- 王位継承戦で最も恐れられている男
- ツェリードニヒとは何者なのか
- クラピカとの因縁は避けられない
- ツェリードニヒの念の才能が異常すぎる
- ツェリードニヒの能力はなぜ危険なのか
- 守護霊獣もツェリードニヒの不気味さを強めている
- ツェリードニヒは王になれるのか
- ろくな最期を迎えない可能性が高い理由
- 結末候補1|ツェリードニヒが王になる可能性
- 結末候補2|王になる直前で破滅する可能性
- 結末候補3|クラピカと直接対決する可能性
- 結末候補4|クラピカ以外の人物によって崩される可能性
- 結末候補5|自分の能力に飲み込まれる可能性
- ツェリードニヒはメルエムやヒソカとは違う怖さを持っている
- ツェリードニヒの弱点はどこにあるのか
- 一番ありそうな結末は「勝ちかけて崩れる」展開
- それでも王になる展開が怖い理由
- ツェリードニヒの結末はクラピカの結末にも関わってくる
- まとめ|ツェリードニヒは王になるのか、それとも破滅するのか
王位継承戦で最も恐れられている男
HUNTER×HUNTERの王位継承戦には、個性的な王子たちが数多く登場します。
軍事力を持つベンジャミン、自信家のカミーラ、理想を掲げるハルケンブルグ。
それぞれが次期国王の座を巡って争っていますが、その中でも読者から特別な意味で恐れられている人物がいます。
それが、第4王子ツェリードニヒです。
初登場時から常識外れの価値観を持ち、他者を人間として扱わない異常性を見せてきたツェリードニヒ。
さらに王位継承戦が進むにつれて、彼は単なる危険人物ではなく、作中でも屈指の才能を持つ存在であることが明らかになっていきました。
恐ろしいのは強さだけではありません。
もしツェリードニヒが本当に王になったらどうなるのか。
読者が感じている不気味さの正体は、そこにあります。
王位継承戦では多くの王子たちが生き残りを目指しています。
しかし現在の物語を見る限り、ツェリードニヒは単なる参加者ではなく、物語全体を揺るがす存在になりつつあります。
この記事では、これまでに判明している事実を整理しながら、ツェリードニヒが最後にどのような結末を迎える可能性があるのかを考察していきます。
ツェリードニヒとは何者なのか

ツェリードニヒは、カキン帝国の第4王子です。
王位継承戦に参加する14人の王子の一人であり、立場としては次期国王候補の有力者の一人に数えられます。
ただし、ツェリードニヒというキャラクターを語るうえで重要なのは、単に「第4王子だから危険」ということではありません。
彼が恐ろしいのは、王族としての権力、異常な価値観、クルタ族の緋の眼との関係、そして念能力者としての才能が一つに重なっている点です。
ツェリードニヒは、表向きには知的で洗練された人物として振る舞います。
会話も理性的で、芸術や知性に対するこだわりも強い。
しかしその内面には、他者を対等な人間として見ていないような冷酷さがあります。
美しいものを愛でる感性と、人の命や尊厳を踏みにじる感覚が同居している。
ここがツェリードニヒの不気味なところです。
HUNTER×HUNTERには、これまでも危険な人物が何人も登場してきました。
ヒソカ、イルミ、幻影旅団、パリストン、メルエム。
しかしツェリードニヒは、彼らとはまた違う怖さを持っています。
戦闘狂でも、暗殺者でも、盗賊でも、キメラアントでもない。
人間のまま、王族の権力と異常な精神性を持っている。
だからこそ、ツェリードニヒは王位継承戦の中でも特に危険な人物として見られているのです。
クラピカとの因縁は避けられない

ツェリードニヒを語るうえで外せないのが、クラピカとの関係です。
クラピカの目的の一つは、クルタ族から奪われた緋の眼を取り戻すことです。
そしてツェリードニヒは、その緋の眼に関わる重要人物として描かれています。
つまりツェリードニヒは、王位継承戦の参加者であると同時に、クラピカの物語にも深く関わる存在です。
ここが非常に大きい。
もしツェリードニヒが単なる危険な王子であれば、王位継承戦の中で他の王子に倒される可能性もあります。
しかし、彼はクラピカの因縁と直結している。
クラピカにとって、ツェリードニヒはただの護衛対象周辺の人物ではありません。
クルタ族の悲劇、緋の眼の回収、そして復讐心そのものを揺さぶる相手です。
だからこそ、ツェリードニヒの結末を考えるとき、クラピカとの接触はほぼ避けて通れない要素になります。
問題は、クラピカがツェリードニヒを倒すのか。
それとも、クラピカが直接手を下す前に別の形で破滅するのか。
あるいは、クラピカの想定を超えて、ツェリードニヒがさらに危険な存在へ変化してしまうのか。
王位継承戦の結末を考えるうえで、この二人の関係は最大級の焦点です。
ツェリードニヒの念の才能が異常すぎる
ツェリードニヒが恐れられる理由は、人格の異常性だけではありません。
彼は念能力者としても、極めて危険な才能を見せています。
王位継承戦開始時点で、ツェリードニヒは念について詳しく理解していたわけではありません。
しかし、念を知ってからの吸収速度が異常です。
水見式や念の修得過程を通じて、彼がただの素人では終わらないことが明らかになっていきます。
HUNTER×HUNTERでは、念能力は才能だけで決まるものではありません。
修行、経験、戦闘勘、制約と誓約、精神性。
さまざまな要素が絡みます。
しかしツェリードニヒの場合、そこに「異常な理解力」と「危険な精神性」が乗っている。
これはかなり厄介です。
善良な人物が強い力を持つのとは違います。
ツェリードニヒは、他者を壊すことにためらいがない人物です。
その人間が念という力を手に入れ、さらに短期間で応用できる段階へ進んでいく。
これは王位継承戦の中でも、最悪に近い組み合わせです。
力を持ってはいけない人物が、急速に力を得ている。
ツェリードニヒの怖さは、まさにそこにあります。
ツェリードニヒの能力はなぜ危険なのか

ツェリードニヒの念能力で特に恐ろしいのは、未来を認識するような性質を持っている点です。
作中では、絶の状態に入ることで、近い未来の出来事を先に見るような描写があります。
単純な攻撃力ではありません。
しかし、HUNTER×HUNTERにおいて「先を知る」能力は、それだけで非常に危険です。
相手がどう動くのか。
どのタイミングで攻撃してくるのか。
次に何が起こるのか。
それを事前に把握できるなら、戦闘でも交渉でも圧倒的に有利になります。
さらに厄介なのは、ツェリードニヒ本人の性格です。
もしこの力を持つのが、慎重で善良な人物なら、危機回避や防御に使うかもしれません。
しかしツェリードニヒは違います。
彼は他者を支配し、試し、壊すことにためらいがない人物です。
つまり、未来を見る力を「守るため」ではなく、「より確実に相手を追い詰めるため」に使う可能性が高い。
ここが恐ろしいところです。
HUNTER×HUNTERの念能力は、能力そのものよりも、使う人間の精神性によって危険度が変わります。
ツェリードニヒの場合、能力の性質と本人の異常性が最悪の形で噛み合っています。
だからこそ、彼は王位継承戦の中でも特別に危険な存在なのです。
守護霊獣もツェリードニヒの不気味さを強めている
王位継承戦では、各王子に守護霊獣が憑いています。
ツェリードニヒにも例外なく守護霊獣が存在します。
ここで重要なのは、ツェリードニヒ本人の念能力と、王位継承戦によって授かった守護霊獣は、同じものではないという点です。
ツェリードニヒは、自分自身の念の才能を急速に開花させています。
一方で、王子としての立場によって守護霊獣も持っている。
つまり彼は、本人の能力と守護霊獣という二重の危険性を抱えた存在です。
しかも守護霊獣は、王子本人の資質や欲望を反映するような存在として描かれています。
ツェリードニヒのような人物に宿る守護霊獣が、安全な存在であるとは考えにくい。
むしろ彼の価値観、支配欲、歪んだ美意識、他者への冷酷さが、何らかの形で能力に反映されている可能性があります。
王位継承戦において、守護霊獣の能力はまだすべてが明らかになっているわけではありません。
だからこそ怖い。
本人の念能力だけでも危険なのに、守護霊獣の真価がまだ残っている。
ツェリードニヒは、現時点で見えている情報だけでも危険ですが、むしろ本当に恐ろしいのは「まだ底が見えていない」ことなのです。
ツェリードニヒは王になれるのか
では、ツェリードニヒは本当に王になれるのでしょうか。
現時点で考えると、可能性は十分にあります。
理由は大きく三つあります。
一つ目は、王族としての立場です。
ツェリードニヒは第4王子であり、継承戦の中でも上位に位置する王子です。
第1王子ベンジャミンや第2王子カミーラほど前面に出て軍事力を振りかざしているわけではありませんが、王位を狙う立場としては十分に強い位置にいます。
二つ目は、本人の知性です。
ツェリードニヒは衝動だけで動く人物ではありません。
異常性はありますが、愚かではない。
むしろ知的で、学習速度も速く、状況を理解する力があります。
これは王位継承戦のような情報戦では非常に大きな武器になります。
三つ目は、念の才能です。
王位継承戦では、念能力の理解が生死を分けます。
ツェリードニヒは、もともと念を知らなかったにもかかわらず、短期間で異常な成長を見せています。
もしこのまま能力を磨き続ければ、他の王子たちにとって手がつけられない存在になる可能性があります。
ただし、王になる可能性があることと、無事に勝ち残ることは別です。
ツェリードニヒは強い。
しかし、その危険性ゆえに、周囲から警戒される可能性も高い。
そして何より、クラピカとの因縁があります。
王位継承戦は、ただ強い者が勝つだけの戦いではありません。
情報、同盟、裏切り、能力の相性、そして一瞬の判断ミスが命取りになります。
ツェリードニヒが王になる可能性はある。
しかし、同時に破滅する可能性も非常に高い人物だと言えるでしょう。
ろくな最期を迎えない可能性が高い理由
ツェリードニヒは、HUNTER×HUNTERの中でも「このままでは済まない」と感じさせるキャラクターです。
その理由は、彼があまりにも多くの危険要素を抱えているからです。
緋の眼を所有していること。
クラピカの目的と直結していること。
王位継承戦の有力候補であること。
念の才能が異常なこと。
守護霊獣の存在。
そして何より、本人の精神性が極めて危険であること。
これだけの要素を持った人物が、何事もなく勝ち残るとは考えにくいです。
もちろん、HUNTER×HUNTERは単純な勧善懲悪の物語ではありません。
悪人だから必ずすぐ倒される、という作品ではない。
むしろ危険な人物ほど、物語の中で長く生き残ることがあります。
ヒソカも、イルミも、幻影旅団も、パリストンもそうです。
だからツェリードニヒも、簡単には退場しないかもしれません。
しかし、彼の場合は「生き残るほど危険になる」タイプのキャラクターです。
念能力を学び続ければ、さらに手がつけられなくなる。
王位継承戦を勝ち進めば、より大きな権力を手にする。
クラピカと接触すれば、緋の眼を巡る因縁が爆発する。
どの道を進んでも、平穏な結末にはつながりにくい。
だからこそ、ツェリードニヒは王位継承戦最大の危険人物であり、同時に最も破滅の匂いが強い人物でもあるのです。
結末候補1|ツェリードニヒが王になる可能性
最も恐ろしい結末は、ツェリードニヒが本当に王位継承戦を勝ち抜いてしまう展開です。
読者感情としては、あまり見たくない未来かもしれません。
しかし、物語の構造だけを見れば、ツェリードニヒが王になる可能性は十分にあります。
王位継承戦は、善良な人物を選ぶための制度ではありません。
人格者だから王になれるわけでも、残酷だから脱落するわけでもない。
生き残った王子が次の王になる。
そこにあるのは、極めて冷酷なルールです。
ツェリードニヒは人間性に大きな問題を抱えていますが、王位継承戦においては、それが必ずしも弱点になるとは限りません。
むしろ、他者を利用することに迷いがない。
自分の才能を疑っていない。
学習速度が異常に速い。
そして権力を持つ立場にいる。
これらは、継承戦を勝ち抜くうえでは危険な強みになります。
もしツェリードニヒが王になれば、カキンという国家そのものが大きな脅威に変わる可能性があります。
単なる悪人が力を持つのではありません。
異常な価値観を持つ人物が、国家権力と念能力、そして王としての正当性を手に入れてしまう。
それは、王位継承戦の残酷さを最も強く示す結末になるでしょう。
HUNTER×HUNTERは、読者が望む通りに正義が勝つ物語ではありません。
だからこそ、ツェリードニヒが勝ち残る展開も完全には否定できません。
結末候補2|王になる直前で破滅する可能性
一方で、最も物語的にしっくりくるのは、ツェリードニヒが王になる直前で破滅する展開です。
ツェリードニヒは、あまりにも危険な要素を抱えています。
緋の眼。
クラピカとの因縁。
守護霊獣。
未来視のような念能力。
異常な人格。
そして王位への距離。
これだけの要素を持つ人物が、何の代償もなく勝ち切るとは考えにくいです。
特にツェリードニヒの場合、自分の才能を信じすぎているようにも見えます。
彼は実際に天才です。
念の習得速度も異常で、状況を理解する力も高い。
しかし、天才であることと、絶対に負けないことは違います。
HUNTER×HUNTERでは、能力が強いほど、条件や隙も重要になります。
ツェリードニヒの能力は強力ですが、絶を起点にする以上、そこには必ずリスクがあります。
また、彼が他者を軽視する人物であることも大きな弱点になり得ます。
王位継承戦では、個人の力だけでなく、護衛、情報、同盟、裏切りが勝敗を左右します。
自分以外の人間を見下すツェリードニヒが、他者の覚悟や執念を読み違える可能性は十分にあります。
もし彼が破滅するとすれば、単純な力負けではなく、自分の傲慢さによって足元をすくわれる形になるのではないでしょうか。
王に近づけば近づくほど、彼の危険性は増していく。
しかし同時に、彼を倒す理由も増えていく。
その意味で、ツェリードニヒは「王になる直前で落ちる」展開が非常に似合うキャラクターです。
結末候補3|クラピカと直接対決する可能性
ツェリードニヒの結末を考えるうえで、クラピカとの直接対決は避けて通れません。
なぜなら、ツェリードニヒは緋の眼に関わる人物だからです。
クラピカにとって緋の眼は、単なるコレクション品ではありません。
滅ぼされたクルタ族の尊厳であり、クラピカが旅を続ける理由そのものです。
その緋の眼を所有するツェリードニヒは、クラピカの復讐心と使命感を強く揺さぶる存在です。
ただし、クラピカがそのままツェリードニヒを倒すとは限りません。
むしろ現在のクラピカは、単純に復讐だけで動ける状況ではありません。
ワブル王子とオイト王妃を守る必要がある。
船内の念能力者たちにも対応しなければならない。
王位継承戦の仕組みも読み解く必要がある。
さらに、エンペラータイムの代償も重い。
つまりクラピカは、ツェリードニヒに怒りを向けるだけでは済まない立場にいます。
ここが面白いところです。
ヨークシン編のクラピカなら、怒りのままに突き進んだかもしれません。
しかし王位継承戦のクラピカは、守るべき対象を抱えています。
ツェリードニヒを倒したい。
しかしワブルを守らなければならない。
緋の眼を取り戻したい。
しかし冷静さを失えば、周囲を危険に巻き込む。
この葛藤があるからこそ、クラピカとツェリードニヒの対決は単なるバトルでは終わらないはずです。
もし二人が直接ぶつかるなら、それはクラピカにとって復讐の終着点であると同時に、自分が何を守るのかを問われる場面になるでしょう。
結末候補4|クラピカ以外の人物によって崩される可能性

ツェリードニヒの因縁を考えると、クラピカとの対決が最も自然です。
しかし、HUNTER×HUNTERは必ずしも因縁の相手同士で決着するとは限りません。
ツェリードニヒがクラピカ以外の人物によって追い詰められる可能性もあります。
王位継承戦には、第1王子ベンジャミン、第2王子カミーラ、第5王子ツベッパ、第9王子ハルケンブルグなど、強い意志や独自の勢力を持つ王子たちがいます。
彼らにとっても、ツェリードニヒは放置できない存在になり得ます。
特にベンジャミンのような軍事力を持つ王子からすれば、急速に念を習得していくツェリードニヒは危険な競争相手です。
また、テータの存在も重要です。
テータはツェリードニヒに念を教える立場にありながら、彼の危険性を理解している人物です。
ツェリードニヒのすぐ近くにいて、彼の成長を見ている。
だからこそ、彼女の判断が今後の展開に大きく関わる可能性があります。
ツェリードニヒは、外側から見れば完璧に近い危険人物です。
しかし、近くにいる人物ほど、その異常性と危うさを直接知っています。
王位継承戦では、近くにいる味方が必ずしも最後まで味方とは限りません。
むしろ、最も近い場所にいる人物が、最も決定的な引き金になる可能性もあります。
ツェリードニヒの結末は、クラピカだけでなく、彼の周囲にいる人物たちの選択によっても大きく変わるはずです。
結末候補5|自分の能力に飲み込まれる可能性
ツェリードニヒには、もう一つ不気味な結末があります。
それは、自分の能力や才能に飲み込まれる展開です。
彼は念の習得において異常な速度を見せています。
未来を見るような能力も、極めて強力です。
しかし、HUNTER×HUNTERにおける念能力は、便利な超能力ではありません。
精神性、制約、リスク、代償が深く関わります。
ツェリードニヒは、才能がありすぎるがゆえに、自分の力を過信する可能性があります。
未来が見える。
相手の動きを先読みできる。
自分だけが世界の真実を理解している。
そう思い込んだ瞬間、逆に見えなくなるものがあるはずです。
未来視のような能力は強力ですが、万能ではありません。
予知した未来をどう解釈するか。
見えたものをどう利用するか。
その判断を誤れば、能力は武器ではなく罠になります。
ツェリードニヒは、自分の知性と才能に絶対的な自信を持つ人物です。
だからこそ、能力そのものではなく、能力を信じすぎる心が破滅につながる可能性があります。
もし彼が最期を迎えるなら、誰かに真正面から倒されるよりも、自分だけが支配できると思っていた世界に裏切られるような結末の方が、よりHUNTER×HUNTERらしいのかもしれません。
ツェリードニヒはメルエムやヒソカとは違う怖さを持っている

ツェリードニヒの怖さを考えるとき、HUNTER×HUNTERに登場した他の危険人物と比べるとわかりやすくなります。
例えばメルエムは、生物として圧倒的な存在でした。
キメラアントの王として生まれ、人間をはるかに超えた力と知性を持っていた。
その恐ろしさは、まさに種としての格の違いにあります。
一方でヒソカは、戦闘そのものを楽しむ異常な人物です。
強者と戦うことに快楽を見出し、自分の興味のためなら危険な相手にも平然と近づいていく。
ヒソカの怖さは、行動原理が普通の人間とはまったく違うところにあります。
では、ツェリードニヒはどうでしょうか。
彼はキメラアントではありません。
幻影旅団のような盗賊でもありません。
ヒソカのような戦闘狂とも少し違います。
ツェリードニヒは、あくまで人間です。
しかも王族として生まれ、知性もあり、教養もあり、権力も持っている。
そのうえで、人間の尊厳を踏みにじるような異常性を持っている。
ここが最も怖いところです。
怪物が怪物として振る舞うのではありません。
人間が、人間社会の中で、権力と才能を持ったまま怪物のように振る舞っている。
だからツェリードニヒは、HUNTER×HUNTERの中でも特別に生々しい怖さを持っています。
彼が王になった場合の恐ろしさは、単に「強い敵が誕生する」という話ではありません。
国家そのものが、彼の価値観によって動かされる可能性がある。
それこそが、ツェリードニヒというキャラクターの最大の危険性です。
ツェリードニヒの弱点はどこにあるのか
ツェリードニヒは非常に危険な人物ですが、完全無欠ではありません。
むしろ彼の強さと危うさは、表裏一体になっています。
第一の弱点は、他者を軽視していることです。
ツェリードニヒは自分の知性や感性に強い自信を持っています。
そのため、自分より劣っていると判断した相手を、本当の意味で警戒できない可能性があります。
王位継承戦では、これは大きな欠点になり得ます。
なぜなら、念能力の世界では、見た目の強さや立場だけで勝敗は決まらないからです。
弱く見える相手が、非常に厄介な条件付き能力を持っていることもあります。
能力そのものは地味でも、状況次第で致命傷になることもあります。
HUNTER×HUNTERでは、油断や思い込みが命取りになります。
ツェリードニヒが破滅するとすれば、自分が見下した相手の覚悟や執念を読み違える可能性は高いでしょう。
第二の弱点は、念能力の経験不足です。
ツェリードニヒは天才です。
念の習得速度は異常で、能力の片鱗も非常に危険です。
しかし、才能があることと、実戦経験が豊富であることは別です。
クラピカ、ヒソカ、幻影旅団、ベンジャミン私設兵のような念能力者たちは、能力の強さだけでなく、実戦や駆け引きの中で生き残ってきた経験があります。
ツェリードニヒは急速に成長していますが、その成長の速さが逆に油断を生む可能性もあります。
第三の弱点は、周囲に危険視されていることです。
ツェリードニヒは本人が危険であるだけでなく、緋の眼や王位継承戦の構造によって、多方面から注目される存在になっています。
クラピカにとっては因縁の相手。
他の王子にとっては継承戦の競争相手。
テータにとっては、危険性を間近で知る相手。
強大な存在になるほど、敵も増えていく。
ツェリードニヒの破滅は、単独の誰かによるものではなく、彼が積み上げてきた危険性が一気に返ってくる形になるのかもしれません。
一番ありそうな結末は「勝ちかけて崩れる」展開
ツェリードニヒの結末を考えると、単純に早期退場するとは考えにくいです。
彼は王位継承戦の中でも、あまりにも重要な要素を背負っています。
第4王子という立場。
緋の眼。
クラピカとの因縁。
念の才能。
守護霊獣。
異常な人格。
これだけの材料を持ったキャラクターが、何も大きな役割を果たさずに退場するとは思えません。
そのため、ツェリードニヒは今後さらに存在感を増していく可能性が高いです。
念能力をより深く理解し、守護霊獣の恐ろしさも明らかになり、王位継承戦の中でより危険な位置へ進んでいく。
しかし、だからこそ最後まで勝ち切るとも言い切れません。
むしろ、勝利に近づけば近づくほど、破滅の可能性も高まっていくように見えます。
王になれると思った瞬間。
自分の能力を完全に理解したと思った瞬間。
クラピカや他の王子を見下した瞬間。
そのどこかに、ツェリードニヒの致命的な落とし穴があるのではないでしょうか。
HUNTER×HUNTERは、強者が真正面から倒されるだけの作品ではありません。
能力の条件、心理の隙、情報の差、偶然のように見える必然。
そうしたものが重なって、勝敗が決まります。
だからツェリードニヒも、単に強い相手に倒されるより、自分の才能や価値観が裏目に出る形で崩れていく方が、物語としてはしっくりきます。
最もありそうなのは、王位に近づいた末に、最後の最後で足元をすくわれる展開です。
彼は勝ちかける。
しかし勝ち切れない。
その瞬間に、ツェリードニヒという人物の本質が最も強く描かれるのではないでしょうか。
それでも王になる展開が怖い理由
一方で、ツェリードニヒが本当に王になってしまう展開も、完全には否定できません。
むしろHUNTER×HUNTERという作品の冷たさを考えると、その可能性が残っていること自体が怖いところです。
読者としては、ツェリードニヒのような人物に王になってほしくはありません。
しかし王位継承戦は、善悪を判断するための制度ではありません。
人として正しいかどうか。
国民を幸せにできるかどうか。
他者を尊重できるかどうか。
そうした基準で王を選んでいるわけではない。
最後に生き残った王子が、次の王になる。
その残酷な仕組みを突き詰めるなら、ツェリードニヒが勝ち残る展開もあり得ます。
もしそうなった場合、王位継承戦は最悪の形で完成します。
才能ある異常者が、制度の中で正当に王になる。
誰も止められなかった。
そして彼は、国家という巨大な力を手に入れる。
これは読者にとって非常に後味の悪い展開ですが、HUNTER×HUNTERならあり得ないとは言い切れません。
ただし、その場合でも「完全勝利」とは限らないでしょう。
王になった時点で、ツェリードニヒ自身が別の地獄に踏み込む可能性もあります。
暗黒大陸へ向かう船。
五大災厄。
ビヨンド=ネテロ。
十二支ん。
幻影旅団。
ヒソカ。
王位継承戦の先には、さらに巨大な混沌が待っています。
ツェリードニヒが王になったとしても、それは物語の終着点ではなく、新たな破滅の始まりになる可能性があります。
ツェリードニヒの結末はクラピカの結末にも関わってくる
ツェリードニヒの最期を考えることは、そのままクラピカの未来を考えることにもつながります。
クラピカは、クルタ族の緋の眼を取り戻すために動いています。
しかしその道は、常に復讐心と隣り合わせです。
ヨークシン編では、幻影旅団への怒りがクラピカを突き動かしていました。
そして王位継承戦では、ツェリードニヒという新たな因縁の相手が現れています。
もしクラピカがツェリードニヒと対峙するなら、そこで問われるのは単に勝てるかどうかではありません。
クラピカは何を優先するのか。
緋の眼の回収か。
ワブルとオイト王妃の保護か。
復讐か。
自分自身の生存か。
クラピカの状況は、すでにかなり危険です。
エンペラータイムの代償もあり、長期戦になればなるほど負担は大きくなります。
ツェリードニヒが危険な存在になればなるほど、クラピカは無理をせざるを得なくなる。
つまり、ツェリードニヒの結末は、クラピカをどこまで追い詰めるのかという問題でもあります。
もしクラピカがツェリードニヒを倒すなら、それは復讐の達成に見えるかもしれません。
しかし、その代償があまりにも大きければ、勝利とは呼べない結末になる可能性もあります。
逆に、クラピカが復讐よりも守ることを選ぶ展開も考えられます。
ワブルを守る。
オイト王妃を守る。
仲間との約束を守る。
その選択が、ツェリードニヒの破滅につながるのかもしれません。
ツェリードニヒは、クラピカにとって最悪の敵であると同時に、クラピカ自身の生き方を試す存在でもあるのです。
王位継承戦の行方やツェリードニヒの今後が気になる人は、2026年7月発売予定の『HUNTER×HUNTER』39巻も要チェック。継承戦や船内での各勢力の動きがさらに進展し、今後の展開を追ううえで見逃せない一冊になりそうです。
価格・在庫・仕様や版の違いなどは変動します。購入の際は各ショップの商品ページで最新情報をご確認ください。
まとめ|ツェリードニヒは王になるのか、それとも破滅するのか
ツェリードニヒは、HUNTER×HUNTERの中でも特に危険な人物です。
第4王子という立場。
緋の眼との関係。
異常な精神性。
念能力者としての才能。
守護霊獣。
そしてクラピカとの因縁。
これらがすべて重なっているため、王位継承戦の中でも特別な存在感を放っています。
彼が最後にどうなるのかは、まだわかりません。
王になる可能性もあります。
王になる直前で破滅する可能性もあります。
クラピカと直接対決する可能性もあります。
あるいは、自分の能力や傲慢さに足をすくわれる可能性もあります。
ただ一つ言えるのは、ツェリードニヒが穏やかな結末を迎えるとは考えにくいということです。
彼はすでに多くの因縁を抱えすぎています。
そして、力を得れば得るほど危険になり、危険になればなるほど周囲から狙われる存在になります。
個人的には、ツェリードニヒは勝ちかけたところで崩れる可能性が高いと考えています。
王位に近づき、自分の才能を確信し、すべてを支配できると思った瞬間に、見落としていた何かによって破滅する。
それが最もHUNTER×HUNTERらしい結末に見えます。
もちろん、冨樫義博先生の物語は簡単には予想通りに進みません。
だからこそ、ツェリードニヒの未来は気になる。
王になるのか。
破滅するのか。
それとも、読者の想像を超える形で物語をかき乱すのか。
王位継承戦の行方を考えるうえで、ツェリードニヒは今後も絶対に目を離せない人物です。