- NTT固定電話の料金が9月・10月に高い?請求期間変更・2カ月分の理由
- NTT固定電話の料金が9月・10月に高くなることがあるのはなぜ?
- 「9月請求分」と「9月に使った料金」は同じではない
- 料金が高い=9月から値上げ、とは限らない
- 9月の請求書が来ない人もいる
- 10月に2カ月分請求されることは本当にある?
- 加入電話は「きっちり2カ月分」とは限らない
- 10月に「2回」引き落とされることもある?
- 支払期限が20日・25日・末日でも、9月請求が10月へまとまる人がいる
- これは二重請求ではない?
- 固定電話・ひかり電話・フレッツ光で何が違う?
- 「おまとめ請求」を使っている場合はさらに確認が必要
- ドコモのスマホ料金まで一律に高くなるわけではない
- 自分が今回の変更対象なのか確認する方法
- 11月以降も高い請求が続くの?
- NTTの請求が高かったら、まず「利用期間」を確認
NTT固定電話の料金が9月・10月に高い?請求期間変更・2カ月分の理由

「NTTの電話料金が急に高くなった」
2026年9月から10月にかけて、そんな請求を見て驚く人が出てきそうです。
ただ、普段より金額が大きいからといって、NTTの固定電話料金が一律に値上げされたとは限りません。
NTTでは2026年9月請求分から、一部の通信サービスについて料金の計算期間や支払期限・口座振替日を変更しています。これまで利用者ごとに異なっていた計算期間を原則「毎月1日~末日」、支払期限・振替日をその翌月末へそろえるためです。
問題は、その切り替え途中にあたる9月・10月です。
人によっては通常より長い期間の料金が10月請求へ入ったり、9月請求分が10月へまとめられたりします。逆に、10月5日と10月末の2回に分けて支払うケースもあります。
つまり確認したいのは、まず「いくら高くなったか」より「何月何日から何月何日までの利用料金が入っているか」です。
NTT固定電話の料金が9月・10月に高くなることがあるのはなぜ?
結論から言うと、2026年9月請求分から始まった請求サイクル変更の移行期間だからです。
NTTファイナンスから請求されているNTT東日本・NTT西日本などの一部サービスでは、これまで利用者ごとに料金の計算期間が異なっていました。
たとえば、支払期限が5日の人なら「毎月6日~翌5日」、10日なら「11日~翌10日」、20日なら「21日~翌20日」といった具合です。
変更前の代表的なサイクルを並べると、次のようになります。
| 従来の支払期限・振替日 | 従来の主な計算期間 |
|---|---|
| 5日 | 6日~翌5日 |
| 10日 | 11日~翌10日 |
| 15日 | 16日~翌15日 |
| 20日 | 21日~翌20日 |
| 25日 | 26日~翌25日 |
| 末日 | 1日~末日 |
これを2026年9月請求分から、原則として、
計算期間:毎月1日~末日
支払期限・振替日:計算期間の翌月末
へそろえていきます。
ただ、途中で区切り方を変える以上、それまでの計算期間から新しい「1日~末日」へつなぐ部分が必要になります。
その結果、9月・10月だけは通常より計算期間が長くなったり、請求月がずれたりするわけです。
「9月請求分」と「9月に使った料金」は同じではない
ここは今回の変更を理解するうえで、少し注意したいところです。
NTTの案内にある「2026年9月請求分から変更」という言葉は、
「2026年9月1日から使った料金だけが対象になる」
という意味ではありません。
従来の計算期間によっては、9月請求分に7月や8月の利用料金が含まれます。
同じように、10月請求分が8月から9月末までというケースもあります。
そのため、以下ではなるべく、
「9月請求分」
「10月請求分」
と表記します。
「9月分」という言葉だけでは、「9月に請求された料金」なのか「9月に利用した料金」なのか分からなくなるためです。
料金が高い=9月から値上げ、とは限らない
今回の変更で請求額が大きくなった場合、料金単価そのものではなく、1回の請求に含まれる利用期間が長くなったことが原因の場合があります。
たとえば毎月6日~翌5日で計算していた加入電話を、1日~末日の計算へ変更するとします。
通常なら、
7月6日~8月5日
のように約1カ月ずつ区切られていました。
ところが移行時には、次の新しい「1日~末日」へつなげるため、
8月6日~9月30日
という通常より長い期間が10月請求分になるケースがあります。NTT西日本の公式案内でも、この例が示されています。
そのため、普段より大きな金額になっても不思議ではありません。
ただし、これはあくまで今回の請求サイクル変更が原因だった場合の話です。
通話量が増えた、オプション料金が発生した、利用しているサービス自体に別の料金改定があったなど、別の理由で料金が増えている可能性まで否定することはできません。
請求額だけを見て「値上げだ」「請求期間変更だ」と決めず、利用期間と内訳を確認するのが確実です。
9月の請求書が来ない人もいる
「今まで毎月来ていたNTTの請求が、9月だけ来ない」
これも今回の変更では起こり得ます。
NTT東日本の公式FAQによると、従来の支払期限・振替日が、
5日・10日・15日
だった利用者については、2026年9月請求分の請求書を発行せず、10月請求分と合算して請求します。
つまり9月に請求が来ないからといって、
「9月は無料になった」
わけではありません。
請求漏れとも限りません。
10月へ移されています。
しかもNTT東日本は、このケースについて9月請求分の金額だけを先に確認することはできず、10月請求分にまとめて記載されると案内しています。
「9月は請求がなかったのに10月が急に高くなった」という人は、まずここを確認してみる価値があります。
10月に2カ月分請求されることは本当にある?
あります。
特に分かりやすいのが「ひかり電話」です。
ひかり電話の料金計算期間そのものは、もともと基本的に「1日~末日」です。今回大きく変わるのは支払期限・振替日の方ですが、その移行処理によって10月請求分へ2カ月分がまとまる例があります。
たとえば従来の支払期限が5日で、毎月請求だったひかり電話では、
| 請求 | 利用料金の計算期間 |
|---|---|
| 8月請求分 | 7月1日~7月31日 |
| 9月請求分 | 10月請求分へ合算 |
| 10月請求分 | 8月1日~9月30日 |
| 11月請求分 | 10月1日~10月31日 |
となります。
10月請求分に、8月と9月の2カ月間が入っています。
ですから、普段のほぼ2倍に見える金額が表示されたとしても、まず利用期間を確認する必要があります。
もちろん、すべてのNTT利用者が10月に2カ月分を請求されるわけではありません。
従来の支払期限、毎月請求か翌月合算請求か、利用しているサービスによって変わります。
加入電話は「きっちり2カ月分」とは限らない
一般の加入電話やINSネットは、ひかり電話と少し事情が違います。
加入電話では今回、支払期限だけでなく料金の計算期間そのものも「1日~末日」へ変更されます。
そのため、従来の計算期間によって10月請求分の日数が変わります。
たとえば毎月請求の場合、
従来5日払い:8月6日~9月30日
従来10日払い:8月11日~9月30日
従来15日払い:8月16日~9月30日
といった形です。
「2カ月分」といっても、必ず8月1日から9月30日まで丸々2カ月というわけではありません。
この違いがあるため、「固定電話」と「ひかり電話」を一括りにして説明すると分かりにくくなります。
10月に「2回」引き落とされることもある?
ここも今回、かなり勘違いしやすいところです。
条件によっては10月中に2回支払うケースがあります。
従来の支払期限・振替日が、
20日・25日・末日
だった利用者について、NTT東日本は2026年9月請求分の支払期限・振替日を10月5日と案内しています。
その後、10月請求分以降は原則として月末払いになります。
たとえば毎月請求のひかり電話で、従来20日払いだった場合は、
10月5日:9月請求分(7月1日~7月31日)
10月31日:10月請求分(8月1日~9月30日)
という形になります。
カレンダーだけを見ると、NTTへの支払いが10月に2回発生します。
しかも後半の10月請求分には2カ月分が入るケースなので、10月の家計から出ていく総額がかなり大きく感じられる人もいるでしょう。
ただ、これは同じ料金を2回取っているという意味ではありません。
別々の請求対象期間が、移行の関係で同じ10月に集中しているケースです。
支払期限が20日・25日・末日でも、9月請求が10月へまとまる人がいる
少し複雑ですが、もう一つ例外があります。
NTT東日本・NTT西日本の利用料金には、条件によって奇数月の請求額が一定額未満だった場合、翌月へまとめて請求する「翌月合算請求」があります。
2026年9月の移行期についてNTT東日本は、
従来の支払期限が20日・25日・末日の人でも、9月請求分が8,000円未満の場合は翌月合算請求の対象となり、10月請求分へまとめる
と案内しています。
8,000円以上なら原則として9月請求分が別に発行されます。
一方、5日・10日・15日だった人は、金額にかかわらず9月請求分を10月へまとめます。
そのため、
「支払日が何日だったか」だけでなく、「毎月請求か翌月合算請求か」
も確認した方が確実です。
これは二重請求ではない?
10月に請求額が大きかったり、同じ月に2回引き落とされたりすると、
「二重請求されたのでは?」
と心配になるかもしれません。
ただ、今回の移行では正常な請求でもそう見えるケースがあります。
まず見るべきなのは、請求書やWebビリングに記載された利用期間です。
たとえば、
9月請求分が7月分、
10月請求分が8月~9月分、
となっていれば、利用期間は重複していません。
一方、本当に同じ期間が二重に含まれているように見える、利用期間を確認しても金額が合わない、といった場合は別です。
今回の制度変更だからといって、すべての高額請求を「正常」と決めつける必要もありません。
分からない場合は、請求書に記載された請求元やNTTファイナンスへ確認した方がよいでしょう。
固定電話・ひかり電話・フレッツ光で何が違う?
今回の変更は「NTTを使っている人全員が同じ」ではありません。
大まかに整理すると、次のようになります。
| サービス | 2026年9月からの主な変更 |
|---|---|
| 加入電話・INSネット | 計算期間を1日~末日に統一、支払期限・振替日も翌月末へ |
| ひかり電話 | 計算期間は基本的に従来どおり。主に支払期限・振替日を翌月末へ |
| フレッツ等 | 今回、計算期間・支払期限・振替日の変更なし |
NTTファイナンスは、フレッツについて今回の変更はないと明記しています。NTT東日本も「その他サービス(フレッツ等)」は計算期間や支払期限・振替日に変更がないと案内しています。
ですから、
「NTTだから全部9月から変わる」
ではありません。
ただしフレッツ自体に変更がなくても、固定電話など別サービスと一緒に請求されていれば、請求書全体の金額は高く見える場合があります。
固定電話そのものが今後どうなるのか、昔の電話加入権が現在も残っているのかについては、つぶログの「電話加入権は今もある?昔の『7万2000円』の正体と現在の価値」でも整理しています。電話加入権は今もある?昔の「7万2000円」の正体と現在の価値
「おまとめ請求」を使っている場合はさらに確認が必要
NTTファイナンスには、複数の通信サービス料金を一つにまとめる「おまとめ請求」があります。
たとえば、
NTTドコモの携帯電話、
ドコモ光、
NTT東日本・NTT西日本の固定電話、
NTTドコモビジネスのサービス
などを代表回線へまとめて請求する仕組みです。
ここで誤解しやすいのは、「おまとめ請求」という名前自体が複数月分をまとめて払う意味ではないことです。
ただ、今回の制度変更では代表回線や一緒にまとめている回線の計算期間をそろえる必要があり、9月・10月請求分の利用期間が通常より長くなる場合があります。
NTTファイナンス自身も、おまとめ請求について、
2026年9月・10月請求分は計算期間が長くなり、請求金額が高額になる可能性がある
と注意を促しています。
しかも代表回線と、それ以外の回線で従来の計算期間が違う場合があります。
おまとめ請求を使っている人は、請求総額だけでなく、各回線の利用期間まで見た方が原因を把握しやすくなります。
ドコモのスマホ料金まで一律に高くなるわけではない
NTTファイナンスから請求を受けていると、
「ドコモの携帯料金も9月から変わるの?」
と思うかもしれません。
今回の変更は、NTT東日本・NTT西日本などの通信サービス料金について計算期間や支払期限をそろえるもので、ドコモのスマートフォン料金が一律に2カ月分になったり、一律値上げされたりする話ではありません。
ただし、おまとめ請求でドコモ回線を代表回線にし、固定電話などを一緒にまとめている場合には、請求書全体の金額が普段と違って見えることがあります。
「NTTファイナンスから引き落とされている」という情報だけでは判断できません。
何のサービス料金が含まれているかまで確認する必要があります。
自分が今回の変更対象なのか確認する方法
請求がいつもと違ったら、次の順番で確認すると分かりやすいです。
1.請求元を見る
NTTファイナンスなのか、NTT東日本・NTT西日本から直接請求されているのかを確認します。
請求元によって案内ページや問い合わせ先が違います。
2.利用しているサービスを見る
加入電話なのか、ひかり電話なのか、フレッツなのか。
ここが違うだけでも今回の扱いは変わります。
3.これまでの支払期限・振替日を見る
5日、10日、15日、20日、25日、末日のどれだったのか。
NTTはこの従来の支払日ごとに、移行期の請求パターンを案内しています。
4.毎月請求か翌月合算請求かを見る
同じ支払日でも、毎月請求と翌月合算請求では9月・10月の動きが違います。
特に普段から請求額が小さい固定電話では、隔月でまとめられていることがあります。
5.「ご利用期間」を見る
最終的に最も分かりやすいのがここです。
請求書、口座振替のお知らせ、Webビリングなどで、
何月何日から何月何日までの料金なのか
を確認します。
「いつもの2倍くらい」という金額だけを見るより、請求が大きくなった理由を判断しやすくなります。
11月以降も高い請求が続くの?
今回の移行による変則的な計算期間は、基本的には9月・10月請求分で新しいサイクルへ切り替えるためのものです。
移行後は原則、
1日~末日の利用料金を、翌月末に支払う
という形になります。
そのため、今回のように計算期間をつなぎ直したことで請求額が大きくなる状態が、そのままずっと続くという意味ではありません。
ただし、ここでも一つ注意があります。
もともと「翌月合算請求」の対象になっている人は、移行後も条件によって2カ月分がまとめて請求されることがあります。
NTT西日本の公式表でも、隔月請求では11月請求分を12月へ合算する例が示されています。
ですから、
「11月からは全員必ず1カ月分ずつになる」
というわけではありません。
なくなるのは、今回の計算期間変更に伴う特別な移行処理です。
NTTの請求が高かったら、まず「利用期間」を確認
2026年9月から、NTT東日本・NTT西日本などの一部通信サービスでは、料金の計算期間と支払期限・振替日の統一が始まりました。
原則として、
計算期間は1日~末日
支払期限・振替日は翌月末
へ変わります。
その切り替えにあたる9月・10月は通常と違う動きになります。
従来5日・10日・15日払いだった人では、9月請求分が出ず10月へ合算されるケースがあります。
ひかり電話では、10月請求分が8月1日~9月30日の2カ月分になる公式例もあります。
一方、20日・25日・末日払いだった人では、9月請求分を10月5日に支払い、10月請求分を10月末に支払うため、10月中に2回の支払いが発生する場合があります。
だからこそ、
「いつもより高い=値上げ」
「10月に2回引き落とされた=二重請求」
と金額だけで判断しない方がいいでしょう。
まず請求書やWebビリングで「ご利用期間」を確認する。
今回の変更に当てはまる人なら、普段より大きく見える請求にも理由があります。
それでも同じ期間が重複している、利用期間を見ても金額に納得できないという場合は、そこで初めて請求元へ確認する。
2026年9月・10月のNTT料金は、金額だけを見るより「いつ使った分を、いつ払っているのか」を見ることが一番大切です。