- Windows 11更新後にUSB音声が出ない?9月更新の対象・修正状況・対処法を整理
- Windows 11更新後のUSB音声不具合をMicrosoftが正式確認
- 自分も対象?Windows 11のバージョンと更新プログラム
- USBオーディオ機器すべてが対象ではない
- Microsoftが確認している症状は?
- 9月14日のOOB更新で何が直った?
- 修正版を入れたのにまだ音が出ないのはなぜ?
- 2チャンネルに変えれば直る?
- 自分のPCが今回の不具合か確認する方法
- 今すぐできる対処は?
- KB5124008をアンインストールしてもいい?
- USBオーディオインターフェイスを使うOBS・DTM・配信環境は?
- 完全修正はいつ?
- まとめ|9月14日の修正版でもUSB音声問題は完全解決していない
Windows 11更新後にUSB音声が出ない?9月更新の対象・修正状況・対処法を整理

2026年9月8日のWindowsセキュリティ更新後、一部のPCでUSBスピーカーなどから音が出なくなる問題が発生しています。
Microsoftはこの問題を正式な既知の問題として認めています。ただし、Windows 11を更新した人全員に起きるわけでも、USBオーディオ機器すべてが使えなくなるわけでもありません。
対象として確認されているのは、一部のUSB Audio Class 1.0デバイスです。
また、9月14日には臨時のOut-of-band(OOB)更新が公開されましたが、これですべての症状が直ったわけではありません。
現在のMicrosoft公式ステータスは「Mitigated(軽減)」。8チャンネルや3Dオーディオなどマルチチャンネル時の問題は修正された一方、コード10、完全な無音、音量が0のまま、サウンド設定が使えないといった症状は9月15日時点でも未解決です。Microsoftは引き続き修正に取り組んでいます。
「修正版を入れたのにまだ音が出ない」という場合も、それだけで更新に失敗したとは限りません。
まず、自分のWindows 11のバージョン、9月8日の更新が入っているか、使っている音声機器が今回の条件に当てはまるかを確認しましょう。
Windows 11更新後のUSB音声不具合をMicrosoftが正式確認
問題のきっかけになったのは、2026年9月8日に公開されたWindowsのセキュリティ更新です。
Microsoftは9月11日、この更新後に一部のUSB Audio Class 1.0デバイスが正常に起動できない、または音を出せなくなる問題をWindows Release Healthへ掲載しました。
その後9月14日に内容を更新し、現在の状態を「Confirmed(確認済み)」から「Mitigated(軽減)」へ変更しています。
「軽減」という表現が少し分かりにくいところですが、今回の場合は、
一部の症状は修正されたが、問題全体はまだ解決していない
という状態です。
Microsoftの最新情報では、9月14日の臨時更新によって8チャンネルや3Dオーディオ時の問題が解消されました。一方、ほかの症状については「解決に取り組んでいる」としています。
自分も対象?Windows 11のバージョンと更新プログラム
今回の問題を「KB5124008の不具合」と紹介している記事もあります。
24H2や25H2では確かにKB5124008が該当しますが、Windows 11のバージョンによって9月8日の更新番号は異なります。
| Windows 11 | 9月8日の更新 | 更新後のOSビルド | 9月14日のOOB更新 |
|---|---|---|---|
| 26H1 | KB5124012 | 28000.2954 | KB5129194 |
| 25H2 | KB5124008 | 26200.9445 | KB5129195 |
| 24H2 | KB5124008 | 26100.9445 | KB5129195 |
| 23H2 | KB5122880 | 22631.7582 | KB5129242 |
26H1ではKB5124012、24H2/25H2ではKB5124008が9月8日のセキュリティ更新です。23H2にもKB5122880が公開されています。
Microsoftが9月14日に更新したRelease Healthでは、影響を受けるクライアントとしてWindows 11 26H1、25H2、24H2、23H2まで掲載されています。Windows 10の一部バージョンにも同系統の問題が案内されていますが、本記事ではWindows 11を中心に扱います。
つまり、
「KB5124008が入っていないから自分は関係ない」
とは一概に言えません。
まずWindows 11のバージョンを確認し、そのバージョンに対応する9月8日の更新が入っているかを見る必要があります。
USBオーディオ機器すべてが対象ではない
今回の問題で最も誤解しやすいのがここです。
Microsoftが対象としているのは、
一部のUSB Audio Class 1.0デバイス
です。
USB Audio Classは、USB接続で音声を扱うための標準規格です。USBスピーカー、ヘッドセット、DAC、オーディオインターフェイスなどで利用されることがあります。
ただし、USBでつながる音声機器がすべてUSB Audio Class 1.0というわけではありません。
さらに、Class 1.0機器なら必ず今回の症状が出るという意味でもなく、Microsoftも「some(一部)」としています。
そのため、
「USBスピーカーなら全部対象」
「すべてのUSB DACが使えなくなる」
「USBオーディオインターフェイスは全滅」
といった理解は正しくありません。
Bluetoothや内蔵スピーカーは?
Microsoftが今回の既知の問題として明示しているのはUSB Audio Class 1.0です。
BluetoothイヤホンやBluetoothスピーカー、HDMI/DisplayPort経由の音声、3.5mmアナログ端子などは、今回の問題の対象として案内されていません。
ただし、これは「Bluetoothなどでは絶対に音声トラブルが起きない」という意味ではありません。
Windowsでは出力先の変更、Bluetoothの接続状態、ドライバー、アプリ設定など別の原因でも音が出なくなることがあります。
「Windows Update後に音が出なくなった」という一点だけで、今回のUSB Audio問題と決めつけないことが大切です。
Microsoftが確認している症状は?
Microsoftは、今回の問題で起こり得る症状を具体的に挙げています。
主なものは、
- デバイスマネージャーに「このデバイスを開始できません(コード10)」と表示される
- 音がまったく出ない
- 音量コントロールが反応しない、または0のままになる
- サウンド設定が反応しない、または利用できない
- 通常のステレオでは動くものの、8チャンネルや3Dオーディオなどマルチチャンネル利用時に失敗する
という症状です。
逆に、
「音量が以前より小さい」
「音割れする」
「ノイズが入る」
「Bluetoothが頻繁に切れる」
といった症状までは、今回の既知の問題としてMicrosoftは挙げていません。
コード10が出たら今回の不具合?
「コード10」は今回Microsoftが確認している症状の一つです。
9月8日の更新後、USB Audio Class 1.0機器が突然使えなくなり、デバイスマネージャーで「このデバイスを開始できません(コード10)」と表示されるなら、今回の既知問題と一致します。
ただし、コード10自体は今回初めて登場したエラーではありません。
Windowsでは以前から、デバイスを正常に開始できない場合にコード10が表示されることがあります。
したがって、
コード10がある=必ず9月更新が原因
と断定することもできません。
更新時期、接続機器、ほかの症状まで合わせて判断する必要があります。
9月14日のOOB更新で何が直った?
Microsoftは9月14日、通常の月例スケジュールを待たずにOut-of-band(OOB)更新を公開しました。
OOBは、問題への対応などのためにMicrosoftが臨時で出す更新です。
Windows 11では、
26H1向けにKB5129194、24H2/25H2向けにKB5129195、23H2向けにKB5129242が公開されています。
8チャンネル・3Dオーディオの問題は修正済み
今回のOOBでMicrosoftが明確に「Fixed」としているのは、通常のステレオでは動くものの、8チャンネルや3Dオーディオなどのマルチチャンネルモードにすると失敗する問題です。
24H2/25H2向けKB5129195、26H1向けKB5129194、23H2向けKB5129242のいずれでも修正内容として案内されています。
コード10や完全な無音はまだ未解決
ここが重要です。
OOBの既知の問題欄には現在も、
- コード10
- 音声出力なし
- 音量操作が反応しない/0のまま
- サウンド設定が反応しない/使えない
という症状が残っています。
Microsoftはこれらについて、現在も解決策を開発中としています。
そのため、
「9月14日に修正版が出たからUSBオーディオ問題は全部解決した」
という説明は正しくありません。
修正版を入れたのにまだ音が出ないのはなぜ?
KB5129194やKB5129195などをインストールしたのにUSB機器から音が出ない場合、
「修正版が正しく入らなかったのでは?」
と思うかもしれません。
しかし、今回については修正版の適用に成功していても症状が残る可能性があります。
理由は単純で、9月14日のOOBが修正したのはマルチチャンネル関連の症状だけだからです。
コード10や完全な無音、音量0、サウンド設定が使えない問題については、Microsoft自身がOOB適用後も既知の問題として掲載しています。
つまり、
「修正版を入れたのに直らない」
=
「更新に失敗した」
とは限りません。
現在も未修正の症状に該当している可能性があります。
2チャンネルに変えれば直る?
Microsoftは当初、標準ステレオでは動くもののマルチチャンネル利用時に失敗するケースについて、一部ユーザーから2チャンネルモードへ切り替えると音声が復旧したとの報告があると案内していました。
ただし、これは万能な回避策ではありません。
対象になるのは、
「普通のステレオなら動くが、8チャンネルや3Dオーディオにすると音が出ない」
というタイプの症状です。
コード10でデバイスそのものが開始できない、通常の2chでも完全に無音、といった場合にMicrosoftが2chへの変更を解決策として案内しているわけではありません。
さらに、マルチチャンネルの問題自体は9月14日のOOBですでに修正されています。
最新OOBをまだ導入できない環境でマルチチャンネルだけ失敗している場合の一時的な方法として考える程度でよいでしょう。
自分のPCが今回の不具合か確認する方法
原因を切り分けるには、いきなりドライバーを削除したりWindows Updateをアンインストールしたりする前に、まず3点を確認します。
Windows 11のバージョンを確認する
「設定」→「システム」→「バージョン情報」を開き、「Windowsの仕様」にあるバージョンを確認します。
23H2、24H2、25H2、26H1のどれなのかを見てください。
スタートメニューの検索欄に「winver」と入力して確認する方法もあります。
9月8日の更新が入っているか確認する
「設定」→「Windows Update」→「更新の履歴」を開きます。
確認する番号は、
- 23H2:KB5122880
- 24H2/25H2:KB5124008
- 26H1:KB5124012
です。
これらを入れた直後から症状が出始めたなら、今回の既知問題との一致度は高くなります。
デバイスマネージャーでコード10を確認する
スタートボタンを右クリックして「デバイス マネージャー」を開き、問題が起きているオーディオ機器のプロパティを確認します。
「デバイスの状態」に「このデバイスを開始できません(コード10)」と出ている場合は、Microsoftが今回確認している症状の一つと一致します。
USB Audio Class 1.0か分からない場合は?
ここは一般ユーザーには少し難しい部分です。
Microsoftは今回の問題ページで、Windowsの特定画面を見れば誰でも簡単にClass 1.0かどうか判断できる、という方法までは案内していません。
製品の仕様表、取扱説明書、メーカーのサポートページなどで、
「USB Audio Class 1.0」
「UAC 1.0」
といった記載がないか確認する方が確実です。
分からない場合はメーカーへ問い合わせるのも一つの方法です。
USB接続だからというだけで、Class 1.0と決めつけないでください。
今すぐできる対処は?
現時点では、症状によってできることが違います。
まず最新のWindows Updateを確認する
24H2/25H2向けKB5129195と26H1向けKB5129194は、Windows Update/Microsoft Updateから自動的にダウンロード・インストールされる更新として案内されています。
9月8日の更新で止まっている場合は、
「設定」→「Windows Update」
を開き、最新の更新が適用されているか確認してください。
23H2向けKB5129242は扱いが少し異なり、Microsoftは「詳細オプション」→「オプションの更新プログラム」から入手する方法を案内しています。
マルチチャンネルだけ使えない場合
まず9月14日のOOBを適用します。
それがまだできない状況なら、一時的に2chへ切り替えることで音が復旧するケースが報告されています。
ただし、設定場所は利用しているオーディオ機器やドライバーによって異なります。
コード10や完全無音が残る場合
ここが現時点では厄介です。
Microsoftは9月15日時点で、家庭ユーザー向けに「これをすれば確実に直る」という回避策を提示していません。
Release Healthでは、未解決症状について即時対応が必要なIT管理者にMicrosoft Support for Businessへ連絡するよう案内しています。
家庭用PCなら、
別の音声出力が使える場合は一時的にそちらへ切り替える、オーディオ機器メーカーからドライバーやファームウェア、今回のWindows Updateに関する案内が出ていないか確認する、といった対応が現実的です。
「USBポートを変えれば必ず直る」「ドライバーを入れ直せば解決する」といった方法は、Microsoftが今回の問題に対する確実な解決策として案内しているものではありません。
KB5124008をアンインストールしてもいい?
Windows Update後に問題が起きたなら、
「原因のKB5124008を削除すればいいのでは?」
と考えるのは自然です。
ただし、現時点でMicrosoftは今回のUSB Audio問題に対する公式の回避策として、9月8日の更新のアンインストールを案内していません。
KB5124008やKB5124012などは単なる機能変更ではなく、9月のセキュリティ更新でもあります。
削除すれば、その更新に含まれているセキュリティ修正まで外れる可能性があります。
そのため、まずは自分のバージョン向けに公開されている最新OOBを適用し、それでも未解決症状が残るか確認するのが先です。
特に会社のPCでは、自分の判断でセキュリティ更新を削除せず、IT管理者の指示に従ってください。
USBオーディオインターフェイスを使うOBS・DTM・配信環境は?
動画配信やゲーム実況、DTM、Web会議などでUSBオーディオインターフェイスやUSBマイクを使っている人は、影響が大きくなる可能性があります。
ただし、
「OBSに不具合が起きた」
「DAWが壊れた」
という話ではありません。
使用している機器が今回の問題に該当し、Windows側でUSBオーディオデバイスを正常に開始できなくなれば、その結果としてOBSやDAW、Web会議アプリなどからも音声デバイスを利用できなくなる、という順序です。
特定メーカーや製品について、Microsoftは今回の対象機種一覧を公開していません。
SNSや掲示板で名前が挙がっているだけの製品を「今回の不具合対象」と断定しない方がよいでしょう。
完全修正はいつ?
2026年9月15日時点では、完全修正の日程は発表されていません。
MicrosoftはRelease Healthで、9月14日のOOBによって問題は「partially resolved(一部解決)」したと説明しています。
8チャンネル/3Dオーディオの症状は修正済みですが、それ以外については現在も対応中です。
今後、
- さらにOOB更新が公開されるのか
- 次回の通常更新で修正されるのか
- 具体的に何日に完全修正されるのか
については、Microsoftから発表されていません。
そのため「次の月例更新で必ず直る」といった予測はできません。
今回のような進行中の不具合では、Windows Release Healthと利用中の機器メーカーのサポート情報を確認するのが最も確実です。
まとめ|9月14日の修正版でもUSB音声問題は完全解決していない
2026年9月8日のWindowsセキュリティ更新後、一部のUSB Audio Class 1.0デバイスで音が出なくなる問題をMicrosoftが正式に確認しています。
Windows 11では23H2、24H2、25H2、26H1が最新の影響対象に含まれています。
9月14日にはOOB更新が公開され、8チャンネルや3Dオーディオなどマルチチャンネル時の問題は修正されました。
しかし、
コード10、完全な無音、音量が0のまま、サウンド設定が使えない問題はまだ残っています。
修正版を入れても音が戻らない場合、それだけでOOBの導入失敗とは限りません。現在の修正版ではまだ直っていない症状に該当している可能性があります。
まずWindowsのバージョンと更新履歴を確認し、最新OOBが入っているか、使っている機器がUSB Audio Class 1.0に該当するかを確認してください。
そして、9月更新を削除することを最初の対処法にはしないこと。
完全修正の時期はまだ発表されていないため、コード10や無音が続いている場合は、Microsoftの追加修正と機器メーカーの案内を待つ必要があります。