ニュース系

ダイキン空気清浄機で火災、リコール対象はどれ?ACK75K-W・2026年製品も対象か整理

ダイキン空気清浄機で火災|リコール対象はどれ?ACK75K-W・2026年製品も対象?

ダイキン空気清浄機のリコール対象を案内するアイキャッチ。「空気清浄機 リコール 対象はどれ?」の文字

2026年9月8日、消費者庁がダイキン工業の空気清浄機で火災が発生したことを公表しました。

ニュースを見て、「最近買ったダイキンの空気清浄機もリコールなの?」「MCKシリーズは全部危ない?」と不安になった人もいるかもしれません。

今回火災が発生した機種はACK75K-Wです。ただし、2026年9月にダイキンの空気清浄機全体を対象とする新しいリコールが始まったわけではありません。

ACK75K-Wは、2014年10月17日から続いている既存リコールの対象機種です。リコールの対象となっている家庭用空気清浄機は、2006年8月~2011年4月に製造された一部製品で、対象台数は579,414台。機種によっては製造番号まで確認する必要があります。

また、2026年8月23日に発生した今回の火災については、事故原因がまだ調査中です。既存リコールで問題となっている不具合が原因だったと確定したわけではありません。

まず、自宅に古いダイキン製空気清浄機がある場合は、本体の側面または背面にある「機種名」と「製造番号」を確認してください。

ダイキンの空気清浄機で何が起きた?

消費者庁が2026年9月8日に公表した重大製品事故の管理番号はA202600620です。

事故は8月23日に茨城県の事務所で発生しました。

使用中だったダイキン工業の空気清浄機と、その周辺を焼損する火災が発生しており、事故機の機種・型式はACK75K-Wとされています。

ここで注意したいのが、消費者庁の公表はまだ速報段階だということです。

資料には「現在、原因を調査中」とあり、今回の事故について消費者庁が原因を確定したわけではありません。公表資料自体にも、追加情報や事故調査の進展によって内容が変更される可能性があると記載されています。

したがって、

「ACK75K-Wで火災が発生した」
「ACK75K-Wはリコール対象機種である」

という2点は確認できます。

一方で、

「2014年のリコール原因と同じ不具合によって、今回も火災が起きた」

とまでは、現時点では言えません。

今回、新しくリコールされたわけではない

今回のニュースで最も誤解しやすいところです。

ダイキンは2014年10月17日、2006年8月~2010年8月に製造した一部のルームエアコン室内機と、2006年8月~2011年4月に製造した一部の家庭用空気清浄機についてリコールを開始しました。

理由は、送風用ファンモーターから発煙・発火に至る可能性が判明したためです。その後、2015年5月15日に対象範囲が拡大されています。

2026年9月8日の発表は、

「新しい空気清浄機リコールを始めます」

というものではなく、

「すでにリコールされている製品で、新たな重大製品事故が報告されました」

という位置づけです。

最近購入したダイキン製空気清浄機まで一斉に今回の対象になった、というニュースではありません。

リコール対象の空気清浄機はどれ?

家庭用空気清浄機の対象台数は579,414台、対象製品全体の製造期間は2006年8月~2011年4月です。

大きく分けると3種類あります。

「光クリエール」

対象機種は次のとおりです。

対象機種
MC808-W
MC808J3-W
MC808K-W
MCA80E3-W
MC809B-W
MC809J5PW
MC809K-W
MC809-W
MC809Y-W
MCA80E4-W

このうちMC808-W、MC808J3-W、MC808K-W、MCA80E3-Wについては、2015年5月15日に対象となる製造番号が追加されています。

そのため、機種名だけではなく製造番号との照合が必要です。

加湿機能付き「うるおい光クリエール」

今回火災が発生したACK75K-Wもここに含まれます。

対象機種
ACK75K-W
ACK75K-P
ACK75K-T
ACK75L-W
ACK75L-T
MCK65KBB-W
MCK65KE6-W
MCK65KJ7-W
MCK65KKS-W
MCK65KK-W
MCK65K-W
MCK75KE6-W
MCK75KJ7-W
MCK75KK-W
MCK75K-W
MCK75K-P
MCK75K-T
MCK75LBB-W
MCK75LBB-T
MCK75LE7-W
MCK75LKS-W
MCK75LK-W
MCK75L-W
MCK75L-T

ACK75K-Wについて、公式の対象製造番号は

C000101~C180507

です。

ただし、今回火災が発生した1台の具体的な製造番号までは、消費者庁の公表資料では明らかにされていません。

除加湿清浄機「クリアフォース」

対象は次の8機種です。

対象機種
ACZ65K-W
MCZ65K-W
MCZ65KE6-W
MCZ65KKS-W
ACZ65L-W
MCZ65L-W
MCZ65LE7-W
MCZ65LKS-W

こちらも製造番号によって対象・対象外が分かれます。

「MCKシリーズなら全部対象」ではない

対象一覧にはMCK65K-WやMCK75K-Wなど、「MCK」で始まる機種が数多く含まれています。

ただし、MCKシリーズ全体が今回のリコール対象という意味ではありません。

同じMCKから始まる製品でも世代や機種が違います。さらに、対象機種名と一致していても製造番号によって対象外になる場合があります。

「MCKだから対象」「ACKだから対象」とシリーズ名だけで判断せず、ダイキン公式の対象機種一覧で機種名と製造番号を照合する必要があります。

型番・製造番号はどこを見ればいい?

家庭用空気清浄機では、製品の側面または背面に「機種名・製造番号・製造年」が表示されています。

確認するときは、

  1. 本体側面または背面のラベルを見る
  2. 機種名を確認する
  3. 製造番号を確認する
  4. ダイキン公式の対象一覧と照合する

という順番で十分です。

対象一覧はダイキン公式サイトで確認できます。ダイキン「家庭用空気清浄機対象機種一覧」

長く使っている製品や、家族から譲り受けた製品などで購入時期が分からなくても、ラベルから確認できます。

2026年に買ったダイキンの空気清浄機も対象?

今回のリコールについては、2006年8月~2011年4月に製造された一部の家庭用空気清浄機が対象です。

そのため、「2026年に発売されたダイキン空気清浄機が今回新たにリコール対象になった」という発表ではありません。

たとえばダイキンは2026年9月4日、新しい「ストリーマ空気清浄機 MC757A」を発表しました。

品番はMC757A-W、発売予定日は2026年10月23日です。

MC757A-Wは、今回取り上げている2014年開始のリコール対象一覧には含まれていません。

ただし、ここから「MC757A-Wなら絶対に火災が起きない」「現在販売されているダイキン製品はすべて安全」とまで広げることはできません。

分かっているのは、MC757A-Wなど2026年の新製品が今回のリコール対象ではないということです。

なぜ発煙・発火する可能性がある?

2014年に始まったリコールでは、ファンモーターの製造上の不具合が問題になりました。

過去の消費者庁・経済産業省の公表によると、ファンモーター内部にある電子部品「チップコンデンサー」がショートし、電気回路に過大な電流が流れることでファンモーターが発熱・発火し、空気清浄機の発煙や発火につながる可能性があります。

難しく聞こえますが、要するに、内部の電子部品が短絡し、通常より大きな電流が流れてファンモーターが異常発熱する可能性があるという不具合です。

経済産業省も、2014年10月17日のリコールについて「ファンモーターの製造上の不具合により、発煙・発火に至るおそれがある」としています。

ただし、この説明はあくまで2014年から続くリコールの原因です。

8月23日のACK75K-Wの火災原因については現在も調査中なので、「今回もチップコンデンサーが原因だった」とは断定できません。

2014年のリコールなのに、なぜ2026年にも話題になった?

リコール開始からすでに10年以上が経過しています。

それでも消費者庁が9月8日に改めて注意喚起した背景には、今回、未だリコール対象となっている機種で火災が発生したことがあります。

2026年8月31日時点の回収率は56.0%です。対象拡大分も含まれています。

ここで単純に、

「残り44%は今も家庭で使用されている」

と考えることはできません。

回収されていない製品の中に、廃棄済みのものや所在を確認できないものがどの程度含まれるのかは、公表資料からは分からないためです。

確認できる事実は、長期間リコールを続けているものの、対応状況が100%には達していないということです。

過去にもリコール対象内容による火災が報告されている

消費者庁の9月8日資料には、今回のリコール対象製品について、「リコール対象の内容による事故」として2010年度以降に次の報告が掲載されています。

年度件数被害状況
2010年度1件火災
2012年度1件火災
2017年度1件火災
2019年度1件火災

なお、2026年8月23日のACK75K-Wの事故はこの表に含まれていません。

また、この4件を「ダイキン空気清浄機で過去に起きた火災の全件数」と受け取るのも正確ではありません。

消費者庁が示しているのは、今回扱っているリコール対象内容に関して、消費生活用製品安全法に基づき報告された事故件数です。

対象だったら修理?交換?返金?

ここは2014年当時と現在で対応が変わっています。

ダイキンは当初、対象となる空気清浄機について無償点検・修理を行っていました。

しかし、2025年4月1日受付分から、未処置の対象空気清浄機について対応を「修理」から「引き取り・支払い」へ変更しています。

現在のダイキン公式案内では、サービスエンジニアが対象製品を引き取り、

1台につき5,000円を指定した金融機関へ振り込む

という対応です。

消費者庁の資料では「回収・返金」と表記されていますが、「購入時の金額を全額返金してもらえる」という意味ではありません。

現在の具体的な対応は1台5,000円です。

また、新品への交換を行うという案内でもありません。

昔リコール修理を受けた製品はどうなる?

過去に今回のリコールによる無償点検・修理を受けた製品については、現在の引き取り対象外です。

ダイキン公式の対象機種一覧でも、2014年10月以降に無償点検・修理を実施済みの場合は改めて連絡する必要はないと案内されています。

「対象機種だけれど、昔修理してもらったか覚えていない」という場合は、自分で判断せず、ダイキンの専用窓口へ確認する方が確実です。

自宅の空気清浄機が対象だったらどうする?

対象機種を使用していて、まだダイキンの対策を受けていない場合は、使用を控えてダイキンへ連絡してください。

消費者庁も、未処置の対象製品について直ちに使用を中止し、速やかに事業者へ連絡するよう呼びかけています。

現在案内されている専用窓口は、

ダイキン工業 お客様専用窓口
0120-330-696

受付時間は、平日・土曜・日曜・祝日とも24時間です。

ウェブから対象機種の判定や引き取りの申込みもできます。ダイキン「対象製品のお知らせ」

加湿機能付き空気清浄機「うるおい光クリエール」や除加湿清浄機「クリアフォース」は、引き取り時に本体から水を抜くようダイキンが案内しています。

また、対象かどうかを確認するために利用者自身が工具を使って分解するのは危険です。分解せず、本体外側のラベルで確認してください。

まとめ|最近のダイキン製品全部がリコールされたわけではない

今回のニュースで最初に押さえておきたいのは、2026年9月にダイキン製空気清浄機全体の新しいリコールが始まったわけではないという点です。

8月23日に茨城県の事務所で火災が発生した機種はACK75K-W。この機種は、2014年10月17日から続いているリコールの対象に含まれています。

ただし、今回の事故原因はまだ調査中で、既存リコールの不具合が原因だったと確定したわけではありません。

リコール対象となっている家庭用空気清浄機は、2006年8月~2011年4月に製造された一部製品です。2026年の新製品が今回の対象に追加されたという発表でもありません。

自宅に古い「光クリエール」「うるおい光クリエール」「クリアフォース」がある場合や、ACK75K・MCK65K・MCK75Kなど対象一覧に近い型番を使っている場合は、シリーズ名だけで判断せず、本体側面または背面の機種名と製造番号を確認するのが確実です。

対象だった場合、現在は未処置品を引き取り、1台につき5,000円を支払う対応に変わっています。

リコール開始から年月が経っていても、対象製品をそのまま使い続けてよいという意味ではありません。未処置の対象機だった場合は使用を控え、ダイキンの公式窓口へ連絡してください。

-ニュース系
-, , , ,