新作ゲームレビュー

『東方紅魔郷:New Classic』忖度なしレビュー|24年前の名作を今買う価値はある?

目次
  1. 『東方紅魔郷:New Classic』レビュー|原作・Classicとの違い、買う価値は?
  2. 先に結論|良作。ただし「名作の復活」だけで8点台後半を付ける作品ではない
  3. 『東方紅魔郷:New Classic』とは
  4. New ClassicとClassicは何が違う?
  5. 良かった点
  6. 気になった点
  7. Classicへ昔のセーブデータやリプレイを引き継げる?
  8. 原作を持っていても買い直す価値はある?
  9. 東方を知らない初心者にもおすすめできる?
  10. PS5・Switch 2・Switch・Steam、どれを選ぶ?
  11. Steamで98%好評でも、そのまま高得点にはしない
  12. 通常版とデラックス版、どちらを買う?
  13. 『東方紅魔郷:New Classic』忖度なし評価
  14. 総評|復刻としては良い。ただし「東方だから傑作」では終わらせない

『東方紅魔郷:New Classic』レビュー|原作・Classicとの違い、買う価値は?

2002年に発売された『東方紅魔郷 ~ the Embodiment of Scarlet Devil.』が、24年を経て現行機へ戻ってきました。

ただし、『東方紅魔郷:New Classic ~ the Embodiment of Scarlet Devil.』は、昔のゲームをそのまま高解像度で動かせるようにしただけの復刻ではありません。

グラフィックやUIを現在の環境に合わせて再構築し、BGMはZUN氏が全曲を新たにアレンジ。自機の当たり判定表示、ボス位置マーカー、スペルプラクティス、ライフを無限にして挑戦できる仕組みも加わりました。

さらに購入すると、現代向けに作り直した「New Classic」とは別に、2002年当時の『紅魔郷』を可能な限り再現した「Classic」も遊べます。

公式価格は通常版1,990円。

かなり手を出しやすい価格ですが、それだけで高評価にするつもりはありません。

『東方紅魔郷』が後の東方Project人気を大きく広げた作品であることも、今回の点数とは別です。

見るべきなのは、2026年に発売された一本の商品として今から買う価値があるか。

昔のPC版を知っている人が買い直す意味はあるのか。

二次創作では東方を知っているものの、原作の弾幕シューティングには触れたことがない人でも入っていけるのか。

そして何より、24年前のゲームそのものが、今遊んでも面白いのか。

そこから評価します。

先に結論|良作。ただし「名作の復活」だけで8点台後半を付ける作品ではない

『東方紅魔郷:New Classic』の総合評価は、7.9 / 10です。

原作経験者には、かなり薦めやすい。

新規ユーザーにとっても、これまでより『紅魔郷』へ入りやすい環境が整いました。

それでも8点台後半まで上げなかったのは、New Classicが「2026年の新作として全面的に作り直されたゲーム」ではないからです。

土台は2002年の縦型弾幕シューティング。

本編はコンパクトで、現代のゲームのような長編ストーリーや大量のコンテンツが用意されているわけではありません。

初心者向けの機能は増えましたが、ゲームそのものが手取り足取り遊び方を教えてくれるほど現代化されたわけでもない。

発売直後ということもあり、PS5、Switch 2、Switch、Steamそれぞれの入力遅延など、弾幕STGでは重要になる技術面の比較もまだ十分に固まっていません。

一方で、追加されたものには意味があります。

当たり判定表示やスペルプラクティスは単なる便利機能ではなく、昔の『紅魔郷』で新規プレイヤーがつまずきやすかった部分をかなり減らしています。

ZUN氏による全曲アレンジも、原作を持っている人にとって分かりやすい買い直し理由です。

さらに、旧作に近いClassicまで別に残した。

価格を抜きにしても、復刻の方向性はよく考えられています。

そこまで評価したうえで、「十分良い。ただし2026年基準では条件もある」7点台後半としました。

『東方紅魔郷:New Classic』とは

『東方紅魔郷:New Classic ~ the Embodiment of Scarlet Devil.』は、上海アリス幻樂団が2002年に発表した『東方紅魔郷』を、現在の環境に合わせて再構築した縦型弾幕シューティングです。

2026年9月10日に発売されました。

項目内容
タイトル東方紅魔郷:New Classic ~ the Embodiment of Scarlet Devil.
発売日2026年9月10日
ジャンル縦型弾幕シューティング
開発上海アリス幻樂団/上海アリスReprise
販売Alliance Arts
対応機種PS5/Nintendo Switch 2/Nintendo Switch/Steam
プレイ人数1人
通常版公式価格1,990円(税込)
デラックス版公式価格2,966円(税込)
収録New Classic/Classic
CEROA

通常版を購入した時点で、New ClassicとClassicの両方が対象になります。

デラックス版で増えるのは主にサウンド関連コンテンツです。

ステージ、自機、ゲームモードなど、本編そのものが通常版より豪華になるわけではありません。

ゲームだけ遊びたいなら、通常版で問題ありません。

New ClassicとClassicは何が違う?

今回、一番分かりにくいところです。

New ClassicとClassicは、単なる「新グラフィック/旧グラフィック」の切り替えではありません。

それぞれ別の形で提供される、性格の違う『紅魔郷』です。

New Classicは現代向けに再構築した『紅魔郷』

New Classicでは、グラフィック、BGM、UI、遊びやすさに手が入っています。

公式が案内している主な変更には、

  • 1080p対応
  • ZUN氏による全BGMアレンジ
  • 当たり判定表示
  • ボス位置マーカー
  • スペルプラクティス
  • ライフを無限にして挑戦できる新システム

などがあります。

特に注意したいのが解像度です。

開発側からは、一部を除くアセットを作り直し、4K環境も意識した制作が行われたことが説明されています。

しかし公式の商品説明ではNew Classicを「1080p対応」と案内しています。

そのため、

「紅魔郷が全編ネイティブ4Kになった」

とまとめるのは正確ではありません。

新しく作られた素材の解像度と、ゲームそのものの出力仕様は分けて考える必要があります。

重要なのは数字よりも、昔の低解像度ゲームをそのまま引き伸ばしただけではないことです。

New Classicは、現在の画面で遊ぶための見た目や表示機能まで含めて手を入れた版です。

Classicは2002年版そのものではない

Classicは、公式には2002年当時のゲームを可能な限り再現したバージョンとされています。

ここも誤解しやすいところです。

昔のWindows版実行ファイルを、そのまま現行機へ移植したわけではありません。

2002年版の見た目や挙動を現在の環境で再現するために作られたものです。

したがって、

「2002年版がそのまま収録されている」

という説明は避けた方がいいでしょう。

ただ、Classicを用意した判断そのものには意味があります。

New Classicが昔のゲームを新しい見た目へ置き換えてしまうのではなく、昔に近い姿も別に残した。

原作経験者には比較する楽しさがあります。

新規ユーザーなら、New Classicを遊んだあとに「2002年当時はどんなゲームだったのか」を確認できます。

とはいえ、New ClassicとClassicでステージやボスが完全に別物になるわけではありません。

2種類入っているからゲーム量が単純に2倍になる、という商品ではない。

ここは冷静に見た方がいいです。

良かった点

弾幕シューティングとしての芯は、24年経っても崩れていない

歴史的価値を抜いて考えても、『紅魔郷』の核はまだ面白いです。

操作するのは博麗霊夢と霧雨魔理沙。

そこからショットタイプを選び、通常ショット、低速移動、ボムを使いながら大量の弾を抜けていきます。

操作自体は複雑ではありません。

難しいのは、画面内を埋める弾をどう読むか。

最初は避けられなかった攻撃でも、何度か挑むと安全な位置や動き方が見えてくる。

大きく避けた方がいい弾幕。

ほとんど動かない方が安全な弾幕。

先に敵を倒した方が楽になる場所。

ボムを惜しまない方がいい場面。

そうした知識が少しずつ積み重なり、以前より先へ進めるようになる。

この上達そのものがゲームになっています。

そのため、本編が6ステージを中心に構成されていることだけを理由に「ボリューム不足」と切るのは違います。

弾幕STGは、一周してスタッフロールを見ればすべて終わるジャンルではありません。

難易度を変える。

違う自機やショットを選ぶ。

より少ないミスで抜ける。

スコアを伸ばす。

Extra Stageへ挑む。

繰り返す理由がゲームの中にあります。

ただし、この面白さを現在の大作ゲームと同じ物量で評価する必要もありません。

短く濃い、昔ながらのSTGです。

New Classicの遊びやすさ改善は方向がいい

New Classicで最も評価しやすい変更は、派手なグラフィックではなく、小さな補助機能です。

たとえば当たり判定表示。

弾幕シューティングでは、自機の見た目全体に当たり判定があるわけではありません。

原作を何年も遊んでいる人には常識でも、初めて触る人には分かりにくい。

「今のは避けたはずなのに、なぜミスになったのか」

そこが分からないままでは、上達もしにくくなります。

New Classicでは自機の当たり判定を確認しやすくなり、細い隙間を抜けるときに何を見るべきか分かりやすくなりました。

ボス位置マーカーも同じです。

弾を避けるため画面下部へ集中していると、画面上にいるボスの横位置を見失うことがあります。

現在の東方作品では珍しくない補助ですが、それを『紅魔郷』にも持ち込んだ。

ゲームの難易度を直接下げるのではなく、必要な情報をきちんと見せる。

この方向は素直に評価できます。

スペルプラクティス追加は高難度ゲームと相性がいい

原作『紅魔郷』にはなかったスペルプラクティスも追加されました。

これもNew Classicの価値を上げている部分です。

終盤のスペルカードだけ練習したい。

しかし、そこへ行くために毎回ステージの最初から進めなければならない。

昔のSTGでは珍しくありませんが、練習効率としては良くありません。

スペルプラクティスがあれば、苦手な攻撃そのものへ繰り返し挑めます。

難しい弾幕を削除したわけではない。

敵を弱くしたわけでもない。

攻略するための練習環境を整えた。

原作のゲーム性を壊さず現代化する方法として、かなり相性のいい追加です。

ライフ無限は初心者を途中で追い返さないための選択肢

New Classicでは、ライフを無限にして挑戦できる仕組みも用意されています。

これによって通常ルールそのものが簡単になったわけではありません。

本来の難易度で攻略したい人は、そのまま遊べます。

一方で、

「東方のキャラクターは知っているけれど原作STGは難しそう」

「弾幕シューティング自体をほとんど遊んだことがない」

という人が、とりあえず先へ進む道ができました。

昔なら途中でゲームオーバーになり、まだ見ていないステージやボスまで到達できなかった人でも挑戦を続けられる。

これは新規ユーザーには大きいです。

ただし、ライフ無限でのプレイが通常クリアやExtra Stage、実績などへどう影響するのかは、発売時点で公式から細部まで明確になっていない部分があります。

確認できないところまで「無限ライフならすべて解放できる」とは書けません。

評価できるのは、挫折する前にゲームの先を見る選択肢を作ったことです。

ZUN氏の全曲アレンジは、原作経験者にも新しい部分

New Classicの中で、原作所有者にとって最も分かりやすい変更のひとつがBGMです。

単なる高音質化ではなく、全曲をZUN氏自身が新たにアレンジしています。

『紅魔郷』は楽曲人気の高い作品です。

それだけにアレンジは好みも出る部分ですが、24年前と同じ音源を入れ直しただけではないことには明確な価値があります。

しかも、昔に近い状態を確認したければClassicがある。

New Classicで新しいアレンジを聴くか。

Classicで昔に近い紅魔郷を遊ぶか。

どちらか一方へ強制されません。

BGMだけを理由に総合点を大きく引き上げるつもりはありませんが、原作経験者が新しく買う理由には十分なります。

Classicを別に残した判断は良い

リメイクやリマスターでは、新しいものを作る代わりに古いものが遊びにくくなることがあります。

今回はそうなっていません。

New Classicは現代向け。

Classicは2002年版に近い体験を残す側。

二つを分けたことで、

「昔の雰囲気を壊してほしくない人」

「今から遊ぶなら便利にしてほしい人」

の両方をある程度拾えています。

Classicには、2002年版Ver.1.02hのセーブデータやリプレイとの互換も用意されています。

リプレイ高速化やキーコンフィグの改善もあり、完全に何も手を加えていない復刻ではありません。

保存版として一定の価値があります。

ただし、ここも過大評価はしません。

Classicが付いたから総合点が一段上がる、というほど単純な話ではありません。

ゲームの中心はあくまで同じ『東方紅魔郷』です。

気になった点

2026年向けに作り直しても、基本設計は2002年のまま

New Classicでかなり遊びやすくなりました。

それでも、ゲームの骨格まで現在の作品へ変わったわけではありません。

本編はコンパクト。

ステージ間やボス前後の会話も短い。

キャラクター育成もなければ、大量のサブクエストもありません。

レミリア、咲夜、チルノ、フランドールといったキャラクターを二次創作から知った人ほど、原作の描写量には驚く可能性があります。

現在知られているキャラクター像のすべてが、この一本の中で長時間語られるわけではありません。

『紅魔郷』の中心は物語を見ることではなく、弾幕を攻略することです。

そこが現在のゲームへ慣れた人には古く感じられる可能性があります。

「東方の世界を長編ストーリーで知りたい」という目的なら、この一本ですべて満たせるわけではありません。

初心者向け機能は増えたが、初心者向けゲームになったわけではない

当たり判定表示。

スペルプラクティス。

ライフ無限。

New Classicは原作より入りやすくなっています。

しかし、これは難しいゲームを簡単なゲームへ変えたという意味ではありません。

通常攻略を目指せば、今でもしっかり弾幕を覚える必要があります。

低速移動をどこで使うか。

ボムをどこまで温存するか。

敵をどの順番で処理するか。

弾幕のどこを見るか。

こうしたSTG特有の考え方を、長いチュートリアルで一つずつ教えるゲームでもありません。

発売直後のSteam版では、キーボード操作について公式側が追加案内を出す場面もありました。

New Classicは「初心者でも最後まで触れやすい紅魔郷」にはなりました。

ただし、初めてゲームを遊ぶ人にまで何も考えず薦められるほど全面的な初心者向け再設計ではありません。

New Classicのグラフィックは好みが分かれる

見た目がきれいになったから無条件に上位互換、とは考えません。

2002年版独特の解像感。

色。

立ち絵。

UI。

あの時代のPCゲームらしさを含めて『紅魔郷』が好きだった人もいます。

New Classicは、それをそのまま高解像度化したものではありません。

素材や表示を新しく作り直した部分があります。

そのため、

「昔の紅魔郷とは少し違う」

と感じること自体は不思議ではありません。

ここでClassicの存在が効いてきます。

昔に近いものが好きならClassic。

新しい画面と機能を使いたいならNew Classic。

New Classicのリファインが全員の好みに合わなくても、商品全体として逃げ道が残されています。

技術面は発売当日のため、まだ評価を固定しにくい

弾幕シューティングでは入力遅延が重要です。

画面に大量の弾が出たときの安定性も無視できません。

しかし発売当日時点では、PS5、Nintendo Switch 2、Nintendo Switch、Steamを同条件で比較した信頼できる遅延測定や技術検証が十分には揃っていません。

そのため、

「PS5版が最も遅延が少ない」
「Switch版はSTGには向かない」
「Switch 2版なら完全に同じ感覚で遊べる」

といった断定は避けます。

現時点で大規模な問題が確定しているわけではありません。

ただし、STGとして重要な技術項目がまだ十分検証されていない以上、そこまで含めて8点台後半の完成度を保証する段階でもありません。

発売後の比較検証やアップデート次第で、今後評価が動く可能性があります。

Classicへ昔のセーブデータやリプレイを引き継げる?

Classicは、2002年版『東方紅魔郷』Ver.1.02hのセーブデータやリプレイとの互換に対応しています。

昔の記録を現在のClassicへ持ってこられるという、かなり珍しい仕様です。

ただし注意があります。

原作はWindows向け。

今回のClassicはPS5、Switch 2、Switch、Steamでも提供されます。

では昔のPCにあるデータを、PS5やSwitchへどう移すのか。

この具体的な方法は、発売時点で公式から十分に確認できません。

そのため、

「昔のPC版セーブをSwitch 2へ直接引き継げる」

とは断定できません。

古いPC版データを実際に活用することが最優先なら、現時点ではSteam版が最も自然な選択になります。

それでも環境差は考えられるため、昔のリプレイがあらゆる環境で必ず完全再生できる、とまでは考えない方が安全です。

原作を持っていても買い直す価値はある?

買い直す理由はあります。

ただし、「Classicが付くからお得」の一言で終わらせるのは違います。

原作所有者にとって大きいのは、New Classic側の変更です。

  • 現代向けに作り直された画面
  • ZUN氏による全曲アレンジ
  • 当たり判定表示
  • ボス位置マーカー
  • スペルプラクティス
  • ライフ無限で挑戦できる仕組み

昔のPC版を今でも動かせる人にも、これらは新しい要素です。

Classic側にも旧セーブ/リプレイ互換や細かな改善があります。

そのため、単なる「同じゲームの再購入」とは言いにくい。

一方で、ステージやキャラクターが大量に追加された完全新作でもありません。

原作を今でも問題なく遊べていて、新アレンジや便利機能にも興味がないなら、必須とは言いません。

1,990円という価格だから薦めやすくはありますが、価格が安いことと、誰にでも必要なことは別です。

昔の『紅魔郷』を今の環境でもう一度遊びたい。

New ClassicとClassicを比較したい。

ZUN氏の新アレンジをゲーム内で聴きたい。

そういう人なら、買い直す意味は十分あります。

東方を知らない初心者にもおすすめできる?

原作未経験者にも薦められます。

むしろNew Classicが最も意味を持つのは、この層かもしれません。

以前なら、

「東方の原作を遊んでみたい」

「紅魔郷は古いPCゲーム」

「現在の環境で動かすのが面倒」

「しかも難しい」

という壁がありました。

今回は公式にPS5、Switch 2、Switch、Steamへ出ています。

そのうえ当たり判定表示、スペルプラクティス、ライフ無限まで用意された。

入口はかなり広がりました。

ただし、シリーズ全体の物語やキャラクターを丁寧に説明してくれる入門書のようなゲームではありません。

二次創作で知ったキャラクターの原点を見たい。

東方の弾幕そのものを遊んでみたい。

そういう入口として考える方が合っています。

そして、ライフ無限から始めても構わないと思います。

まずゲームの構造を知る。

次にNormalなど通常ルールへ挑む。

スペルプラクティスで苦手な攻撃を練習する。

New Classicでは、昔よりそうした段階を踏みやすくなっています。

PS5・Switch 2・Switch・Steam、どれを選ぶ?

発売当日時点では、特定機種を「これ一択」とするほどの技術差は確認できていません。

そのため、現状は遊び方で選ぶ方が安全です。

Steam版

昔のWindows版を持っていて、Classicのセーブデータやリプレイ互換を活用したい人には最も選びやすい候補です。

キーボードとゲームパッドを選びやすいのもPC版の利点。

Steam Cloudや実績にも対応しています。

原作PC版からの流れを重視するなら、まず候補に入ります。

PS5版

テレビやモニターへ据え置いて遊びたい人向け。

PlayStationのトロフィー環境を使いたい人にも分かりやすい選択です。

ただし、現時点で「PS5版が他機種より明確に低遅延」と言える比較データはありません。

Nintendo Switch 2版

携帯モードで遊べることが最大の利点です。

STGは30分、1時間と区切って挑戦しやすく、スペルプラクティスとも携帯機の相性は良い。

ただしNintendo Switch版とは別商品です。

Switch版とSwitch 2版の間にはセーブデータや追加コンテンツの互換性がないと案内されています。

Switch 2所有者がこれから買うなら、間違えてSwitch版を購入しないよう注意したいところです。

Nintendo Switch版

初代Nintendo Switchで遊びたい人向けです。

Switch 2を持っていない人でも携帯環境で正式に『紅魔郷』を遊べることには意味があります。

ただし、将来Switch 2版へ移った際にセーブデータをそのまま引き継げる商品ではありません。

Switch 2をすでに持っているなら、基本的にはSwitch 2版を選ぶ方が分かりやすいでしょう。

Steamで98%好評でも、そのまま高得点にはしない

発売当日のSteamではレビューが急速に集まり、98%好評という非常に強い初動を記録しました。

ユーザーから歓迎されていること自体は間違いありません。

特に、

  • 長年待たれていた公式現行機版
  • ZUN氏の新アレンジ
  • New ClassicとClassicの同時提供
  • 公式多言語対応

などは、既存ファンや海外ユーザーにとって大きな出来事です。

ただし発売初日に買う層は、もともと『紅魔郷』へ強い関心を持っていた人が多くなります。

98%好評だから、このゲームが9.8点になるわけではありません。

今回の7.9という評価にも、Steamの好評率は直接加点していません。

ユーザー初動は好調。

それとゲームそのものの採点は別です。

通常版とデラックス版、どちらを買う?

ゲームを遊ぶことが目的なら、通常版で十分です。

通常版の公式価格は1,990円。

New ClassicとClassicの両方が対象になります。

デラックス版は公式価格2,966円で、サウンド関連コンテンツが追加されます。

ゲーム内の新ステージや追加キャラクターを買うエディションではありません。

BGMをゲーム外でもじっくり楽しみたい人ならデラックス版。

まず『紅魔郷』を遊びたい人なら通常版。

かなり分かりやすいです。

また、2026年9月10日時点では国内向け物理パッケージ版の発売は確認できていません。

現状はダウンロード購入を前提に考えることになります。

『東方紅魔郷:New Classic』忖度なし評価

評価項目点数評価
弾幕STG・ゲームデザイン8.424年前の設計ながら、パターンを覚えて上達する弾幕STGとしての面白さは健在。歴史的評価による加点はしていない。
操作性・視認性・遊びやすさ8.0当たり判定表示、ボス位置マーカー、スペルプラクティスは有効。初心者向け説明まで全面刷新されたわけではない。
New Classicの再構築品質8.2単純な高解像度化に留まらず、表示や便利機能まで手が入った。原作の骨格を残す方向性も良い。
Classic・原作再現価値8.0昔に近い紅魔郷を別に残した判断には価値がある。ただし同じゲームの別バージョンであり、コンテンツ量が倍になるわけではない。
グラフィック・BGM8.7ZUN氏による全曲アレンジは大きな魅力。新旧どちらも選べる構成も良いが、New Classicの見た目には好みも出る。
ボリューム・リプレイ性7.4本編構成はコンパクト。難易度、自機、スコア、ExtraなどSTGならではの反復性で補っている。
価格・商品価値8.8通常版公式1,990円でNew ClassicとClassicを遊べるのは強い。ただし安さだけでゲーム本体の欠点は免除しない。
総合スコア7.9 / 10原作経験者にも新規にも薦められる良作。ただし2026年の新作として見れば、古さや現代化しきれていない部分も残る。

この7.9は各項目の単純平均ではありません。

価格項目は高く評価しています。

1,990円でNew ClassicとClassicが対象になる商品構成は、実際かなり強い。

しかし、それによってゲームデザインやボリュームの点数まで上げてはいません。

Classicが付いていることも同じです。

保存版として価値はある。

でも同じステージとボスを題材にした別バージョンなので、「ゲームが2本入っているからボリューム満点」とは評価しません。

ZUN氏の全曲アレンジも大きな魅力ですが、音楽が良いから初心者向け説明や2002年設計の古さまで帳消しになるわけではありません。

それぞれを分けて見ています。

その結果、

原作の面白さは今も強い。
New Classicの現代化も成功している部分が多い。
Classicを残した判断も良い。
価格も手頃。

ただし、

2026年の完全新作と同じ基準で見ればコンパクトで、初心者導線や技術検証にはまだ不足がある。

その両方を合わせて7.9です。

総評|復刻としては良い。ただし「東方だから傑作」では終わらせない

『東方紅魔郷:New Classic』は、昔の名作をそのまま現在のストアへ置いただけの作品ではありません。

当たり判定表示。

ボス位置マーカー。

スペルプラクティス。

ライフ無限。

ZUN氏による全曲アレンジ。

現在の環境で原作へ入り直すための手が入っています。

同時に、古い『紅魔郷』を新しいものへ完全に置き換えなかったことも良かった。

昔に近い姿を残すClassicがある。

新規はNew Classicから始められる。

原作経験者は両方を見比べられる。

この設計はかなりうまいです。

一方で、ゲームの中心にあるのは今も2002年の『東方紅魔郷』です。

短いステージを繰り返し攻略し、弾幕を覚え、少しずつ上達していく。

そこへ面白さを感じる人には強い。

長編ストーリー、大量のコンテンツ、丁寧なチュートリアルを求める人には古い。

New Classicになっても、その根本までは変わりません。

だから、8点台後半や9点台にはしません。

歴史的に重要だからでもなく、Steamで圧倒的に好評だからでもなく、1,990円だからでもない。

2026年に遊んでも弾幕STGとして十分面白く、その古さを補うための現代化もきちんと機能している。

そこを評価して7.9です。

昔『紅魔郷』を遊んだ人なら、買い直す理由はあります。

二次創作から東方を知った人なら、原作へ入るタイミングとしてかなり良い。

ただし「東方の名作だからとりあえず買えば間違いない」という作品ではありません。

弾幕を避け、失敗し、同じ場所へもう一度挑む。

その遊びを今でも面白そうだと思えるなら、New Classicは十分おすすめできます。

-新作ゲームレビュー
-, , , ,