- ママタルトの経歴と結成秘話|「まーごめ」の意味・漫才の特徴・M-1実績
- ママタルトは檜原洋平と大鶴肥満の漫才コンビ
- 檜原洋平の経歴|神戸大学で学生お笑いを経験
- 大鶴肥満の経歴|明治大学のお笑いサークルから芸人に
- ママタルト結成のきっかけはZAZYの助言だった
- ママタルトというコンビ名の由来|喫茶店の名前をくじ引きで採用
- 大鶴肥満という芸名の由来と「まーごめ」の意味
- ママタルトの漫才は何が面白い?檜原の長尺ツッコミが生まれた理由
- ママタルトのM-1グランプリ成績|2024年・2025年に2年連続決勝進出
- キングオブコントにも出場|漫才とコントの両方で実績を持つ
- ママタルトの2026年現在の活動|単独ライブ・ラジオ・エッセイ
- ママタルトの魅力は、体格差だけではない2人の積み重ね
- まとめ|ママタルトはZAZYの助言から生まれた個性派コンビ
ママタルトの経歴と結成秘話|「まーごめ」の意味・漫才の特徴・M-1実績

大鶴肥満さんの圧倒的な存在感と、檜原洋平さんの独特な長いツッコミで知られるお笑いコンビ「ママタルト」。
2024年と2025年には『M-1グランプリ』で2年連続の決勝進出を果たし、全国的な知名度を高めました。
大鶴さんの「まーごめ」というフレーズを聞いたことがある人も多いでしょう。しかし、ママタルトの魅力は、体格のインパクトや一つのギャグだけではありません。
実は2人とも大学時代からお笑いに取り組み、別々のコンビを経験しています。そして現在のコンビを組むきっかけになったのは、芸人仲間のZAZYさんからの意外な助言でした。
ママタルトは、神戸大学出身の檜原洋平さんと、明治大学出身の大鶴肥満さんが2016年4月1日に結成した、サンミュージックプロダクション所属のお笑いコンビです。
檜原さんは学生お笑いで実績を積み、長いツッコミを武器にする漫才師。大鶴さんも大学のお笑いサークルや芸能事務所の養成所で経験を重ね、現在の個性的なキャラクターを確立してきました。
この記事では、2人の経歴と出会い、コンビ名の由来、「まーごめ」の意味、長尺ツッコミが生まれた理由、M-1やキングオブコントでの実績、2026年現在の活動まで、ママタルトというコンビの歩みを詳しく紹介します。
ママタルトは檜原洋平と大鶴肥満の漫才コンビ
ママタルトは、サンミュージックプロダクションに所属するお笑いコンビです。
向かって左が檜原洋平さん、右が大鶴肥満さん。主に檜原さんがツッコミとネタ作り、大鶴さんがボケを担当しています。
コント漫才を中心に活動していますが、キングオブコントにも出場しており、コントも手掛けています。
2人の基本プロフィールを比較すると、見た目の印象とは違う共通点も見えてきます。
| 項目 | 檜原洋平 | 大鶴肥満 |
|---|---|---|
| 読み方 | ひわら ようへい | おおつる ひまん |
| 生年月日 | 1991年7月27日 | 1991年7月20日 |
| 年齢 | 35歳 | 35歳 |
| 出身地 | 大阪府 | 東京都 |
| 最終学歴 | 神戸大学 | 明治大学 |
| 立ち位置 | 向かって左 | 向かって右 |
| 主な役割 | ツッコミ・ネタ作り | ボケ |
| 身長 | 174cm | 182cm |
| 趣味 | ポケモンカード、サウナ、神社巡りなど | 野球、ゲーム、漫画、ポケモンカードなど |
| 特技 | ぷよぷよ、フラッシュ暗算 | ドラム、ぷよぷよなど |
※年齢は2026年10月29日時点。生年月日、出身地、身長、趣味・特技は所属事務所の公式プロフィールを基準にしています。
実は2人の誕生日はちょうど7日違い
大鶴さんは1991年7月20日、檜原さんは同年7月27日生まれ。誕生日はちょうど1週間違いです。
さらに、檜原さんは神戸大学、大鶴さんは明治大学の出身。2人とも大学時代からお笑いに関わっていたという共通点があります。
見た目の印象は対照的ですが、年齢や大学でのお笑い経験という点では近い経歴を持っているのです。
大鶴肥満の現在の体重は何kg?
大鶴さんの体格は、ママタルトを初めて見た人が驚くポイントの一つです。
サンミュージックの公式プロフィールでは、身長182cm、体重188kgと掲載されています。
ただし、別の時期の取材では約190kg、さらには約200kgという表現も登場しています。
体重は変動するものであり、事務所プロフィールが現在の実測値と同じとは限りません。
そのため、正確には「所属事務所のプロフィールでは188kg。近年の本人取材ではそれより重い数値も語られている」と説明するのが適切です。
体格は漫才の演出にも生かされていますが、大鶴さんの個性はそれだけではありません。大学時代からお笑いを経験し、独自の言葉やキャラクターを育ててきた経歴があります。
檜原洋平の経歴|神戸大学で学生お笑いを経験
檜原洋平さんは、大阪府出身。現在は独特な長尺ツッコミで知られていますが、お笑いへの関わりは中学生のころまでさかのぼります。
当時からラジオ番組にネタを投稿する、いわゆる「ハガキ職人」として活動していました。
高校時代には漫才コンビ「グランドメニュー」を結成し、2009年のハイスクールマンザイ南大阪予選で優勝した実績があります。
その後、神戸大学へ進学。大学時代にもお笑い活動を続け、学生芸人の大会で結果を残していきました。
以前のコンビ「サンストレンジ」でも実績を残した
ママタルトを結成する前、檜原さんは「サンストレンジ」というコンビで活動していました。
相方は宰務翔太さん。神戸大学での学生お笑いを経て、大阪の5upよしもとなどでも舞台に立っていました。
サンストレンジは学生芸人の大会で優勝経験があり、檜原さんはママタルト結成以前から、お笑いの実績を持つ人物でした。
大学卒業後には、一度、映像関連企業への就職が内定していたそうです。
しかし、当時の相方に芸人の道へ進むことを勧められ、就職を辞退してお笑いを続ける決断をしました。
現在のママタルトの漫才で見られる言葉選びや構成へのこだわりは、こうした長い学生お笑い・劇場経験を経て育まれてきたものです。
ネタ作りだけでなく文章の執筆も得意
檜原さんは漫才だけでなく、文章の分野でも活動しています。
2024年からはウォーカープラスで「ママタルト檜原の楽しみ日記」を連載。身近な出来事を独特な言葉遣いで表現するエッセイが読まれてきました。
2026年2月には、この連載をもとにした初のエッセイ集も出版しています。
漫才の長いツッコミも、エッセイのユニークな文章も、日常の出来事を少し違う角度から言葉にするという点では共通しています。
檜原さんの人物像を知るうえでは、漫才のネタ作りと執筆活動をあわせて見ると、より特徴が伝わります。
大鶴肥満の経歴|明治大学のお笑いサークルから芸人に
大鶴肥満さんは東京都出身。明治大学情報コミュニケーション学部に進学し、大学時代にお笑いサークル「木曜会Z」で活動していました。
大学2年生のころから学生お笑いに参加し、人前で笑いを取ることの楽しさを知ったそうです。
現在はボケ役として知られていますが、昔から同じ芸風だったわけではありません。
学生時代や以前のコンビでは、野球を題材にした漫才をしたり、自らツッコミを担当したりすることもありました。
つまり、現在の体格を前面に出したキャラクターは、長い活動の中で確立されていったものなのです。
太田プロの養成所で別のコンビとして活動
大学でのお笑い経験を経て、大鶴さんは太田プロダクションの養成所へ進みました。
養成所時代には現在とは別の相方とコンビを組み、漫才を披露していました。
しかし、活動を続ける中で今後の方向性に迷い始め、コンビの継続について考える時期を迎えます。
そんなときに参加したのが、芸人が参加費を払って出演できる大喜利ライブでした。
このライブが、檜原さんと出会う場所になります。
野球やゲームへの関心も深い
大鶴さんは野球、ゲーム、漫画などを趣味として挙げています。
野球は学生時代の漫才にも取り入れていた題材であり、現在も本人の関心が強い分野です。
また、檜原さんと共通して「ぷよぷよ」を特技に挙げている点も興味深いところ。
2人の間には大学でのお笑い経験だけでなく、ゲームを楽しむという共通点もあります。
ママタルト結成のきっかけはZAZYの助言だった
ママタルトが結成されたのは2016年4月1日です。
ただし、檜原さんと大鶴さんは、最初から一緒に活動していたわけではありません。
当時の檜原さんは、それまで組んでいたコンビが解散し、新しい相方を探していました。
一方、大鶴さんも以前のコンビの活動方針に迷いを感じていた時期でした。
そんな2人の出会いに、意外な形で関わっていたのがZAZYさんです。
ZAZYが檜原に勧めたのは「特徴が際立った相方」
2024年3月、テレビ朝日の公式YouTube番組『やさぐれ酒場』で、2人はコンビ結成の経緯を語っています。
以前のコンビを解散した檜原さんは、交流のあったZAZYさんに相談しました。
するとZAZYさんは、普通の見た目の相方と組むよりも、極端に体格が大きい人や、歌が非常にうまい人のように、際立った特徴を持つ相手と組んだ方がよいという趣旨の助言をしたそうです。
かなり厳しい言い方も含まれていたようですが、檜原さんにとっては新しい相方を考えるうえでのヒントになりました。
その翌日、檜原さんは参加費を払って出演する大喜利ライブに足を運びます。
そこで目に入ったのが、ひときわ体格の大きな大鶴肥満さんでした。
ZAZYさんの助言を聞いた直後に、まさに強烈な特徴を持つ芸人と出会ったのです。
檜原から大鶴に声をかけ、コンビ結成へ
大鶴さんは、それ以前から学生お笑いで知られていた檜原さんの名前を知っていました。
一方、檜原さんは大鶴さんの強烈な個性に興味を持ち、積極的に話しかけました。
ライブの帰りに一緒に帰ろうと誘ったり、食事へ行こうと声をかけたりして、相方になるよう働きかけたそうです。
大鶴さんも以前のコンビについて迷っていたため、新しい活動への気持ちが生まれ、2人で組むことになりました。
ここで大切なのは、ZAZYさんが直接2人を紹介したわけではないことです。
ZAZYさんが助言し、翌日のライブで檜原さん自身が大鶴さんを見つけ、声をかけたという順番でした。
学生お笑いで経験を積んだ檜原さんと、大学のお笑いサークルから養成所へ進んだ大鶴さん。異なる経歴を持つ2人が、この出会いをきっかけに現在のママタルトを結成します。
サンミュージック所属までにも苦労があった
現在はサンミュージック所属のコンビとして活動していますが、結成当初から所属が決まっていたわけではありません。
結成後、2人は大鶴さんが通っていた太田プロの養成所とのつながりなどを通じて、事務所への所属を目指しました。
しかし、すぐに希望どおりの結果が出たわけではなく、ほかの事務所も含めて活動の場を探すことになります。
その後、サンミュージックのオーディションを受け、担当者が大鶴さんのキャラクターを高く評価したことが、所属につながったと本人たちは語っています。
現在の事務所に所属し、M-1決勝へ進むまでの道のりにも、結成後の試行錯誤がありました。
ママタルトというコンビ名の由来|喫茶店の名前をくじ引きで採用
「ママタルト」という名前は、かわいらしいお菓子を連想させます。
しかし、2人がタルト好きだったことから名付けたわけではありません。
2020年10月に公開された本人回答のアンケートによると、コンビ名を考える際、インターネットで「オシャレ」「喫茶店」という言葉を検索したそうです。
その検索結果に出てきた喫茶店の中で、名前が気に入ったのが「ママタルト」でした。
ところが、そのまま即決したわけではありません。
候補は「ママタルト」「みよし」「ライオン堂」の3つ
コンビ名の候補には、2人が実際に親しんでいた飲食店の名前もありました。
| 候補名 | 由来 |
|---|---|
| ママタルト | インターネット検索で見つけた喫茶店の名前 |
| みよし | 大鶴が地元・練馬で通っていた定食屋 |
| ライオン堂 | 檜原が神戸大学時代に通っていた立ち飲み屋 |
最終的に2人は、これらの候補を書いた紙を使ってくじ引きを行い、名前を決めることにしました。
2025年に掲載された別の本人インタビューでは、「みよし」と「ライオン堂」をそれぞれ2枚、「ママタルト」を1枚用意して抽選したという、さらに詳しい話も明かされています。
その結果、当たったのが「ママタルト」でした。
つまり、喫茶店の名前から思い付いた候補を、くじ引きによって正式なコンビ名にしたのです。
ちなみに、決定後に檜原さんが父親へ報告すると、父親から「パチモンズ」という別案を提案されたというエピソードもあります。
すでにママタルトに決まっていたため、その案は採用されませんでした。
現在ではすっかり定着したコンビ名ですが、別のくじを引いていたら、まったく違う名前になっていた可能性もあったわけです。
大鶴肥満という芸名の由来と「まーごめ」の意味
ママタルトを語るうえで、欠かせないのが「大鶴肥満」という芸名と、「まーごめ」という独特なフレーズです。
どちらも、実在する俳優・大鶴義丹さんとのつながりから生まれています。
大鶴肥満は本名?大鶴義丹に似ていたことが由来
大鶴肥満さんは、大学時代にお笑いサークルの先輩から、俳優の大鶴義丹さんに似ていると言われたことがありました。
そのことから「大鶴」という名前を取り入れ、本人の体格に関係する「肥満」を組み合わせて芸名にしたと説明されています。
つまり、大鶴肥満は芸名であり、大鶴義丹さんの親族であることを意味する名前ではありません。
また、「肥満」の読み方にも特徴があり、「義丹」に近いイントネーションで呼ばれることがあります。
大鶴さんは、この名前によって一度聞いたら忘れにくいキャラクターを確立していきました。
「まーごめ」は「まーちゃん、ごめんね」の略
大鶴さんが頻繁に使う「まーごめ」は、もともと「まーちゃん、ごめんね」を短くした言葉です。
この言葉は、大鶴義丹さんが歌手のマルシアさんに謝罪した際の発言として知られています。
大鶴肥満さんは、自分の芸名の由来となった人物の発言を略し、「まーごめ」として使うようになりました。
ただし、現在の「まーごめ」は、単純に謝罪を意味する言葉ではありません。
嬉しいとき、困ったとき、驚いたとき、会話を締めくくりたいときなど、さまざまな状況で使われています。
語源は謝罪の言葉ですが、大鶴さんが使い続けるうちに、場面を選ばずに使える独自のフレーズへ変化したのです。
真空ジェシカの川北茂澄さんをはじめ、芸人仲間にも使う人が現れ、言葉そのものが一種のお笑い文化として広がっていきました。
なお、語源となった発言には実在する当事者がおり、マルシアさんは2023年のテレビ出演時、この言葉がギャグとして使われていることについて戸惑いを示したこともあります。
その後には関係が良好だと大鶴さんが説明した報道もありますが、もともとの私生活の出来事を必要以上に面白おかしく扱うことは避けたいところです。
ママタルトを知るうえでは、言葉の語源と、現在の使い方を分けて理解すると分かりやすいでしょう。
映画『まーごめ180キロ』まで制作された
「まーごめ」は、単なる決めゼリフにとどまらず、ドキュメンタリー映画にもなっています。
2023年5月19日に劇場公開された作品が、『まーごめ180キロ』です。
監督は放送作家の白武ときおさん。大鶴肥満さんと「まーごめ」という言葉の歩みを、芸人仲間の証言などを交えて追った119分のドキュメンタリーです。
作品にはママタルトの2人のほか、ぺこぱ、真空ジェシカ、サツマカワRPG、さすらいラビー、ストレッチーズなどの芸人も参加しています。
もともとは2022年1月に開催されたライブで上映された映像を再編集し、劇場公開作品として完成させたものです。
さらに、続編となる『肥満の結婚前夜』も劇場公開されています。
一人の芸人が使う短いフレーズから、映画が複数制作されるまでに発展したことは、大鶴さんのキャラクターを象徴する出来事です。
ただし、映画の現在の配信状況や販売状況は時期によって異なります。いつでも視聴できる作品だとは断定できません。
また、映画の細かな内容については、作品紹介などの公開資料から確認できる範囲にとどめます。
ママタルトの漫才は何が面白い?檜原の長尺ツッコミが生まれた理由
ママタルトの漫才では、大鶴さんの大きな体格がまず目に入ります。
しかし、ネタを見ていくと、もう一つの大きな特徴に気付きます。
それが檜原さんの、長くて独特な言い回しのツッコミです。
一般的な漫才では、ボケに対して短い一言で反応するツッコミも多く見られます。
ところが檜原さんは、一つのボケに対して、情景が浮かぶような比喩や説明を重ねることがあります。
ボケのおかしさを指摘するだけでなく、ツッコミの言葉そのものでも笑いを生み出しているのです。
長いツッコミは霜降り明星・粗品との違いを意識して生まれた
檜原さんの長尺ツッコミには、はっきりとした誕生の経緯があります。
2022年11月のFRIDAYのインタビューで、檜原さんは2019年から2020年ごろに、霜降り明星と芸風が似ていると言われたことを振り返っています。
檜原さん自身も、ツッコミの語尾や雰囲気が粗品さんに似ていると感じたそうです。
そこで、同じようなツッコミを続けるのではなく、違う表現を探し始めました。
その中で思い付いたのが、あえてツッコミを長くするという方法でした。
檜原さんの長尺ツッコミは、ほかの芸人との違いを作るために、意識して取り入れた芸風だったのです。
単なる早口や大声ではなく、独自の言葉を重ねて笑わせるという方法が、ママタルトの持ち味になりました。
大鶴の体格と檜原の言葉が組み合わさる
ママタルトのコント漫才では、身近な場面や分かりやすい設定からネタが始まることがあります。
大鶴さんが普段の生活では考えにくい行動をしたり、状況にそぐわない発言をしたりすると、檜原さんが強く反応します。
大鶴さんの大きな体格は、動きだけで笑いを生む場面もあります。
一方、檜原さんは、それをただ指摘するのではなく、意外な比喩や長い言葉を使って笑いを広げていきます。
こうして、視覚的なインパクトと、言葉による面白さが組み合わさるのです。
漫才を初めて見る人は大鶴さんに注目しがちですが、檜原さんのツッコミにも耳を傾けると、ネタの楽しみ方が変わってきます。
漫才の作り方|ライブで生まれた言葉を録音して磨く
ママタルトのネタ作りにも、独特な方法があります。
2022年の本人インタビューによると、当時は檜原さんが大鶴さんのセリフも含めて、ネタ全体の流れを一度口にしていました。
大鶴さんはその内容を自分なりに理解し、舞台で演じます。
そしてライブの音声を録音し、あとから聞き返して調整していたそうです。
特に、檜原さんが本番中にとっさに発したツッコミがウケた場合には、その言葉を次回以降のネタにも取り入れることがありました。
つまり、最初から台本を完全に固定するのではなく、舞台での反応を通じてネタを育てていく方法です。
ただし、すべてを即興で演じているという意味ではありません。
M-1のような重要な舞台では、ツッコミの言葉を事前にメモしておくこともあると本人は説明しています。
また、単独ライブで複数のネタを披露し、観客や配信視聴者へのアンケートを通じて、賞レースで使うネタの参考にしたこともありました。
こうした積み重ねが、長いツッコミと大鶴さんのキャラクターを組み合わせた漫才につながっています。
なお、ここで紹介したのは2022年の本人インタビューに基づく制作方法です。2026年現在もすべて同じ手順で作っているとまでは確認できません。
檜原にも「一電」というフレーズがある
大鶴さんの「まーごめ」は広く知られていますが、檜原さんにも特徴的なフレーズがあります。
それが「一電(いちでん)」です。
「一本くらい電話くれよなあ!」を略したもので、ママタルトのファンの間でも使われています。
大鶴さんの「まーごめ」と同じように、短い言葉の中にキャラクターを表現するフレーズです。
こうした言葉の遊びも、ママタルトというコンビの特徴になっています。
ママタルトの漫才を公式YouTubeで見る
ママタルトの漫才を実際に見てみたい人には、本人たちが運営する「ママタルト本物チャンネル」のネタ映像があります。
次の動画は、2019年5月4日に公開された漫才「大食いトーナメント」です。
現在のママタルトを知ってから見ると、決勝進出前のネタの雰囲気や、2人の掛け合いを比較する楽しみもあります。
※ママタルト本人の公式YouTubeチャンネルが公開した映像です。2024年・2025年のM-1決勝映像ではありません。
ママタルトのM-1グランプリ成績|2024年・2025年に2年連続決勝進出
ママタルトは2016年の結成以来、M-1グランプリへの挑戦を続けてきました。
最初から決勝の常連だったわけではなく、2回戦や3回戦での敗退を経験しながら、少しずつ成績を伸ばしています。
2022年・2023年には2年連続で準決勝へ進出。そして2024年に初めて決勝へ進み、翌2025年もその舞台に立ちました。
過去の大会記録を整理すると、次のようになります。
| 開催年 | 結果 | 補足 |
|---|---|---|
| 2016年 | 2回戦敗退 | 結成年 |
| 2017年 | 2回戦敗退 | ― |
| 2018年 | 2回戦敗退 | ― |
| 2019年 | 3回戦敗退 | ― |
| 2020年 | 準々決勝敗退 | ― |
| 2021年 | 準々決勝敗退 | ― |
| 2022年 | 準決勝敗退 | 敗者復活戦出場 |
| 2023年 | 準決勝敗退 | 敗者復活戦出場 |
| 2024年 | 決勝10位 | 812点・初決勝 |
| 2025年 | 決勝9位 | 823点・2年連続決勝 |
| 2026年 | 2回戦通過 | 10月29日時点・3回戦進出 |
2025年までの成績はM-1公式の過去大会記録に基づきます。2026年については、大会が進行中のため、10月29日時点で確認できた結果を掲載しています。
2022年・2023年は準決勝の壁を突破できなかった
2020年から2年連続で準々決勝へ進出したママタルトは、2022年に初めて準決勝まで勝ち上がりました。
しかし決勝には届かず、敗者復活戦へ回ることになります。
2023年も同じく準決勝まで進みましたが、再び決勝進出を逃しました。
2022年には、ライブの観客アンケートをネタ選びの参考にしていたことも本人が説明しています。
賞レースの結果が出るまでには、舞台でネタを試し、反応を確かめ、改善する作業を重ねていたのです。
2年連続で準決勝に進んだことは、それまでの予選結果と比べれば大きな前進でした。
ただし、2人が目指していた決勝の舞台には、まだ届きませんでした。
2024年|初めてのM-1決勝は10位・812点
2024年12月22日、ママタルトはついにM-1グランプリの決勝へ初進出しました。
しかし、結果は812点で10位。最終決戦へは進めませんでした。
この初決勝について、2人は後に『しくじり先生 俺みたいになるな!!』で当時の心境を振り返っています。
檜原さんは、最初のツッコミである「エアコンのフィルターか!」を大きな声で言いすぎてしまったことや、初めての決勝会場で声量の調整がうまくできなかったことを説明しました。
大鶴さんも、ネタの途中で何度も転がる場面があり、舞台上で自分の位置が分からなくなるほど混乱していたと振り返っています。
2人にとって、初めてのM-1決勝は、それほど緊張の大きな舞台だったのです。
もちろん、緊張だけが10位という結果の原因だったと断定することはできません。
しかし、本人たちが経験した難しさや、普段のライブとは違う環境への戸惑いは、初決勝を振り返るうえで重要な証言です。
2025年|初詣の漫才で2年連続決勝、結果は9位
2025年12月21日、ママタルトは2年連続となるM-1決勝に進出しました。
この年は最後の10番手で登場し、初詣を題材にしたコント漫才を披露しました。
大鶴さんが神社の鳥居に自転車をくくりつけるなど、普通の参拝では考えにくい行動を取り、檜原さんが長いツッコミで反応していく内容です。
日常的な場面から始まり、次々と予想外の行動が展開するという、ママタルトらしいネタでした。
結果は823点で9位。前年の812点・10位から、得点は11点増え、順位は一つ上がりました。
ただし、決勝の審査条件やほかの出場者は毎年異なるため、得点差だけで漫才の実力を単純に比較することはできません。
大会終了後には、審査員を務めたナイツの塙宣之さんが、自身のラジオ番組でママタルトの漫才を高く評価する発言をしています。
また、決勝後の打ち上げ番組では、渋谷凪咲さんが鳥居に自転車をくくりつけるボケを気に入ったと本人たちに伝えていました。
最終順位は9位でしたが、ネタの面白さについてはさまざまな評価がありました。
順位を隠す必要はありませんが、その数字だけでママタルトの漫才全体を評価するのも適切ではないでしょう。
2025年大会の決勝順位やほかの出場者については、M-1グランプリ2025の結果・得点・決勝進出者まとめでも紹介しています。
2026年|M-1は2回戦を通過し3回戦へ
ママタルトは2026年もM-1グランプリに出場しています。
公式サイトに掲載された2026年大会のエントリー番号は5038です。
前年の実績により1回戦はシードで通過し、10月14日に東京・雷5656会館ときわホールで行われた2回戦に出場しました。
この日の2回戦では、ママタルトを含む24組が合格者として発表されています。
2026年10月29日時点では、2回戦通過・3回戦進出までが確認できています。
一方、M-1公式のコンビ情報ページには、確認時点でシードによる1回戦通過までしか表示されていない箇所もありました。
そのため、今回は公式の2回戦合格者発表を基準にしています。
3回戦以降の結果はまだ確定しておらず、準々決勝進出や3年連続の決勝進出といった表現はできません。
大会全体の日程や現在の進行状況は、M-1グランプリ2026の日程・予選結果まとめで確認できます。
キングオブコントにも出場|漫才とコントの両方で実績を持つ
ママタルトはM-1のイメージが強いかもしれませんが、漫才だけを披露するコンビではありません。
キングオブコントなど、コントの大会にも挑戦しています。
2020年にはキングオブコントの準決勝へ進出し、2025年には漫才とコントの両方を対象にした『ダブルインパクト』でも準決勝まで進みました。
さらに2026年のキングオブコントでは、準々決勝まで勝ち上がっています。
2026年キングオブコントは準々決勝敗退
2026年のキングオブコントでは、8月6日に東京・きゅりあん小ホールで行われた2回戦に出場しました。
この2回戦を通過し、8月13日には東京・渋谷区文化総合センター大和田のさくらホールで開催された準々決勝へ進出しています。
しかし、8月17日に発表された準々決勝合格者35組には、ママタルトの名前がありませんでした。
したがって、2026年大会の最終結果は準々決勝敗退です。
2020年の準決勝進出には届きませんでしたが、M-1で2年連続決勝へ進んだ後も、コントへの挑戦を続けていることが分かります。
ママタルトの芸風を紹介する際には、体格を生かしたコント漫才だけでなく、コントそのものも披露するコンビであることを押さえておきたいところです。
ママタルトの2026年現在の活動|単独ライブ・ラジオ・エッセイ
2024年と2025年のM-1決勝進出を経て、ママタルトは劇場だけでなく、ラジオ、YouTube、出版などにも活動を広げています。
2026年には11回目の単独ライブを開催し、檜原さんは初のエッセイ集も出版しました。
2026年9月|第11回単独ライブ『全然もうよくない』
2026年9月には、第11回単独ライブ『全然もうよくない』を開催しました。
会場は東京・渋谷区文化総合センター大和田のさくらホール。9月7日の公演を収録した映像についても、FANY Online Ticketで配信が案内されました。
FANYの配信ページには9月15日の日付もありますが、配信対象は9月7日開催の公演と明記されています。
公演日と配信日を混同しないよう注意が必要です。
ママタルトが単独ライブを11回も重ねていることは、M-1での決勝経験だけでは分からない活動の積み重ねを示しています。
賞レースで披露する短いネタだけでなく、単独ライブというまとまった時間の中で、2人の発想やコントも楽しめることが特徴です。
檜原洋平が初のエッセイ集を出版
2026年2月26日には、檜原さんの初のエッセイ集『正直言わせてもらうでぃ、この本を読んで日々をご機嫌にするほかないやろう』がKADOKAWAから発売されました。
2024年からウォーカープラスで連載していた「ママタルト檜原の楽しみ日記」を書籍化したもので、書き下ろしエッセイも収録されています。
出版社の紹介でも、檜原さんの独特な言い回しが文章に表れていることが強調されています。
ママタルトの漫才における長尺ツッコミと、日常を楽しく表現するエッセイ。両方を知ることで、檜原さんの言葉の面白さをより深く楽しめるでしょう。
書籍は四六判208ページで、ISBNは9784049026368です。
作品の内容や試し読みについては、KADOKAWAの公式作品ページで確認できます。
『ママタルトのラジオ母ちゃん』も継続配信
音声配信サービスGERAでは、『ママタルトのラジオ母ちゃん』を配信しています。
番組案内では、毎週木曜日20時ごろの更新とされています。
2026年10月にも新しいエピソードが公開されており、2人の普段の会話や考え方を知ることができます。
漫才の舞台では、檜原さんが長いツッコミを入れ、大鶴さんがボケるという関係が中心になります。
しかしラジオでは、その役割だけにとらわれない自然なやり取りを楽しめるのも魅力です。
また、YouTubeの「ママタルト本物チャンネル」でもネタや企画を公開しています。
テレビやM-1で興味を持った人が、2人の日常的な会話や過去のネタに触れられる場になっています。
テレビ出演も広がり、漫才以外の魅力を見せている
2026年には、テレビ東京の『家、ついて行ってイイですか?』など、2人の人物像に迫る番組にも出演しました。
同番組では、大鶴さんの自宅や家族との関係など、普段の漫才ではあまり見えない一面も紹介されています。
また、2026年10月にはABEMAの『チャンスの時間』で、2人の関係性を題材にしたドッキリ企画も放送されました。
この企画では、檜原さんがほかの芸人のツッコミに反応する姿などが紹介され、コンビの普段とは異なる表情が見られました。
体格の大きな大鶴さんと、独特な言葉遣いの檜原さん。2人とも強いキャラクターを持っているため、漫才以外の企画でも個性が発揮されています。
ただし、出演した番組がすべて現在のレギュラー番組というわけではありません。単発出演や過去の放送と、継続中の番組は区別する必要があります。
ママタルトの魅力は、体格差だけではない2人の積み重ね
ママタルトの漫才を初めて見ると、大鶴肥満さんの体格に目を奪われるかもしれません。
しかし、2人の経歴を振り返ると、コンビの面白さは見た目のインパクトだけで成立しているわけではないことが分かります。
檜原さんは学生お笑いで実績を積み、以前のコンビで大阪の劇場にも出演していました。さらに、霜降り明星・粗品さんとの違いを意識し、自分だけの長尺ツッコミを模索してきました。
一方、大鶴さんも明治大学のお笑いサークルや太田プロの養成所で経験を重ねています。
かつては現在と違う役割で漫才をすることもあり、その後、大きな体格と「まーごめ」という独特なフレーズを持つキャラクターへと発展しました。
2人が出会ったきっかけにはZAZYさんの助言があり、結成後も事務所所属までに試行錯誤を経験しました。
M-1でも最初から決勝に進めたわけではなく、準々決勝や準決勝での敗退を繰り返しています。
それでもライブでネタを披露し、反応を確かめ、檜原さんの言葉や大鶴さんのキャラクターを磨いてきました。
2024年には初めての決勝を経験し、2025年にも再び決勝へ進出。2026年にはキングオブコントへの挑戦、単独ライブ、ラジオ、出版など、活動を続けています。
ママタルトは、大鶴さんの視覚的な存在感と、檜原さんの言葉の面白さを組み合わせ、長年の舞台経験によって現在の芸風を育ててきたコンビなのです。
まとめ|ママタルトはZAZYの助言から生まれた個性派コンビ
ママタルトは、檜原洋平さんと大鶴肥満さんによる、2016年4月1日結成のお笑いコンビです。
檜原さんは神戸大学、大鶴さんは明治大学の出身で、2人とも大学時代からお笑いに関わってきました。
コンビ結成のきっかけは、以前のコンビを解散した檜原さんがZAZYさんから受けた助言。翌日の大喜利ライブで大鶴さんに出会い、自ら声をかけたことから現在のコンビが始まりました。
コンビ名は、検索で見つけた喫茶店の名前を含む3候補から、くじ引きで決まっています。
大鶴肥満という芸名は俳優・大鶴義丹さんに似ていたことに由来し、「まーごめ」は「まーちゃん、ごめんね」を略した言葉です。
漫才では大鶴さんの体格とキャラクターを生かしたボケに、檜原さんが独特な長尺ツッコミで対応します。そのツッコミも、ほかの芸人との違いを意識しながら生まれたものでした。
2024年のM-1グランプリでは決勝10位・812点、2025年は決勝9位・823点。2年連続で決勝へ進み、2026年も新たな大会に挑戦しています。
2026年には第11回単独ライブを開催し、檜原さんはエッセイ集も出版しました。ラジオやYouTubeなど、2人の掛け合いを楽しめる場所も増えています。
ママタルトの経歴を知ってから漫才を見ると、大鶴さんの存在感だけでなく、檜原さんの長いツッコミがどのように笑いを生んでいるのかにも注目したくなるはずです。
「まーごめ」という一言から興味を持った人も、ぜひ2人が積み重ねてきた漫才そのものに触れてみてください。