- METAL SLUG ULTIMATE COLLECTION収録作品は?ロケテ版・旧コンプリートとの違い
- 『METAL SLUG ULTIMATE COLLECTION』には何が入る?収録10タイトル一覧
- 幻の『METAL SLUG』ロケテスト版とは?
- 旧『メタルスラッグ コンプリート』との違いは?
- 『METAL SLUG ADVANCE』と『7』も新たに収録
- 『METAL SLUG XX』は入っていない?『7』との関係は
- 本当に「シリーズ全部入り」?3Dやネオジオポケット版は未収録
- 移植開発はM2|クイックセーブやリワインドも追加
- オンライン2人協力に対応|ただしローカル2人プレイはまだ不明
- Switch版とSwitch 2版の違いは?今のところ未発表
- 発売日はいつ?価格はまだ未定
- 旧コンプリートやアケアカ版を持っていても買う意味はある?
- まとめ|正式発売9作品+幻のロケテ版で全10タイトル
METAL SLUG ULTIMATE COLLECTION収録作品は?ロケテ版・旧コンプリートとの違い

SNKは2026年9月9日、『METAL SLUG』30周年を記念したコレクション作品『METAL SLUG ULTIMATE COLLECTION』を発表しました。
2027年にNintendo Switch、Nintendo Switch 2、PlayStation 5、Xbox Series X|S、Steamで発売予定です。
発表を見て少し分かりにくいのが、「歴代シリーズ9作品+幻のロケテスト版=全10タイトル」という数え方でしょう。
収録されるのは『METAL SLUG』から『METAL SLUG 7』までの主要作品に『METAL SLUG ADVANCE』を加えた正式発売9タイトルと、初代『METAL SLUG』の正式未発売ロケテスト版です。
一方、『METAL SLUG XX』『METAL SLUG 3D』、ネオジオポケットカラーの『1st MISSION』『2nd MISSION』などは収録されません。つまり「全10タイトル入り」ではありますが、シリーズで発売されたゲームを文字どおり全部収録したコレクションではありません。
2007年前後に発売された旧『メタルスラッグ コンプリート』と比べると、『ADVANCE』『7』、そして今回の大きな目玉となるロケテスト版が増えています。
この記事では、収録10タイトルの内訳から、幻のロケテスト版とは何なのか、旧コレクションとの違い、なぜ『XX』が入っていないのか、オンライン協力やSwitch 2版の現状まで整理します。
『METAL SLUG ULTIMATE COLLECTION』には何が入る?収録10タイトル一覧
まず、SNKが発表している収録ラインアップを整理します。
| タイトル | 年 | 公式収録一覧の表記 |
|---|---|---|
| METAL SLUG | 1996年 | NEOGEO MVS |
| METAL SLUG 2 | 1998年 | NEOGEO MVS |
| METAL SLUG X | 1999年 | NEOGEO MVS |
| METAL SLUG 3 | 2000年 | NEOGEO MVS |
| METAL SLUG 4 | 2002年 | NEOGEO MVS |
| METAL SLUG 5 | 2003年 | NEOGEO MVS |
| METAL SLUG ADVANCE | 2004年 | Game Boy Advance |
| METAL SLUG 6 | 2006年 | PlayStation 2 |
| METAL SLUG 7 | 2008年 | Nintendo DS |
| METAL SLUG Location Test Version | ― | 正式未発売 |
ここで少し注意したいのが『METAL SLUG 6』です。
ULTIMATE COLLECTIONの収録一覧では「2006年/PlayStation 2」と記載されていますが、SNKの30周年公式HISTORYでは『METAL SLUG 6』の初出を2006年2月のアトミスウェイブ版としています。PlayStation 2版が発売されたのはその後です。
現時点では、なぜ新コレクション側の一覧でPlayStation 2と表記されているのか、SNKから詳しい説明はありません。そのため「今回収録される『6』はPS2版がベース」とまでは断定できません。
なぜ「9作品+ロケテ版」で全10タイトルになる?
SNK公式サイトでは、今回の内容を「シリーズを代表する9タイトル」+「初代METAL SLUG ロケテスト版」と説明しています。
つまり「歴代作品が9本しかない」という意味ではありません。
正式に発売された9タイトルを基本ラインアップとし、そこへ正式発売されなかった開発中のロケテスト版を特別枠として加えたため、合計10タイトルです。
なお、『METAL SLUG X』は『2』をベースにしたアレンジ作品ですが、1999年に独立した作品として発売されています。敵や武器、配置、難易度などにも変更があるため、今回も『2』とは別の1タイトルとして数えられています。
幻の『METAL SLUG』ロケテスト版とは?
今回もっとも珍しい収録作が、初代『METAL SLUG』の「Location Test Version」です。
SNKは、これを初代『METAL SLUG』の開発中にアーケードで一般向けテストに使用された、正式未発売のバージョンと説明しています。
これまで一般に公開される機会は非常に少なく、『METAL SLUG ULTIMATE COLLECTION』のプロデューサーも、家庭用ゲーム機で遊べるのは今回が初めてだと説明しています。
ただし、「ロケテスト版」という言葉を単純に「ベータ版」「プロトタイプ」と置き換えるのは避けた方がよいでしょう。
ロケーションテストとは、開発中のアーケードゲームを実際の店舗などで試験的に稼働させ、プレイヤーの反応を見る工程です。今回の正式名称もあくまで「METAL SLUG Location Test Version」とされています。
初代『METAL SLUG』はもともと「戦車が主人公」だった
このロケテスト版を巡って興味深いのが、初代『METAL SLUG』の開発史です。
初代でプログラムを担当した濱田慎一氏は、後年のインタビューで、開発当初の主人公は人間ではなく戦車だったと証言しています。
現在のゲームでもおなじみの万能戦車「メタルスラッグ」は、もともと主人公として細かく作り込まれていたもの。ジャンプやしゃがみまでできる戦車として開発されていました。
濱田氏によると、戦車が主人公だった段階でロケテストは2回行われました。しかし反応は芳しくなく、開発はいったん約1か月止まったといいます。
その期間中に、敵兵のグラフィックなどを使って人間を操作する試作が作られ、最終的には人間キャラクターを主人公へ変更。戦車はプレイヤーが途中で乗り込める乗り物として残り、現在知られている『METAL SLUG』へつながっていきました。
今回収録されるのが「戦車だけのロケテ版」かはまだ分からない
ここは特に混同しない方がよい部分です。
開発者証言から「戦車主人公時代にロケテストが行われた」ことは確認できますが、SNKはまだ、今回収録するROMがその2回のロケテストのどちらなのか、具体的にどの開発段階なのかを明らかにしていません。
ステージ構成、使用できるキャラクター、捕虜や味方兵の仕様なども詳細は未発表です。
そのため現段階では、「今回収録されるロケテ版では戦車しか使えない」「製品版とはまったく別のゲーム」といったところまで決めつけない方が正確です。
旧『メタルスラッグ コンプリート』との違いは?
過去にもシリーズ作品をまとめた『メタルスラッグ コンプリート』が発売されています。
日本ではPSP版が2007年2月、PlayStation 2版が同年5月、Wii版が同年12月に登場しました。海外では主に『METAL SLUG ANTHOLOGY』の名称で展開されています。
旧コレクションに入っていたのは、『METAL SLUG』『2』『X』『3』『4』『5』『6』の7作品です。
| 項目 | 旧メタルスラッグ コンプリート | ULTIMATE COLLECTION |
|---|---|---|
| 収録数 | 7作品 | 10タイトル |
| METAL SLUG~6・X | ○ | ○ |
| METAL SLUG ADVANCE | なし | あり |
| METAL SLUG 7 | なし | あり |
| 初代ロケテスト版 | なし | あり |
| ギャラリー | あり | あり |
| リワインド | 今回確認した旧公式資料では記載なし | あり |
| オンライン協力 | 機種ごとの旧仕様 | 対応タイトルであり |
| 移植開発 | 旧コレクション | M2 |
旧版から収録作品だけで比較すると、今回増えたのは『METAL SLUG ADVANCE』『METAL SLUG 7』『METAL SLUG Location Test Version』の3タイトルです。
一方、「新作で初めてギャラリーが付く」というわけではありません。
旧『メタルスラッグ コンプリート』にもギャラリーモードがあり、イラストや設定画像、音楽、開発者インタビューなどを閲覧できました。新作にもギャラリー/ミュージアムが収録されますが、旧版から具体的にどれだけ資料が追加されるかはまだ発表されていません。
『METAL SLUG ADVANCE』と『7』も新たに収録
旧コンプリートとの差を考えるうえで見逃せないのが、携帯機向けに作られた2作品です。
METAL SLUG ADVANCE
『METAL SLUG ADVANCE』は2004年にGame Boy Advanceで発売されました。
アーケード作品をそのまま携帯機へ移したものではなく、携帯機向けのオリジナル作品です。従来作とは異なる主人公が登場し、ライフ制やカード収集など独自の仕組みも取り入れられています。
今回、旧コンプリートにはなかった『ADVANCE』まで同じコレクションへ入ることは、新旧を比較するうえで分かりやすい変更点です。
METAL SLUG 7
『METAL SLUG 7』は2008年にNintendo DSで発売された作品です。
7つのメインミッションに加えて、さまざまな課題へ挑戦するコンバットスクールも収録されていました。
旧『メタルスラッグ コンプリート』の発売後に登場した作品なので、旧コレクションには収録されていません。
『METAL SLUG XX』は入っていない?『7』との関係は
『METAL SLUG 7』が入ると、「では『METAL SLUG XX』は?」と気になる人もいるでしょう。
結論から言うと、2026年9月12日時点で『XX』は収録ラインアップに入っていません。
『METAL SLUG XX』は、Nintendo DSで発売された『7』をベースに再構成・拡張した作品として展開され、2009年にPSPで登場。その後はPlayStation 4やSteamにも移植されています。
ただし、SNKは「『7』を収録したから『XX』を外した」「内容が重複するから不要と判断した」といった理由を説明していません。
現時点で言えるのは、ULTIMATE COLLECTIONには『7』が収録され、『XX』は収録されていないというところまでです。
本当に「シリーズ全部入り」?3Dやネオジオポケット版は未収録
公式サイトでは「全部入り」といった強い表現も使われていますが、これを「METAL SLUGという名前のゲームがすべて入っている」と受け取ると少し違います。
シリーズには今回収録されない作品も存在します。
代表的なものだけでも、ネオジオポケットカラーの『METAL SLUG 1st MISSION』『METAL SLUG 2nd MISSION』、PlayStation 2の『METAL SLUG 3D』、先ほど触れた『METAL SLUG XX』があります。
さらにシリーズ全体を見れば、『METAL SLUG ATTACK』や『METAL SLUG ATTACK RELOADED』、『METAL SLUG TACTICS』などジャンルの異なる派生作品もあります。
SNK自身もULTIMATE COLLECTIONについて「シリーズを代表する9タイトル」と説明しています。
したがって、今回の内容は「シリーズ史に存在する全ゲームを完全網羅」というより、主要なクラシック2Dアクション作品を中心に、携帯機作品や貴重なロケテスト版までまとめたコレクション、と理解するのがよいでしょう。
移植開発はM2|クイックセーブやリワインドも追加
収録本数だけでなく、旧コレクションと大きく異なるのが移植そのものです。
ULTIMATE COLLECTIONでは、数多くのレトロゲーム移植を手掛けてきた有限会社エムツー(M2)が移植開発を担当します。
SNKは、原作のプレイフィールを大切にしながら現行環境で遊べるよう再現すると説明。実機特有の処理落ちや内部バグ、隠し仕様まで再現・制御するM2の技術についても紹介しています。
ただし、まだ発売前です。「旧移植より入力遅延が少ない」「完全移植が保証された」といった実機評価まではできません。
現時点で発表されている便利機能には、クイックセーブ/クイックロード、数秒前まで戻せるリワインド、画面・サウンド設定などがあります。
さらに9月11日に公開されたプロデューサーの説明では、ボタン配置や連射速度、難易度、時間設定、武器の弾数を無限にする設定、ミッション選択なども紹介されています。
スコアアタック、タイムアタック/スピードラン、オンラインランキング、リプレイ、コンバットスクール、ビジュアルギャラリー、サウンドプレイヤーなども用意されます。
ただしSNKは、収録タイトルによって利用できる機能やモード、対応内容が異なると明記しています。
「全10タイトルでリワインド可能」「すべてオンライン協力対応」といった個別の対応表はまだ発表されていません。
オンライン2人協力に対応|ただしローカル2人プレイはまだ不明
ULTIMATE COLLECTIONでは、対応タイトルでオンライン協力プレイが利用できます。
SNKは、フレンドだけでなく世界中のプレイヤーとの共闘にも対応すると案内しています。
ただし、どの収録作品がオンライン協力に対応するのか、クロスプレイの有無、マッチング方式などの詳細はまだ発表されていません。
Nintendo Switch/Switch 2、PlayStation、Xboxでオンライン協力を利用する場合は、それぞれの有料オンラインサービスへの加入が必要です。
1台で2人協力できるかは公式情報に食い違いがある
シリーズといえば隣で一緒に遊ぶ2人協力を思い浮かべる人も多いでしょう。
ところが2026年9月12日時点では、ローカル協力について公式情報が完全には一致していません。
SNKの日本公式サイトは「プレイ人数:1人(オンライン2人)」としています。
一方、SNKのプレスリリースでは「1~2名」と記載され、Steamの商品ページには「Shared/Split Screen Co-op」「Remote Play Together」といったローカル協力を示す機能が掲載されています。
そのため現段階では、Nintendo Switch/Switch 2、PS5、Xbox Series X|Sを含め、各機種で1台2人のローカル協力が可能なのかは詳細発表待ちと考えた方が安全です。
Switch版とSwitch 2版の違いは?今のところ未発表
本作はNintendo SwitchとNintendo Switch 2の両方で発売されます。
ただし2026年9月12日時点では、両バージョンの具体的な違いは発表されていません。
解像度、フレームレート、ロード時間、入力遅延、Switch 2独自機能、価格差、Switch版からのアップグレードパス、セーブデータ移行などはいずれも不明です。
そのため現時点では、「Switch 2版の方が高画質」「Switch版を買っても後から安くアップグレードできる」といった判断はできません。
本作は2026年9月9日の「Nintendo Direct 2026.9.9」でも紹介されました。Direct全体で発表されたSwitch 2タイトルについては、Nintendo Direct 2026年9月発表まとめでも整理しています。
発売日はいつ?価格はまだ未定
『METAL SLUG ULTIMATE COLLECTION』の発売時期は2027年予定です。
具体的な発売日と価格はまだ発表されていません。
正式に発表されている日本向け対応機種は、Nintendo Switch、Nintendo Switch 2、PlayStation 5、Xbox Series X|S、Steamです。
海外のSNK公式商品ページにはPlayStation 4の表記も見られますが、日本公式プレスリリースと英語版プレスリリースの対応機種一覧はPS5のみです。
情報が一致していないため、少なくとも日本向け記事ではPS4版が正式発表されたとはまだ扱わない方がよい状況です。
ウィッシュリスト登録はすでに始まっていますが、価格や具体的な予約開始時期については今後の発表を待つ必要があります。
旧コンプリートやアケアカ版を持っていても買う意味はある?
過去の『メタルスラッグ コンプリート』や、アケアカNEOGEOなどでシリーズ作品をすでに持っている人にとっては、「また買う意味があるのか」も気になるところです。
発売前なので購入価値そのものを断定することはできませんが、仕様上の違いはかなりあります。
旧コンプリートとの比較なら、『ADVANCE』『7』、家庭用初となるロケテスト版が新たに加わります。
さらにM2による新たな移植、クイックセーブ/ロード、リワインド、オンラインランキング、対応作品でのオンライン協力なども今回の特徴です。
一方、アケアカNEOGEOには作品ごとの細かな設定やランキングなど独自の特徴があります。ULTIMATE COLLECTIONが出たから既存版がすべて不要になる、という関係ではありません。
すでに旧作を所有している人の場合は、単に『1』~『6』をもう一度遊ぶためというより、『ADVANCE』『7』『ロケテスト版』と新機能にどれだけ魅力を感じるかが判断材料になりそうです。
まとめ|正式発売9作品+幻のロケテ版で全10タイトル
『METAL SLUG ULTIMATE COLLECTION』には、初代『METAL SLUG』から『7』までの主要作品と『ADVANCE』を合わせた正式発売9タイトル、さらに正式未発売の初代ロケテスト版が収録されます。
旧『メタルスラッグ コンプリート』の7作品から、『ADVANCE』『7』『Location Test Version』が増えて全10タイトルになりました。
ただし『XX』『3D』『1st MISSION』『2nd MISSION』などは入っていないため、シリーズで発売された全ゲームを網羅した意味での「全部入り」ではありません。
今回とりわけ珍しいロケテスト版については、初代がもともと戦車を主人公として開発されていたという当時の開発者証言があります。一方、今回収録されるROMが具体的にどの開発段階のものなのかはまだ明らかになっていません。
M2が移植開発を担当し、クイックセーブ/ロードやリワインド、オンラインランキング、対応タイトルでのオンライン協力なども追加されますが、タイトルごとの対応状況には違いがあります。
発売は2027年予定。価格、具体的な発売日、SwitchとSwitch 2の違い、ローカル2人協力の機種別仕様などは今後の発表待ちです。
収録本数だけを見ると「旧作が3本増えたコレクション」にも見えますが、家庭用初公開となるロケテスト版とM2による新移植まで含めると、旧『コンプリート』とはかなり性格の異なる30周年版になっています。