- 『あひるの空』は完結した?2019年5月から続く長期休載と再開情報
- まず現在地を整理|最後の掲載は2019年5月15日
- 「50巻で完結した」は違う|その続きが『THE DAY(1)』
- 『THE DAY(1)』で漫画自体が止まっているわけでもない
- 最新話の「FIN⑳」は最終回という意味なのか
- 講談社公式にある「完結」表示はどう考えればいい?
- なぜ長期休載しているのか
- アニメ版への不満が休載原因だった、とは言えない
- 打ち切りになったの?
- 日向武史さんから最近何か発信はあった?
- 連載再開日は決まっている?
- 2018~2026年を短く振り返ると
- 『あひるの空』は最後まで描かれるのか
- まとめ|『あひるの空』は完結ではなく、最終章の途中で長期休載が続いている
『あひるの空』は完結した?2019年5月から続く長期休載と再開情報

『あひるの空』は、もう完結したのでしょうか。
単行本は50巻で通常のナンバリングが止まり、その後に出たのは『あひるの空 THE DAY(1)』。マガポケで最後に公開されている話には「FIN⑳」とあり、さらに講談社の作品ページを見ると『あひるの空』にも『THE DAY』にも「完結」と表示されています。
これだけ見ると、「やっぱり終わった漫画なのでは?」と思ってしまいます。
ところが、2026年8月20日時点の週刊少年マガジン公式情報を見ると、答えは違います。
『あひるの空』は2019年5月15日の第616話(414話)「FIN⑳」を最後に新しい本編が確認できませんが、2026年8月19日発売の週刊少年マガジンでは「作者体調不良のため休載」と明記され、今号の連載作品一覧にも掲載されています。
つまり現在の公式上の扱いを最も素直に読むなら、作品全体が最終回を迎えたのではなく、非常に長い休載が続いている状態です。
そして2026年8月現在、具体的な連載再開日は発表されていません。
では、なぜこれほど「完結したのか、していないのか」が分かりにくくなっているのでしょうか。
まず現在地を整理|最後の掲載は2019年5月15日
2026年8月20日時点で確認できる主な情報をまとめると、こうなります。
| 項目 | 現在確認できる情報 |
|---|---|
| 最後に公開されている本編 | 第616話(414話)「FIN⑳」 |
| 公開日 | 2019年5月15日 |
| 通常ナンバリングの単行本 | 第50巻まで |
| 第50巻発売日 | 2018年11月16日 |
| その後の単行本 | 『あひるの空 THE DAY(1)』 |
| 『THE DAY(1)』発売日 | 2019年6月17日 |
| 2026年8月19日発売号での扱い | 作者体調不良のため休載 |
| 再開日 | 公式発表を確認できず |
マガポケにある最後の本編は、2019年5月15日の第616話(414話)「FIN⑳」です。
一方、週刊少年マガジンの2026年8月19日発売号では、『あひるの空』について作者体調不良による休載と案内されています。同じページの「今号の連載作品一覧」にも、日向武史さんの『あひるの空』が掲載されています。
7年以上新しい本編が公開されていない以上、読者から見れば「止まっている作品」であることは確かです。
ただ、現在の出版社側の扱いまで含めれば、「完結済み」や「連載終了」より、「長期休載中」と説明するのが最も正確でしょう。
「50巻で完結した」は違う|その続きが『THE DAY(1)』
最初にややこしいのが、単行本の番号です。
通常の『あひるの空』は、2018年11月16日発売の
『あひるの空 FUTURE IS NOW(50)』
で50巻まで到達しました。講談社公式によると、この巻の初出は週刊少年マガジン2018年第42号までです。
ところが、物語はここで終わっていません。
次に発売されたのが、2019年6月17日の
『あひるの空 THE DAY(1)』
です。
講談社公式の初出を見ると、『THE DAY(1)』は2018年第43号から2019年第9号までの掲載分を収録しています。50巻が第42号までなので、雑誌掲載順ではそのまま次号から続いていることが分かります。
つまり、
『あひるの空』50巻
↓
『あひるの空 THE DAY(1)』
という書誌上の区切りはありますが、物語は直接つながっています。
ネット上では分かりやすさから『THE DAY(1)』を「実質51巻」と呼ぶことがあります。しかし、講談社の商品名はあくまで『あひるの空 THE DAY(1)』であり、「第51巻」とは表記していません。
正式な書誌情報に合わせるなら、「50巻の続きにあたる『THE DAY(1)』」と説明するのが適切です。
『THE DAY(1)』で漫画自体が止まっているわけでもない
さらに重要なのが、最後に単行本化された地点と、最後に雑誌掲載された地点も違うことです。
『THE DAY(1)』に収録されているのは2019年第9号まで。
しかしマガポケでは、その後に掲載されたエピソードも公開されており、第616話「FIN⑳」は2019年5月15日です。
したがって、
「50巻で終わった」
でも、
「THE DAY(1)の最後で止まった」
でもありません。
単行本になっていない、その先の本編まで進んだところで長期休載に入っているというのが現在地です。
『あひるの空』の状況が分かりにくい最大の理由の一つが、ここにあります。
最新話の「FIN⑳」は最終回という意味なのか
もう一つ、「完結した」と思わせる非常に強い要素があります。
最新話のタイトルです。
第616話には、
「FIN⑳」
と付いています。
FINといえば「終わり」。普通に考えれば最終回を連想します。
ただし、『あひるの空』では、この「FIN」は第616話だけに付けられた終了表示ではありません。
マガポケでは、2018年9月26日の第597話(394話)が「FIN」、翌週の第598話(395話)が「FIN②」。そこから連続してタイトルが続き、第615話が「FIN⑲」、第616話が「FIN⑳」となっています。
最初の「FIN」のあとにも19話が存在する以上、
「FINと書かれている=その話で作品全体が終了」
とは読めません。
一方で、「FIN」というタイトルが最終章の流れと関係している可能性まで否定する必要もありません。
実際、日向武史さんは2019年1月、自身のXで漫画が「遂に最終章」に入ったことを明言しています。
整理すると、
作品は最終章へ入っていた。
その中で「FIN」と題した連続エピソードが始まった。
しかし「FIN⑳」を最後に掲載が止まり、現在まで休載が続いている。
という状態です。
「FIN⑳」は現在確認できる最後の話ですが、公式が作品全体の最終回として案内した話ではありません。
講談社公式にある「完結」表示はどう考えればいい?
ここが最も混乱しやすい部分です。
講談社の作品ページを見ると、通常の『あひるの空』に「完結」という表示があります。
さらに、『あひるの空 THE DAY』にも同じく「完結」と表示されています。『THE DAY』として刊行されている単行本は第1巻のみです。
これだけを見れば、
「講談社が完結作品だと言っているのだから、漫画は完結した」
と判断したくなります。
しかし、その読み方では別の講談社公式情報と矛盾します。
2026年8月19日発売の週刊少年マガジン公式ページは、『あひるの空』を「作者体調不良のため休載」と明記し、今号の連載作品一覧にも掲載しています。
したがって、講談社の商品データベース上にある「完結」ラベルだけを根拠に、
『あひるの空』という物語そのものが最終回まで描かれ、完結した
とすることはできません。
では、その「完結」が具体的に何を意味するのか。
講談社のページには、この表示について『あひるの空』個別の説明がありません。そのため、「通常50巻の刊行シリーズが終了した意味」「THE DAYという単行本シリーズが1巻で終了した意味」などと断定するのも避けるべきでしょう。
確実なのは、
書籍シリーズページでは「完結」と表示される一方、週刊少年マガジンでは2026年現在も「休載」として扱われている
ということです。
この二つの公式表示を混同しないことが、『あひるの空』の現在を理解するうえで重要です。
なぜ長期休載しているのか
では、なぜ2019年からこれほど長く掲載が止まっているのでしょうか。
2026年8月19日発売の週刊少年マガジンでは、現在の休載について作者体調不良と明記されています。
ここまでは公式に確認できる事実です。
ただし、これをそのまま、
「2019年5月から7年以上にわたる休載のすべてが、一つの同じ体調上の理由によるもの」
と広げて説明することはできません。
長期休載全体について、日向さん本人や講談社が事情を詳細に説明した公式資料は、今回確認した範囲では見つかりませんでした。
2019年7月には日向さん本人がXで「休載中」と明記しています。
しかし、その後の長い期間に何があったのかを、外部から推測して埋めるべきではありません。
病名なども公式には確認できません。
現在言えるのは、最新の週刊少年マガジンが体調不良による休載と案内しているというところまでです。
アニメ版への不満が休載原因だった、とは言えない
『あひるの空』を検索すると、漫画の休載とテレビアニメ版を結び付けた説明が見つかることがあります。
日向さんがアニメ版の演出について厳しい意見を投稿したこと自体は事実です。2020年7月には、自身のXでアニメの演出について強い不満を示しています。
しかし、それを漫画の長期休載の原因にするのは時系列が合いません。
現在確認できる最後の本編は2019年5月15日。
テレビアニメの放送開始は2019年10月です。マガポケも2019年8月の時点で「2019年10月放送開始予定」と告知していました。
そして、問題となった作者の投稿は2020年7月です。
つまり漫画本編の掲載が止まったのは、アニメ放送開始より前です。
作者がアニメの一部演出に不満を示したことと、漫画が長期休載していることは別々の事実。
作者本人が両者の因果関係を明言していない以上、「アニメ制作会社とのトラブルで漫画が止まった」といった説明はできません。
打ち切りになったの?
2026年8月現在、少なくとも週刊少年マガジン公式は『あひるの空』を打ち切り作品ではなく休載作品として扱っています。
2026年8月19日発売号で休載理由が掲載され、同ページの連載作品一覧にも作品名と日向武史さんの名前があります。
今回確認した講談社・週刊少年マガジン・マガポケの公式情報から、「打ち切り」「連載終了」とする発表も確認できませんでした。
もちろん、7年以上本編が更新されていないという状況は非常に長いものです。
ただ、
掲載されていないこと
と、
出版社が作品の終了を正式に決定したこと
は別です。
現時点では「打ち切りになった」と断定する根拠はありません。
日向武史さんから最近何か発信はあった?
作者本人のXは長期間ほとんど更新されていませんでしたが、2024年12月7日に新しい投稿がありました。
「おめでとう。お幸せに。」という短い文章とイラストが投稿されています。
ただし、これは『あひるの空』連載再開の告知ではありません。
新しいイラストが公開されたことから、「再開が近いのでは」と期待したくなる気持ちは分かりますが、作者本人はそこで再開日や本編制作状況を発表していません。
一つのSNS投稿から、
「執筆を再開した」
「復帰準備に入った」
とまでは判断できません。
現在の再開情報は、あくまで週刊少年マガジン側の正式発表を待つ必要があります。
連載再開日は決まっている?
2026年8月20日時点で、具体的な再開日は確認できません。
最新の週刊少年マガジンは休載と案内しており、「○号から再開」といった告知は掲載されていません。次号は8月26日発売予定ですが、現在の公式ページから『あひるの空』再開の告知は確認できません。
マガポケの最後の本編も、第616話「FIN⑳」のままです。
したがって、
「まもなく復帰する」
とも、
「もう再開しない」
とも言えません。
2018~2026年を短く振り返ると
ここまでの流れを時系列にすると、現在地がさらに分かりやすくなります。
2018年11月16日
通常ナンバリング最後となる第50巻『FUTURE IS NOW』発売。収録初出は2018年第42号まで。
2019年1月5日
日向武史さんがXで、漫画が「遂に最終章」に入ったことを発信。
2019年5月15日
第616話(414話)「FIN⑳」公開。2026年8月現在、マガポケで確認できる最後の本編。
2019年6月17日
『あひるの空 THE DAY(1)』発売。50巻の次号にあたる2018年第43号からの掲載分を収録。
2019年7月22日
日向さんが自身のXで「休載中」と発信。
2019年10月
テレビアニメ放送開始。漫画本編が止まった後の出来事です。
2024年12月7日
日向さんの公式Xに新しいイラスト投稿。ただし連載再開告知ではありません。
2026年8月19日
週刊少年マガジン最新号で、『あひるの空』は作者体調不良のため休載と案内されています。
『あひるの空』は最後まで描かれるのか
ここから先について、確実なことは言えません。
日向さん本人が2019年に「最終章」と表現していたため、休載前の作品が終盤へ向かっていたことは確認できます。
しかし、
最終章だったことと、
いつ完結するか決まっていることは別です。
現在、再開日も完結予定日も発表されていません。
休載期間の長さだけを見て「もう描かれない」と結論づけることもできませんし、逆に「公式が休載扱いだから必ず戻ってくる」と保証することもできません。
待っている読者にとって歯がゆいところですが、ここは予想ではなく新しい公式情報を待つしかありません。
長期休載作品では、時間がたつほど「完結」「打ち切り」「再開」の情報が混ざりやすくなります。同じように長い休載が続いてきた作品については、つぶログの[『NANA』はなぜ未完のまま? 長期休載に至る経緯と現在を整理した記事]でも、公式情報と推測を分けて現在地をまとめています。
まとめ|『あひるの空』は完結ではなく、最終章の途中で長期休載が続いている
『あひるの空』が「完結したように見える」のには、理由があります。
通常の単行本が50巻で終わっている。
その続きが『THE DAY(1)』という別タイトルになっている。
講談社の商品ページには「完結」と表示されている。
最後に公開された話のタイトルは「FIN⑳」。
これだけの情報が別々に存在するため、作品全体が終了したように見えてしまうのです。
しかし、一つずつ確認すると現在地は整理できます。
50巻から『THE DAY(1)』へ物語は直接続いている。
『THE DAY(1)』より後にも雑誌掲載された本編がある。
「FIN」は第597話から続く連続したタイトルで、第616話だけの終了表示ではない。
そして何より、2026年8月19日発売の週刊少年マガジンが、現在も『あひるの空』を作者体調不良による休載として扱っています。
したがって、2026年8月現在の答えは、
『あひるの空』は完結したと確認できる状態ではなく、最終章の途中で長期休載が続いている。連載再開日はまだ発表されていない。
これが、現在確認できる公式情報から導ける最も正確な整理です。
2019年5月15日の第616話から7年以上。
かなり長い時間がたちました。
それでも、作品の現在地を決めるのは噂でも、単行本ページの一つの表示だけでもありません。
次に状況が変わるとすれば、週刊少年マガジンや講談社、そして日向武史さん本人から、本編再開について正式な知らせが出たときです。