- ゼロカランは何者?メンバー・経歴・ABC優勝・M-1戦績を解説
- ゼロカランとは何者?2019年結成の吉本興業所属コンビ
- ゼロカランのメンバープロフィール|ワキユウタとたいが
- ゼロカラン結成のきっかけ|高校の同級生だった2人
- なぜサンミュージックから吉本興業へ移籍したのか?
- 年間約150本の新ネタ制作|ゼロカランはどれだけ漫才を作った?
- ABCお笑いグランプリ2026で初優勝|披露したネタと得点
- ゼロカランのM-1グランプリ成績|2025年は初の準決勝進出
- ゼロカランの賞レース実績を年表で振り返る
- ゼロカランの漫才は何が面白い?ツッコミを軸にした独特な芸風
- ゼロカランは『おもしろ荘』にも出演|パーツ芸部門でMVP
- ゼロカランというコンビ名の由来は?
- 2025年には改名ライブを開催|なぜ名前を変えなかった?
- 初単独ライブから漫才単独へ|劇場活動の広がり
- ゼロカランが憧れる芸人は千鳥|今後の目標はM-1優勝
- まとめ|ゼロカランは積み重ねてきた漫才が実を結んだコンビ
ゼロカランは何者?メンバー・経歴・ABC優勝・M-1戦績を解説

2026年7月26日、第47回ABCお笑いグランプリで初優勝を果たしたお笑いコンビ「ゼロカラン」。前年のM-1グランプリでは初めて準決勝に進出しており、近年の賞レースで存在感を高めている2人組です。
メンバーはワキユウタとたいが。大阪府出身の高校の同級生で、現在は吉本興業に所属しています。
注目したいのは、優勝までの道のりです。もともとはサンミュージックで活動し、一度フリーになった後、2023年に吉本興業へ。劇場での競争に刺激を受け、毎月13本、年間約150本という大量の新ネタを制作するようになりました。
2025年のM-1準決勝進出を経て、2026年のABCお笑いグランプリで初タイトルを獲得。長く活動してきたコンビが、どのようにして結果を出すようになったのでしょうか。
この記事では、ゼロカランのメンバープロフィールから結成の経緯、事務所移籍、漫才の特徴、賞レースの成績、コンビ名の由来まで詳しく紹介します。
ゼロカランとは何者?2019年結成の吉本興業所属コンビ
ゼロカランは、ワキユウタがツッコミ、たいががボケを担当するお笑いコンビです。正式な結成日は2019年4月1日。2023年4月から吉本興業に所属しています。
漫才を中心に活動しており、たいがの独特な理屈や発想に対して、ワキが勢いのあるツッコミを重ねていくスタイルが持ち味。ワキはネタ作りも担当しています。
2025年にはM-1グランプリとダブルインパクトの両大会で準決勝に進出。2026年もダブルインパクト準決勝へ勝ち上がり、同年7月のABCお笑いグランプリでは初めて決勝の舞台に立ち、そのまま優勝を果たしました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| コンビ名 | ゼロカラン |
| メンバー | ワキユウタ、たいが |
| 結成日 | 2019年4月1日 |
| 所属事務所 | 吉本興業(2023年4月から) |
| 以前の所属 | サンミュージック、フリー |
| 出身 | 2人とも大阪府出身 |
| 芸風 | 漫才を中心に活動。コントにも取り組む |
| ネタ作り | ワキユウタ |
| 主な実績 | M-1グランプリ2025準決勝進出、ABCお笑いグランプリ2026優勝 |
吉本興業の公式プロフィールには「東京NSC24期扱い」と記載されています。ただし、これは東京NSCを実際に卒業したという意味ではありません。2人は大学卒業後、サンミュージックの養成所で芸人としての活動を始めています。
ゼロカランのメンバープロフィール|ワキユウタとたいが
ワキユウタ|ツッコミとネタ作りを担当
ワキユウタは、ゼロカランのツッコミ担当です。舞台では向かって左に立ち、漫才のネタ作りも手がけています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | ワキユウタ |
| 生年月日 | 1995年11月10日 |
| 年齢 | 30歳(2026年10月26日時点) |
| 出身地 | 大阪府豊中市 |
| 身長 | 163cm |
| 血液型 | O型 |
| 趣味 | 海鮮巡り、競輪、漫画 |
| 担当 | ツッコミ・ネタ作り |
子どもの頃からお笑いが好きで、兄たちが見ていた『オールザッツ漫才』などの影響を受けて育ったそうです。高校時代にはハイスクールマンザイに出場し、文化祭でも漫才を披露していました。
ゼロカランの漫才で目立つのは、ワキのツッコミに使われる言葉の選び方です。ボケの不自然さを指摘するだけでなく、独特な表現を次々と重ねることで、ツッコミそのものが笑いの中心になっています。
2026年のABCお笑いグランプリでは、そのツッコミ表現が審査員から高く評価されました。
また、吉本興業の公式プロフィールには、お尻にボールを当てられた感触だけでアメリカンフットボールのボールかどうか判断できるという、かなり変わった特技も掲載されています。この特技は後に『おもしろ荘』への出演につながりました。
たいが|独特な理屈を展開するボケ担当
たいがは、ゼロカランのボケ担当。舞台では向かって右に立っています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | たいが |
| 生年月日 | 1995年6月24日 |
| 年齢 | 31歳(2026年10月26日時点) |
| 出身地 | 大阪府箕面市 |
| 身長 | 180cm |
| 血液型 | A型 |
| 趣味 | ウイスキー巡り、麻婆豆腐巡り、競輪 |
| 担当 | ボケ |
たいがは中学生の頃から子役として活動していました。もともとテレビに出ることへの憧れが強く、NHK Eテレの『Rの法則』に出演していた経歴もあります。
芸人としての特徴は、どこか理屈っぽい話し方です。本人にとっては筋が通っているような説明でも、話が進むほど不思議な方向へずれていく。その発想をワキが拾い、言葉にしてツッコむことで、ゼロカランらしい漫才が成立しています。
コンビ結成のきっかけを作ったのも、実はたいがでした。
ゼロカラン結成のきっかけ|高校の同級生だった2人
ゼロカランの2人は高校の同級生です。ただし、最初から2人で漫才をしていたわけではありません。
高校3年生のときに同じクラスになったワキとたいが。当時のワキは、別の相方とハイスクールマンザイに出場するなど、すでにお笑いに取り組んでいました。
一方、たいがは子役として芸能活動を経験しており、テレビの世界に強い関心を持っていました。
そんなたいがが、文化祭などで漫才を披露するワキの姿を見て、一緒にお笑いをやろうと誘ったのです。
ワキは高校卒業後に吉本興業の養成所NSCへ入ることも考えていました。しかし、たいがはすでにサンミュージックに所属していたため、同じ事務所で東京から活動を始めることを提案します。
最終的に2人は大学卒業後、サンミュージックの養成所へ進み、芸人としての活動を始めました。
現在の公式プロフィールで確認できる結成日は2019年4月1日ですが、「ゼロカラン」という名前自体は高校時代に考えられたものです。出会いやコンビ名の誕生と、正式な結成年は分けて考える必要があります。
なぜサンミュージックから吉本興業へ移籍したのか?
ゼロカランの経歴で重要な転機になったのが、2023年の吉本興業所属です。
2人はサンミュージックで芸人としてのキャリアを始めましたが、2022年に退所。その後はフリーで活動し、2023年4月に吉本興業へ入りました。
つまり、サンミュージックから吉本興業へ直接移籍したわけではなく、間にフリーの期間があります。
吉本興業に入って変わった仕事への意識
2026年1月のQJWebのインタビューでは、吉本興業への所属をきっかけに、2人の仕事への取り組み方が変わったことが語られています。
吉本興業の劇場には、同じ世代で賞レースの上位進出を目指す芸人が数多くいます。劇場の出演機会や所属メンバーの入れ替えをめぐる競争もあり、ネタを磨き続けなければならない環境です。
ワキは、吉本に入る前はそこまでネタに取り組んでいなかったと振り返っています。しかし、周囲の芸人たちの活動量を目の当たりにして焦りを感じ、次第にライブや新ネタ制作に力を入れるようになりました。
この環境の変化が、後のM-1準決勝進出やABCお笑いグランプリ優勝へとつながる重要な背景になっています。
同期の金魚番長が大きな刺激になった
もう一つ欠かせない存在が、同じ吉本興業の金魚番長です。
ゼロカランにとって金魚番長は、同期として交流しながらも、常に先を走っていると感じていたコンビでした。
ワキは、金魚番長と同じ量の活動をしているだけでは追いつけないと考え、さらに新ネタを増やすために『Best of ゼロカラン』というライブを始めたと説明しています。
仲がよいからこそ負けたくない。その競争心が、ネタ制作を増やす原動力になったようです。
そして2026年のABCお笑いグランプリでは、その金魚番長と優勝を争うことになります。長く互いを意識してきたコンビ同士が、賞レースの最終ステージで顔を合わせたわけです。
年間約150本の新ネタ制作|ゼロカランはどれだけ漫才を作った?
ゼロカランの活動で特に印象的なのが、新ネタ制作の本数です。
ABCお笑いグランプリ2026の優勝後、ワキは毎月13本、年間約150本というペースで新しいネタを制作していたことを明かしています。
その内訳は具体的です。
| ライブ | 新ネタ制作数 |
|---|---|
| 金魚番長との『漫才鬼』 | 月5本 |
| 『Best of ゼロカラン』 | 月8本 |
| 月間合計 | 13本 |
| 12か月換算 | 156本 |
月13本を12か月続ければ156本になります。ただし、本人が説明した数字は年間約150本という概数であり、厳密に156本すべての制作・披露実績が個別に確認されたという意味ではありません。
また、結成当初から毎年150本を作っていたわけでもありません。ワキによれば、2025年のダブルインパクト準決勝進出からM-1に向かう時期にかけて、新ネタを大量に作るようになったといいます。
大量の新ネタが鍛えた対応力
毎月13本という制作量は、単純に考えても大きな負担です。しかも、ネタを作れば終わりではありません。実際に舞台で披露するには、内容を覚え、掛け合いのテンポを合わせ、観客に伝わる形にする必要があります。
たいがはインタビューで、ネタが完成するのはライブ当日になることも多かったと明かしています。十分に覚えられないこともあった一方、強い集中状態で最後までやり切れた経験もあったそうです。
こうした経験を重ねることで、新ネタを1本披露することへの感覚も変わっていったと語っています。
制作本数だけで漫才の完成度を測ることはできません。しかし、多くのネタを作り、観客の前で試す機会を増やしたことが、2人にとって大きな意味を持っていたのは確かでしょう。
ゼロカランの躍進を理解するうえで、この新ネタ制作の積み重ねは欠かせません。
ABCお笑いグランプリ2026で初優勝|披露したネタと得点
2026年7月26日に開催された第47回ABCお笑いグランプリで、ゼロカランは初めての決勝進出から優勝を果たしました。
ABCお笑いグランプリは、漫才だけではなく、コントやピン芸なども対象とする若手芸人の大会です。2026年は12組が決勝に進み、ゼロカランはBブロックに出場しました。
ファーストステージは「高級ホテル」の漫才で勝ち抜き
ファーストステージで披露したのは、高級ホテルの過剰な接客を題材にした漫才でした。
丁寧であるはずのホテルのサービスが、少しずつ行き過ぎたものになっていく。その不自然さに対し、ワキがひねりのあるツッコミを連発する内容です。
審査員の陣内智則は、ツッコミの言葉選びを高く評価しています。
2026年のファーストステージには「ノックアウト・サバイバル方式」が採用されました。各ブロックでネタを披露した組を審査員の投票で比較し、勝ち残った1組がファイナルへ進む仕組みです。
ゼロカランが出場したBブロックには、江戸川ジャンクジャンク、センチネル、ダウ90000も参加。ジャンルの異なる芸人が集まったブロックを、ゼロカランが勝ち抜きました。
なお、同じBブロックに出場したダウ90000の結成経緯と8人という人数の理由についても、別記事で詳しく紹介しています。
「高級ホテル」の漫才は公式公開映像でも見られる
ゼロカランの「高級ホテル」は、粗品の公式YouTubeチャンネルでも公開されています。
以下は2026年6月21日に開催された粗品主催公演『よしもと粗品劇場』の映像で、7月27日に公開されたものです。ABCお笑いグランプリ当日の放送映像ではありませんが、同じ題材の漫才を通して、ワキのツッコミや2人の掛け合いを確かめられます。
ファイナルは「健康診断」の漫才で668点
ファイナルステージに進んだのは、Aブロックの金魚番長、Bブロックのゼロカラン、Cブロックの豆鉄砲の3組でした。
ゼロカランは健康診断を題材にした漫才を披露。患者が振り回される状況を描き、たいがのボケとワキのツッコミを次々に展開しました。
ファイナルは7人の審査員がそれぞれ100点満点で採点する、合計700点満点の審査です。
| 順位 | コンビ | 得点 |
|---|---|---|
| 優勝 | ゼロカラン | 668点 |
| 2位 | 豆鉄砲 | 656点 |
| 3位 | 金魚番長 | 651点 |
ゼロカランは豆鉄砲を12点、金魚番長を17点上回る668点で優勝。第47代王者となり、賞金100万円などを獲得しました。
優勝が発表されると、ワキは涙を流して喜びました。これまで自分たちを応援してくれた人たちに、応援してきたことは間違いではなかったと伝えられることがうれしい、と話しています。
たいがも、ネタを書いてきたワキへの感謝を表現。高校時代から一緒にお笑いを目指してきた2人にとって、忘れられない大会になりました。
ゼロカランのM-1グランプリ成績|2025年は初の準決勝進出
ゼロカランはABCお笑いグランプリで優勝する前年、2025年のM-1グランプリで大きく躍進しています。
2025年11月20日に発表された準決勝進出30組に初めて名前を連ね、12月4日の準決勝に出場しました。
この年のM-1には過去最多だった11,521組がエントリー。その中で準決勝まで勝ち残ったことは、ゼロカランにとって重要な実績です。
2025年の敗者復活戦ではネコニスズに惜敗
準決勝では決勝進出を逃しましたが、12月21日の敗者復活戦にも出場しました。
ゼロカランが入ったのはAブロック。2025年の敗者復活戦では、各ブロック内で順番にネタを披露し、観客投票によって暫定勝者を決めていく方式が採用されていました。
ゼロカランは、それまで勝ち残っていたミカボとの対戦に55%対45%で勝利。ところが、次のネコニスズとの対戦では47%対53%で敗れ、決勝進出には届きませんでした。
初めての準決勝進出に加え、敗者復活戦でも一度は暫定勝者となった2025年。賞レースの上位で漫才を披露する経験を重ねた年だったといえます。
M-1グランプリ2026はどうなる?
2026年10月26日現在、M-1グランプリ2026は予選が進行している段階です。
大会全体では2回戦の日程が終了しており、10月29日から3回戦が始まります。ゼロカランの2026年大会における最新の到達ラウンドについては、この記事の確認時点では個別の公式記録を確実に特定できていないため、未確定の成績は記載していません。
最新の日程や予選の仕組み、通過者の確認方法については、M-1グランプリ2026の日程・結果まとめで紹介しています。
なお、ABCお笑いグランプリ優勝後の会見でも、ワキとたいがはM-1優勝を引き続き大きな目標として挙げています。ABC優勝を最終到達点とは考えておらず、その先の挑戦を見据えていることが分かります。
ゼロカランの賞レース実績を年表で振り返る
ゼロカランはM-1以外の大会でも着実に実績を積み重ねています。
| 年 | 大会・活動 | 結果・出来事 |
|---|---|---|
| 2019年 | コンビ結成 | 4月1日結成 |
| 2023年 | UNDER5 AWARD | 準決勝進出 |
| 2023年末~2024年元日 | おもしろ荘 | パーツ芸部門MVP |
| 2025年 | ダブルインパクト | 準決勝進出 |
| 2025年 | M-1グランプリ | 準決勝進出・敗者復活戦出場 |
| 2026年 | ダブルインパクト | 2年連続準決勝進出 |
| 2026年 | ABCお笑いグランプリ | 初決勝・初優勝 |
この年表で特徴的なのは、2025年から2026年にかけて結果が集中していることです。
2023年の吉本加入後、ライブでの経験を増やし、2025年には漫才とコントの両方を対象にしたダブルインパクトと、漫才のM-1で準決勝進出。そして2026年にABCお笑いグランプリで優勝しています。
突然現れた新人コンビではなく、長年の活動と舞台経験を経て、全国的な賞レースで成果を残すようになったコンビです。
ゼロカランの漫才は何が面白い?ツッコミを軸にした独特な芸風
ゼロカランの漫才を語るうえで、最も特徴的なのはワキのツッコミです。
漫才には、ボケが奇妙なことを言い、ツッコミがそれを指摘するという基本的な形があります。ゼロカランもその形を土台にしていますが、ワキのツッコミは単なる間違いの訂正では終わりません。
たいがが作り出した状況に対して、ワキが少し意外な言葉を選ぶ。そこからさらに会話が続き、ツッコミの表現そのものにも笑いが生まれる。言葉の組み合わせとテンポが、ネタの印象を大きく左右しています。
「高級ホテル」と「健康診断」に共通する面白さ
ABCお笑いグランプリで披露された2本の漫才は、どちらも身近で想像しやすい場所を題材にしています。
高級ホテルでは、接客の丁寧さが行き過ぎてしまう。健康診断では、患者が予想外の対応に振り回される。
ホテルでサービスを受けることも、病院で健康診断を受けることも、普通なら手順や常識がある程度決まっています。観客もその状況を想像しやすいため、そこからずれた行動が起きると、不自然さが伝わりやすいのです。
ゼロカランは、そのずれにワキが言葉を重ねることで笑いを広げていきます。ボケだけでなくツッコミにも注目すると、漫才の組み立て方が分かりやすくなるでしょう。
たいがの理屈っぽさが掛け合いを生む
一方、たいがの存在も欠かせません。
たいがは、単に突拍子もない言葉を叫ぶタイプというより、不思議な考え方を自分なりの理屈で展開していくことに特徴があります。
QJWebのインタビューでも、その理屈っぽい語り口とワキのツッコミが、2人の持ち味として紹介されています。
さらに、この関係性は舞台だけで成立しているものではありません。2人は以前から音声配信で会話を続けており、日常的なやり取りの中でも、たいがの発言にワキが反応する掛け合いが生まれています。
長年の同級生だからこその距離感も、漫才を支える要素の一つと考えられます。
ゼロカランは『おもしろ荘』にも出演|パーツ芸部門でMVP
ゼロカランには、漫才以外でもテレビ番組で注目された経験があります。
2023年末から2024年元日にかけて放送された日本テレビ系『ぐるぐるナインティナイン』の年末年始企画『おもしろ荘』では、パーツ芸部門のMVPに選ばれました。
披露したのは、ワキのお尻にボールを当て、その感触だけでアメリカンフットボールのボールかどうかを当てるという芸です。
実はこの芸、もともと得意だったわけではありません。ワキはプロフィールに特技として書いていたものの、実際のライブではほとんど披露していなかったと話しています。
ところが番組のオーディションで、その特技を披露するよう求められたため、2人で練習を重ねることになりました。オーディションでは失敗したこともありましたが、最終審査と本番では成功したそうです。
なお、ここで獲得したのは『おもしろ荘』のパーツ芸部門MVPです。大会全体の優勝や、漫才の賞レースでの優勝とは異なります。
そのため、2026年のABCお笑いグランプリは、ゼロカランにとって初の主要賞レース優勝として位置づけられています。
ゼロカランというコンビ名の由来は?
「ゼロカラン」という少し変わったコンビ名には、高校時代の2人の思いが込められています。
ワキは2024年のFANY Magazineのインタビューで、芸人として活動を始めるときに、それまでの経験や実績は関係ないと考えたことを説明しています。
ワキには高校生の漫才大会に出場した経験があり、たいがには子役としてテレビに出演していた経歴がありました。
しかし、プロの芸人になるなら、過去の実績にとらわれずゼロから始める気持ちを忘れないようにしたい。その考えが名前の出発点になっています。
そこに加わったのが、コンビ名には「ン」を入れると売れるらしい、という高校時代の話です。
2人はその話をもとに「ゼロカラン」という名前を考えました。ただし、後になってワキは「ン」が2個必要だったらしいと知ったそうで、実際の名前には1個しか入っていません。
大きな意味を持つ「ゼロから」と、売れることを願った「ン」。真面目な決意と高校生らしい発想が組み合わさった名前だったのです。
2025年には改名ライブを開催|なぜ名前を変えなかった?
現在までゼロカランという名前で活動していますが、実は2025年に改名を検討したことがあります。
2025年1月2日、神保町よしもと漫才劇場で『「ゼロカラン」改名ライブ』を開催。吉本興業に所属して約2年を迎える時期に、状況を変えるための試みとして企画されました。
ライブでは、令和ロマンの髙比良くるまらも参加し、新しい名前について検討が行われました。
ところが、最終的に選ばれたのは、それまで使ってきた「ゼロカラン」を継続するという結論でした。くるまの意見も、名前を残す判断を後押ししています。
つまり、改名ライブを開催したものの、実際にコンビ名が変更されたわけではありません。
結果的に、2025年のM-1準決勝進出も、2026年のABCお笑いグランプリ優勝も、高校時代から使ってきたゼロカランという名前で達成しました。
初単独ライブから漫才単独へ|劇場活動の広がり
ゼロカランは賞レースだけでなく、劇場でのライブ活動にも力を入れてきました。
2025年6月、初単独ライブ『砦の怪獣』
2025年6月21日、神保町よしもと漫才劇場で初めての単独ライブ『砦の怪獣』を開催しました。
新ネタと自信のあるネタを組み合わせ、多くの漫才を披露する公演です。2025年1月の改名ライブから約半年後であり、この頃には新ネタ制作を続ける活動スタイルが形になっていました。
2026年4月、2度目の単独ライブ『押忍ボス』
2026年4月26日には、渋谷よしもと漫才劇場で2度目の単独ライブ『押忍ボス』を開催しました。
この公演は、初めて全編を漫才だけで構成した単独ライブとして発表されています。2025年のM-1準決勝進出を経て、会場を神保町から渋谷へ移し、規模を広げた公演でした。
多くの新ネタを作るライブから、自分たちの漫才をまとまった形で見せる単独公演へ。賞レースへの挑戦と並行して、劇場での活動も発展してきたことが分かります。
ラジオでは舞台とは違う2人の関係も見える
ゼロカランは、音声配信を通じても活動してきました。
以前はstand.fmで『同郷のさしみ』を配信。2026年1月15日からは、stand.fmの番組『スタメンっ!!!』の木曜枠で『ゼロカランの髄髄髄ぃ』を担当することになりました。
ワキはインタビューで、2人が日常的に言い合いになることや、ラジオではそうした素の部分も出してきたと説明しています。
高校時代から続く関係だからこそ、遠慮のない会話も生まれる。漫才の舞台とは別の角度から、2人の掛け合いを知ることができる活動です。
ゼロカランが憧れる芸人は千鳥|今後の目標はM-1優勝
ゼロカランの2人が共通して憧れている芸人が千鳥です。
2026年のABCお笑いグランプリ優勝会見では、高校時代に2人で千鳥の単独ライブを見に行ったことや、千鳥が出演していた『今ちゃんの「実は…」』をよく見ていたことを明かしています。
高校の同級生だった頃から、一緒にお笑いを見ていた2人。芸人を目指すようになってからも、その憧れが続いているようです。
そして、今後の大きな目標として掲げているのがM-1グランプリ優勝です。
ワキはABC優勝後、M-1で優勝し、劇場にも貢献しながら人気者になりたいという思いを語りました。たいがも同じ目標を持っており、テレビのさまざまな番組に出演したいと話しています。
2026年7月の優勝は、本人たちにとってゴールというより、新しい活動につなげるための大きな一歩だったのでしょう。
まとめ|ゼロカランは積み重ねてきた漫才が実を結んだコンビ
ゼロカランは、ワキユウタとたいがによる2019年結成のお笑いコンビです。高校の同級生だった2人がサンミュージックで芸人として活動を始め、一度フリーになった後、2023年に吉本興業へ所属しました。
その後、金魚番長をはじめとする同期の存在や劇場での競争に刺激を受け、大量の新ネタを制作するようになります。
2025年にはM-1グランプリ準決勝へ初進出。ダブルインパクトでも2年連続で準決勝に進み、2026年7月26日のABCお笑いグランプリでは668点を獲得して初優勝を果たしました。
高級ホテルや健康診断といった身近な題材を使いながら、たいがの不思議な理屈とワキの独特なツッコミで笑いを作る。その漫才には、高校時代から続く2人の関係と、劇場で重ねてきた経験が表れています。
ABCお笑いグランプリで初タイトルを獲得しても、2人が目指しているのはさらに先の舞台です。M-1グランプリでどこまで勝ち上がるのか。そして、今後どのような漫才を見せてくれるのか。
2025年から2026年にかけて大きく実績を伸ばしたゼロカランは、これからの活動も追いかけたい実力派コンビです。