- 『竜宮国・鳥取』はどんなゲーム?2027年Steam配信・料理・VRoidを整理
- 『竜宮国・鳥取』は結局ゲームなの?
- TGS2026では何が新しく発表された?
- 「竜宮国」と「竜宮国・鳥取」は同じものではない
- 2027年にSteamで配信予定|PS5・Switch 2版などは未発表
- 鳥取国の国民となり、君主・八上姫に仕える
- 現実の鳥取県をそのまま再現するゲームではない
- 敵を倒す→食材を入手→料理→食べて成長
- VRoidで作った自分のアバターを使える
- オンラインRPGだが「MMORPG」とはまだ言えない
- 現実の鳥取とゲームはどうつながる?
- Steam版より先に「連動アプリ」を配信予定
- JR西日本・鳥取県・JP UNIVERSEは何を担当する?
- 河森正治氏・江端里沙氏ら制作パートナーも発表
- TGS2026のPVは「実際のゲーム画面」ではない
- 2026年開始予定だったのに、なぜSteam版は2027年?
- UGCやクリエイターエコノミーはSteam版でも使える?
- 現時点でまだ分かっていないこと
- TGS2026は9月19日から一般公開
- まとめ|『竜宮国・鳥取』はSteam RPGと現実の鳥取をつなぐプロジェクト
『竜宮国・鳥取』はどんなゲーム?2027年Steam配信・料理・VRoidを整理

「鳥取県から、RPG国家が生まれる。」
2026年9月17日、東京ゲームショウ2026(TGS2026)の公式イベントステージで、鳥取を題材にしたRPG『竜宮国・鳥取』の内容が公開されました。
最初に結論から整理すると、『竜宮国・鳥取』は2027年にSteamで配信予定のRPGです。
ただし、普通の「鳥取を舞台にした単体RPG」と説明するだけでは、本作の全体像はつかめません。ゲームを開発するJP UNIVERSE、JR西日本、鳥取県が連携し、Steam向けRPGだけでなく、先行して提供する連動アプリや現実の鳥取での活動までつなげようとしている地域創生プロジェクトでもあります。
一方で、観光、UGC、クリエイターエコノミーなど、より大きな「竜宮国」構想で語られているものが、すべて2027年のSteam版に最初から実装されると決まったわけではありません。
この記事では、「結局ゲームなのか」「どんなRPGなのか」「2026年開始予定ではなかったのか」「TGSで公開された映像は実際のゲーム画面なのか」といった、発表だけでは少し分かりにくい部分を中心に整理します。
※情報は2026年9月17日21時台までに確認できたTGS2026公式、JP UNIVERSE、JR西日本、pixivの公式発表、TGS公式ステージおよび同日公開された取材記事を基準にしています。開発中のため、今後内容が変更・具体化される可能性があります。
『竜宮国・鳥取』は結局ゲームなの?
はい。TGS2026で2027年にSteamで配信予定のRPGとして発表されています。
プレイヤーはファンタジー世界に存在する「鳥取国」の国民となり、君主・八上姫に仕えます。八上姫から与えられるオーダーへ応えながら国を発展させ、異なる世界観を持つ隣国からの侵攻にも立ち向かっていく、というのが現在明らかになっている物語の骨格です。
その一方で、『竜宮国・鳥取』という名前はゲームだけを指すというより、現実の鳥取との連動を含む取り組み全体にも使われています。
| 項目 | 2026年9月17日時点の整理 |
|---|---|
| ゲーム | 2027年にSteamで配信予定のRPG |
| 開発 | JP UNIVERSE |
| 舞台 | 47の国が存在するファンタジー日本の「鳥取国」 |
| プレイヤー | 鳥取国の国民。VRoidで制作したアバターを利用 |
| 配信時期 | 2027年予定。具体的な月日は未発表 |
| 対応プラットフォーム | Steam |
| 価格 | 未発表 |
| 連動アプリ | Steam版に先行して「今冬」配信予定。正式名称・詳細仕様は未発表 |
したがって、「メタバースだからゲームではない」「観光アプリのようなもの」という理解も違います。中心にはきちんとRPGがあります。
TGS2026では何が新しく発表された?
『竜宮国』そのものはTGS2026で突然生まれた企画ではありません。
JP UNIVERSEはTGS2025で『竜宮国』を正式公開し、RPGとUGC(ユーザー生成コンテンツ)を組み合わせ、ユーザーがキャラクター、街、音楽、ストーリーなどを持ち寄るクリエイターエコノミー構想を発表していました。
さらに2026年3月にはJR西日本との戦略的アライアンスを発表。その第一弾として、鳥取県をベースにした「竜宮国・鳥取」を展開することもすでに明らかになっていました。
TGS2026で大きく前進したのは、その鳥取プロジェクトが、実際にどんなゲームとして遊べるのかが具体化したことです。
| 内容 | TGS2026以前 | TGS2026で具体化 |
|---|---|---|
| 「竜宮国」 | TGS2025で正式公開済み | ― |
| 「竜宮国・鳥取」 | 2026年3月に第一弾として発表済み | ゲーム内容が具体化 |
| Steam版 | 今回確認した発表では具体化前 | 2027年配信予定を発表 |
| 八上姫・鳥取国の物語 | 詳細不明 | 物語の骨格を公開 |
| 料理による成長 | 詳細不明 | ゲームシステムとして紹介 |
| VRoid | JP UNIVERSEとのアバター連携構想は2024年から存在 | 『竜宮国・鳥取』で利用することが具体化 |
| 連動アプリ | 詳細不明 | ゲームに先行して今冬予定と発表 |
なお、TGS2026公式サイトでのステージ名は「竜宮国 FANTASY TOTTORI」。JP UNIVERSEの公式サイトでは取り組み全体を「FANTASY TOTTORI プロジェクト」と案内し、番組告知や報道では「TOTTORI GAME SHOW」「鳥取ゲームショウ」という名称も使われています。
「鳥取ゲームショウ」という別の大型ゲームイベントが存在するわけではなく、9月17日15時~15時50分にTGS2026の公式イベントステージで実施された発表番組です。
「竜宮国」と「竜宮国・鳥取」は同じものではない
本作が少し分かりにくい最大の理由は、「竜宮国」という大きな構想と、「竜宮国・鳥取」という最初の具体的な展開が同時に語られることです。
現在、JP UNIVERSEは「竜宮国」を、47の国が覇を競うファンタジー日本を舞台にしたオンラインRPGと説明しています。
一方、TGS2025ではゲームだけでなく、UGCとクリエイターエコノミーを融合したRPGプラットフォームという側面も強く打ち出されていました。ユーザーがキャラクターや街、音楽、ストーリーなどを作り、世界そのものを広げていく構想です。
その大きな「竜宮国」の中で、現実の47都道府県とつながる最初の地域として選ばれたのが鳥取県です。
つまり、2027年の『竜宮国・鳥取』Steam版だけを見て「これが47都道府県版すべてを収録した完成形」と考えるのは早すぎます。
メタバースなの?VR専用ゲームではない
JP UNIVERSEの取り組みは、過去に「ジャパン・メタバース経済圏構想」や「ゲーム空間メタプラットフォーム」といった表現でも説明されてきました。
ただし、現在の公式サイトで前面に出ているのは「オンラインRPG」と「RPGプラットフォーム」です。
VRヘッドセット専用ゲームだという発表もありません。「メタバース」という言葉だけからVR専用作品を想像するより、RPG世界を中心に、UGCや現実世界との連動まで広げようとしているプロジェクトと考える方が実態に近いでしょう。
2027年にSteamで配信予定|PS5・Switch 2版などは未発表
TGS2026で、Steam向け『竜宮国・鳥取』は2027年に配信予定と発表されました。
具体的な月、発売日、価格はまだ明らかになっていません。
2026年9月17日時点で正式に確認できるゲーム側のプラットフォームはSteamです。
- PS5
- Nintendo Switch
- Nintendo Switch 2
- Xbox Series X|S
- スマートフォン向けゲーム本体
については正式発表を確認できません。
また「Steam」と発表されているものの、Windowsの必要・推奨スペック、macOS対応、Steam Deckへの対応なども未発表です。
基本プレイ無料なのか、買い切りなのか、ゲーム内課金が存在するのかも分かっていません。「オンラインRPGだから基本無料」と推測することはできません。
鳥取国の国民となり、君主・八上姫に仕える
ゲームの世界には47の国が存在し、プレイヤーが最初に関わるのが「鳥取国」です。
鳥取国を治める君主として登場するのが八上姫。
プレイヤーは八上姫からオーダーを受け、それに応えながら鳥取国を発展させていきます。その一方で、鳥取国とはまったく異なる世界観を持つ隣国から侵攻を受けることになり、戦いにも巻き込まれていきます。
八上姫という名前は、因幡地方にゆかりのある日本神話にも登場します。TGS発表では大国主、八上姫、因幡の白兎など、鳥取と結びつく神話をゲームの世界観へ取り入れることが説明されました。
ただし、神話の八上姫とゲーム版の八上姫をそのまま同一の設定として扱うことはできません。神話や歴史を素材にしながら、ファンタジー世界の「鳥取国」へ再構成する作品です。
現実の鳥取県をそのまま再現するゲームではない
「鳥取県をゲームにする」という説明から、実際の鳥取県を地図どおりに3D化する作品を想像する人もいるかもしれません。
現在発表されている内容はそうではありません。
現実の鳥取にある神話、歴史、文化、食、自然、場所を取り込みながら、それらをファンタジーRPGの世界として作り直します。
TGS2026では、鳥取城や鳥取駅のほか、大国主、八上姫、因幡の白兎、梨、海産物、肉など、鳥取に根差した要素が挙げられています。
反対に、今回確認した発表からは「鳥取砂丘がゲーム内に登場する」とまでは確認できません。鳥取を代表する観光地だからといって、未発表の場所まで登場確定として扱うことはできません。
敵を倒す→食材を入手→料理→食べて成長
TGS2026で紹介されたゲームシステムの中で、特に分かりやすい特徴が「食」です。
基本的な流れは、敵を倒し、入手した食材を料理し、それを食べてキャラクターを成長させるというものです。
ここは「倒したモンスターをそのまま食べるゲーム」と説明すると少し違います。敵を倒すことで食材を入手し、その食材を料理に使う仕組みとして紹介されています。
食材には鳥取由来のものが登場し、「どのモンスターからどの食材を手に入れられるのか」を探すことも遊びのひとつになるとのこと。
料理には基本となるレシピが用意されますが、そこへ好みの食材を追加することもできると説明されています。
一方で、現段階ではレベル制の詳細、料理ごとの能力補正、食材のレアリティ、成功・失敗、敵を倒した際に通常の経験値も得られるのかといった細かな仕様までは公開されていません。
VRoidで作った自分のアバターを使える
プレイヤー自身の姿には、ピクシブが展開する「VRoid」を利用します。
TGS2026では、VRoidで制作したアバターを使って『竜宮国・鳥取』を遊ぶことが説明されました。
この連携自体は完全な新構想ではありません。ピクシブとJP UNIVERSEは2024年の時点で、VRoid Studioで制作した3Dアバターと、当時「RAID」と呼ばれていたJP UNIVERSEのゲーム空間を相互運用する方針を発表していました。
TGS2026では、その流れが『竜宮国・鳥取』のプレイヤーアバターとして具体化した形です。
ただし、Steam版でVRoid Hubと直接連携するのか、VRMファイルを読み込むのか、ゲーム内にもキャラクター作成機能があるのか、衣装をどこまで共有できるのかといった利用方法はまだ明らかになっていません。
オンラインRPGだが「MMORPG」とはまだ言えない
JP UNIVERSEは「竜宮国」全体をオンラインRPGと説明しています。またTGS2026では、フレンドとともに鳥取国を発展させていく方向も紹介されました。
ただし現時点で、Steam版『竜宮国・鳥取』が一般的な意味でのMMORPGなのかは分かっていません。
同時接続人数、パーティ人数、マッチング方式、サーバー構成、ソロだけでも進行できるのかといった仕様は未発表です。
八上姫のオーダーをこなしながら「国を発展させる」ことも判明していますが、建物を自由に配置する街づくりゲームなのか、国力や国家レベルのような数値が存在するのかまでは分かっていません。
同様に、「47の国が覇を競う」という世界観説明だけから、47都道府県による大規模PvPや国家戦争が実装されると考えるのも早いでしょう。
現実の鳥取とゲームはどうつながる?
『竜宮国・鳥取』が普通のご当地RPGと大きく異なるのが、ゲームの外にある現実の鳥取まで仕組みへ取り込もうとしている点です。
2026年3月にJR西日本とJP UNIVERSEが発表した戦略的アライアンスでは、現実世界とゲームを相互に連関させ、ゲームをきっかけに観光資源や地場産品の振興へつなげる構想が示されました。
TGS2026でも、プレイヤーがゲームの中だけでなく現実側から作品世界へ関わり、現実での行動がゲーム側の出来事へつながり、その結果がプレイヤーへ返ってくる考え方が紹介されています。
ただし、ここで注意したいのは構想と実装済みのゲーム機能を分けることです。
たとえば現時点では、「JR西日本の列車へ乗るとアイテムがもらえる」「鳥取駅へ行くと経験値が増える」「現地で梨を購入するとゲームへ反映される」といった個別の仕組みまでは発表されていません。
Steam版より先に「連動アプリ」を配信予定
現実とゲームをつなぐ入口として予定されているのが連動アプリです。
TGS2026では、2027年のSteam版に先駆けて「今冬」にアプリを提供する計画が紹介されました。
ゲームと現実世界をつなぎ、鳥取の魅力をより深く知るための仕組みになるとされています。
一方で、9月17日時点ではアプリの正式名称、具体的な配信日、料金、対応OS、位置情報を使用するのか、Steam版と同じアカウントを使うのか、ゲーム内報酬と連動するのかといった詳細は未発表です。
そのため、このアプリをそのまま「スマホ版『竜宮国・鳥取』」と呼ぶことはできません。Steam向けRPGとは別の連動サービスとして扱うのが安全です。
JR西日本・鳥取県・JP UNIVERSEは何を担当する?
「JR西日本がゲームを作る」「鳥取県がゲーム会社になる」といった話ではありません。
| 組織 | 現在確認できる役割 |
|---|---|
| JP UNIVERSE | ゲーム開発、「竜宮国」の開発・運営、次世代RPG基盤「OwnWorld」の開発 |
| JR西日本 | 戦略的アライアンスのパートナー。鉄道などのリアルアセット、自治体・企業との地域接点を生かし、現実とバーチャルの連動を目指す |
| 鳥取県 | 鳥取を第一弾とする地域プロジェクトへ参加。具体的な監修範囲や費用負担などは今回確認した発表では未公表 |
JP UNIVERSEは2022年設立。代表取締役は田畑端氏で、田畑氏はスクウェア・エニックス在籍時に『ファイナルファンタジー零式』『ファイナルファンタジーXV』でディレクターを務めています。
なお、「FFXVの生みの親」という表現よりも、「『FFXV』などでディレクターを務めた田畑端氏」とする方が正確です。
河森正治氏・江端里沙氏ら制作パートナーも発表
TGS2026では、世界観を形にするクリエイター陣も発表されました。
| 人物 | 発表された担当・関与 |
|---|---|
| 水野晃侍氏 | アーティスティックディレクター |
| 河森正治氏 | 鳥取城のデザインなどに関与。コンセプトアート公開 |
| 江端里沙氏 | キャラクターデザイン。コンセプトアート公開 |
| Joe Ogawa氏 | 楽曲制作 |
| FROGMAN氏 | クリエイティブパートナー |
ここも担当範囲を広げすぎない方がよいでしょう。河森正治氏がゲーム全体を監督すると発表されたわけではなく、江端里沙氏が登場キャラクター全員をデザインすると決まったわけでもありません。
TGS2026のPVは「実際のゲーム画面」ではない
今回の発表で特に誤解しやすいのが映像です。
TGS2026のステージでは『竜宮国・鳥取』の世界を描いたPVが上映されましたが、この映像は生成AIを用いて制作されたコンセプト映像です。
田畑氏が目指す作品の「原風景」を示すためのもので、大部分を田畑氏自身が制作したと説明されています。
製品版では参加するクリエイター、アーティストが制作したビジュアルを使用する方針も示されています。
つまり、今回のPVを見て「2027年版のゲーム画面はこの品質・このデザインで確定した」と判断することはできません。
9月17日時点で今回確認できた範囲では、HUD、実際の探索操作、戦闘UIなどを含むSteam製品版の実機ゲームプレイ映像は確認できていません。
生成AIが使われたこと自体は事実ですが、「ゲーム本編をすべて生成AIで作っている」「参加クリエイターの代わりにAIで素材を作る」といった発表でもありません。
2026年開始予定だったのに、なぜSteam版は2027年?
過去の発表まで追うと、ここが最も混乱しやすい部分です。
| 発表時期 | 発表内容 |
|---|---|
| 2025年9月 | TGS2025で「竜宮国」を正式公開。2026年夏にβ版サービス開始予定と発表 |
| 2026年3月12日 | JR西日本とJP UNIVERSEが戦略的アライアンス。「竜宮国・鳥取」を2026年中に開始予定と発表 |
| 2026年9月17日 | 連動アプリをSteam版に先駆け「今冬」に予定。Steam向けRPGは2027年配信予定と発表 |
この表だけを見ると「2026年から2027年へ延期された」と感じますが、公式からそのような延期説明は確認できません。
そもそも2025年に発表されたのは「竜宮国」全体のβ版、2026年3月に書かれていたのは地域プロジェクト「竜宮国・鳥取」の開始、今回2027年とされたのはSteam向けRPGです。
さらにSteam版より先に連動アプリを提供する計画も示されました。
少なくとも現時点では、これらをすべて同一の「ゲーム発売日」として扱う根拠がありません。
したがって、記事上では「2026年予定から2027年へ延期」ではなく、「過去の2026年予定と2027年Steam版は対象が異なり、両者の詳細な関係はまだ説明されていない」とするのが安全です。
UGCやクリエイターエコノミーはSteam版でも使える?
「竜宮国」全体を理解するうえで欠かせないのがUGCです。
TGS2025では、キャラクター、街、音楽、ストーリーなどをユーザーが制作し、世界へ持ち寄る構想や、ユーザー同士がコンテンツを制作・販売するクリエイターエコノミーが発表されています。
その基盤に使われるのが、JP UNIVERSEが開発する次世代RPG基盤「OwnWorld」です。現在の公式説明では、RPG世界を「つくる・蓄積する・動かす」ことに加え、現実の活動をその世界へつなぐ役割も持ちます。
ただし、TGS2025で発表されたUGC機能が、2027年の『竜宮国・鳥取』Steam版に発売初日からすべて搭載されるとは発表されていません。
何を制作できるのか、ゲーム内で販売できるのか、マーケット機能がいつ利用できるのかといった仕様は、今後の発表を待つ必要があります。
また、「クリエイターエコノミー」「メタバース経済圏」という言葉だけからNFTや暗号資産を前提としたゲームと判断することもできません。今回確認した発表では、そのような仕組みを『竜宮国・鳥取』の確定仕様として説明できる情報はありません。
現時点でまだ分かっていないこと
TGS2026で「どんな作品を目指すのか」はかなり見えるようになりましたが、ゲームとしては未発表の部分も多く残っています。
- 2027年の具体的な配信日
- 価格、買い切り・基本無料などの販売方式
- Steamの必要・推奨PCスペック
- macOS、Steam Deckへの対応
- PS5、Nintendo Switch 2、Xbox Series X|S版
- 具体的な戦闘方式
- 武器、スキル、ジョブなどの戦闘システム
- プレイ人数
- MMORPGなのか、ソロプレイが可能なのか
- パーティ・マッチング・サーバー仕様
- 製品版の実際のゲームプレイ画面
- 課金方式
- βテスト・早期アクセス
- クロスプレイ・クロスセーブ
- 八上姫などの声優
- 47の国をいつ、どのように展開するのか
- 連動アプリの正式名称・料金・対応OS・詳細機能
- 現地観光や商品の購入がゲームへどう反映されるのか
特に戦闘システムは、モンスターと戦うことまでは分かっていますが、アクションRPGなのか、コマンド式なのかといった基本部分もまだ明らかになっていません。
TGS2026は9月19日から一般公開
今回の発表が行われた9月17日はTGS2026のビジネスデイです。
東京ゲームショウ2026そのものは9月17日に開幕していますが、一般来場者が通常の入場券で参加できるのは9月19日・20日・21日です。会場へ行く予定がある場合は、つぶログの「東京ゲームショウ2026は9月17日から一般入場できる?一般公開日・当日券・チケット料金を整理」もあわせて確認してください。
なお、『竜宮国・鳥取』について今回確認できたのは公式ステージでの発表が中心で、Steam製品版を一般来場者が試遊できるという発表は確認できていません。
まとめ|『竜宮国・鳥取』はSteam RPGと現実の鳥取をつなぐプロジェクト
『竜宮国・鳥取』は、2027年にSteamで配信予定のRPGです。
プレイヤーはVRoidで作成したアバターを使って鳥取国の国民となり、君主・八上姫からのオーダーへ応えながら国を発展させ、隣国からの侵攻にも立ち向かいます。
敵を倒して得た食材を料理し、食べることで成長する仕組みには、鳥取の食文化も取り込まれます。大国主や八上姫、因幡の白兎、鳥取城や鳥取駅など、現実の鳥取に根差した神話・歴史・文化をそのまま再現するのではなく、ファンタジーRPGの世界へ組み直す作品です。
さらにSteam版だけで完結するのではなく、先行する連動アプリやJR西日本・鳥取県との取り組みを通じて、現実側の活動までゲーム世界へつなげようとしています。
ただし、価格、戦闘方式、プレイ人数、PS5やNintendo Switch 2版、具体的な現実連動機能などはまだ未発表です。TGSで上映されたPVも、製品版の実機映像ではなく生成AIを使ったコンセプト映像でした。
そして、過去に発表された「2026年β版」「2026年中に竜宮国・鳥取を開始」と、今回発表された「2027年Steam版」は分けて考える必要があります。少なくとも現時点で、公式からSteam版の「延期」が発表されたわけではありません。
鳥取県を題材にしたRPGという部分だけでも珍しい作品ですが、『竜宮国・鳥取』で本当に重要なのは、ゲーム内の鳥取国、現実の鳥取、そして将来的な「47の国」をひとつのRPG世界へどうつないでいくのかという点です。
9月17日のTGS2026発表ではその仕組みの入口までが見えた段階で、実際のゲームプレイや料金、オンライン仕様など、ゲームとしての核心部分はこれから明らかになります。