- 『STAR WARS ゼロ・カンパニー』忖度なしレビュー|XCOM好きは買い?PC版の不具合・おすすめ機種まで評価
- 『STAR WARS ゼロ・カンパニー』忖度なしレビュー|先に結論
- 『STAR WARS ゼロ・カンパニー』とは
- 戦闘が面白い|3APとAdvantageで「一人ずつ動かす」感覚が薄い
- XCOMに似ている。それでも模倣だけでは終わっていない
- Bondがいい|好きな仲間を使うことに、戦術上の理由が生まれる
- 部隊を作る時間まで楽しい
- キャラクターは強い。物語そのものは評価が割れる
- 拠点《巣穴》があるから、仲間が戦闘ユニットだけで終わらない
- パーマデスはOFFにできる|戦術ゲーム初心者にも薦めやすい
- 『The Clone Wars』は見ておくべき?|予習は必須ではない
- 30~40時間で一つの部隊を作るゲーム|周回特化型ではない
- PC版はなぜ重い?|購入者レビューだけの問題ではない
- PC版は今買っていい?|6,900円は魅力だが、安定性優先なら待っていい
- Steam Deckで遊びたいなら、今は見送った方がいい
- PS5・Xbox・PC、どの機種を選ぶ?
- 通常版とデラックス版|ゲームだけ遊びたいなら通常版でいい
- 『STAR WARS ゼロ・カンパニー』忖度なしレビュー評価
- 総評|『STAR WARS ゼロ・カンパニー』はいま買う価値がある?
『STAR WARS ゼロ・カンパニー』忖度なしレビュー|XCOM好きは買い?PC版の不具合・おすすめ機種まで評価
『STAR WARS ゼロ・カンパニー』を説明するとき、「スター・ウォーズ版XCOM」という言葉ほど分かりやすいものはない。
遮蔽物を使って射線を作り、命中率を見ながら敵を撃つ。危険な場所へ踏み込む前にオーバーウォッチを仕込み、負傷した仲間を抱えながら部隊を前へ進める。XCOMを遊んだことがある人なら、最初の戦闘から見覚えのある仕組みがいくつも見つかるはずだ。
ところが、しばらく仕組みを追っていくと、その一言では足りなくなってくる。
各オペレーターが持つ3つのアクションポイントを誰にどう使わせるか。攻撃で蓄積する部隊共有の「Advantage」をどこで切るか。仲間同士を一緒に戦わせ、Bondを深めることで生まれる連携をどう部隊へ組み込むか。スター・ウォーズのキャラクターや設定を並べただけではなく、誰と誰を組ませるかまで戦術にしたことが、本作を一本のゲームとして面白くしている。
その一方で、発売直後のPC版には見過ごせない問題もある。
Steamではレビューの言語や取得条件によって数字が変わるため、本記事では条件を固定する。2026年8月28日17時台に英語レビューを取得した時点では2,683件、そのうち76%が好評で「Mostly Positive(やや好評)」だった。ゲーム内容を高く評価する声が多数派になっている一方、フリーズやスタッター、クラッシュなどPC版の技術状態を理由に評価を下げているケースも確認できる。
つまり今回は、「海外メディアは高得点なのにSteamでは不満がある。どちらが正しいのか」という話ではない。
ゲームは面白いのか。そして、PC版の状態まで含めていま買って後悔しにくいのか。
そこを分けて評価する。
『STAR WARS ゼロ・カンパニー』忖度なしレビュー|先に結論
総合評価は8.6/10。戦術ゲームとしてかなり薦めやすい良作だ。
中でも戦闘は9点級に届いている。
XCOM型の基本を大きく崩したゲームではないが、3APを味方同士で交互に使いながら行動をつなぎ、攻撃で得たAdvantageを次の強力な一手へ回す仕組みがよくできている。防御を固めて敵を待つだけではなく、うまく攻撃を通したターンほど次の選択肢が増えるため、戦場には独特の勢いが生まれる。
Bondも単なる好感度システムではない。
誰を一緒に戦わせるかという編成の判断が、キャラクター同士の関係や新しい戦闘シナジーへ返ってくる。好きな仲間を使い続けることと、強い部隊を作ることが別々になっていないのだ。
一方、すべてが9点級というわけでもない。XCOM経験者には通常の難易度が物足りない可能性があり、敵AIの処理が止まったようになる場面も報告されている。メインストーリーもキャラクターほど評価が安定しておらず、発売時点ではNew Game+も用意されていない。PC版には環境によってフリーズやクラッシュが出るという、もっと直接的な弱点も残る。
それでも戦闘、育成、キャラクターが一つのゲームとしてよくまとまっている。
XCOM好きならかなり有力。スター・ウォーズをきっかけに初めてターン制戦術へ入る人にも薦められる。PC版だけは、快適さを最優先するなら修正を待ってもいい。
これが最初の結論になる。
『STAR WARS ゼロ・カンパニー』とは
『STAR WARS ゼロ・カンパニー(STAR WARS Zero Company)』は、クローン戦争末期を舞台にしたシングルプレイヤー専用のターン制戦術ゲーム。
プレイヤーは元共和国軍士官ホークスとなり、さまざまな経歴を持つオペレーターを集めた「ゼロ中隊」を率いる。開発の中心はBit Reactorで、Electronic Arts、Respawn Entertainment、Lucasfilm Gamesが関わるスター・ウォーズ作品として展開されている。
国内発売日は2026年8月28日。EAの世界同時解禁は8月27日15時UTCで、日本時間では8月28日0時にあたるため、Steamなどでは8月27日、国内向け発売案内では8月28日と表記が分かれている。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 国内発売日 | 2026年8月28日 |
| 開発 | Bit Reactor |
| 発売元 | Electronic Arts |
| 対応機種 | PS5/Xbox Series X|S/PC |
| ジャンル | ターン制ストラテジー/ターン制タクティクス |
| プレイ人数 | 1人 |
| 日本語 | インターフェース・字幕対応/日本語音声なし |
| CERO | B(12才以上対象) |
| スタンダード版 | PC 6,900円/PS5・Xbox Series X|S 8,400円 |
| デラックス版 | PC 8,400円/PS5・Xbox Series X|S 9,800円 |
価格はPCとコンソールで同じではない。スタンダード版ならPCは6,900円、PS5/Xbox Series X|Sは8,400円で、PCの方が1,500円安い。
日本語はインターフェースと字幕に対応する一方、フル音声は英語とドイツ語のみ。日本語字幕で最後まで遊べるが、日本語吹き替え作品ではない。
Nintendo SwitchおよびNintendo Switch 2版は、2026年8月28日時点では発表されていない。
戦闘が面白い|3APとAdvantageで「一人ずつ動かす」感覚が薄い
本作の評価を一番押し上げているのは、やはり戦闘だ。
各オペレーターは基本的に3APを持ち、移動、攻撃、能力などへ使う。ここまでは珍しくないが、『ゼロ・カンパニー』では味方一人の行動をすべて終えてから次へ進む必要がない。
一人を1APだけ動かして敵の位置を確かめ、別の仲間で遮蔽物を崩し、もう一人に射撃させてから最初のキャラクターへ戻る、といった動きができる。手番そのものは部隊単位でも、その中で誰をいつ動かすかはかなり自由だ。
そこへAdvantageが絡む。
敵へダメージを与えるたび部隊共有のAdvantageが増え、最大10まで蓄積する。強力な特殊能力の多くは通常のAPではなくこちらを消費するため、攻撃に成功すると「次に何ができるか」まで増えていく。
この仕組みが戦闘をかなり攻撃的にしている。
慎重に遮蔽物を一つずつ進むだけではなく、ここで敵を一体崩せればAdvantageが入り、そのポイントを使って別の仲間が強力な能力を放ち、さらに盤面を動かせる――そんな連鎖が起こる。
オーバーウォッチも全方向を自動で警戒する方式ではなく、監視する方向と範囲を自分で決める。敵の位置も最初から見えているため、「何が飛び出してくるか分からないから、とりあえず全員で待つ」というXCOM的な進め方だけでは最適になりにくい。
スター・ウォーズらしい能力も、このルールと相性がいい。
敵を押し出して位置を崩したり、高所から落としたり、仲間に追撃させたりすることで、単純な命中率勝負ではない解決法が出てくる。体力の多い敵を正面から何発も撃つより、地形を使って一気に排除した方がいい場面もある。
だから戦闘中に考えているのは、「このキャラクターで誰を撃つか」だけではない。
この一手を、次の誰につなげるか。
その感覚が本作の戦闘を支えている。
XCOMに似ている。それでも模倣だけでは終わっていない
XCOMとの共通点を隠す必要はない。
Bit ReactorにはFiraxisやXCOMに関わった開発者がおり、カバー、射撃確率、オーバーウォッチ、部隊編成、負傷、パーマデスといった基本設計にも、そのDNAははっきり見える。
GamesRadar+も完成版レビューで、XCOM型としてかなり保守的な部分がある一方、オーバーウォッチやAdvantageなどの変更には意味があると評価している。
「XCOMを知らない人が驚くほど新しいゲーム」ではない。
それでも、既存の型を使うこと自体は欠点ではない。
大事なのは、その型の上に何を載せたかだ。
『ゼロ・カンパニー』では、スター・ウォーズの多彩な兵器や能力に加え、仲間同士の関係、三人称視点で歩ける拠点、キャラクターを中心にした物語まで、戦闘から切り離さずに組み込んでいる。
XCOMを別物へ壊してはいない。
むしろ、XCOM型の面白さを理解したうえで、スター・ウォーズのゲームとして作り直した。
その方が本作にはしっくりくる。
Bondがいい|好きな仲間を使うことに、戦術上の理由が生まれる
戦闘以上に「このゲームならでは」と感じるのがBondだ。
キャラクター同士の関係を描くゲームは多いが、本作ではその関係が戦場へ戻ってくる。
同じ仲間を任務へ出し、共に戦わせることで新しい戦闘シナジーが解放される。銀河マップのOperationsでは選択によってBondが強まったり弱まったりする場合もあり、キャラクター同士の関係が会話画面の中だけで完結しない。
この設計のおかげで、編成を数字だけでは決めにくくなる。
もっと効率のいい組み合わせがあっても、この二人をもう少し一緒に戦わせたいと思える。逆に、好きだから使っていた組み合わせから強い連携が生まれれば、その関係自体が部隊の武器になる。
XCOM系では、ユニットに思い入れが生まれることは珍しくない。
『ゼロ・カンパニー』は、その感情を偶然に任せず、最初からゲームシステムへ取り込んだ。
ここはかなり上手い。
部隊を作る時間まで楽しい
ゼロ中隊には固有キャラクターだけでなく、自分で作るオペレーターも加えられる。
武器や戦闘専門分野を組み合わせ、育成途中には二つ目の専門分野も選択できるため、同じ役割のキャラクターでも構成次第で動かし方が変わる。
主人公ホークスも外見や戦闘専門分野を変更できる。
全員を完全な白紙から作るゲームではないので、固有キャラクターの個性はきちんと残る。そのうえで、自分の遊び方に合わせて足りない部分をカスタムオペレーターで補える。
「戦闘が始まれば面白い」のではなく、誰を連れて行くか考えている時間からすでに楽しい。
Bondまで含めれば、性能だけでなく人間関係まで編成材料になるため、部隊を組む楽しさはかなり強い。
キャラクターは強い。物語そのものは評価が割れる
物語については、キャラクターとメインプロットを同じ点数で考えない方がいい。
クローン戦争末期という舞台は非常に合っている。
大きな戦争が続く表舞台から少し外れたところで、元共和国軍士官のホークスと寄せ集めのゼロ中隊が動くため、既存映画やアニメの出来事をそのままゲームにしたものではない。
仲間たちについては完成版レビューでも評価が高い。RPG Siteは物語全体にはやや物足りなさを感じながらも、部隊のキャラクターを本作の大きな魅力として評価している。TechRadarもキャラクターと個別の物語を長所に挙げる一方、中心となる敵役の存在感には弱さを指摘している。
対してWindows Centralは物語そのものもかなり高く評価しており、Mass Effectを連想させるほどキャラクター中心のストーリーに引き込まれたとしている。
つまり、戦闘のように評価がほぼ一致している部分ではない。
このレビューでは、メインストーリーを理由に9点台へ押し上げることはしない。
その代わり、ゼロ中隊の仲間を知り、自分の部隊として好きになっていく過程は、本作の明確な長所として評価したい。
拠点《巣穴》があるから、仲間が戦闘ユニットだけで終わらない
任務が終わると、ゼロ中隊の拠点《巣穴》へ戻る。
戦場では見下ろし視点で指示していた仲間たちと、今度は三人称視点で同じ高さに立ち、会話や準備を進める。拠点のホロテーブルからは、そのサイクルで挑むTactical MissionやOperationsを選ぶ。
Operationsは戦闘を行わない短い作戦で、Intelを消費して報酬を得たり、新しい任務へつなげたりする。選択によってBondへ影響するものもあり、すべてを一度に消化できるわけではない。
XCOMほど厳しい資源管理ゲームではないものの、戦闘と戦闘の間に「部隊として過ごす時間」があるのは大きい。
戦場で負傷した仲間と拠点で再び顔を合わせる。
関係を深めた人物を次の任務へ連れていく。
その往復があるから、ユニットがただの能力値になりにくい。
パーマデスはOFFにできる|戦術ゲーム初心者にも薦めやすい
本作ではパーマデスがデフォルトで有効になっている。
オペレーターのHPが尽きるとダウンして負傷し、パーマデス有効時には3回の負傷で死亡する。死亡した仲間は戻らない。
Bondを育てるゲームだけに、この仕組みとの相性は強烈だ。
長く使ってきた仲間を失えば、戦力が一人減るだけではない。そこまで積み上げてきた関係まで失われる。
だから一手の失敗が怖い。
ただし、パーマデスは強制ではない。EA公式FAQでも、最初からOFFへ変更できると明記されている。
チュートリアルと画面上のヒントも用意され、戦闘外なら難易度を変更できる。StarWars.comの初心者向け公式ガイドも、ターン制戦術ゲームを遊んだことのない人を明確に想定している。
スター・ウォーズは好きだけれどXCOMは知らない、という人でも大丈夫だ。
逆にXCOM経験者なら、通常設定のままでは少し手緩く感じる可能性があるので、難易度を上げ、パーマデスを残した方が本作の緊張感を味わいやすい。
『The Clone Wars』は見ておくべき?|予習は必須ではない
スター・ウォーズの知識は、あれば確実に得をする。
クローン戦争がどのような時代だったのか、共和国、ジェダイ、クローンがどういう状況に置かれているのかを知っていれば、人物の背景や会話から受け取れるものは増える。
ただし、本作はホークスとゼロ中隊を中心としたオリジナルストーリーとして作られている。
映画だけを知っている人でも遊べるし、『The Clone Wars』を全話見終えてからでなければ理解できないゲームでもない。
むしろ、
知らなくても遊べる。知っているほど深く楽しめる。
そのくらいがちょうどいい。
戦術ゲームとしての仕組み自体はスター・ウォーズ知識と無関係なので、シリーズをほとんど知らなくてもXCOM系が好きなら購入候補になる。
30~40時間で一つの部隊を作るゲーム|周回特化型ではない
公式が想定するキャンペーンの長さは平均30~40時間。
戦術ゲームへの慣れや難易度、サイドコンテンツの進め方によって前後する。発売時点ではNew Game+がなく、RPG Siteもクリア後にもう一度遊びたくなる明確なゲーム側の動機が弱い点を欠点として挙げている。
もちろん、二周目に別の部隊編成を試したり、難易度やパーマデスを変えたり、異なるBondを育てたりすることはできる。
ただ、選択によってストーリーが無数のルートへ分岐し、毎回別作品になるゲームではない。
30~40時間という数字だけでコストパフォーマンスを語るつもりはないが、一周のキャンペーンとしては十分な長さがある。
何百時間も繰り返すことを前提にするより、
一つのゼロ中隊を作り、最後まで戦い抜く30~40時間
として考えると、本作の形が見えやすい。
PC版はなぜ重い?|購入者レビューだけの問題ではない
ゲーム内容とは別に、PC版には発売直後ならではの注意が必要だ。
完成版レビューでも結果はかなり違う。
RPG SiteのPC版レビューでは、命令後に味方も敵も20秒近く止まるフリーズ、カメラの異常、まれな完全停止による再起動などが報告されている。
一方、TechRadarではPC版が滑らかに動作し、大きな問題をほとんど経験しなかったとしている。
片方だけを採用して「PC版は壊れている」「問題はほとんどない」と決めることはできない。
環境差が大きいと見るのが妥当だ。
しかもEA自身が、本作について「開発中にCPU側の負荷が高いことが分かった」と説明している。個別のグラフィック設定を落としても、一般的なGPU負荷型ゲームほどフレームレートが改善しない場合があるとして、Ultra設定の推奨スペックをあえて示していない。
推奨環境も軽くはない。
| 項目 | 最低 | 推奨 |
|---|---|---|
| 目標 | 1080p/30fps/Low | 1440p/60fps/High |
| CPU | Core i5-8400/Ryzen 5 2600X | Core i7-10700K/Ryzen 7 3700X |
| メモリ | 16GB | 32GB |
| GPU | GTX 1080/RX 5600 XT/Arc B580 | RTX 3080/RX 7800 XT |
| 容量 | 50GB | 50GB |
さらにEAは、推奨する1440p/60fpsを達成するには、TSRまたはDLSS/FSRなどのアップスケーラーを使うのが最適だと案内している。発売前のPCスペック表から「native」という表現を削除したこともFAQで説明している。
高性能GPUを積んでいるから、それだけで安心とは言いにくい。
PC版は今買っていい?|6,900円は魅力だが、安定性優先なら待っていい
PC通常版は6,900円。
PS5/Xbox Series X|S版より1,500円安く、キーボード&マウスやウルトラワイドといったPCならではの利点もある。
ゲームそのものが面白くないわけではないので、推奨環境を満たし、多少の設定調整や発売直後の不具合を許容できるなら買ってもいい。
ただ、8月28日の時点で「PC版の問題はもう解決した」と判断できる材料はまだない。
PCゲームは環境差があるからこそ、8,400円のコンソール版より1,500円安いという価格だけで決めるより、安定性をどこまで重視するかで選びたい。
急いで遊ぶ必要がなく、クラッシュやスタッターをできるだけ避けたいなら、最初の修正状況を見てからでも遅くない。
Steam版はEA app不要。ただしEAアカウントは必要
ここは表記を分けておきたい。
EA公式FAQでは、Steam版はSteamネイティブであり、EA appをインストールする必要はないと明記されている。
一方、現在のSteam商品ページには、EAアカウントとSteamアカウントが必要で、両者をリンクする必要があると記載されている。
つまり「EA app不要」は正しいが、「EAアカウントも不要」ではない。
なおEAのPC動作環境ページには「オンライン接続条件:なし」と記載されているため、常時オンライン型のゲームと考える必要もない。
Steam Deckで遊びたいなら、今は見送った方がいい
Steam Deckについては、デスクトップPCほど迷わない。
製品版をSteam Deck OLEDとLCDで検証したRPG Siteでは、設定を最低まで落とし、内部解像度を25%まで下げてもカメラ移動時に約11fpsまで落ちる場面があり、後半でも15fps以下になるケースが確認されている。
画質を大幅に犠牲にしても安定した30fpsに届かないのであれば、設定の工夫で解決できる段階ではない。
Steam Deckをメイン機として遊ぶつもりなら、現状は待ち。
PC版一般とは違い、ここはかなり強く言っていい。
PS5・Xbox・PC、どの機種を選ぶ?
PC版の問題を見て「コンソールなら全部安全」とまとめてしまうのも正確ではない。
ただ、発売直後の材料ではPCより判断しやすい。
Xbox Series Xは発売後の実機情報が最も具体的
Xbox Series Xについては、Windows Centralが数十時間プレイした完成版レビューを公開している。
多数のユニットが表示されても60fpsを安定して維持し、大量のボリュームスモークが出る場面では多少低下するものの、フレームレートが問題になることはほとんどなかったとしている。
完全無欠ではない。
敵AIが処理ループへ入りターンが進まなくなるケースや、Day-one patch後にも数回のクラッシュがあったと報告されている。
それでも、PCのようにCPUとGPUの組み合わせまで購入前に考えなくていいことは大きい。
Microsoft Storeでは4K Ultra HD、HDR10、60fps+、Xbox Series X|S最適化にも対応している。
Series Xを持っていて安定性を優先するなら、現時点ではかなり選びやすい。
Series Sは同じSeries X|S最適化タイトルだが、発売後のSeries S単独での詳細な性能検証がSeries Xほど揃っていない。Series Xの結果をそのまま当てはめず、情報が増えるのを待ってもいい。
PS5も有力。PS5 Proなら60fpsの実機報告あり
PS5版はオフラインプレイ、DualSenseの振動、PS5 Pro Enhancedに正式対応する。
PS5 Proを使った完成版レビューではPerformance/Qualityの両モードが用意され、Performanceモードでは画質を少し下げながら60fpsを狙い、全体として滑らかに動作したと報告されている。
通常PS5については、発売後の長時間かつ詳細な性能検証がSeries Xほど揃っていないので、「PS5なら必ず問題なし」とまでは言わない。
それでもPCのような構成差を抱えず、国内パッケージ版も選べるため、有力な購入先であることは変わらない。
通常版とデラックス版|ゲームだけ遊びたいなら通常版でいい
デラックス版の追加内容は、ほぼコスメだ。
「共和国グランド・アーミー」装飾アイテムパックには共和国軍士官制服、第100クローン中隊アーマー、ARCトルーパーアーマーが入り、「シャドウ・コレクティヴ」側にはパイクのヘルメットや各勢力をモチーフにしたタトゥーが含まれる。さらに5種類の武器テーマが追加される。
コンソールは通常版8,400円に対してデラックス版9,800円。
PCは通常版6,900円に対してデラックス版8,400円だ。
デラックス版だけの大型ストーリーや追加キャンペーンがあるわけではない。
クローン・トルーパーや犯罪組織系の装備を細かく着せ替えたいなら選んでもいいが、ゲーム内容が目的なら通常版で十分だ。
『STAR WARS ゼロ・カンパニー』忖度なしレビュー評価
| 評価項目 | スコア | 評価 |
|---|---|---|
| 戦術バトル・ゲームシステム | 9.1 | 3APとAdvantageを軸に、一人の行動を次の仲間へつなげる戦闘が本作最大の強み。 |
| 部隊育成・カスタマイズ | 8.8 | 固定キャラクターと自作オペレーターを組み合わせ、育て方で部隊の性格を変えられる。 |
| キャラクター・Bondシステム | 9.0 | 仲間への愛着を戦闘シナジーへ返す仕組みが優秀。キャラクターと戦術が離れていない。 |
| ストーリー・スター・ウォーズ世界観 | 8.3 | クローン戦争末期とゼロ中隊の組み合わせは魅力的。メインプロットは媒体によって評価が分かれる。 |
| ボリューム・リプレイ性 | 8.1 | 30~40時間の一周は十分だが、発売時点ではNew Game+がなく周回特化型ではない。 |
| 操作性・技術的完成度 | 7.2 | Series XやPS5 Proには良好な実機報告がある一方、PCの環境差とSteam Deckの厳しさは大きな弱点。 |
| コストパフォーマンス | 8.5 | PC6,900円は魅力的。コンソール8,400円でもキャンペーンの密度を考えれば十分に納得できる。 |
| 総合スコア | 8.6/10 | XCOM型の戦術ゲームとしてかなり薦めやすい良作。PC版は現在の技術状態まで見て選びたい。 |
総合8.6点は、7項目を足して割った数字ではない。
戦術部分だけなら9点台に届く。3APとAdvantageによって味方同士の行動をつなぐ面白さがあり、Bondによって好きな仲間を育てることまで部隊編成の意味になる。スター・ウォーズの題材がなくても、ターン制戦術ゲームとして先に面白い。
一方で、30~40時間を終えたあとの周回要素は突出しておらず、物語もキャラクターほど評価が安定していない。そして発売直後のPC版は、問題なく動く環境がある一方、フリーズやクラッシュを経験した完成版レビューも存在する。Steam Deckではさらに厳しい。
だからゲームそのものを9点級と見ながら、2026年8月28日に販売されている「商品」としては8.6点とした。
PC固有の問題を理由に、比較的安定しているSeries XやPS5 Proまで一律に下げるつもりもない。
本体の出来は非常にいい。ただ、どの機種を選んでも同じ評価になるゲームではない。
総評|『STAR WARS ゼロ・カンパニー』はいま買う価値がある?

ある。
XCOM好きなら、かなり強く薦められる。
基本的なルールには見覚えがあるのに、Advantageをためて一気に攻めるリズムや、Bondを考えた部隊作りには本作ならではの面白さがある。XCOMを過去のものにするほど新しいゲームではないが、「こういう戦術ゲームをまた遊びたかった」という人にはしっかり応えてくれる。
XCOMを遊んだことがなくても問題ない。
難易度は変更でき、パーマデスも切れる。スター・ウォーズを入口に初めてターン制戦術へ触れる人を受け入れる作りになっている。
スター・ウォーズファンなら、さらに相性はいい。
ただし、それはライトセーバーやクローン・トルーパーが出るから高評価という話ではない。キャラクターの違いが能力の違いになり、仲間同士の関係がBondとして戦闘へ戻り、クローン戦争末期という状況がゼロ中隊の物語を支えている。その世界をゲームの仕組みとして使えているから評価できる。
シリーズをほとんど知らない人でも、戦術ゲームとして遊ぶことはできる。『The Clone Wars』まで知っていれば人物や時代背景への理解は深くなるが、予習しなければ置いていかれる作品ではない。
PC版だけは少し話が変わる。
6,900円という価格は魅力的で、環境によっては快適に遊べる。それでもEA自身がCPU負荷の高さとアップスケーラー利用について説明し、完成版レビューでも動作状況が分かれている以上、安定性を最優先するなら急がなくていい。
Steam Deckで遊ぶつもりなら、現状は待った方がいい。
Xbox Series Xは発売後の長時間実機レビューで概ね60fpsを維持しており、いま選ぶ機種としてかなり分かりやすい。PS5も有力で、PS5 Proには60fpsの実機報告もある。Series Sについては、Series Xと同じ結果だと決めつけず、もう少し情報を待ちたい。
デラックス版も基本的には必要ない。
追加の中心はコスメなので、クローン戦争時代の衣装や各勢力の装備へ特別なこだわりがなければ通常版を選べばいい。
『STAR WARS ゼロ・カンパニー』は、XCOMという完成された型から逃げなかった。
その代わり、その型を使って、スター・ウォーズのキャラクターと関係性を戦術の中へ持ち込んだ。
だから「スター・ウォーズ版XCOM」という説明は間違っていない。
ただ、実際に中身を追っていくと、その呼び方だけでは少し雑だと分かる。
XCOM型の戦闘が好きなら買い。スター・ウォーズが好きなら、なお買いやすい。PC版だけは、ゲームが面白いかではなく、いま自分の環境で気持ちよく遊べるかまで考えて選ぶ。
発売直後の評価としては、それが一番しっくりくる。
スター・ウォーズの今後のゲーム展開も追いたい人は、つぶログで『Star Wars: Fate of the Old Republic』『STAR WARS GALACTIC RACER』などを紹介したThe Game Awards 2025 新作発表まとめもあわせてどうぞ。