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『僕のヒーローアカデミア All's Justice』忖度なしレビュー|今買う価値はある?Switch 2・PS5版も比較

目次
  1. ヒロアカ All's Justice 忖度なしレビュー|今買う価値は?おすすめ機種も比較
  2. 先に結論|ヒロアカのキャラクターゲームとしては充実。対戦アクションとしては良作止まり
  3. 『僕のヒーローアカデミア All's Justice』とは
  4. 良かった点
  5. 気になった点
  6. 2026年9月現在はVer.4.00|発売時から調整も進んでいる
  7. オンライン対戦を中心に考えている人は人口面に注意
  8. Switch 2版は最大30fps|機種を選べるなら無視できない差
  9. Switch 2版ならではの魅力は携帯性とおすそわけ通信
  10. PS5版とSwitch 2版、両方選べるならどちらがいい?
  11. Switch 2パッケージ版はゲームキーカード
  12. 7,920円を払う価値はある?
  13. おすすめできる人・しにくい人
  14. 忖度なし評価
  15. 総評|原作愛にはしっかり応える。ただし、それだけで8点台にはしない

ヒロアカ All's Justice 忖度なしレビュー|今買う価値は?おすすめ機種も比較

『僕のヒーローアカデミア All's Justice』は、TVアニメの最終決戦を軸に、シリーズのキャラクターを総動員した3D対戦アクションだ。

PS5、Xbox Series X|S、PC版は2026年2月に発売。半年以上遅れて、9月3日にNintendo Switch 2版も加わった。

通常版だけでプレイアブルキャラクターは68体。最終決戦を追体験するストーリーモードだけでなく、オリジナルシナリオの「Team Up Mission」、1年A組の日常を描く「Hero's Diary」、過去の戦いを振り返る「Archive Battle」まで用意されている。

ヒロアカのキャラクターゲームとして見れば、かなり豪華だ。

ただし、収録キャラクターの多さや原作再現だけで、ゲームそのものの弱点まで帳消しにするわけにはいかない。

3人を入れ替えながら戦うバトルは派手で遊びやすいが、長く続けるほど似た展開も増える。ストーリーには見応えのある場面がある反面、最終決戦を短時間へ詰め込んだことで駆け足に感じる部分も多い。Team Up Missionも、ファン向けコンテンツへの入口としては魅力があるものの、ミッションそのものは単調になりやすい。

そして2026年9月に登場したSwitch 2版には、携帯できるという明確な利点がある一方、PS5/Xbox Series X|S版の最大60fpsに対して最大30fpsという機種差がある。

ヒロアカを最後まで追ってきたファンには薦めやすい。ただ、約8,000円の対戦アクションとして誰にでも薦められる作品ではない。

2026年9月現在の『All's Justice』を、ゲームそのものと機種選びの両面から見ていく。

先に結論|ヒロアカのキャラクターゲームとしては充実。対戦アクションとしては良作止まり

本作の評価を最も大きく押し上げているのは、68体というプレイアブルキャラクターと、最終決戦まで含めた原作再現の厚さだ。

緑谷出久、爆豪勝己、轟焦凍といった中心人物だけではない。1年A組、プロヒーロー、敵<ヴィラン>まで幅広く収録され、物語終盤で姿や戦い方が大きく変わったキャラクターも使える。

3vs3のバトルでは、3人を交代させながらコンボをつなぎ、それぞれの“個性”を生かして戦う。難しいコマンド入力を要求する格闘ゲームではなく、ヒロアカらしい派手な攻防へ入りやすい設計になっている。

ファン向け要素もストーリーだけではない。

Hero's Diaryには1年A組20人それぞれに3本、合計60本のオリジナルエピソードが用意されている。最終決戦の緊張感とは違う、生徒たちの日常や関係性を描くコンテンツまで入れた点は、キャラクターゲームとして素直に評価したい。

惜しいのは、これだけ大量の素材を用意しながら、ゲーム部分すべてが同じ完成度には届いていないことだ。

ストーリーは重要な場面ほど展開が速く、豪華な3D演出と静止画中心の進行との差も目につく。Team Up Missionはプレイ時間こそ稼げるが、似た目的のミッションを繰り返す場面が多い。対戦もキャラクターを次々に替えて遊ぶ分には楽しいものの、一人のキャラクターを深く掘り下げる競技的なゲームとして見ると物足りなさが残る。

「ヒロアカのゲームとして何が入っているか」は強い。
「一つ一つの遊びがどこまで磨き込まれているか」では評価が下がる。

総合点が7点台に落ち着いた理由はここにある。

『僕のヒーローアカデミア All's Justice』とは

開発はBYKING、発売はバンダイナムコエンターテインメント。

PS5/Xbox Series X|S版は2026年2月5日、Steam版は2月6日に発売され、日本では2026年9月3日にNintendo Switch 2版が発売された。

中心となるのは最大3vs3のアリーナバトルだ。

3人のキャラクターでチームを組み、戦闘中に操作キャラクターを交代。通常攻撃や“個性”を使った技、ガード、回避、カウンターなどを組み合わせながら戦う。

「Rising」を発動すればキャラクターを一時的に強化でき、最後の一人になった際には逆転を狙える仕組みもある。

一人用には、最終決戦を題材にしたストーリーモードのほか、仮想都市を探索するTeam Up Mission、1年A組の日常を描くHero's Diary、過去の名勝負を再現するArchive Battleなどを収録。

2026年9月3日のVer.4.00では、新たに10種類のミニゲームも全機種へ追加された。

対戦だけを遊ぶ作品ではなく、ヒロアカのキャラクターや物語をさまざまな形で楽しませる構成になっている。

良かった点

通常版だけで68体。原作ファンが「使いたい」と思うところまで拾っている

68体という数字は本作最大の分かりやすい売りだが、評価したいのは単純な人数だけではない。

1年A組をはじめ、プロヒーロー、敵<ヴィラン>、物語後半で重要な役割を担う人物までかなり広く揃っている。

同じ人物でも、物語の進行によって能力や戦い方が大きく変わった場合には別キャラクターとして収録されており、最終決戦時の姿で戦えること自体がファン向けの大きな価値になっている。

必殺技の見せ方や表情、勝利演出も含めて、キャラクターを操作する楽しさはしっかり作られている。

2026年9月5日時点では、有料DLCとしてスターアンドストライプ、志村菜奈、緑谷出久 オーバーレイフルスタイルも配信済みだが、これらを購入しなくても通常版だけで68体いる。

有料DLC込みの数字で「大ボリューム」を演出する必要がない程度には、最初から充実している。

アニメ原作の大人数3D対戦アクションを比較したい場合は、つぶログの『ドラゴンボールZ スパーキング!ゼロ』忖度なしレビューも参考になる。

3人交代制とシンプルな操作が、ヒロアカらしい派手な戦いにつながっている

『All's Justice』は、格闘ゲームとして操作を複雑にする方向には進んでいない。

基本操作を覚えれば大技やコンボへつなげやすく、“個性”を使った派手な攻撃も早い段階から楽しめる。

その代わり、3人でチームを組むことが戦闘の変化を担っている。

キャラクター交代をコンボへ組み込んだり、不利な状況から別のキャラクターへ切り替えたり、異なるタイプの3人でチームを構成したりと、1対1だけでは出ない展開が生まれる。

キャラクター数が多いため、チームを替えるだけでも戦闘の印象はかなり変わる。

対戦ゲームとして極端に難しい操作を覚えなくても、好きなヒーローや敵<ヴィラン>を動かして「それらしい戦い」を作りやすい。

キャラクターゲームとの相性を考えた戦闘設計だ。

最終決戦を自分で動かせるという価値は大きい

ストーリーモードには問題もあるが、最終決戦をゲームとして扱った意味そのものは大きい。

アニメで見たキャラクターを自分で操作し、大技を繰り出し、最終章の戦いへ参加できる。

特に力の入った戦闘やリアルタイムムービーは見栄えが良く、音声や必殺技の演出まで含めて、アニメ原作ゲームらしい高揚感がある。

本作は、ヒロアカを知らない人へ物語を一から説明するゲームではない。

原作やアニメですでに知っている戦いを、操作できる形でもう一度体験する作品だ。

この前提で見ると、ストーリーモードの価値はかなり分かりやすい。

Hero's Diaryは「最終決戦だけのゲーム」にしなかった

ストーリー本編が最終決戦へ集中しているのに対し、Hero's Diaryは1年A組の日常を描く。

20人の生徒それぞれに3本、合計60本のエピソードが用意され、戦い以外のキャラクター同士の関係を楽しめる。

最終章を題材にすると、どうしても物語全体が重くなりやすい。

その中に日常側のコンテンツを別に用意したことで、「好きなキャラクターを見るゲーム」としての幅が出た。

派手な必殺技や最終形態だけでファンサービスを終わらせず、キャラクター同士の会話まで収録したのは本作の長所だ。

一人用コンテンツは対戦ゲームとしてはかなり多い

ストーリーを終えたらオンライン対戦しか残らない、という作りではない。

Team Up Mission、Hero's Diary、Archive Battle、CPU戦、コレクション要素があり、Ver.4.00ではミニゲームも追加された。

すべてのモードを高く評価できるわけではないが、オンラインへ行かないと遊ぶものがなくなる作品ではない。

特にヒロアカのキャラクターやエピソードを集めること自体が目的になる人なら、一人用だけでもある程度遊び続けられる。

気になった点

最終決戦を詰め込んだ結果、物語はかなり駆け足

ストーリーモード最大の弱点は、題材の大きさに対して尺が足りないことだ。

重要な戦いを次々と扱うため、物語はかなり速く進む。

原作やアニメでは長い時間をかけて積み上げた場面でも、ゲームでは短い戦闘と会話で次へ移ることがある。

リアルタイムで描かれる大掛かりなムービーは見応えがある反面、場面によっては静止画を使って展開をつなぐため、演出の密度にも差が出ている。

すでに最終章まで知っているファンなら、ゲームで省略された部分を自分の記憶で補える。

逆に、ゲームだけで最終決戦の人間関係や感情の流れまで理解しようとすると厳しい。

「最終決戦を操作できる」ことには成功しているが、「最終決戦を一本のゲームとして丁寧に再構成する」部分はもう一歩だった。

Team Up Missionは、広げた遊びを十分に生かし切れていない

Team Up Missionでは、1年A組のキャラクターを操作して仮想都市を移動し、さまざまなミッションへ挑戦する。

“個性”を移動へ利用する仕組みもあり、通常のアリーナバトルとは違う方向へゲームを広げようとした意欲は感じられる。

問題は、ミッション内容の変化が少ないことだ。

戦闘、探索、チェックポイントの通過など、似た流れを繰り返すうちに作業感が出てくる。

このモードを進めることでHero's Diaryなどが解放されるため、先へ進む目的はある。

ただ、その報酬の魅力に対して、途中のミッション自体はもう少し工夫が欲しかった。

一人用コンテンツの「数」は多いが、それだけでボリュームを高く評価しすぎない理由でもある。

キャラクターの多さに対して、戦闘システムの掘り下げは控えめ

68体ものキャラクターがいれば、それぞれを試すだけでもかなり楽しめる。

ただし、それは戦闘システムそのものの奥深さとは別の話だ。

キャラクターごとに技や“個性”の違いはあるものの、基本的な操作体系は共通しており、複雑な入力を必要とせずコンボへつなげられる。

遊びやすさという意味では長所だが、一人のキャラクターを何百戦も使い込み、細かな駆け引きを掘り続ける対戦ゲームとして見ると物足りない。

3人編成によって組み合わせの幅は広がっているものの、

「どのキャラクターを使うか」の面白さが、「戦闘システムそのものを突き詰める面白さ」より強いゲーム

と考えた方が近い。

原作未読・アニメ未視聴の人には薦めにくい

『All's Justice』はヒロアカ入門用のゲームではない。

物語の中心は最終決戦で、キャラクター同士の関係や過去の出来事を知っている前提で展開する。

本作だけ遊んでも、なぜその人物同士が戦っているのか、なぜその台詞が重要なのかまで十分に伝わらない場面がある。

その代わり、すでにヒロアカを追っている人にとっては説明を省いてでも最終決戦のキャラクターや戦闘を多く入れた方が価値が高い。

完全にファン向けへ振った作りであり、それ自体は悪くない。

ただ、「ヒロアカを知らなくても優れた3D対戦ゲームとして薦められるか」と聞かれれば、そこまでではない。

2026年9月現在はVer.4.00|発売時から調整も進んでいる

Nintendo Switch 2版が発売された2026年9月3日には、全機種向けにVer.4.00が配信された。

内容は動作安定性の向上、不具合修正、バトルシステムやキャラクターバランスの調整など。さらに10種類のミニゲームも追加されている。

Switch 2版だけが新コンテンツを持っているわけではなく、PS5、Xbox Series X|S、Steamでも同じVer.4.00の追加要素を遊べる。

ミニゲームの追加は嬉しいが、ゲーム全体の評価を大きく変えるような大型拡張ではない。

発売時からバランス調整が積み重ねられていることは評価しつつ、ストーリー演出やTeam Up Missionといった作品の根本的な長所・弱点は現在も変わっていない。

オンライン対戦を中心に考えている人は人口面に注意

『All's Justice』はオンライン対戦にも対応するが、2026年9月現在、PS5、Xbox、Switch 2を含む全機種の人口を確認できる公的な数字はない。

公開データを確認できるSteam版では、発売から約7か月が経過した現在、同時接続数はかなり小さくなっている。

ただし、それを根拠に「全機種で過疎」と断定するのは不正確だ。

コンソール版にはSteamとは別のプレイヤーが存在し、発売直後のSwitch 2版についても同じ数字では判断できない。

とはいえ、オンライン対戦だけを長期間遊ぶことを目的に今から購入するなら、人口面は少し慎重に見ておきたい。

公式情報からはプラットフォームをまたいだクロスプレイも確認できず、機種ごとの人口が分かれる可能性がある。

一人用やキャラクター収集まで含めて遊ぶのか、オンライン対戦だけを目当てにするのかで、本作の商品価値はかなり変わる。

Switch 2版は最大30fps|機種を選べるなら無視できない差

2026年9月3日に発売されたNintendo Switch 2版は、TVモード、携帯・テーブルモードともに最大1920×1080、最大30fpsと公式に案内されている。

PS5/Xbox Series X|S版は1920×1080、最大60fps。

PC版も最大60fpsとなっている。

対戦アクションで30fpsと60fpsの差は小さくない。

キャラクターが高速で移動し、攻撃エフェクトが飛び交い、3人の交代も絡むゲームなので、滑らかさを重視するなら60fps対応機種の方が有利だ。

ただし、ここで30fpsという数字だけを理由にSwitch 2版を失敗扱いするのも違う。

2026年9月5日時点では、Switch 2製品版についてフレームタイム、入力遅延、激しい戦闘時のfps推移まで詳細に測定した発売後検証はまだ十分に揃っていない。

したがって、

「30fpsで常に安定する」
「30fpsすら維持できない」

のどちらも現段階では断定しない。

確実なのは、公式上の上限がPS5/Xbox Series X|S版の半分であることだ。

機種を自由に選べる場合、この差は購入時に考慮したい。

Switch 2版ならではの魅力は携帯性とおすそわけ通信

Switch 2版にも、後発移植だからこその明確な利点がある。

最も大きいのは携帯プレイだ。

ストーリーやTeam Up Mission、Hero's Diaryをテレビの前以外でも進められ、好きなキャラクターを手元で動かせる。

キャラクターゲームとして考えると、携帯性との相性は悪くない。

さらにGameChatを使った「おすそわけ通信」にも対応しており、ソフトを持っていない相手と最大2人で対戦できる。

ただしNintendo Switch Onlineへの加入と安定したインターネット環境が必要で、ローカルのおすそわけ通信には非対応。共有プレイで選べるキャラクターも25体に限定される。

便利な機能ではあるが、これだけでSwitch 2版を第一候補にするほどの差ではない。

携帯して遊べること自体をどこまで重視するか。

Switch 2版を選ぶ理由は、最終的にはここへ集約される。

PS5版とSwitch 2版、両方選べるならどちらがいい?

テレビやモニター中心なら、PS5版を優先したい。

PS5版は最大60fps、Switch 2版は最大30fps。

さらに2026年9月5日時点ではPS StoreでPS5版が30%OFFの5,929円となっており、7,920円のSwitch 2版より1,991円安い。

このセールは9月9日までの期間限定なので、恒久的な価格差ではない。

それでも60fpsと30fpsの仕様差は残る。

携帯プレイを必要とせず、PS5も所有しているなら、現時点でSwitch 2版を積極的に選ぶ理由は少ない。

反対に、

  • Switch 2しか持っていない
  • 携帯モードを頻繁に使う
  • GameChatのおすそわけ通信を利用したい
  • Switch 2版の物理パッケージを手元に残したい

という人ならSwitch 2版にも意味がある。

性能だけで優劣を決めるのではなく、どこで遊ぶかまで含めた機種選びが必要なゲームだ。

Switch 2パッケージ版はゲームキーカード

Nintendo Switch 2版には国内パッケージ版が用意されている。

ただし、通常のゲームカードではなくゲームキーカード。

ゲーム本編のデータがカードへすべて収録されているわけではなく、初回プレイ時にはダウンロードが必要になる。

公式の必要容量は18GB+追加データ。

物理パッケージを購入すればインターネット接続や本体容量が不要になる商品ではないため、その点は事前に確認しておきたい。

その代わり、パッケージ内面にはボンズフィルム描き下ろしの「緑谷出久:ライジング」緑谷出久&死柄木弔ビジュアルが使用されている。

ゲームデータを物理メディアで残したい人には向かないが、パッケージ自体をヒロアカのコレクションとして所有したい人には小さくない魅力がある。

Switch 2のパッケージ作品をほかのタイトルと比較したい場合は、Nintendo Switch 2 パッケージソフトTier表も参考にしてほしい。

7,920円を払う価値はある?

通常版だけで68体、ストーリー、Team Up Mission、Hero's Diary、Archive Battle、対戦、コレクション要素まで入っている。

コンテンツ数だけを見れば、7,920円の商品として不足しているわけではない。

評価を難しくしているのは、それぞれの内容にかなり差があることだ。

キャラクター再現は強い。
Hero's Diaryもファン向けとして面白い。

その一方でストーリーは駆け足で、Team Up Missionには反復感があり、対戦システムもキャラクター数ほど深くはない。

そのため、ヒロアカへの思い入れが薄い人へ「約8,000円でも買うべき3D対戦ゲーム」として強く推すのは難しい。

逆に、

最終決戦時のキャラクターを使いたい。
好きな人物で3人チームを組みたい。
1年A組の日常エピソードも見たい。

こうした部分へ価値を感じるファンなら、価格への納得感はかなり上がる。

本作は収録量そのものより、「収録されているヒロアカのキャラクターや場面にどれだけ価値を感じるか」で満足度が変わるゲームだ。

おすすめできる人・しにくい人

ヒロアカを最終章まで追ってきた人には薦めやすい。

本作最大の魅力は最終決戦と68体のキャラクターなので、作品への知識や思い入れがそのまま楽しさへつながる。

好きなキャラクターを操作すること自体を楽しめる人にも相性がいい。対戦ゲームとして極端に難しい操作を要求されず、短時間でも派手な技を出しやすい。

一人用と対戦を両方少しずつ楽しみたい人にも向いている。

反対に、ヒロアカをほとんど知らない人には薦めにくい。

最終決戦から始まる物語は新規向けではなく、キャラクターへの思い入れがなければ68体という最大の長所も弱くなる。

競技性の高い対戦ゲームを探している人にも優先度は低い。キャラクターごとの差を楽しむゲームではあるが、戦闘システムそのものを何百時間も掘るタイプとは少し違う。

また、PS5とSwitch 2を両方持っていてテレビ中心で遊ぶなら、現状は最大60fpsのPS5版を優先したい。

忖度なし評価

評価項目点数評価
戦闘・操作7.33人交代とRisingを使った戦闘は派手で遊びやすい。長期的な深さには物足りなさも残る
キャラクター・原作再現8.9通常版68体と最終決戦時のキャラクター、必殺技や演出まで本作最大の強み
ストーリー・演出6.6重要場面の再現には見応えがあるが、駆け足な展開と演出密度の差が惜しい
一人用コンテンツ7.2モード数は豊富。Hero's Diaryは魅力的だが、Team Up Missionは単調になりやすい
対戦・リプレイ性6.7多数のキャラクターを試す楽しさは大きい。戦闘の反復と長期的なオンライン環境には不安が残る
技術的完成度・機種展開6.8PS5/Xbox Series X
現在の商品価値6.7ヒロアカファン向けの物量は十分だが、約8,000円を万人へ薦められる完成度ではない
総合評価7.1 / 10ファン向けとしては充実。対戦アクションとして見ると人を選ぶ良作

※総合点は7項目の単純平均ではありません。2026年9月現在の収録内容、機種差、価格まで含め、「一本の商品として今薦められるか」で評価しています。

僕のヒーローアカデミア All's Justice -Switch2

『僕のヒーローアカデミア』最終決戦を描く3vs3対戦アクション。通常版だけで68体のプレイアブルキャラクターを収録し、ストーリーモードやTeam Up Mission、Hero's Diaryなど一人用コンテンツも楽しめます。

価格・在庫・仕様や版の違いなどは変動します。購入の際は各ショップの商品ページで最新情報をご確認ください。

総評|原作愛にはしっかり応える。ただし、それだけで8点台にはしない

『僕のヒーローアカデミア All's Justice』には、キャラクターゲームとして分かりやすい強さがある。

通常版だけで68体ものキャラクターを収録し、物語の最終決戦から1年A組の日常まで拾っている。好きな人物を操作し、好きな3人でチームを組み、アニメで見た技を自分で出すという遊びには十分な魅力がある。

ファン向けとしてここまで揃えた点は高く評価した。

その反面、ゲームとして細かく見ていくと粗さも残る。

ストーリーモードは最終決戦を扱うには駆け足で、Team Up Missionは長く遊ぶほど反復が気になる。戦闘も68体というキャラクター数ほど奥深いわけではなく、オンライン人口についても2026年9月から長期的に安心できる状況とは言い切れない。

だから総合評価は7.1/10

ヒロアカファンにとっては、この数字以上に楽しめる可能性が高い。

ただし、それはゲーム側の欠点が消えるという意味ではない。

原作再現とキャラクターの豪華さはかなり強い。
純粋な対戦アクションとしては、もう一段磨き込みが欲しかった。

この二つが同居した作品だ。

機種を選べるなら、テレビ中心では最大60fpsのPS5/Xbox Series X|S版を優先したい。

Nintendo Switch 2版は最大30fpsという差を受け入れる代わりに、携帯できることへ大きな価値を感じる人向けになる。

そして何より、『All's Justice』はヒロアカをこれから知るためのゲームではない。

最終決戦まで見届けた人が、好きだったキャラクターたちをもう一度、自分の手で動かすためのゲーム。

その位置付けなら、本作の魅力も弱点も一番理解しやすい。

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