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三遊間の結成秘話と漫才の魅力|稲継諒・さくらいの経歴、コンビ名の由来と賞レース実績

目次
  1. 三遊間の結成秘話と芸風|稲継諒・さくらいの経歴、M-1成績と優勝歴
  2. 三遊間とは?2019年結成の吉本興業所属コンビ
  3. 稲継諒とさくらいのプロフィール|年齢・出身地・芸人を目指した理由
  4. 三遊間の結成秘話|M-1出場をきっかけにコンビが誕生
  5. コンビ名「三遊間」の由来は?2人の野球経験との関係
  6. 三遊間の漫才は何が面白い?ネタ作りと芸風の特徴
  7. Kakeru翔グランプリWESTで3度の総合優勝
  8. M-1グランプリの成績|2021年から6大会連続で準々決勝進出
  9. UNDER5 AWARD 2023で決勝進出|若手芸人の全国大会でも実績
  10. 上方漫才協会大賞・上方漫才大賞でも新人賞候補に
  11. 稲継諒が翔総選挙2025で1位|13,645票を獲得
  12. 冠Podcast『三遊間のほそ犬スピリッツ』が2026年にスタート
  13. テレビ・ライブ・連載など活動の広がり
  14. 三遊間の主な賞レース・優勝歴まとめ
  15. 三遊間の現在|劇場での実績とM-1準決勝への挑戦
  16. まとめ|M-1をきっかけに誕生し、劇場で実力を磨いてきた三遊間

三遊間の結成秘話と芸風|稲継諒・さくらいの経歴、M-1成績と優勝歴

お笑いコンビ「三遊間」の結成秘話、名前の由来、漫才の魅力と賞レース実績を紹介するアイキャッチ。野球の三遊間を再現した舞台に2本のマイク、優勝トロフィー、ラジオマイクを描いた華やかなイラスト。

2019年のM-1グランプリへの出場をきっかけにコンビとしての道を歩み始め、今では大阪の若手漫才師が競う劇場大会で3度の総合優勝を果たしているのが、お笑いコンビ「三遊間(さんゆうかん)」です。

メンバーは、ボケ担当の稲継諒(いなつぐ りょう)と、ツッコミ担当のさくらい。ともにNSC大阪41期出身で、吉本興業に所属しています。

2023年にはUNDER5 AWARDで決勝進出。M-1グランプリでは2021年から2025年まで5大会連続で準々決勝へ進み、2026年も大阪3回戦を突破しました。さらに、2025年には稲継が劇場の人気投票企画で1位を獲得し、2026年2月にはコンビの冠Podcastも始まっています。

ただ、現在の実績だけを並べても三遊間というコンビの面白さは十分に伝わりません。2人が組んだきっかけ、野球に由来する名前、結成直後の苦戦、そして自分たちらしい漫才を探し続けてきた過程にも興味深いエピソードがあります。

稲継とさくらいの経歴から、漫才の特徴、劇場での優勝歴、賞レースの歩み、ラジオでの活躍まで詳しく紹介します。

三遊間とは?2019年結成の吉本興業所属コンビ

三遊間は、2019年5月1日結成の男性お笑いコンビです。主に大阪のよしもと漫才劇場を拠点とし、漫才を中心にライブや賞レース、ラジオなどで活動しています。

コンビ名は野球の守備位置を表す「三遊間」から取られています。2人とも学生時代に野球部に所属しており、稲継は現在も野球観戦を趣味に挙げています。

漫才では稲継がボケ、さくらいがツッコミを担当。落ち着いた雰囲気の稲継と、言葉数が多く鋭い反応を見せるさくらいの掛け合いが特徴です。

三遊間の基本情報

コンビ名三遊間
読み方さんゆうかん
メンバー稲継諒、さくらい
結成年月日2019年5月1日
所属事務所吉本興業
NSC大阪41期
主な活動漫才、劇場ライブ、Podcastなど
主な実績UNDER5 AWARD 2023決勝進出、Kakeru翔グランプリWEST総合優勝3回、M-1グランプリ6大会連続準々決勝進出(2021~2026年)

結成年月日はM-1グランプリの公式プロフィールを基準にしています。なお、本人たちは2019年のM-1出場を経て正式にコンビを組むことになったと振り返っており、その経緯については後ほど詳しく紹介します。

稲継諒とさくらいのプロフィール|年齢・出身地・芸人を目指した理由

2人はNSC大阪41期の同期ですが、芸人を目指すまでの経緯や性格には違いがあります。

2026年11月4日時点で、稲継は31歳、さくらいは30歳。どちらも血液型はAB型です。ここでは吉本興業の公式プロフィールと本人インタビューをもとに、それぞれの人物像を紹介します。

稲継諒|野球好きで独特の感性を持つボケ担当

名前稲継諒(いなつぐ りょう)
生年月日1995年9月26日
年齢31歳(2026年11月4日時点)
出身地兵庫県
身長・体重175cm・70kg
血液型AB型
担当ボケ
趣味読書、野球観戦
特技プロ野球選手の成績だけで何年かを当てられる

稲継は兵庫県出身で、学生時代には野球部に所属していました。2026年のインタビューでは、野球の強豪校として知られる兵庫県立社高校での経験についても語っています。

野球好きは現在も変わらず、吉本興業の公式プロフィールには、プロ野球選手の成績だけを見て年代を当てられるという特技が記載されています。単に好きな球団を応援するだけでなく、過去の成績や選手の記録にも詳しいことがうかがえます。

そんな稲継がお笑いの道を意識したのは大学時代でした。就職活動が思うように進まない中、友人から誘われて学園祭で漫才を披露したことが転機になります。

さらに学内のお笑い大会で7組中1位を獲得。漫才を通じて自分にも評価されるものがあると感じ、芸人を目指すようになったと、2026年3月のMARZELの取材で振り返っています。

舞台ではマイペースに見えることの多い稲継ですが、ラジオでの会話については、予想できない展開が生まれることを好むとも話しています。その独特な感覚が、さくらいとの掛け合いに意外な方向性を与えることもあります。

さくらい|言葉数の多いツッコミとラジオへの憧れ

芸名さくらい
生年月日1996年5月25日
年齢30歳(2026年11月4日時点)
出身地滋賀県
身長・体重172cm・59kg
血液型AB型
担当ツッコミ
趣味漫画、アニメ、筋トレ、野球
特技投げたい時にアウトローへ投げ込める

さくらいは滋賀県出身。漫才ではツッコミを担当し、言葉数の多さから「多弁師」とも呼ばれています。

さくらいがお笑いに興味を持った理由の一つがラジオでした。以前からオードリーやくりぃむしちゅーの『オールナイトニッポン』などを聴いており、自分もラジオで話す仕事がしたいと考えていたそうです。

舞台でもラジオでも、自分の考えを言葉にして伝えようとする姿勢が印象的です。漫才では稲継の思いがけない発言に対して反応を重ね、ラジオでは自分自身の考えや日常の出来事を掘り下げています。

2025年にはABCラジオの特別番組『多弁師さくらい』で単独パーソナリティーを担当。2026年にはQJWebで本人による連載『三遊間さくらいのしゃべり足りない心域』も始まっています。

少年野球の思い出や日常で感じたことを文章でも表現しており、漫才のツッコミだけにとどまらない活動を見せています。

さくらいの本名は?以前は「櫻井一世」と掲載

現在の吉本興業公式プロフィールでは、芸名はひらがなの「さくらい」となっています。

一方、2022年のDOMOぱどのインタビューでは、同じ人物が「櫻井一世(さくらい いっせい)」と紹介されていました。生年月日や出身地なども現在のプロフィールと一致しています。

ただし、この過去の掲載名が現在の戸籍上の本名であるかどうか、また、いつどのような理由で現在の芸名へ変更したのかについては、確かな説明が確認されていません。

そのため、過去に「櫻井一世」と表記されていたことは確認できますが、現在の本名や改名理由については断定できません。

三遊間の結成秘話|M-1出場をきっかけにコンビが誕生

三遊間の結成には、2019年のM-1グランプリが大きく関わっています。

2人はNSC大阪41期の同期ですが、最初から漫才コンビとして活動していたわけではありません。卒業後、さくらいがM-1に出場するための相方を探していたことから話が動き始めました。

最初に誘ったのはさくらいだった

当時、稲継はピン芸人として活動していました。一方のさくらいは、NSC時代から稲継のネタの設定を考える能力を評価していたといいます。

そこで、さくらいが稲継を誘い、2019年のM-1グランプリに出場することになりました。

稲継も以前から漫才をやりたい気持ちを持っていたため、この誘いを受け入れます。2人にとっては、最初から将来を約束したコンビ結成というより、まず大会で一緒に漫才を披露することが出発点でした。

その2019年のM-1で、三遊間は3回戦まで進出します。

初めて組んだ相手と大会で手応えを得たことが、2人の関係を大きく変えました。

正式にコンビを組もうと提案したのは稲継

興味深いのは、最初にM-1へ誘ったのはさくらいだったのに対し、正式にコンビを組もうと持ちかけたのは稲継だったことです。

2022年のDOMOぱどのインタビューでは、2019年のM-1で3回戦まで進んだ後、稲継から正式結成を提案した経緯が語られています。

一方、M-1公式プロフィールの結成年月日は2019年5月1日です。本人が語る大会後の正式結成と、公式登録上の結成日がどう対応するかまでは明らかになっていません。

いずれにしても、さくらいが稲継の才能に目をつけて誘い、稲継も一緒に漫才を続けたいと考えるようになったという経緯は、三遊間の出発点を知るうえで重要です。

最初からライブで受けていたわけではない

2019年のM-1で3回戦に進んだ三遊間ですが、その後の活動が順調だったわけではありません。

2025年12月のQJWebインタビューでは、M-1で手応えをつかんだ後も、普段のライブでは思うように笑いが取れない時期があったと振り返っています。

稲継によると、コンビを組んでから1年ほどたち、ようやく客席の反応が良くなってきたそうです。

最初の大会で結果を出したからといって、そのまま人気が高まったわけではないところに、三遊間の歩みの難しさがあります。

その後も漫才の完成度や表現の方向性に悩みながら、劇場に出演し、賞レースに挑み続けてきました。現在の劇場大会での優勝歴を考えると、結成当初の苦戦は欠かせないエピソードです。

コンビ名「三遊間」の由来は?2人の野球経験との関係

「三遊間」は、野球で三塁手と遊撃手の間の守備区域を指す言葉です。左方向へ飛んだ打球が三塁手と遊撃手の間を抜ける場面などで使われます。

この名前は偶然選ばれたものではなく、2人の野球経験と関係しています。

2026年10月9日に公開されたQJWebのさくらい本人による連載では、2人とも学生時代に野球部に所属しており、さくらいが主にショートを守っていたことがコンビ名の由来だと紹介されています。

稲継も学生時代に野球に打ち込んでおり、現在も野球観戦を趣味としています。コンビ名だけでなく、プロフィールの特技にも野球が登場するのは、2人に共通する経験があるからです。

ただし、稲継が三塁手、さくらいが遊撃手だったという役割分担まで確認されているわけではありません。

野球用語としての意味を知ると、三遊間という名前は覚えやすくなります。漫才を知らなくても、野球が好きな人なら最初に名前が気になるコンビかもしれません。

三遊間の漫才は何が面白い?ネタ作りと芸風の特徴

三遊間の漫才を語るときに欠かせないのが、2人の性格の違いと、ネタの設定を重視してきた制作方法です。

さくらいは言葉を重ねながら自分の考えを伝えるタイプで、稲継はマイペースで感覚的な発言が目立ちます。本人たちもインタビューで、考え方の違いについて語っています。

その違いが舞台では、稲継のボケに対してさくらいが言葉を尽くして反応する掛け合いにつながっています。

ネタはどちらが書いている?2人で作る漫才

三遊間のネタは、どちらか一人がすべて考えているわけではありません。

2025年12月のQJWebのインタビューによると、稲継が漫才の設定を提案し、面白くなりそうなものを2人で膨らませていく場合があります。

一方、さくらいが先にネタを組み立て、そこへ稲継が加わって調整することもあります。

最初に稲継を誘った理由の一つが設定を考える能力への評価だったことを考えると、現在のネタ作りにも結成当初からの関係が生きているのでしょう。

2022年の取材では、電話でネタを作っていたことも話しています。また、当時のM-1準々決勝で披露した漫才の一部分には、先輩芸人であるギャロップ林から得たアイデアがあったことも明かしていました。

2人だけで考えを閉じるのではなく、周囲の芸人から刺激を受けながら漫才を磨いてきたことが分かります。

設定重視から2人の人間性を生かす方向へ

三遊間の漫才は、以前から設定の面白さを重視してきました。しかし、本人たちはその方法だけで満足していたわけではありません。

2025年のM-1準々決勝を振り返ったインタビューで、さくらいは、台本をきっちり作り込むだけでなく、2人自身の人間性をもっと表に出す漫才を模索していることを語っています。

漫才の設定が面白くても、そのネタを誰が演じるのかによって印象は変わります。三遊間の場合、稲継の独特な発言やさくらいの多弁な反応そのものが、コンビの持ち味になっています。

2026年6月のKakeru翔グランプリWESTで優勝した際にも、稲継は披露したネタについて、身内に近い内容ではないかという懸念を口にしていました。

劇場で高く評価されても、それが別の観客にも伝わるかどうかを考えているところに、2人の漫才に対する姿勢が表れています。

完成した一つのスタイルに落ち着いたというより、設定の面白さと自分たちらしさをどう両立させるか、試行錯誤を続けているコンビといえます。

コンビ仲は?以前とは変わった2人の関係

稲継とさくらいは、コンビの関係についても率直に語っています。

2026年3月のMARZELインタビューでは、以前は互いに考え方を十分に理解できていなかった時期があったものの、最近は相手の性格や得意なことを受け入れられるようになってきたと話しています。

ラジオで2人だけで話す機会が増えたことも変化の一因として語られていますが、それだけが理由と断定されているわけではありません。

さくらいはインタビューなどを通じて稲継の考え方を知る機会が増えたことも挙げています。

もともと性格の違う2人だからこそ、相手をどう理解するかは漫才にも関わる問題です。現在の関係を過去の発言だけで判断するのではなく、本人たちが語る変化も含めて見る必要があります。

Kakeru翔グランプリWESTで3度の総合優勝

三遊間の実績を紹介するうえで、特に見逃せないのが『Kakeru翔グランプリWEST』での3度の総合優勝です。

この大会は、大阪のよしもと漫才劇場に所属する若手芸人たちがネタを披露し、審査員と観客の投票によって順位を競うものです。

テレビで放送される全国規模の賞レースとは異なりますが、普段から同じ劇場で活動する芸人たちが競い合う大会であり、三遊間がどのような評価を積み重ねてきたかを知る重要な材料になります。

2025年4月6日|39組の頂点に立ち初代王者へ

2025年4月6日に開催された『Kakeru翔グランプリWEST』では、39組の若手芸人が参加しました。

この大会で総合優勝したのが三遊間です。

2025年度から大会名と対象となるメンバーの仕組みが変更され、三遊間は新たな『Kakeru翔グランプリWEST』の初代総合王者となりました。

結成から約6年。初期にはライブで思うように受けず、M-1でも準々決勝の壁に挑戦してきた2人が、劇場のネタバトルで結果を残した瞬間でした。

この大会の様子は、吉本興業のFANY Magazineが2025年4月14日に詳しく報じています。

2025年10月4日|2度目の総合優勝

半年後の2025年10月4日、三遊間は再び『Kakeru翔グランプリWEST』で総合優勝を果たしました。

2025年度は6月に例えば炎、8月にぐろう、12月にシカノシンプなど、異なるコンビも総合優勝を獲得しています。

毎回同じコンビが勝つわけではない大会で、三遊間は4月と10月に2度の頂点に立ちました。

この実績によって、2026年3月29日に開催された東西の劇場バトル王者が集まる公演『THE BEST OF MANGEKI 2026』への出場にもつながっています。

2026年6月7日|46組が参加した大会で3度目の優勝

2026年6月7日には、同大会で3度目の総合優勝を達成しました。

この日は46組が参加し、第一部と第二部に分かれてネタを披露。三遊間は第一部で1位となり、最終的な総合順位でも1位に輝きました。

総合2位はシカノシンプ、3位は例えば炎でした。

なお、三遊間は同年4月の大会でも総合2位に入っています。4月はシカノシンプが優勝し、6月には三遊間が優勝するなど、両コンビは劇場大会で上位を争ってきました。

6月の優勝後、さくらいは結果が出たことに安堵した様子を見せ、稲継も観客や審査員から評価されたことへの喜びを語っています。

同時に、稲継はまだ連覇の経験がないとして、次の大会への意欲も見せていました。優勝という結果に満足するだけでなく、継続して評価されることを目指している様子が伝わってきます。

劇場大会の主な結果一覧

開催日・時期大会結果
2025年4月6日Kakeru翔グランプリWEST総合優勝
2025年9月11日Kakeru翔チャレンジバトルWEST1位
2025年10月4日Kakeru翔グランプリWEST総合優勝
2026年4月Kakeru翔グランプリWEST総合2位
2026年6月7日Kakeru翔グランプリWEST総合優勝

2025年9月のチャレンジバトルは、グランプリ下位メンバーとオーディションライブからの挑戦者が劇場所属を懸けて競う入れ替え戦です。三遊間はこの回で1位となりました。

通常のグランプリ総合優勝とは別の実績であり、2026年11月4日時点で確認できる『Kakeru翔グランプリWEST』の総合優勝は3回です。

同じ大会で総合優勝を重ねているシカノシンプの結成や芸風、賞レース実績も紹介しています。コントと漫才の両方で活動するシカノシンプと、漫才を中心とする三遊間。それぞれの特徴を比べると、大阪の若手芸人たちの層の厚さが伝わります。

M-1グランプリの成績|2021年から6大会連続で準々決勝進出

三遊間は、M-1グランプリでも継続して結果を残しています。

2019年の初挑戦で3回戦へ進出し、2021年には初めて準々決勝へ。その後は2025年まで5大会連続で準々決勝進出を続け、2026年も大阪3回戦を突破しました。

2026年を含めると、6大会連続の準々決勝進出となります。ただし、2026年11月4日時点で同年の準々決勝はまだ開催されておらず、最終成績は決まっていません。

三遊間のM-1年度別成績

年度確認できた結果補足
2019年3回戦進出本人の回想で確認
2020年公式個別結果未確認2回戦出場との記録あり
2021年準々決勝進出初の準々決勝
2022年準々決勝進出2大会連続
2023年準々決勝進出3大会連続
2024年準々決勝進出4大会連続
2025年準々決勝進出5大会連続
2026年準々決勝進出決定6大会連続・大会継続中

2021年からの連続記録については、2025年8月の日刊スポーツ報道、2026年3月のMARZELインタビューなどで確認できます。

なお、2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で3回戦が行われず、例年とは異なる大会構成でした。三遊間については2回戦出場との記録がありますが、公式の個別結果を十分に照合できていないため、敗退回戦を確定事項として記載していません。

5大会連続準々決勝の壁と漫才の方向転換

2021年に初めて準々決勝へ進出した三遊間は、その後も同じ舞台に立ち続けました。しかし、2025年までは準決勝進出に届いていません。

毎年準々決勝まで勝ち上がること自体、継続して結果を出している証拠です。一方で、さらに上の舞台へ進めない状況は、本人たちにとって漫才を見直すきっかけにもなりました。

2025年の大会を振り返ったさくらいは、漫才の構成をきちんと作ることに加え、2人の人間性を生かす方向性を考えていたと話しています。

劇場で評価されるネタと、M-1のような大会でさらに勝ち進むネタ。その違いをどう乗り越えるかは、三遊間が長く向き合ってきた課題の一つです。

M-1グランプリ2026も大阪3回戦を突破

2026年のM-1グランプリでは、10月29日・30日に大阪で3回戦が開催され、10月31日に準々決勝進出34組が発表されました。

三遊間はその34組に含まれています。

同じ大阪会場からは、もも、ぐろう、天才ピアニスト、豪快キャプテン、シカノシンプ、フースーヤ、空前メテオ、生姜猫なども準々決勝に進出しました。

大阪の準々決勝は2026年11月18日、なんばグランド花月で開催予定です。

現時点で準決勝進出が確定したわけではありません。結果が発表されるまでは「準々決勝進出」が2026年大会の正確な状況となります。

大阪3回戦を突破した全34組や今後の日程は、M-1グランプリ2026の準々決勝進出者一覧で確認できます。

UNDER5 AWARD 2023で決勝進出|若手芸人の全国大会でも実績

三遊間がM-1以外の全国規模の大会で結果を残したのが、2023年の『UNDER5 AWARD』です。

UNDER5 AWARDは、芸歴5年目以下の若手芸人を対象とした大会で、漫才・コント・ピン芸などジャンルを問わず参加できます。

2023年の第1回大会では、三遊間は大阪エリアの準決勝を突破。決勝進出9組の一つに選ばれました。

決勝は2023年6月18日、東京のルミネtheよしもとで開催。三遊間のほか、金魚番長、イチゴ、どんちっち、ライムギなどが出場しました。

優勝したのは金魚番長です。三遊間は優勝には届かなかったものの、第1回大会のファイナリストとして記録されています。

2019年の結成から4年ほどで、全国の若手芸人が競う大会の決勝へ進出したことは、コンビの歩みを振り返るうえで重要な実績です。

上方漫才協会大賞・上方漫才大賞でも新人賞候補に

三遊間は2026年、関西のお笑い界で開催される2つの大会でも候補に選ばれています。

名称が似ていますが、『上方漫才協会大賞』と『上方漫才大賞』は異なる大会です。

2026年1月|第十一回上方漫才協会大賞

2026年1月12日に開催された『第十一回 上方漫才協会大賞』では、三遊間は大賞候補47組の一つに選出されました。

さらに、新人賞候補6組にも選ばれています。

この年の大賞を受賞したのはエバース、新人賞は家族チャーハンでした。

三遊間は受賞には至りませんでしたが、大賞と新人賞の両方で候補になったことは、2025年の劇場での活躍が評価された実績の一つです。

2026年4月|第61回上方漫才大賞の新人賞候補

2026年4月7日には『第61回上方漫才大賞』で新人賞候補5組に選ばれました。

候補となったのは、愛凛冴、ぐろう、三遊間、生姜猫、例えば炎です。

候補5組は生放送で漫才を披露し、観客審査によって新人賞が決定しました。受賞したのはぐろうです。

全国大会での決勝進出、劇場大会での優勝、関西の漫才賞での候補入り。三遊間は大会ごとに異なる形で実績を積み重ねてきました。

稲継諒が翔総選挙2025で1位|13,645票を獲得

コンビとしての賞レース実績だけでなく、稲継個人にも注目すべき記録があります。

2025年8月14日に発表された『第2回 翔総選挙』で、稲継諒が13,645票を獲得して1位になりました。

翔総選挙は、よしもと漫才劇場に所属する若手芸人を対象とした人気投票企画です。漫才の審査によって優勝者を決める賞レースではありません。

オンライン投票や劇場での投票などが設けられており、得票数は単純な投票人数を表すものではありません。

稲継は結果発表後、自身のSNSで投票への協力に感謝する言葉を投稿しました。普段のマイペースなイメージとはまた違う、劇場ファンからの支持が数字として表れた出来事です。

なお、この記録は稲継個人の人気投票での1位であり、三遊間が漫才大会で優勝したという意味ではありません。コンビとしてのKakeru翔グランプリWEST総合優勝とは区別して紹介する必要があります。

冠Podcast『三遊間のほそ犬スピリッツ』が2026年にスタート

三遊間の活動の中で、近年の大きな転機となったのがラジオです。

2026年2月5日、MBSラジオのPodcast番組『三遊間のほそ犬スピリッツ』が始まりました。

これは最初からレギュラー番組として用意されていたわけではありません。複数の若手コンビによる再生数競争を勝ち抜き、三遊間が自分たちの番組を獲得したものです。

cacao・空前メテオとの再生数競争で1位

2025年5月から12月にかけて、MBSラジオの『MBSヤングタウンNEXT Podcast』では、cacao、空前メテオ、三遊間の3組がレギュラー化を目指して再生数を競い合いました。

約8か月にわたる競争の結果、1位になったのが三遊間でした。

その結果を受け、2026年2月4日に冠Podcastの開始が発表され、翌2月5日に初回が配信されました。

ラジオへの憧れを持って芸人を目指したさくらいにとって、自分たちの番組を持つことは大きな意味のある出来事だったはずです。

また、稲継の独特な発言や考え方も、決められた時間の漫才とは違う形で伝えられるようになりました。

『ほそ犬スピリッツ』はどんな番組?

『三遊間のほそ犬スピリッツ』は、2人のトークを中心とするPodcast番組です。

2026年2月の開始時には、毎週木曜日20時ごろの配信と案内されていました。配信先にはApple Podcasts、Spotify、Amazon Music、YouTube、stand.fmなどが挙げられています。

2026年3月のMARZELインタビューでは、定型的な投稿コーナーを中心にするのではなく、2人で自由に話す番組の方向性について語っています。

漫才ではネタの設定や展開が決まっていますが、ラジオでは話がどこへ向かうか分かりません。稲継の意外な発言をさくらいが拾い、そこから新たな話が広がるところにも、コンビの個性が表れています。

番組の開始や配信先については、吉本興業の公式発表でも案内されています。

テレビ・ライブ・連載など活動の広がり

三遊間はM-1や劇場のネタバトルだけでなく、テレビ、ラジオ、企画ライブなどにも活動を広げています。

2026年9月20日には、カンテレの『マルコポロリ!』で大阪の注目若手芸人の一組として取り上げられました。さくらいの言葉数の多いツッコミや、稲継との掛け合いが紹介されています。

同年9月18日には、FANY Magazineで芸人コンビ「ぎょうぶ」との対談も公開されました。若手芸人同士の関係や劇場での活動、ライブに対する考え方などが語られています。

また、さくらいの名前を冠した企画ライブ『三遊間さくらい被害者の会』も開催されています。漫才だけでは見えにくい人柄や、ほかの芸人との関係性が伝わる活動の一つです。

2026年10月にはQJWebで、さくらいによる連載記事も公開されました。少年野球時代の思い出など、自分自身の経験を文章にする活動も続いています。

漫才に限らず、トークや文章でも個性を発揮するようになっていることは、現在の三遊間を理解するうえで重要です。

三遊間の主な賞レース・優勝歴まとめ

これまでの三遊間の主な大会実績を時系列で整理すると、次のようになります。

年大会・企画結果
2019年M-1グランプリ3回戦進出
2021~2025年M-1グランプリ5大会連続準々決勝進出
2023年UNDER5 AWARD決勝進出
2025年4月Kakeru翔グランプリWEST総合優勝
2025年8月第2回翔総選挙稲継個人1位
2025年9月Kakeru翔チャレンジバトルWEST1位
2025年10月Kakeru翔グランプリWEST総合優勝
2026年1月第十一回上方漫才協会大賞大賞・新人賞候補
2026年4月第61回上方漫才大賞新人賞候補
2026年6月Kakeru翔グランプリWEST総合優勝
2026年M-1グランプリ準々決勝進出決定(11月4日時点)

こうして振り返ると、2023年のUNDER5 AWARD決勝進出、2025年からの劇場大会での複数回優勝、2026年の上方漫才関連大会での候補入りと、異なる舞台で実績を重ねていることが分かります。

ただし、劇場大会の総合優勝、全国規模の賞レースの決勝進出、個人の人気投票1位は、それぞれ異なる評価です。すべてを一括して「賞レース優勝」と呼ぶのではなく、各大会の性格と結果を分けて理解することが大切です。

三遊間の現在|劇場での実績とM-1準決勝への挑戦

2026年11月4日時点の三遊間は、大阪のよしもと漫才劇場での活動に加え、冠Podcastやテレビ出演など、活動の幅を広げています。

劇場では『Kakeru翔グランプリWEST』で3度の総合優勝を達成。一方、M-1グランプリでは2021年から6大会連続で準々決勝進出を決め、次の段階を目指して挑戦を続けています。

特に興味深いのは、すでに劇場で高い評価を得ながらも、本人たちが漫才の完成形を探し続けていることです。

2025年のインタビューでさくらいは、人間性をもっと生かす漫才について語っていました。2026年の劇場大会でも、優勝という結果と同時に、ネタがどのような観客へ届くのかを意識する発言がありました。

一度評価されたスタイルを守り続けるだけでなく、さらに多くの人に伝わる漫才を目指して試行錯誤していることがうかがえます。

また、ラジオでは漫才と違う形で2人の性格や考え方が伝わるようになりました。コンビ結成のきっかけとなったM-1と、さくらいが以前から憧れていたラジオ。その両方で活動を続けていることも、現在の三遊間の特徴です。

今後の大会成績や活動がどのように変わっていくかは分かりませんが、すでに積み重ねてきた実績と、これから挑戦する舞台は分けて見ていく必要があります。

まとめ|M-1をきっかけに誕生し、劇場で実力を磨いてきた三遊間

三遊間は、稲継諒とさくらいによる2019年結成の吉本興業所属コンビです。

NSC大阪41期の同期だった2人は、さくらいが稲継をM-1へ誘ったことから一緒に漫才を披露するようになりました。2019年の大会で3回戦まで進み、その経験が正式なコンビ結成につながっています。

結成後は必ずしも順調ではありませんでしたが、劇場でネタを磨き、2023年にはUNDER5 AWARDで決勝進出。2025年から2026年にかけては『Kakeru翔グランプリWEST』で3度の総合優勝を果たしました。

2025年には稲継が翔総選挙で個人1位を獲得し、2026年には冠Podcast『三遊間のほそ犬スピリッツ』もスタートしています。

そしてM-1グランプリでは、2021年から2026年まで6大会連続で準々決勝進出。2026年11月には、さらに上の舞台を目指す挑戦が控えています。

三遊間の魅力は、設定を考える力や掛け合いの面白さだけではありません。性格の違う2人が互いの特徴を生かしながら、少しずつ自分たちの漫才を変えてきたところにもあります。

結成のきっかけとなったM-1で次の段階へ進めるのか。そして劇場やラジオで磨いてきた個性が、これからどのような形で広がっていくのか。三遊間の今後の活動にも注目したいところです。

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