、中野が全体の流れを組み立てるという役割分担がありました。
その後も中野は、自分の演じる人物のせりふや動作を考え、ネタへアイデアを加えてきました。
2026年9月のキングオブコント決勝進出者会見でも、イワクラは中野が積極的にネタ作りへ参加し、演技について意見を出すようになったことを冗談交じりに語っています。
二人の制作関係は固定されたものではなく、長い活動の中で少しずつ変わってきたのです。
二人の生い立ちをさらに知るなら『OWARAI AND READ 002』
蛙亭の結成前の経歴や、お笑いへの思いをもっと深く知りたい人には、2021年刊行のインタビュー集『OWARAI AND READ 002』もあります。
この本ではイワクラと中野周平、それぞれ約1万2000字の個別インタビューを収録。中野の生い立ちや芸人としての葛藤、イワクラがお笑いを目指したきっかけなど、テレビの短いトークでは語り切れない部分を掘り下げています。
蛙亭だけを扱う本ではなく、表紙を飾る四千頭身のほか、オズワルド、三四郎、ランジャタイなども掲載されています。
イワクラと中野周平、それぞれ約1万2000字の生い立ちロングインタビューを収録。二人が芸人を目指した理由や、蛙亭としての活動を本人の言葉で知ることができる一冊です。2021年刊・224ページ。
価格・在庫・仕様や版の違いなどは変動します。購入の際は各ショップの商品ページで最新情報をご確認ください。
蛙亭の代表コントは?公式YouTubeで見られる作品
蛙亭がどんなコントを作るコンビなのか知りたい人には、本人たちの公式YouTubeチャンネル『蛙亭のケロケロッケンロール』で公開されている動画がおすすめです。
ここでは、活動史やネタ作りの特徴を理解する手掛かりになる作品を紹介します。
『マッチングアプリ』|中野のキャラクター演技が光るコント
『マッチングアプリ』は、2020年12月1日に本人たちの公式YouTubeチャンネルで公開されたコントです。
中野自身が、キャラクターを生かしたアドリブの手応えを語っている作品でもあります。
蛙亭の独特な人物設定や、イワクラと中野の掛け合いを知る入口として、まず見ておきたい一本です。
『実験体No.164』|キングオブコント2021で披露
『実験体No.164』は、蛙亭が2021年のキングオブコント決勝で披露したコントです。
初めて全国放送の決勝に立った蛙亭が、どのような作品で勝負したのかを知ることができます。
2021年10月2日に本人たちの公式YouTubeチャンネルで公開されており、大会での実績とあわせて振り返ることができる作品です。
『寿司ボーイ』|2023年の決勝で披露した作品
2023年のキングオブコント決勝で披露したのが『寿司ボーイ』です。
この作品も2023年10月21日に本人たちの公式YouTubeチャンネルで公開されました。
2021年の『実験体No.164』と見比べると、異なる設定の中で二人がどのような人物を演じているのかを楽しめます。
動画は蛙亭公式YouTubeの『寿司ボーイ』で視聴できます。
いずれも本人たちが公開した公式動画です。賞レースの結果だけでなく、実際のコントを見てみると、蛙亭の世界観や二人の演技の特徴がより分かりやすくなるでしょう。
大阪時代から東京進出まで|蛙亭はいつから注目された?
蛙亭は2021年のキングオブコント決勝で大きな注目を集めましたが、そこへ至るまでには大阪で活動してきた長い期間があります。
NSC卒業後、二人はすぐに全国的な人気を獲得したわけではありません。
テレビ朝日のインタビューによると、当初は漫才を中心に活動しており、劇場のメンバーに選ばれるまでにも時間がかかったといいます。
自信を持って作ったネタが思うように評価されず、悔しい思いをすることもありました。
イワクラは2014年の『ダイナマイト関西NEXT ~西日本新人王決定戦~』で優勝するなど、個人でも実績を残しています。
そして2018年には、コンビとして第39回ABCお笑いグランプリで3位となりました。
さらに2019年、キングオブコントで初めて準決勝進出。2020年にも準決勝へ進み、コントの賞レースで結果を残すようになります。
2020年4月に東京へ進出|ネタの方向性にも変化があった
蛙亭が大阪から東京へ活動拠点を移したのは、2020年4月です。
2022年のマイナビニュースの取材で、中野は、イワクラから東京へ行こうと提案されたことを明かしています。
中野自身もいつか東京で活動したいと考えていましたが、具体的な時期までは決めていなかったそうです。
イワクラには、東京で活動するなら早いうちに環境に慣れたいという思いがありました。
上京後には、ネタの方向性にも変化が生まれます。
2021年のマイナビニュースのインタビューで中野は、東京へ来てから自分が前面に出るネタが増え、その後、イワクラの世界観と中野のキャラクター性が両立する方向に変わってきたと語っています。
現在知られている蛙亭のコントは、結成当初から完成されていたわけではなく、大阪時代から東京進出後にかけての試行錯誤を経て形作られてきたのです。
2021年のキングオブコント初決勝で仕事やライブの状況が変化
2021年10月2日、蛙亭は初めてキングオブコントの決勝に進出しました。
この出来事は、二人の仕事にも大きな変化をもたらします。
2022年8月のインタビューで中野は、初決勝の後に仕事が大幅に増えたと説明しました。
また、イワクラによると、以前は単独ライブへ継続して足を運ぶ観客がおよそ80人だったところ、決勝進出後には1000人規模で見に来たいという人が増えたそうです。
テレビのネタ番組でも、短いネタだけでなく、以前より長い持ち時間で披露できる機会が増えました。
キングオブコント2021では優勝できませんでしたが、初決勝をきっかけに活動の幅や観客の規模が変化したことは、本人たちの証言から確認できます。
キングオブコント歴代戦績|2019年から8大会連続準決勝以上
蛙亭が特に長く挑戦を続けてきたのが、コント日本一を決めるキングオブコントです。
初挑戦は2011年。そこから予選で敗退する時期を経て、2017年に準々決勝、2019年に初の準決勝へ進出しました。
そして2019年から2026年まで、8大会連続で準決勝以上に進出しています。
| 開催年 | 最高到達ラウンド | 主な出来事 |
|---|---|---|
| 2011年 | 2回戦 | 初舞台、再エントリーを経験 |
| 2012年 | 1回戦 | 大阪時代 |
| 2013年 | 1回戦 | 大阪時代 |
| 2014年 | 1回戦 | 大阪時代 |
| 2015年 | 2回戦 | 予選通過 |
| 2016年 | 2回戦 | 予選通過 |
| 2017年 | 準々決勝 | 初の準々決勝進出 |
| 2018年 | 準々決勝 | 2年連続 |
| 2019年 | 準決勝 | 初の準決勝進出 |
| 2020年 | 準決勝 | 東京進出後も準決勝 |
| 2021年 | 決勝6位 | 初決勝、461点 |
| 2022年 | 準決勝 | 決勝進出ならず |
| 2023年 | 決勝8位 | 2度目の決勝、463点 |
| 2024年 | 準決勝 | 活動継続を巡る転機 |
| 2025年 | 準決勝 | 2年連続で決勝を逃す |
| 2026年 | 決勝準優勝 | 初のファイナル進出、合計1309点 |
2019年から8大会連続で準決勝以上へ進んでいる一方、決勝に進出したのは2021年、2023年、2026年の3回です。
決勝に残れなかった年も、準決勝という上位ラウンドへ継続して進んでいることが分かります。
2021年|初めての決勝で6位
2021年10月2日、蛙亭は初めて決勝の舞台に立ちました。
出番はトップバッター。披露した『実験体No.164』で461点を獲得し、最終6位となりました。
この年に優勝したのは、同じNSC大阪校34期出身の空気階段です。
蛙亭にとって初決勝は大きな経験となりましたが、同期が優勝したことへの悔しさもあったと、後のインタビューで語っています。
決勝という舞台が以前より現実的な目標として感じられるようになり、キングオブコント優勝への思いも強くなっていきました。
2023年|2度目の決勝は8位
2023年10月21日、蛙亭は2年ぶり2度目の決勝へ進みます。
披露したのは『寿司ボーイ』。463点を獲得し、最終8位となりました。
2021年は461点で6位だったため、得点は2点高くなった一方、順位は下がっています。
これは大会ごとに審査対象となる作品やほかの出場者が異なるためです。順位だけを見て、2023年のネタが2021年より劣っていたと判断することはできません。
2023年の優勝はサルゴリラ。蛙亭は2度目の決勝でもファイナル進出を逃しました。
2026年|3度目の決勝で過去最高の準優勝
2024年と2025年は2年続けて準決勝で敗退しましたが、2026年には3年ぶり3度目の決勝進出を果たしました。
そして10月17日の決勝で、初めてファイナルステージに進出。ジェラードン、ヤッホイとともに優勝を争い、最終的に準優勝となりました。
蛙亭の得点は1本目661点、2本目648点の合計1309点。優勝したジェラードンは合計1342点で、差は33点でした。
なお、2026年は決勝審査員が従来の5人から7人に増え、1本700点満点となっています。2021年・2023年の500点満点と数字を直接比較することはできません。
大切なのは、過去2回の決勝では1本目で敗退していた蛙亭が、2026年には2本のコントで優勝を争うところまで進んだという変化です。
決勝11組の順位、審査員別得点、敗者復活戦などの大会全体の記録は、つぶログのキングオブコント2026結果・全順位まとめで詳しく紹介しています。
蛙亭は漫才もする?M-1グランプリとダブルインパクトの実績
蛙亭というとコントの印象が強いかもしれませんが、漫才にも長年取り組んできました。
NSCを卒業した後には漫才を中心に活動していた時期もあり、M-1グランプリにも継続して出場しています。
M-1グランプリでは4大会連続で準々決勝進出
M-1グランプリの公式コンビ情報では、2019年から2022年まで4大会連続で準々決勝へ進出した記録が確認できます。
| 開催年 | M-1グランプリの戦績 |
|---|---|
| 2015年 | 3回戦敗退 |
| 2016年 | 3回戦敗退 |
| 2018年 | 2回戦敗退 |
| 2019年 | 準々決勝敗退 |
| 2020年 | 準々決勝敗退 |
| 2021年 | 準々決勝敗退 |
| 2022年 | 準々決勝敗退 |
| 2023年 | 3回戦敗退 |
| 2025年 | 3回戦敗退 |
| 2026年 | 2回戦通過・3回戦進出(10月27日時点) |
表はM-1公式の出場履歴で戦績を確認できる年度を掲載しています。記載していない年度について、出場の有無を断定するものではありません。
なお、2025年は10月17日の2回戦を欠席した記録がありますが、10月20日に別日程の2回戦を通過し、その後3回戦で敗退しています。
2026年も大会に出場しており、10月21日の2回戦を通過。10月27日時点では3回戦進出までが確認できています。
大会全体の進行状況については、つぶログのM-1グランプリ2026の日程・予選結果まとめで紹介しています。
ダブルインパクト2026では漫才とコントで同じ469点を獲得
蛙亭が漫才とコントの両方を披露して結果を残した大会が、2026年7月20日の『ダブルインパクト2026 漫才&コント二刀流No.1決定戦』です。
この大会では、ファーストステージでコントを披露して469点を獲得。上位5組によるファイナルステージでは漫才を披露し、こちらも469点でした。
合計938点で最終3位。優勝は合計951点の滝音でした。
| 大会 | ダブルインパクト2026 |
|---|---|
| 1本目・コント | 469点 |
| 2本目・漫才 | 469点 |
| 合計 | 938点 |
| 最終順位 | 3位 |
興味深いのは、二つのジャンルで同じ点数を獲得したことです。
もちろん、特定の大会で得点が一致したことだけをもって、漫才とコントの技術が完全に同じ水準だと判断することはできません。
ただ、コントの印象が強い蛙亭が、漫才とコントの両方を披露する大会で3位になったことは、コンビの活動を知るうえで重要な実績です。
2026年は7月のダブルインパクトで3位、10月のキングオブコントで準優勝。異なる形式の賞レースで結果を残した年になりました。
蛙亭には解散危機もあった|2024年に何が起きた?
蛙亭は2011年からコンビとして活動を続けてきましたが、途中には解散を考えた時期もありました。
その事実をイワクラが明かしたのは、2025年5月20日のキングオブコント出場表明会見です。
イワクラによると、2024年のキングオブコント準々決勝を控えていた頃、中野のことを面白いと思えなくなり、解散を申し出たといいます。
しかし、その後、準決勝で披露したいネタができたため、二人は活動を続けました。
2024年の準決勝では決勝進出こそ逃したものの、イワクラは自分たちのネタに手応えを感じ、再び中野を面白いと思えるようになったと語っています。
2025年の会見では、現在は中野が一番面白いと感じており、コンビとして強い状態にあるという趣旨の発言もしています。
解散を考えた経験と、2026年の準優勝
2024年には活動の継続を巡る話し合いがあり、2025年には再びキングオブコント準決勝で敗退。そして2026年、蛙亭は3度目の決勝へ進み、初めて準優勝という結果を残しました。
この3年間を振り返ると、コンビとして大きな変化があったことが分かります。
2026年10月の決勝直前インタビューでは、中野が過去2回の決勝よりも冷静に臨めていると語っています。
また、2023年の決勝以降、新ネタライブを継続して行える環境が整い、コントを作り続ける機会が増えたことも本人たちが説明しています。
ただし、解散危機を経験したことが2026年の準優勝を直接生んだと証明されているわけではありません。
確認できるのは、活動を続けるか悩んだ時期を経て、二人がネタ作りを継続し、過去最高順位へ到達したという歩みです。
イワクラは以前から、キングオブコント優勝を芸人としての大きな目標に挙げてきました。2026年の準優勝は、その目標にこれまでで最も近づいた結果となりました。
蛙亭のテレビ・ラジオ・YouTube活動
蛙亭の活動は、劇場でコントを披露することだけにとどまりません。
東京進出後はテレビやラジオ、YouTube、俳優・ナレーションなどにも活動を広げてきました。
代表的なテレビ・ラジオ出演歴
蛙亭はこれまでに、コンビや個人でさまざまな番組に出演しています。
2020年からはニッポン放送のポッドキャスト『蛙亭のオールナイトニッポンi』を担当し、2021年6月には『オールナイトニッポン0(ZERO)』で地上波初の冠生放送も経験しました。
その後も『蛙亭のトノサマラジオ』などで、コントとは違う二人の会話を聞ける機会がありました。
また、イワクラはテレビ朝日の『イワクラと吉住の番組』に出演。地元・宮崎県を舞台にした『蛙亭イワクラ使節団〜伊藤と肥満とサイダーと〜』でも活動しました。
ただし、これらは現在もすべて放送が続いているわけではありません。
『蛙亭のトノサマラジオ』は2024年3月、『蛙亭イワクラ使節団』も同年3月、『イワクラと吉住の番組』は同年9月に終了しています。
過去の番組紹介ページがインターネット上に残っていても、現在のレギュラー番組とは区別する必要があります。
2026年現在の出演・活動
2026年10月時点の吉本興業公式プロフィールでは、NHK Eテレ『天才てれびくん』の水曜スタジオバラエティーコーナーにコンビで出演することが案内されています。
個人の活動では、イワクラがABC『これ余談なんですけど・・・』のナレーションを担当。中野はテレビ東京『ポケモンとどこいく!?』のコッカー役や、『華丸丼と大吉麺』などのナレーションを担当しています。
俳優としての出演経験もあり、イワクラは2024年のドラマ『不適切にもほどがある!』、中野は2025年の『恋は闇』などに参加しています。
コントで培った人物表現が、そのまま別の仕事でも使われていると断定することはできませんが、二人とも舞台以外で演じる機会を増やしてきました。
一方、蛙亭の公式YouTubeチャンネル『蛙亭のケロケロッケンロール』では、コント動画に加え、トークや企画動画も公開されています。
最新のライブ出演や番組情報は吉本興業の蛙亭公式プロフィールから確認できます。
蛙亭についてよくある疑問
蛙亭はいつ結成した?2011年と2012年の違いは?
吉本興業とM-1グランプリの公式登録では、2012年4月が結成時期です。
一方、本人たちは2011年にNSC大阪校でコンビを組み、同年6月29日のキングオブコント予選を初舞台としたと説明しています。
実際の活動開始と公式登録上の結成時期を分けて考えると、二つの資料の違いを理解できます。
蛙亭の名前はどういう意味?
中野周平の好きな「蛙」と、イワクラが宮崎県で働いていた飲食店「はいから亭」の「亭」を組み合わせた名前です。
当初は「ナカノイワクラ」や「青レンジャー」という名前も検討されていましたが、NSCへの届け出直前に「蛙亭」に変更しました。
蛙亭のネタはイワクラが全部作っている?
イワクラが設定やキャラクターの発案を主導することが多いものの、中野も構成やせりふ、人物の動作などを考えています。
結成初期から二人でネタを作っており、中野がアドリブを加えたり、展開を組み立てたりすることもあります。
蛙亭はキングオブコントで何回決勝に進んだ?
2026年までに3回です。
2021年は6位、2023年は8位、2026年は準優勝でした。2019年から2026年まで8大会連続で準決勝以上に進出しています。
蛙亭はキングオブコントで優勝したことがある?
2026年10月27日時点では優勝歴はありません。最高成績は2026年の準優勝です。
2026年の優勝者はジェラードンで、蛙亭は合計33点差で2位となりました。
蛙亭は解散した?
蛙亭は解散していません。2026年10月現在も、イワクラと中野周平の二人で活動しています。
2024年には解散を巡る話し合いがあったことをイワクラが明かしていますが、その後もコンビとして活動を続け、2026年にはキングオブコント準優勝を果たしました。
まとめ|蛙亭は独特なコントを磨き続けてきた二人
蛙亭は、イワクラと中野周平による吉本興業所属のお笑いコンビです。
2011年にNSC大阪校で出会い、キングオブコントの予選で初舞台を経験。大阪で漫才やコントを披露しながら活動を重ね、2018年にはABCお笑いグランプリ3位、2019年にはキングオブコント準決勝へ初進出しました。
2020年4月に東京へ進出してからもネタ作りを続け、2021年にキングオブコント初決勝、2023年に2度目の決勝へ。2026年には3度目の決勝で準優勝を果たしています。
一方、M-1グランプリでは4大会連続で準々決勝に進出し、ダブルインパクト2026では3位に入賞。コントだけでなく、漫才にも長く取り組んできたコンビです。
そして蛙亭らしさを生み出しているのは、賞レースの結果だけではありません。
日常の人物から奇妙な設定を考えるイワクラと、その人物が本当に存在しているように演じる中野。時にはアドリブを重ね、時には展開を緻密に作り込む。二人の共同作業は、活動を重ねるなかで少しずつ形を変えてきました。
2024年には解散を考えた時期もありましたが、それでもネタ作りを続け、過去最高の結果へとたどり着いています。
最初の舞台から15年。蛙亭は、独特なコントの世界を作り上げながら、漫才やテレビ、ラジオ、演技の仕事にも活動を広げてきました。
キングオブコント2026の準優勝も、そうした長い歩みの一つの到達点です。これからどんな人物や物語をコントの中で見せてくれるのか。二人が作り続ける独自の世界に、今後も注目したいところです。