- Faraday Bluesとは?TGS2026世界初公開|52枚のカード・64エンディングを解説
- 『Faraday Blues』はTGS2026で世界初公開された完全新作
- 結局どんなゲーム?「カードで戦う」のではなく、人物を配置して過去を書き換える
- 主人公Linaの両親は、なぜか娘の存在を知らない
- 52枚のカードとは?「52人の登場人物」という意味ではない
- 「Reset the Board」で人物の配置を変え、同じ過去を別の形でやり直す
- 全員を救えるとは限らない|「人は同時に複数の場所へ行けない」が戦略になる
- OrderとEntropyで人物の状態やカードも変化する
- 3つの時代=3つの相互につながったビジュアルノベル
- エンディングは64種類|すべてが「成功」とは限らない
- 条件を満たすと「隠された第4タイムライン」も存在する
- 制作陣|『ドキドキ文芸部!』のSatchely氏も参加
- 発売は2027年|Xbox独占ではなくSteam・PlayStation版もある
- Steam版は日本語インターフェース・字幕に対応予定
- 発売日・価格・Game Passなど、まだ分かっていないこと
- まとめ|『Faraday Blues』のカードは、家族の歴史そのものを組み替えるために使う
Faraday Bluesとは?TGS2026世界初公開|52枚のカード・64エンディングを解説

2026年9月17日、「XBOX Tokyo Game Show 2026 Broadcast」でSerenity Forgeの完全新作『Faraday Blues』が世界初公開されました。
主人公はLinaという少女。知らない場所で目を覚ました彼女は、古いコンピューターに導かれて奇妙なカードテーブルへたどり着きます。そこに並んでいたのは、自分の両親の顔が描かれたカード。しかし、その両親はLinaの存在を知りません。
本作で使うのは52枚のカードです。ただし、カードを出して敵へ攻撃するゲームではありません。人物を過去の出来事へ配置し直し、記憶やアイテム、人間関係まで変化させながらFaraday家の歴史を書き換えていく、ビジュアルノベルと戦略的なカードシステムを組み合わせたSFアドベンチャーです。
物語は3つの時代、3つの相互につながったビジュアルノベルにまたがり、用意される結末は64種類。さらに公式サイトでは、条件を満たすことで「隠された第4タイムライン」が開くことまで明かされています。
まだ国内では情報の少ないタイトルなので、本記事では「結局どんなゲームなのか」を中心に、52枚のカードの意味、時間をリセットする仕組み、64エンディング、対応機種、日本語対応まで、2026年9月17日時点で確認できる公式情報を整理します。
『Faraday Blues』はTGS2026で世界初公開された完全新作
『Faraday Blues』が初めて正式に披露されたのは、2026年9月17日の「XBOX Tokyo Game Show 2026 Broadcast」です。
Xbox公式は「World Premiere」と明記しており、Serenity Forge創業者で本作のゲームディレクターを務めるZhenghua Yang氏も、Xbox Wireで今回の放送が本作の世界初公開だったと説明しています。
既存タイトルの続報ではなく、TGS2026で突然姿を現した新規タイトルです。
TGS2026で発表されたほかのタイトルも確認したい場合は、東京ゲームショウ2026の最新情報まとめもあわせてどうぞ。
結局どんなゲーム?「カードで戦う」のではなく、人物を配置して過去を書き換える
国内記事では「SFビジュアルノベル」「ストラテジーカードゲーム」など複数の呼ばれ方をしています。
Xbox Wireでは「surreal sci-fi adventure」、Serenity Forge側ではSFアドベンチャーと戦略的カードゲームを組み合わせた作品として紹介されています。
ここで誤解しやすいのが「カードゲーム」という部分です。
『Faraday Blues』のカードは、モンスターを召喚したり敵へダメージを与えたりするためのものではありません。
52枚のデッキには人物、記憶、アイテムなど、Faraday家の歴史に関係する要素が含まれています。プレイヤーは人物カードを会話、場所、重大な出来事へ配置し、その状態で過去へ入り直して結果の変化を見届けます。
一般的なビジュアルノベルのように文章中の選択肢だけを選び直すのではなく、「その場に誰がいたのか」そのものを変更するのが本作の大きな特徴です。
主人公Linaの両親は、なぜか娘の存在を知らない
主人公Linaは、見知らぬ場所で目を覚ました謎の少女です。
古いコンピューターを通じてカードの置かれたテーブルを発見し、その中に自分の両親の顔が描かれた2枚のカードを見つけます。
ところが両親は、Linaが誰なのかを知りません。しかも二人の人生には、すでにいくつもの悲劇が起こっています。
そこでLinaは盤面をリセットし、過去へ介入することになります。
現時点では、Linaのフルネーム、年齢、どの時代に属する人物なのか、なぜ両親が彼女を知らないのかは明かされていません。「未来から来た」「存在を歴史から消された」といった設定も公式には確認されていないため、まだ物語上の謎として残されています。
52枚のカードとは?「52人の登場人物」という意味ではない
公式が明記しているのは「52-card deck」です。
52枚すべてが人物カードというわけではなく、人物に加えて記憶やアイテムなど、Faraday家の過去を構成するさまざまな要素が含まれます。
Serenity Forge公式では、アパートを探索して人物カードを発見し、集めたカードを盤面へセットすると説明されています。そのため、少なくとも人物カードについてはゲームを進めながら収集していく仕組みです。
52枚すべてを最初から持っているのか、カードの種類が何枚ずつ存在するのかといった内訳までは公開されていません。
「Reset the Board」で人物の配置を変え、同じ過去を別の形でやり直す
Serenity Forgeがシステム名として紹介しているのが「Reset the Board」です。
集めた人物カードを盤面へ配置し、時間をリセット。同じ出来事を異なる人物構成で体験し直します。
Xbox Wireでは、仕組みを理解しやすい具体例も紹介されています。
- 寝室の外にいる人物を別の人物へ置き換える
- 別々の人物を同じ時間に一緒に過ごさせる
- 特定の人物に記憶やアイテムを発見させる
こうした小さな変更が、人間関係だけでなく数十年後の未来まで影響する可能性があります。
一度見た場面の別ルートを選ぶというより、登場人物そのものを動かして歴史の条件を組み替えていくゲーム、と考えると分かりやすいでしょう。
全員を救えるとは限らない|「人は同時に複数の場所へ行けない」が戦略になる
カード配置に戦略性を生む重要なルールが、「人物は同時に複数の場所へ存在できない」ことです。
たとえば、ある人物を小さな出来事へ参加させると、その人物は直後に起こる重大事件には参加できない場合があります。
ひとつの人間関係を救ったことで、別の誰かが最悪のタイミングで一人になってしまう。うまくいったように見えた配置が、別の悲劇につながることもあります。
「正しい選択肢を見つければ全員助かる」という単純な分岐ではなく、限られた人物をどこへ配置するかを考えること自体がゲームになっています。
OrderとEntropyで人物の状態やカードも変化する
人物は物語の中でOrderまたはEntropyへ傾いていきます。
状態が変わるとカードのスートが変化したり、カードそのものが別の形へ変化したりし、後のタイムラインで取る行動にも影響します。
ただし、Order=善、Entropy=悪といった単純な善悪パラメータだとは公式から説明されていません。日本語では「秩序」「エントロピー」と訳すことはできますが、現段階ではゲーム内での具体的な意味付けを決めつけない方がよさそうです。
回収した「記憶」を人物カードへ装備できる
カードにはアイテムや記憶を組み合わせる要素もあります。
公式では、回収した「salvaged memories」を人物カードへ装備し、その後の判断へ影響を与えられると説明されています。
一方で、こうした効果には使用制限やクールダウンがあり、小さな出来事で使うのか、重要なイベントまで残しておくのかという判断も必要になります。
具体的に何回使えるのか、何イベント待てば再使用できるのかといった詳細ルールは、まだ公開されていません。
3つの時代=3つの相互につながったビジュアルノベル
Zhenghua Yang氏は本作について、「three interconnected visual novels」と説明しています。
Faraday家を追う物語は3つの異なる時代に分かれ、それぞれでビジュアル、雰囲気、語り方、探索するアパートの姿まで変化します。
ただし、3本の独立した短編が収録されているわけではありません。
最初の時代で変わった人間関係、記憶、アイテム、人物の状態、到達した結末などが次の時代へ引き継がれ、最後の時代ではそれまでに積み重ねた変更の結果を見ることになります。
Serenity Forge公式には「205X」「20XX」といった表記もありますが、3つの時代すべての正確な年代はまだ明かされていません。
エンディングは64種類|すべてが「成功」とは限らない
『Faraday Blues』には、3つの物語を通して64種類のエンディングが用意されています。
重要なのは、「64通りのハッピーエンド」という意味ではないことです。
Xbox Wireでは、一部は成功と言える結末になるものの、多くはそうではないと説明されています。誰かを助けた代償として別の悲劇が起こったり、一見良い結末に見えても後からその代償が分かったりする場合があります。
64個のうちどれが最終エンドなのか、ゲームオーバー的な結末を含むのか、「真エンド」と呼べるものがあるのかは未発表です。
条件を満たすと「隠された第4タイムライン」も存在する
基本構造は3つの時代、3つのビジュアルノベルですが、それだけでは終わりません。
Serenity Forge公式は、特定条件を満たすことで「hidden fourth timeline」が解放されることも明かしています。
その先では「謎めいた超富豪」の動機を探ることになるとされていますが、人物名やFaraday家との関係はまだ不明です。
また、第4タイムラインが「4本目の完全なビジュアルノベル」なのか、通常ルートとは異なる特殊な終盤パートなのかも説明されていません。
公式紹介には「permanently forgotten(永久に忘れられる)」という気になる表現も登場しますが、Linaが存在ごと消えるのか、家族から忘れられるのか、ゲームシステム上の制限を示しているのかは現時点では謎のままです。
制作陣|『ドキドキ文芸部!』のSatchely氏も参加
開発・販売は米国コロラド州ボルダーを拠点とするSerenity Forgeです。
| 人物 | 『Faraday Blues』での役割 | 補足 |
|---|---|---|
| Zhenghua Yang(Z) | ゲームディレクター | Serenity Forge創業者。Xbox Wireの紹介記事も本人が執筆 |
| Satchely | 共同制作者/リードアーティスト | 『Doki Doki Literature Club!』のキャラクターアーティストとして知られる |
| Kevin Ye | ナラティブディレクター | 物語面を担当 |
| Kris Wilson | 音楽制作に参加 | 『Cyanide & Happiness』のクリエイターとして紹介 |
| Nichole Goodnight | 声優として出演 | 『Slay the Princess』のPrincess役。Faraday Bluesでの役名は未発表 |
Satchely氏については「『ドキドキ文芸部!』の作者が作るゲーム」とするのは不正確です。正しくは、同作のキャラクターアーティストとして知られるSatchely氏が、本作では共同制作者・リードアーティストを務めます。
Nichole Goodnight氏についても出演までは発表されていますが、Lina役かどうかは明かされていません。その他のキャストは今後発表予定です。
発売は2027年|Xbox独占ではなくSteam・PlayStation版もある
発売時期は2027年予定です。具体的な月日までは発表されていません。
Xboxの番組で世界初公開されたためXbox専用タイトルに見えますが、『Faraday Blues』はXbox独占ではありません。
Serenity Forge公式ではSteam、PlayStation、Xbox向けの展開が案内されており、PS5版も発表されています。
| プラットフォーム | 2026年9月17日時点 |
|---|---|
| Xbox Series X|S | 2027年発売予定 |
| Xbox PC | 2027年発売予定 |
| Xbox Cloud | 対応予定 |
| PC(Steam) | 2027年発売予定 |
| PlayStation 5 | 2027年発売予定 |
| Nintendo Switch 2 | 未発表 |
| Nintendo Switch | 未発表 |
| PlayStation 4 | 未発表 |
Xbox Play Anywhereにも対応
Xbox版はXbox Play Anywhere対応です。
対応するXboxコンソールとWindows PCでは、一度購入すれば両方で遊べ、セーブデータや実績も共有できます。
Xbox Cloudにも対応予定ですが、具体的な利用条件はまだ発表されていません。
また、Xbox番組で発表された作品ではありますが、2026年9月17日時点でGame Pass対応の発表はありません。Xbox Play AnywhereとGame Passは別の仕組みです。
Steam版は日本語インターフェース・字幕に対応予定
日本で遊ぶ場合に気になる日本語対応も、Steamではすでに確認できます。
| 日本語 | Steam掲載状況 |
|---|---|
| インターフェース | 対応予定 |
| 字幕 | 対応予定 |
| 日本語音声 | 対応表記なし |
そのため、少なくともPC版では日本語テキストでプレイできる予定です。一方、日本語フルボイス対応とは確認できません。
発売日・価格・Game Passなど、まだ分かっていないこと
世界初公開されたばかりということもあり、製品情報には未発表の部分がまだ多く残っています。
- 2027年の具体的な発売日
- 価格
- Game Pass対応
- Nintendo Switch 2/Nintendo Switch版
- 日本語音声
- Linaの声優
- Linaの年齢やフルネーム
- 両親がLinaを知らない理由
- 3つの時代すべての具体的な年代
- 52枚のカードの完全な内訳
- Order/Entropyとスートの詳細ルール
- 64エンディングの分類や真エンドの有無
- 第4タイムラインの規模
- 体験版
- パッケージ版
- 予約特典や各種エディション
特に「Xbox番組で発表されたからGame Pass対応」「カードを使うからローグライクデッキビルダー」といった部分は、現時点の公式情報からは判断できません。
まとめ|『Faraday Blues』のカードは、家族の歴史そのものを組み替えるために使う
『Faraday Blues』は、TGS2026のXbox公式配信で世界初公開されたSerenity Forgeの新作です。
52枚のカードを使いますが、敵と戦うためのカードゲームではありません。人物を過去の出来事へ配置し直し、記憶やアイテム、人間関係を変えることで、Faraday家の未来そのものを書き換えていきます。
しかも人物は同時に複数の場所へ行けません。誰かを救うために動かした人物が別の事件に間に合わず、新しい悲劇が生まれることもあります。
その結果として生まれるのが64種類のエンディングです。3つの時代で積み上げた変更は次の時代へ持ち越され、条件次第では隠された第4タイムラインにも進めます。
発売は2027年予定。Xbox Series X|S、Xbox PC、Steam、PS5向けに展開され、Xbox CloudとXbox Play Anywhereにも対応予定です。Steamでは日本語インターフェース・字幕への対応も掲載されています。
価格や具体的な発売日、Nintendo Switch 2版、Game Pass、日本語音声などはまだ未発表です。発表されたばかりの作品ですが、「カードを選ぶ」のではなく「誰をその出来事へ送り込むか」で歴史そのものを変える仕組みは、現段階でもかなりはっきり見えてきています。