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テレ東「バス旅」はなぜ8カ月ぶり?前園真聖の事故・放送見送りから9月12日再開まで

テレ東「バス旅」はなぜ8カ月ぶり?前園真聖の事故から9月12日再開まで

テレ東「バス旅」が約8カ月ぶりに9月12日再開することを伝えるアイキャッチ

テレビ東京の「バス旅」シリーズが、約8カ月ぶりに帰ってきます。

2026年9月12日(土)18時30分から放送されるのは、『土曜ゴールデン 路線バスで鬼ごっこ~太川陽介から逃げ切れ~【茨城・水戸】』。シリーズの新作が放送されるのは、1月9日の「路線バスで鬼ごっこ」静岡編以来です。

では、なぜこれほど間が空いたのでしょうか。

その空白期間中の2月28日、『バスVS鉄道乗り継ぎ対決旅』のロケで前園真聖さんが右膝を負傷する事故が発生しました。テレビ東京は外部の法律事務所を交えて事故原因を調査し、安全確認や制作スケジュールの問題を認定。8項目の再発防止策をまとめ、事故が起きた収録回については放送を見合わせることを決めています。6月4日には、ほかの「バス旅シリーズ」も安全対策を徹底したうえで制作を再開すると説明しました。

ただし、テレビ東京が「事故を理由にバス旅を8カ月休止する」と発表していたわけではありません。

正確には、新作放送が約8カ月空き、その間に事故の調査、再発防止策の策定、事故回の放送見合わせ、制作再開という経過があったということになります。

テレ東「バス旅」はなぜ約8カ月ぶりの放送になった?

まず、1月から9月までの流れを並べると分かりやすくなります。

日付出来事
1月9日「路線バスで鬼ごっこ」冬の静岡決戦を放送
2月28日「バスVS鉄道」ロケで前園真聖さんが負傷
3月6日テレビ東京が事故を公表、前園さんが手術
4月23日外部法律事務所を交えた調査結果と再発防止策を公表
4月28日8項目の再発防止策を文書で公表
6月4日事故回の放送見合わせ、バス旅シリーズの制作再開方針を発表
9月12日「路線バスで鬼ごっこ」水戸編を放送

1月9日に放送されたのは、太川陽介さんが鬼となって逃げる出演者を追う「路線バスで鬼ごっこ」の静岡編でした。次のシリーズ新作が9月12日なので、放送間隔としては約8カ月になります。

その間に起きた最大の出来事が、2月28日の前園さんの負傷事故でした。

事故後、テレビ東京はすぐに通常どおりシリーズを進めたわけではありません。外部の法律事務所を交えて原因を調べ、4月に調査結果と再発防止策を発表。6月4日には事故が起きた収録回の放送を見合わせる判断を示す一方、シリーズ自体については安全対策を徹底して制作を再開すると明らかにしています。

ここから見ると、今回の9月12日放送は、事故後に安全管理を見直した「バス旅シリーズ」が再び新作を放送するタイミングと捉えるのが自然です。

一方で、「2月の事故だけが理由で9月まで放送できなかった」とまではテレビ東京は説明していません。

そのため、「事故で8カ月間ずっと休止していた」と言い切るより、「約8カ月ぶりの新作放送。その間に事故と安全対策の見直しがあった」と整理する方が正確です。

前園真聖はロケ中に何をして負傷した?

事故が起きたのは2026年2月28日の15時過ぎです。

収録していたのは『旅バラ・バスVS鉄道乗り継ぎ対決旅』。番組内の「ミッション」として、ブランコから靴を飛ばし、前方にいる人がキャッチするというゲームを撮影していました。

テレビ東京が4月に公表した調査結果によると、前園さんはブランコに乗っていた側ではありません。

飛んできた靴を受け取ろうとした際、不安定な斜面で体勢を崩して転倒し、右膝を負傷しました。診断は「右膝外側半月板損傷」です。

3月6日に手術が行われ、テレビ東京は当時、通常歩行について「約1カ月半以降の見込み」と発表しています。前園さんのマネジメント側からは「全治半年」と説明されました。

この二つは意味が違います。

「約1カ月半」は日常的に歩けるようになるまでの見込みであり、けがそのものが1カ月半で治るという意味ではありません。

事故前に「危険ではないか」と指摘されていた

今回の事故で重く受け止められたのは、転倒した場所だけではありません。

テレビ東京は事故を最初に公表した3月6日の段階で、ミッションについて出演者サイドから危険性などを指摘され、内容の変更を求められていた状況だったことを明らかにしています。

4月の調査結果では、さらに具体的な経緯が示されました。

撮影時、出演者からミッションの安全性に加え、クリア条件が難しすぎるのではないかという指摘があり、現場では一部内容を修正。それでも安全面の確認に不十分な点が残り、前園さんの負傷につながったとテレビ東京は説明しています。

ここで注意したいのは、「前園さん本人が中止を求めたのに無視された」と単純化しないことです。

テレビ東京が公表しているのは「出演者サイド」「出演者から」の指摘です。誰がどの言葉で何を求めたのかまでは、公開資料からは分かりません。

ただ、安全面への懸念が撮影前から出ていたにもかかわらず、結果として安全確認が十分ではなかったという点については、テレビ東京自身が認めています。

外部の法律事務所を交え、出演者・スタッフ14人を調査

テレビ東京は事故後、局内だけで原因を確認したわけではありません。

外部の法律事務所の協力を得て、制作スタッフや出演者など計14人に対し、弁護士によるヒアリング調査を行いました。

4月23日の定例会見で、吉次弘志社長は調査結果について、安全確認に不十分な点があったとの認識を示しています。

調査で事故の主な原因として挙げられたのは、次の4点でした。

1.今回は番組オリジナルのミッションだった

「バス旅」ではこれまで、一般の人も体験できるゲームやアトラクション、飲食サービスなどをミッションとして利用するケースが多くありました。

ところが事故が起きた回では、番組側が独自に考案したミッションを実施していました。

独自の企画を作ること自体が問題なのではなく、そこには既存のアトラクションとは違う安全確認が必要だったということです。

2.オリジナル企画に合わせた安全管理が不十分だった

番組側が独自に作ったミッションだったにもかかわらず、それに応じた安全管理が十分ではなかったことも事故原因として挙げられました。

実際、出演者から安全性への指摘が出て一部を変更した後も、確認に見落としがあったとテレビ東京は説明しています。

3.制作スケジュールに余裕がなかった

事故そのものだけを見ると「斜面で転倒した」とも説明できます。

しかしテレビ東京の調査は、さらに制作過程まで問題にしています。

ロケスケジュールがギリギリで、企画の安全性を多角的な視点から議論し、検討し直す時間的な余裕がなかったことも原因の一つとされました。

4月23日の会見では、ゲームやミッションの細かなルールを決める時期がギリギリだったため安全確認が不十分になったことについて、「大きな問題があった」との認識も示されています。

4.けがや体調変化への備えも十分ではなかった

もう一つ指摘されたのが、出演者の体調変化やけがへの備えです。

調査では、事前の安全対策だけでなく、けがが起きた後の対応についても十分に検討されていなかったとされています。

つまりテレビ東京は今回の事故について、一人の出演者がたまたま転倒したという結論にはしていません。

企画、安全管理、制作スケジュール、救護まで含めた制作体制の問題として原因を整理したことが分かります。

事故後に追加された8つの安全対策

調査結果を受け、テレビ東京は4月28日に8項目の再発防止策を文書で公表しました。

正式な文書では「ロケ前」と「ロケ実施中」に分けられています。

ロケ前

  • 番組オリジナルのゲームやアクティビティでは、下見時間を十分に確保する
  • 現場で事前シミュレーションを重ね、安全性を詳しく検証する
  • 制作会社のプロデューサーが下見できない場合は検証映像を共有し、多角的に安全性を確認する
  • 制作スケジュールを改善し、ミッションを事前に十分検討する時間を確保する
  • 天候変化や不測の事態に備え、複数の代替プランを用意する

ロケ実施中

  • 身体的負担が予想される場合は、看護師やトレーナーを帯同させるなど救護体制を整える
  • 出演者から安全性への疑問が出た場合は、撮影をいったん中断し、出演者と制作スタッフ双方で十分に協議する
  • 番組制作のガイドラインなどを見直し、安全対策を強化したマニュアルを整備してスタッフへ周知する

なかでも今回の事故とのつながりが分かりやすいのが、出演者から安全性への疑問が出た場合には撮影を一度止めるというルールです。

事故が起きた収録では、実際に出演者から懸念が示され、一部を変更しながら撮影を続けています。

今後は同じような場面で、そのまま現場判断だけで進めるのではなく、いったん撮影を中断して出演者と制作側で協議することになります。

事故が起きた「バスVS鉄道」の回は放送される?

事故が発生した2月28日の収録回については、放送見合わせが正式に決まっています。

テレビ東京は6月4日開催の「2026年5月定例会見」で、当該回を放送するか検討した結果、放送を見合わせることにしたと説明しました。

前園さん本人にも所属事務所を通じて説明し、了承を得たほか、ほかの出演者やロケ協力先にも安全対策が不十分だったため放送を見送る考えを伝えたとしています。

したがって、9月12日の放送は、

「2月に事故が起きた回をようやく放送する」

というものではありません。

なお、テレビ東京が使っている表現は「放送を見合わせる」です。

「永久にお蔵入りになった」「今後絶対に放送されない」とまでは発表されていないため、そこまで話を広げるのは避けた方がよいでしょう。

6月4日には「バス旅シリーズ」の制作再開を表明

事故回の放送見合わせを発表した6月4日、テレビ東京はシリーズの今後についても説明しました。

『バスVS鉄道乗り継ぎ対決旅』だけでなく、ほかの「バス旅シリーズ」についても同様に安全対策を徹底し、制作を再開するとしています。

さらに、実際にロケを再開する場合には、出演者へ再発防止策や安全対策を事前に説明・確認する場を設け、出演者と制作側が認識を共有したうえで番組を作る方針も示しました。

つまり、「バス旅」は9月まで制作自体が完全に止まっていたわけではありません。

4月に安全対策をまとめ、6月には制作再開を正式に表明。その後、新作として9月12日の「路線バスで鬼ごっこ」が放送される流れです。

9月12日に再開するのは別企画「路線バスで鬼ごっこ」

9月12日に放送されるのは、事故が起きた「バスVS鉄道」ではありません。

正式タイトルは、

『土曜ゴールデン 路線バスで鬼ごっこ~太川陽介から逃げ切れ~【茨城・水戸】』

放送時間は18時30分~20時55分です。

舞台は茨城県の水戸エリア。

太川陽介さんが率いる鬼チームが、路線バスを乗り継ぎながら逃げる5人を追いかけます。

出演者は次の8人です。

鬼チーム

  • 太川陽介
  • 草薙航基(宮下草薙)
  • 村重杏奈

逃げ子チーム

  • 水野真紀
  • マギー
  • クロちゃん
  • 大江裕
  • 王林

逃げ子チームは19時までに5人合計で15カ所のチェックポイントをクリアできれば勝利。太川さん側は、それまでに5人全員を捕まえることを目指します。水戸周辺に設けられたチェックポイントはグルメが中心です。

1月9日の前回放送も「路線バスで鬼ごっこ」だったため、約8カ月ぶりの新作は同じ企画での再開となります。

前園真聖は9月12日に出演する?

前園真聖さんは、9月12日の番組には出演しません。

テレビ東京の公式番組ページに掲載されている出演者8人の中に、前園さんの名前はありません。

今回の「再開」は、

前園さんが「バス旅」に復帰する

という意味ではなく、

前園さんの負傷事故後、初めて「バス旅シリーズ」の新作が放送される

という意味です。ORICON NEWSも、事故発表後初のシリーズ放送と伝えています。

この二つは混同しない方がよいでしょう。

前園真聖は現在どうしている?

前園さんは事故後、右膝のリハビリを続けています。

8月5日には自身のInstagramで、負傷から約5カ月がたった時点でも、負荷がかかると腫れや痛みが出ること、仕事や移動の後にはむくみや膝のこわばりを感じることなどを明かしました。

当初は全治半年との診断でしたが、焦らずリハビリを続ける考えを示し、週2回の病院でのリハビリに加え、ジムやプールでもトレーニングしていると説明しています。

8月20日の投稿ではさらに段階が進み、片足に体重をかけたステップ運動にも取り組んでいました。

少なくとも8月下旬までは、前園さんは復帰に向けたリハビリを継続していたことが確認できます。

一方で9月6日時点では、

「完治した」
「『バスVS鉄道』への復帰が決まった」

といった発表は確認できません。

「バス旅は8カ月休止していた」は少し違う

今回のニュースを見て、

「前園さんの事故でバス旅が8カ月休止していたのか」

と思った人もいるかもしれません。

ただ、ここは少し違います。

事実として、「バス旅シリーズ」の新作放送は1月9日から9月12日まで約8カ月空きました。

その間には前園さんの事故があり、テレビ東京は原因調査と再発防止策の策定を行いました。事故が起きた「バスVS鉄道」の収録回は放送見合わせとなり、6月4日にはシリーズ全体で安全対策を徹底して制作を再開すると発表しています。

しかし、

「事故を理由にバス旅全体を8カ月休止する」

という告知が出されていたわけではありません。

また、6月には制作再開が表明されているので、8カ月間ずっと制作そのものが停止していたとも言えません。

そのため、今回の経緯は、

「事故で8カ月休止していた」ではなく、「新作放送が約8カ月空き、その間に事故の調査と安全対策の見直しを経て制作が再開された」

と考えるのが一番正確です。

まとめ|事故回ではなく「路線バスで鬼ごっこ」で約8カ月ぶりの新作

テレビ東京の「バス旅シリーズ」は、2026年9月12日に約8カ月ぶりの新作が放送されます。

前回は1月9日の「路線バスで鬼ごっこ」静岡編でした。

その後、2月28日の「バスVS鉄道乗り継ぎ対決旅」ロケで前園真聖さんが転倒し、右膝外側半月板を損傷。テレビ東京は外部の法律事務所を交えて14人にヒアリングを行い、安全確認だけでなく、オリジナル企画の管理や制作スケジュール、けがへの備えにも問題があったと認定しました。

事故後には8項目の再発防止策が追加され、出演者から安全性への疑問が出た場合には撮影を一時中断して協議するルールも盛り込まれています。事故が起きた収録回は放送見合わせとなりました。

6月4日には、ほかの「バス旅シリーズ」も安全対策を徹底したうえで制作を再開するとテレビ東京が説明。

そして9月12日に放送されるのが、事故回とは別の「路線バスで鬼ごっこ」水戸編です。前園さんは出演しません。

「バス旅が事故で8カ月間ずっと休止していた」というより、新作放送が空いた約8カ月の間に、安全管理の問題を検証し、再発防止策を整えたうえでシリーズの制作再開へ進んだ――というのが、テレビ東京の公式発表を時系列で追ったときに見えてくる経緯です。

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