- ドラクエ9のすれちがい通信は今も可能?やり方と配信クエスト【2026年】
- ドラクエ9のすれちがい通信は2026年もできる?
- すれちがい通信のやり方|リッカの宿屋で呼び込みを開始する
- ドラクエ9は3DS・2DSでもすれちがい通信できる?
- すれちがい通信ができないときに確認したいこと
- 宝の地図は今でもすれちがい通信で交換できる?
- ドラクエ9の配信クエストは2026年でも入手できる?
- 2014年に終了したWi-Fiショッピングとは何だったのか
- 2018年と2024年にも任天堂の通信サービスが終了したけれど大丈夫?
- ドラクエ9の通信機能はなぜこれほど話題になったのか
- 今からドラクエ9を始めても楽しめる?一人で遊べる範囲と注意点
- ドラクエ9のすれちがい通信に関するよくある疑問
- まとめ|ドラクエ9のすれちがい通信は今も使える。ただし相手を見つける準備が必要
ドラクエ9のすれちがい通信は今も可能?やり方と配信クエスト【2026年】

2009年に発売された『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』。当時、ニンテンドーDSを持って街へ出かけ、知らない人とすれちがうだけで宝の地図が手に入る仕組みは、大きな話題になった。
あれから17年。すでにニンテンドーWi-Fiコネクションはサービスを終了し、当時使われていたゲーム機も現役を退いて久しい。
では、今でもドラクエ9のすれちがい通信はできるのだろうか。
結論から言うと、2026年10月現在も、ドラクエ9のすれちがい通信は利用できる。 DSや3DSなどの対応本体とソフトを用意し、相手も同じゲームですれちがい通信を待機させていれば、キャラクター情報や宝の地図を交換できる。
2014年に終了したのはインターネットを利用するサービスであり、本体同士が直接接続する近距離の無線通信とは別の仕組みだからだ。
さらに、すれちがい通信だけでなく、ローカルマルチプレイを使えば、現在では公式配信を受けられない追加クエストを別のプレイヤーから引き継げる仕組みもある。
ただし、通信機能が残っていることと、街中で簡単に通信相手を見つけられることは同じではない。今から利用するには、当時とは違う準備が必要になる。
この記事では、任天堂とスクウェア・エニックスの公式資料、発売当時の報道をもとに、現在できること、終了した機能、通信手順、宝の地図や配信クエストの受け取り方を詳しく解説する。
ドラクエ9のすれちがい通信は2026年もできる?
『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』は、2009年7月11日にニンテンドーDS向けに発売されたRPGだ。
シリーズのナンバリング本編として初めて携帯ゲーム機で登場し、最大4人で遊べるマルチプレイや、宝の地図を交換できるすれちがい通信を搭載していた。
現在も、この近距離通信を利用するための公式オンラインサービスに接続する必要はない。
任天堂は2014年2月27日、ニンテンドーDS・Wii向けの「ニンテンドーWi-Fiコネクション」を終了すると発表した。その際、対象となるソフトでもインターネット通信を使用しない機能は引き続き利用できることを明記している。
ドラクエ9のすれちがい通信は、近くにある対応本体同士で直接データをやり取りする仕組みだ。インターネット上のサービスが終了しても、これを理由に使えなくなるわけではない。
参考:任天堂「ニンテンドーWi-Fiコネクション」サービス終了のお知らせ
2026年現在の通信機能一覧
| 機能 | 現在の状態 | 主な条件・注意点 |
|---|---|---|
| 本編のオフラインプレイ | 利用可能 | 対応本体とソフトが必要 |
| すれちがい通信 | 利用可能 | 双方が通信待機状態になる |
| 宝の地図の交換 | 利用可能 | 相手が地図を設定していること |
| リッカの宿屋への呼び込み | 利用可能 | すれちがい通信で来客を増やす |
| 近距離マルチプレイ | 利用可能 | 最大4人、対応本体と人数分のソフトが必要 |
| 配信クエストの公式ダウンロード | 終了 | 旧Wi-Fiサービスを利用した新規受信は不可 |
| 配信クエストのローカル受け渡し | 利用可能 | 受信済みのホストとのマルチプレイ |
| ドラゴンクエストWi-Fiショッピング | 終了 | 2014年5月20日終了 |
| 冒険の書のWi-Fi送信 | 終了 | 2014年5月20日終了 |
このように、ドラクエ9の通信機能は大きく分けて「現在も使えるローカル通信」と「終了したインターネット通信」に分かれている。
本体が古いからという理由だけで、すべての通信機能が失われたわけではない。
すれちがい通信のやり方|リッカの宿屋で呼び込みを開始する
ドラクエ9ですれちがい通信を利用する場所は、セントシュタイン城下町にある「リッカの宿屋」だ。
ほかのRPGのように、メニュー画面から通信設定を選んで相手を検索するのではない。宿屋の仕事として、ほかの冒険者を呼び込む仕組みになっている。
ゲームを始めたばかりの場合は、まず物語を進め、リッカの宿屋で呼び込みを利用できる状態にする必要がある。
すれちがい通信の基本手順
- ニンテンドーDS、またはニンテンドー3DSシリーズで『ドラクエ9』を起動する。
- セントシュタイン城下町のリッカの宿屋へ向かう。
- リッカに話しかけ、「呼び込みに行く」を選択する。
- すれちがい通信の待機状態にする。
- 本体の電源を入れたまま閉じ、同じく通信待機状態にした別のプレイヤーの本体に近づける。
- 通信に成功したら呼び込みを終了し、宿屋へ戻る。
- 宿泊者リストなどから、訪れた冒険者の情報を確認する。
発売前の2009年2月12日、GAME Watchはスクウェア・エニックスが公開したすれちがい通信の仕様を紹介している。
「呼び込みに行く」を選ぶと通信が始まり、そのまま本体を閉じても通信待機は継続する。近くに同じ状態のプレイヤーがいれば、互いの冒険者のデータが交換される。
参考:GAME Watch「宝の地図も交換できる『すれちがい通信』」(2009年2月12日)
一度に呼び込めるのは最大3人
ドラクエ9では、1回の呼び込みで受信できる冒険者は最大3人までとなっている。
多くのプレイヤーが集まる場所で何時間も通信待機させたとしても、一度の待機で無制限に受信できるわけではない。
3人を呼び込んだら一度宿屋へ戻り、必要に応じて宿屋内の画面を切り替え、改めて呼び込みを開始する。これを繰り返すことで、さらに多くのプレイヤーと通信できる。
受け取った冒険者の情報は宿泊者リストから確認でき、名前、プロフィール、戦歴、メッセージなどが表示される。
また、通信人数が増えるとリッカの宿屋が発展し、利用できる場所や入手できるアイテムなども増えていく。
単に宝の地図を交換するだけでなく、人と出会うこと自体がゲームの進行に関わる。この仕組みが、当時のドラクエ9を特徴付けていた。
同じ人ともう一度すれちがうことはできる?
すでに宿屋に招待している冒険者を、同じ状態のまま重ねて呼び込むことはできない。
同じプレイヤーと改めて通信したい場合は、リッカの「宿泊者リスト」から対象者を選び、「お帰りいただく」でリストから削除する必要がある。
これはスクウェア・エニックスの公式サポートFAQにも記載されている仕様だ。
以前通信できた相手なのに再び呼び込めない場合は、まず宿泊者リストを確認してみよう。
参考:スクウェア・エニックス公式FAQ「前にすれちがい通信した人と再度すれちがいをしましたが、呼ぶことができません」
ドラクエ9は3DS・2DSでもすれちがい通信できる?
ドラクエ9はニンテンドーDS用ソフトだが、ニンテンドー3DSシリーズでも起動できる。
初代ニンテンドー3DS、3DS LL、Newニンテンドー3DS、Newニンテンドー3DS LLのほか、ニンテンドー2DS、Newニンテンドー2DS LLもDS用ソフトに対応している。
したがって、現在手元にDS本体がなくても、対応する3DS・2DSシリーズがあれば、ドラクエ9を遊ぶことは可能だ。
3DSのすれちがい通信とDSソフトのすれちがい通信は違う
ここは特に間違えやすい部分だ。
ニンテンドー3DS用ソフトでは、一度すれちがい通信を本体に登録すれば、ソフトを差していない状態でも、別のゲームを遊んでいる間やスリープ中に自動で通信できる仕組みがある。
しかし、ドラクエ9はニンテンドー3DS用ではなく、ニンテンドーDS用ソフトだ。
DS用ソフトでは、ソフトを起動し、ゲーム内ですれちがい通信モードにしておかなければならない。
たとえば、3DS本体にドラクエ9のゲームカードを差し込んでいるだけでは、すれちがい通信の準備は完了しない。
リッカの宿屋で呼び込みを開始してから、本体を閉じる必要がある。
任天堂の公式サポートでも、3DS用ソフトの自動的なすれちがい通信と、DS・DSi用ソフトの通信方式を区別して説明している。
参考:任天堂「ニンテンドー3DS専用ソフトの通信機能について」
DSと3DSを組み合わせても通信できる?
DS用ソフトを起動できる本体同士なら、双方がドラクエ9のすれちがい通信モードになっている状態で、近距離通信を利用できる。
一方がニンテンドーDS、もう一方がニンテンドー3DSだからという理由だけで、通信方式が別になるわけではない。
ただし、3DS側で本体の無線通信をOFFにしていたり、ゲーム内で呼び込みを開始していなかったりすると通信できない。
通信を始める前には、両方の本体で無線機能が有効になっていることを確認したい。
すれちがい通信ができないときに確認したいこと
2026年現在、ドラクエ9のすれちがい通信を試しても、何も起こらないことは十分に考えられる。
しかし、相手の冒険者が宿屋に現れなかったからといって、すぐにサービス終了やゲーム機の故障と判断する必要はない。
最初に確認したいのは、次の点だ。
- 双方がドラクエ9を起動しているか:別のゲームを遊んでいる相手とは、ドラクエ9のデータを交換できない。
- 双方が「呼び込みに行く」を開始しているか:ソフトを起動しただけでは通信待機状態にならない。
- 無線通信が有効か:本体の無線機能がOFFになっていると通信できない。
- 本体同士が十分近いか:近距離通信のため、離れた場所にいるプレイヤーとは通信できない。
- 1回の呼び込みで3人に達していないか:3人を受信したら、呼び込みを終了して再開する。
- 相手がすでに宿泊者リストにいないか:同じ相手を再度呼ぶには、既存の宿泊者情報を整理する必要がある。
- 通信待機を中断していないか:本体の電源を切ったり、ゲームを終了したりすると待機状態は続かない。
特に、3DSの通常のすれちがい通信を使い慣れている人は、DSソフト特有の「ゲームを起動したまま通信待機する」という条件を見落としやすい。
また、現在は街中ですれちがう相手が見つからない可能性も高い。正しく設定していても、周囲に同じ状態のドラクエ9プレイヤーがいなければ、何も受信されない。
2026年に通信相手を見つけるには?
発売当時は、駅やゲームショップ、繁華街などへ行けば、ドラクエ9で通信待機しているプレイヤーに出会う機会があった。
しかし、2009年と2026年では事情が大きく異なる。
現在は、あらかじめドラクエ9を持っている友人や知人と約束し、互いに通信待機状態にして試す方法が確実性の高い選択肢になる。
レトロゲームの交流会や、すれちがい通信を目的とした集まりが開催される場合もあるため、参加したい人は開催日時や対象作品を事前に確認するとよい。
ただし、現在の全国的な利用者数や、特定の街での通信成功率を示す公式統計は確認できない。「秋葉原なら今でも必ずすれちがえる」といった保証はできない。
手元に対応本体とソフトが2組あり、別々のセーブデータを用意できるなら、自分で通信環境を整えて試す方法もある。
本体が2台あるだけでは足りず、それぞれでドラクエ9を起動し、通信できる状態にする必要がある点には注意したい。
宝の地図は今でもすれちがい通信で交換できる?
ドラクエ9のすれちがい通信で特に重要なのが、宝の地図の交換だ。
宝の地図は、ゲーム内の世界各地に隠されたダンジョンへ入るためのアイテム。地図によってダンジョンの場所、深さ、出現するモンスター、宝箱の内容などが異なる。
本編のエンディング後も新しいダンジョンを探し、強敵に挑み、より価値の高い地図を集められることが、ドラクエ9の大きな魅力だった。
さらに、手に入れた地図は自分だけのものではない。
すれちがい通信では、プレイヤーのプロフィールやメッセージに加えて、クリア済みの宝の地図を相手に持たせて送ることができる。
受け取った人がその地図を攻略してクリアすれば、今度は別のプレイヤーへ同じ地図を配布できる。
つまり、一人が発見した珍しいダンジョンを、何人ものプレイヤーが受け継いで広めていける仕組みだ。
地図を受け取るだけなら自分でクリアする必要はない
受信する側は、配布している相手とすれちがい通信を成立させ、宿屋に訪れた冒険者から地図を受け取る。
一方、地図を配布する側には、クリア済みの地図を設定するという条件がある。
そのため、ほかのプレイヤーから地図を受け取っただけの状態と、自分でもダンジョンをクリアして地図を配れる状態は異なる。
また、すれちがい通信に成功しても、相手が地図を設定していなければ、必ず宝の地図が手に入るわけではない。
プロフィールの受信と、宝の地図の入手は区別して考える必要がある。
まさゆきの地図や川崎ロッカーの地図も現在入手できる?
2009年当時、全国に広まった代表的な宝の地図が「まさゆきの地図」と「川崎ロッカーの地図」だ。
まさゆきの地図は、地下15階にメタルキングのシンボルだけが出現することで有名になり、レベル上げに適した地図として広く知られた。
一方、川崎ロッカーの地図は、宝箱から入手できるアイテムの価値によって注目された地図だ。
これらの地図も、データを持つプレイヤーが配布用に設定し、すれちがい通信が成立すれば現在でも受け取れる。
ただし、通信待機しているだけで特定の地図が自動的に配信されるわけではない。目的の地図を持っている相手を見つけることが必要だ。
まさゆきの地図については、発見者が2009年7月23日に地図を見つけ、翌24日に秋葉原で配布した経緯が残されている。発見から全国への拡散、現在の入手方法については、つぶログの「まさゆきの地図」はなぜ全国に広まった?で詳しく取り上げている。
地図そのものの歴史を調べたい人は、あわせて確認してほしい。
ドラクエ9の配信クエストは2026年でも入手できる?
ドラクエ9の通信機能で、すれちがい通信と同じくらい気になるのが追加クエストの扱いだ。
ドラクエ9には、発売後にインターネット経由で配信された追加クエストが存在する。
2009年7月17日に配信が始まり、2010年7月9日のクエストNo.184「メェーメェーメェー」で最後の追加クエストが公開された。
追加クエストには、本編の物語をさらに掘り下げるものや、特別な報酬を獲得できるものなどが用意されていた。
当時はゲーム内のロクサーヌからニンテンドーWi-Fiコネクションに接続し、Wi-Fiショッピングの商品情報とともに追加クエストを受信できた。
しかし、その公式オンラインサービスは2014年5月20日に終了した。
したがって、現在の家庭用インターネット環境を設定しても、当時の公式配信サーバーから新たに追加クエストをダウンロードすることはできない。
ところが、公式ダウンロードの終了によって、追加クエストを新たに入手する手段が完全になくなったわけではない。
配信クエストを持つプレイヤーからローカル通信で引き継げる
ドラクエ9には、マルチプレイを通じて追加クエストの情報を引き継ぐ仕組みがある。
2009年7月16日の4Gamerの記事では、追加クエストを受信済みのプレイヤーがホストとなり、その世界でゲストとしてマルチプレイした場合、ゲストが自分の世界へ戻るときに追加クエストを持ち帰れることが説明されている。
当初から、インターネット接続環境がないプレイヤーでも、追加クエストを受信済みの友人と遊ぶことで入手できるよう設計されていた。
これは、2014年のオンラインサービス終了後にも意味を持つ仕組みだ。
参考:4Gamer「『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』配信クエストの内容と受け取り方」(2009年7月16日)
配信クエストを受け取るための流れ
追加クエストの受け渡しに必要なのは、すれちがい通信ではなくローカルマルチプレイだ。
- 追加クエストを受信済みのセーブデータを持つプレイヤーを用意する。
- そのプレイヤーがホストとなり、自分の世界でマルチプレイを開始する。
- 追加クエストを持っていないプレイヤーがゲストとして参加する。
- ローカルマルチプレイを終了し、ゲストが自分の世界へ戻る。
- ゲスト側へ追加クエストの情報が引き継がれる。
- 自分の世界で追加クエストの内容と受注条件を確認する。
この方法には、インターネット上の公式配信サービスへの接続は必要ない。
ただし、ホスト側が追加クエストを受信していることが前提となる。未受信のプレイヤー同士でマルチプレイしただけでは、新しい配信クエストを生み出せるわけではない。
昔から遊んでいた家族や友人が、配信クエストを受信済みのセーブデータを残していれば、そのデータが現在でも役立つ可能性がある。
すれちがい通信だけでは配信クエストを受け取れない
ここは宝の地図の交換と混同しやすいところだ。
宝の地図は、すれちがい通信で訪れた冒険者から受け取れる。一方、追加クエストを受信済みの相手から引き継ぐには、ローカルマルチプレイを利用する。
| 受け取りたいもの | 必要な通信 | 相手側の条件 |
|---|---|---|
| 宝の地図 | すれちがい通信 | クリア済みの地図を配布用に設定している |
| 配信クエスト | ローカルマルチプレイ | 追加クエストを受信済みのホストである |
| プロフィール・戦歴 | すれちがい通信 | 通信待機状態になっている |
「宝の地図は今でも交換できる」と「配信クエストをすれちがい通信で受け取れる」は、同じ意味ではない。
追加クエストを引き継いでも、すぐ遊べるとは限らない
追加クエストには、それぞれ受注条件が設定されている。
たとえば、2009年7月17日に配信されたクエストNo.121「もふもふ雲」は、カデスの牢獄へ自由に出入りできる段階まで物語を進めることが条件だった。
受信済みであっても、条件を満たすまではクエストに挑戦できない。
また、依頼主に会っていない段階ではクエスト名が伏せられ、手掛かりだけが表示されることもある。
追加クエストを引き継いだ後に一覧へ表示されない、あるいは受注できない場合でも、受信に失敗したとは限らない。ストーリーの進行状況とクエストの発生条件を確認したい。
2014年に終了したWi-Fiショッピングとは何だったのか
ドラクエ9のサービス終了を理解するには、「ドラゴンクエストWi-Fiショッピング」の存在も欠かせない。
Wi-Fiショッピングは、ゲーム内からインターネット接続して商品リストを取得し、アイテムなどを購入できる仕組みだった。
通常の店では購入しにくいアイテムや、期間によって内容が変わる商品などが扱われ、発売後もプレイヤーが繰り返しドラクエ9を起動する理由の一つになっていた。
また、追加クエストの配信にもこのオンライン接続が利用されていた。
しかし、任天堂が提供していたニンテンドーWi-Fiコネクションが終了したことで、ドラクエ9の公式オンライン機能も影響を受けることになった。
2014年5月2日、スクウェア・エニックスは関連タイトルのサービス終了について改めて告知している。
そこではドラクエ9の終了対象として、次の2機能が明記された。
- ドラゴンクエストWi-Fiショッピング
- 冒険の書をWi-Fi通信で送る機能
終了日時は2014年5月20日23時。
なお、この告知は終了対象の一部が変更されたため再掲載されたものだ。終了した機能を確認する場合は、変更後の公式告知を基準にする必要がある。
参考:ドラゴンクエスト公式「ニンテンドーWi-Fiコネクションサービス終了にともなう各関連タイトルのお知らせ」(2014年5月2日)
Wi-Fiショッピングの商品はもう入手できない?
当時の公式Wi-Fiショッピングに接続し、商品リストを更新して購入することは現在できない。
ただし、Wi-Fiショッピングで扱われていたものと同じアイテムが、ゲーム内の別の方法で入手できる場合まで否定するものではない。
ゲーム内アイテムの入手方法はそれぞれ異なるため、「Wi-Fiショッピングの終了」と「対象アイテムすべてが入手不可能になった」という話は分けて考えたい。
また、すでに入手したアイテムや、受信済みの追加クエストは、通常のオフラインプレイで引き続き利用できる。
オンラインサービスが終了したからといって、セーブデータに保存済みの内容まで自動的に消えるわけではない。
2018年と2024年にも任天堂の通信サービスが終了したけれど大丈夫?
ドラクエ9の通信機能について調べると、2014年以外にも、2018年や2024年のサービス終了情報が見つかる。
これらは、それぞれ異なるサービスに関する発表だ。
2018年|すれちがい通信中継所の稼働停止
任天堂は2018年3月28日、ニンテンドー3DS向けサービス「すれちがい通信中継所」の稼働を停止した。
すれちがい通信中継所は、対応するアクセスポイントを介して3DSのすれちがい通信を仲介するサービスだった。
しかし、これは通常のすれちがい通信そのものを終了するという発表ではない。
任天堂も、稼働停止後は中継所経由の通信が発生しなくなる一方、通常のすれちがい通信は引き続き利用できると説明している。
そもそもドラクエ9はDS用ソフトであり、この3DS向け中継所サービスを使って宝の地図を配信する方式ではなかった。
2024年|3DS・Wii Uのオンラインプレイ終了
2024年4月9日には、ニンテンドー3DS・Wii Uソフトのオンラインプレイサービスが終了した。
こちらもインターネットを利用するサービスの終了であり、近くの本体同士が直接通信するローカルプレイとは異なる。
ドラクエ9はもともとDS用ソフトで、旧Wi-Fiサービスは2014年に終了済みだった。2024年の3DS・Wii Uオンライン終了を、ドラクエ9のすれちがい通信終了日と考えるのは誤りだ。
参考:任天堂「ニンテンドー3DSソフトおよびWii Uソフトのオンラインプレイサービスに関する終了時期のお知らせ」
ドラクエ9の通信機能はなぜこれほど話題になったのか
今では古い携帯ゲーム機の通信機能という印象かもしれないが、発売当時のドラクエ9のすれちがい通信は、国内のゲーム文化を象徴するほどの広がりを見せた。
その規模を示す公式記録も残っている。
2010年、スクウェア・エニックスは、ドラクエ9のすれちがい通信がギネス世界記録に認定されたことを発表した。
その発表によると、2010年3月4日時点で、すれちがい通信を通じて交換された人数の累計記録は1億1,757万7,073人に達していた。
もちろん、これは1億人以上の異なるプレイヤーがいたという意味ではない。すれちがい通信を通じた累計の記録であり、同じ人が何度も通信した場合などを含む数字だ。
また、2026年現在の利用者数を示すものでもない。
それでも、一つのゲームの通信機能がこれほど大きな記録を残したことは、当時の盛り上がりを知るうえで重要だ。
参考:スクウェア・エニックス「『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』ギネス世界記録認定のお知らせ」
一人の発見が全国に広がるゲームだった
ドラクエ9のすれちがい通信が特徴的だったのは、交換されるデータにゲーム内での価値があったことだ。
誰かが珍しい宝の地図を見つければ、それを受け取った人が攻略し、さらに別の人へ配布できる。
駅で通信した人の宝の地図が、翌日には別の街に広まり、さらに全国へ伝わっていく。
こうした仕組みがあったからこそ、すれちがい通信は単なるプロフィール交換にとどまらなかった。
インターネットでデータを簡単に共有するのではなく、現実の人の移動と接触によってゲーム内の情報が広がる。そこにドラクエ9ならではの面白さがあった。
そして2026年現在も、その仕組み自体は残されている。
ただし、当時の社会現象を支えていた大量のプレイヤーとの偶然の出会いまで、そのまま残っているわけではない。
今からドラクエ9を始めても楽しめる?一人で遊べる範囲と注意点
ここまで通信機能を中心に紹介してきたが、これから初めてドラクエ9を遊ぶ人や、長年眠っていたソフトを再開したい人にとっては、通信相手がいなくても楽しめるのかが気になるところだろう。
ドラクエ9は、すれちがい通信を利用しなければ本編をクリアできないゲームではない。
主人公や仲間を育成し、職業を変更しながら冒険を進めるメインストーリーは、基本的に一人で遊べる。
本編クリア後も、宝の地図のダンジョンを探索したり、キャラクターを育成したりする遊びが用意されている。
また、宝の地図はすれちがい通信で受け取るだけのものではなく、ゲーム内でも入手できる。
そのため、ほかのプレイヤーから珍しい地図を受け取れなくても、宝の地図の攻略そのものを楽しむことは可能だ。
一方、リッカの宿屋をすれちがい通信によって発展させる要素や、他人が発見した特定の地図を受け取る楽しみは、通信相手がいなければ体験しにくい。
配信クエストについても、過去に受信したセーブデータがない場合は、受信済みのプレイヤーとのローカルマルチプレイが重要な選択肢となる。
中古ソフトを購入する場合はセーブデータにも注意
現在ドラクエ9を遊びたい場合、ニンテンドーDS用ソフトと対応本体を用意する必要がある。
中古ソフトを購入するときに気になるのが、以前の持ち主のセーブデータだ。
もし配信クエストを受信済みのデータが残っていれば、現在では新規ダウンロードできない情報が含まれている可能性がある。
ただし、中古商品の販売情報から、追加クエストの受信状況やセーブデータの内容まで確実に判断できるとは限らない。
すべての中古ソフトに配信クエストが残っているわけではなく、データが初期化されている場合もある。
購入時はソフトの動作状態だけでなく、セーブデータの有無が明示されているかも確認したい。
また、受信済みの追加クエストが残っているデータを利用したい場合、安易に新しい冒険の書を作成して上書きしないよう注意が必要だ。
ドラクエ9のすれちがい通信に関するよくある疑問
Q. 2026年でもインターネットなしですれちがい通信できる?
できる。すれちがい通信は近くの対応本体同士が直接データを交換する仕組みであり、インターネット回線を必要としない。ただし、双方がドラクエ9のすれちがい通信待機状態になっている必要がある。
Q. ニンテンドー3DSのオンラインサービス終了後でも通信できる?
できる。2024年4月9日に終了したのは3DS・Wii U向けのオンラインプレイサービス。ドラクエ9のローカル無線通信とは異なる。3DSで遊ぶ場合も、DSソフトを起動してゲーム内の呼び込みを開始すれば利用できる。
Q. 3DS本体を閉じて持ち歩くだけで通信できる?
ドラクエ9を起動し、リッカの宿屋で「呼び込みに行く」を選んだ後なら、本体を閉じた状態でも通信待機を続けられる。ただし、ソフトを差しているだけでは通信できない。
Q. すれちがい通信で宝の地図は必ずもらえる?
必ずもらえるわけではない。相手のプレイヤーが宝の地図を配布用に設定している必要がある。相手のプロフィールを受信できても、地図が設定されていなければ宝の地図は手に入らない。
Q. 配信クエストは一人でも新しくダウンロードできる?
当時の公式オンラインサービスを利用した新規ダウンロードはできない。一方、配信クエストを受信済みのホストとローカルマルチプレイを行い、自分の世界へ戻る際にクエスト情報を受け取る仕組みは残っている。
Q. まさゆきの地図を今から自分で入手する方法は?
まさゆきの地図を持っているプレイヤーが配布用に設定していれば、すれちがい通信で受け取れる。街中で自動的に配信されるものではないため、現在は事前に通信相手を探す方法が現実的だ。
Q. 2台の本体を持っていれば一人ですれちがい通信できる?
それぞれの本体でドラクエ9を起動し、別々のセーブデータで通信待機できる環境を用意すれば、2台の間ですれちがい通信を試せる。1本のソフトだけで2台同時にドラクエ9を起動することはできない。
Q. 今から始めた場合、通信しなくても本編はクリアできる?
できる。メインストーリーは一人でも進められる。すれちがい通信が必要になるのは、宿屋の来客を増やす要素や、ほかのプレイヤーとの宝の地図交換などだ。オンライン配信が終了したことによって、本編そのものが遊べなくなったわけではない。
まとめ|ドラクエ9のすれちがい通信は今も使える。ただし相手を見つける準備が必要
『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』のすれちがい通信は、2026年現在も利用できる。
2014年5月20日に終了したのは、ドラゴンクエストWi-Fiショッピングなど、インターネットを利用する公式サービスだ。
そのため、現在でも対応本体とソフトを用意し、リッカの宿屋で「呼び込みに行く」を開始すれば、近くのプレイヤーと冒険者情報や宝の地図を交換できる。
ニンテンドー3DS・2DSシリーズでも利用できるが、DS用ソフトであるため、ゲームを起動して通信待機状態にする必要がある点は忘れないようにしたい。
さらに、公式配信が終了した追加クエストも、受信済みのホストとのローカルマルチプレイを通じて引き継げる仕組みがある。
現在の最大の問題は通信機能が失われたことではなく、通信相手を見つけることが難しくなっている点だろう。
2009年には、駅やゲームショップですれちがった誰かから珍しい宝の地図を受け取り、その地図を次の誰かへ渡す楽しみがあった。
当時と同じ規模の盛り上がりを再現することは難しい。それでも、昔のソフトと本体を持つプレイヤー同士が出会えば、17年前と同じ仕組みで宝の地図を交換できる。
ドラクエ9のすれちがい通信は、オンラインサービスが終了した今も、プレイヤー同士の直接のつながりによって楽しめる機能として残っている。